Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

HiResデジタルコンサート

2021-06-04 | テクニック
デジタルコンサートホールが新たなハイレゾサーヴィスを始めた。ベルリナーフィルハーモニカーの配信サイトであるが、今迄は映像にAACを埋め込む音響しか提供してこなかった。この件は、個人的に定期会員にならない理由として挙げていて、映像を含むサーヴィスとしてその方式を探っていると返事を貰っていた。

そして今回アップル若しくはアンドロイドのアプリケーションでハイレゾを受けれるようになった。個人的には映像はどうでもよいと言った手前、もうこれで会員になるしか術はない。なるほどタブレット等から本格的なHiFiに繋ぐにはそれなりの方法があるのだが、金を掛けないことを趣味ととしてまた信条としているので、少し工夫がいる。先ずは手っ取り早くPCにアンドロイドのエムレーターをインストロールして、無料のMeet Kirill Petrenkoリストからマーラーの六番を再生した。リストアップされている他の音源は全て192kBitsで落としてあるのだが、昨年のこの六番はDCHでしか流れていなかった様で、ラディオ放送録音すらも見つからない。

そしてこれを比べると明らかに未圧縮の凄い音が入っている。こちらのシステムの関係で96kHzしか飛ばせないのだが、それでも圧倒的で、48kHzとは違うが192kHzとも違うような印象だ。兎に角演奏者の息遣いがよく分かるのでアカデミー奏者が沢山入っているメムバーの上手も下手もよく分かる。この録音はマーラー交響曲全集として発売されているが、購入した方には申し訳ないが 、CDレベルの音ではない ― ハムマーの一撃も圧倒的。

個人的には、このプログラムを復活祭で聴く予定であったので、更にヴィーン公演やマーラーフェストでの積み重ねが予定されていた演奏で、その演奏の完成度からは甚だ遠い。しかし同時にこうして出来ていない所を含めて耳にするとコロナで飛んでしまった素晴らしい演奏が想像されて胸が痛む。特に先日リリースされたミュンヘンでの七番交響曲での演奏手法や演奏の充実度と比較するととても残念に思う。

個人的には、ミュンヘンの新レーベルの次のリリースのBlurayに因んで、再生可能なノートブックを購入する心算なので、そうなれば今までの全てのアーカイヴがハイレゾで再生可能となるシステム構築をする。今までは日本国内限定で無料ハイレゾ音響放送がなされていたが、これでアーカイヴをハイレゾで楽しめるようになる。

残るはどの時期に会員になるかだけで、先ずは新プログラムの冊子が贈られて来てから考えればよい。やはり圧縮音源ではとってもではないが臨場感が無い。DCHのレーベルはお話しにならないが、ここのアーカイヴはこれで一気に大きな芸術的価値が加味されることになる。

今迄あまり利用していなくて、ヘッドフォンでもなんでもHiRes環境が整えるられる人は是非メールアドレスを登録して、無料映像からハイレゾ音源を聴いてみたらどうだろう。PCMで192kHz出ているという人がいたら教えて欲しい。



参照:
MEET KIRILL PETRENKO AND THE BERLINER PHILHARMONIKER!, DCH
192kHz再生での違い 2020-10-07 | 音
出た!192kHzの高密度 2018-12-29 | 音
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