Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

逸早くする次の準備

2019-09-02 | 雑感
「彼方の曙光」の準備を始める。オリヴィエ・メシアンの最後の作品である。来週の月曜日のルツェルンで演奏がある。とても楽しみな演奏会である。手元には嘗てザルツブルクの音楽祭でプレゼントされたCDがあるが、それほど熱心には聴いていない。準備のために調べると全曲のフルスコアがネットにあった。少なくとも二度と聴くことがあるかどうか分からない曲の高価な楽譜を注文することも無く、なければそれで終わりだ。しかしこうして手が届くとなると便利なようにコピーを試みた。日曜日の晩はこれに時間を費やした。

所謂内職と呼ばれるという作業でpdf製本までしたが、先ずはPNGファイルで事足りる。よくも300ページに及ぶ手仕事をするなと我ながら暇人だなと思うが、決して無駄な時間が流れただけでもない。少なくともページ数を確認してモニター画面を切り取って並べて行くだけでも何かが分かる。楽譜ずらのスケールや特殊な進行や扱い、更に大まかな管弦楽法などなによりも全体の大きな流れとまるで通して聴いたような気になる。少なくとも会場でのプログラムの見出しよりも分かるのだ。

そもそも我々の様に初見でこうした曲を簡単に音に出せるような人間でない限り、時間を掛けてアナリーゼするのとこうしてざっと目を通すのと差はそれほど大きくないのだ。何よりも大曲の場合は大まかに流れをつかめる方がとても為になる。少なくとも最低のオリエンテーションとなった。さらにCDの音を出しながらも細かく見て行くことになる。とても楽しみである。

同時に今週の予定をざっと洗った。気を付けないといけないのは週末に出かけるワイン試飲会とグローセズゲヴェックス解禁に伴って発注したものを回収してこないといけないことだ。注文していながら開けれないので試飲させてもらうのが大切になる。下位のワインで出来は概ね分かっているのだが、寝かすとなるとビフォア―・アフターを押さえていないとお話しにならない。

先ずは金曜日夕刻にナーヘに行って、翌土曜日は南プファルツに出かけて、まず先に更に山奥に入ってシューズマーケットで新しい普段の靴を探す。その帰りに醸造所に行って試飲する。その日程と時刻を確かめた。

新聞によると、ザルツブルクの復活祭人事からの問題が早くも大詰めに至ったようだ。最初に来年から支配人になるバッハラーが22年以降の音楽監督ティーレマンのプログラムを蹴って、それによってプランが乗り上げたとある。そしてティーレマンが再びザルツブルク州当局に書面でプラン実行の了承を求めた。それに対して九月になって初めて9月17日になって理事会で論議される。しかし、ドレスデン側はティーレマン抜きでも来年以降の契約を延長したいと声明した。つまり、シュターツカペレドレスデンの指揮者は辞任に追い込まれる。同時にザルツブルク州はティーレマン込みの希望だとしていて、明らかに音楽監督の上に敵のバッハラー支配人を据えた判断と矛盾している。

さらに書いてあるのが、バッハラーのアイデアにはゲヴァントハウス管弦楽団の登場を目しているとあり、それならば必ずしもシュターツカペレは必要ではない。可成りガラガラポンの態勢になってきているが、それならば余計にシュターツカペレには新しい魅力的な顔が必要になる。ヴェルサーメストがそこに入ることがあるのかどうか?ネルソンズ指揮ゲヴァントハウスに匹敵する顔はそれ以外には思いつかない。



参照:
プログラミングの決定権 2019-08-22 | マスメディア批評
電話回線契約破棄の旨 2019-03-26 | 雑感
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする