Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

活き活き、力強く、先鋭に

2007-06-06 | 雑感
カロリング朝時代の壁画である。このユネスコの世界遺産に指定されているロルッシュ修道所あとの「王のホール」と呼ばれる建物の施工主なども、そもそもこの建造物が裁きに使われていたのかなどの用途も、定かでない。そこにある壁画である。カロリング朝が後に分家化した東フランク王国の文化の粋がここに見られる。

何れにせよカール大帝の孫に当たるルートヴィッヒ・ドイツ王もしくはルートヴィッヒ敬虔王の息子がここに葬られている。





この建物の施工年代を特定するために、荒壁に見つかった文字のタイポグラフから九世紀中盤のものと推測される。





そして別の壁に描かれているのは、音楽をする天使達で、フィードル・リュート・竪琴・ホルンなどが見て取れる。しかし、その横の中壁には、どこからか持ってこられたブルータスの腕の彫刻が建造に使われて掘り出されて散見出来る。

そしてこの建造物の現在が示す珍奇な様式は、その復元再合成の好い加減さにも責任があるようだ。珍奇な形態は、何もそこにだけあるのではない。ハイリゲンダムG8サミットで抗議活動を催すATTACと称する団体の28ページに及ぶ行動プログラムにもあるようだ。特のその中の過激派グループ「アウトノーメン」が息を吹き返したようで今回注目されている。その黒装束グループは、その投石などから警備と活動家の双方1000名負傷の責任を負っていて、「お引き取り願いたい」とATTACは声明を出したが今後もフーリガン騒動は続きそうである。

ネオナチグループと共にこうした共産主義セクトは、その思想から暴力テロ傾向が強いとして、内務相公安によって監視されている筈だが、こうした暴力沙汰をどうしても許している。左派党も一線を引く表明をしたのは当然で、こうした暴力集団には旧東独スタジの面々や旧西側極左過激派の流れもあるようでその暴力革命思想自体が、ネオナチ暴力思想同様に、犯罪思想である。

それでも、遵法的なグローバル化反対市民運動は、ケルンで始まった独プロテスタント大会で強い支援と支持を受けている。代表委員で嘗てのザクセン・アンハルトの首相ヴォルフガング・ヘェップナーは、「限定された領域で人々を蝕むネオリベラリズムにグローバル化を任せることなく、政治的な責任をアピールしたい」として、ケーラー大統領のみならず、柵の中でG8会議をするメルケル首相が、抗議活動者と週末に合流して「世界の中の欧州」を話題にして討論することを評価する。そして、「グローバリズムの償いと公平な国際経済秩序を求める」。

今回の教会の日は、「威厳溢れる力」をモットーに、スローガンを「活き活きと、力強く、先鋭に」と掲げる。これは以下のヘブライ人への手紙4章12からの引用である:

― というのは、神の言葉は生きており、活動していて、どんな両刃の剣よりも鋭く、精神と霊、関節と骨髄とを引き離すほどであり、心の思いや志を見分けることが出来るからです。―

...この神に対して、わたしたちは自分のことを説明しなければいけません。― 同4章13



参照:
石頭野郎にぶつけろ! [ 生活 ] / 2007-06-07
遵法的議会外政治行動 [ マスメディア批評 ] / 2007-05-30
適切な国の責務とは? [ 歴史・時事 ] / 2007-06-02
朝食ドイツパンの衝動 [ 生活 ] / 2007-05-23
キラキラ注がれる水飛沫 [ 暦 ] / 2007-06-05
ハイリゲンダムサミットからの緊急レポート
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