Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

神のみぞ知る展開

2021-06-21 | 雑感
日曜日は朝のベットから眼が直ぐに冷めた。ミュンヘンのオペラ劇場で動きがあったからだが、ある程度想定内の日程だった。その結果は事後でしか決定的なことは語れない。想定通りに動くか。

新制作「トリスタンとイゾルデ」の練習が舞台へと移っていて、そのフィナーレの一部などがタイトルロールのカウフマンのSNSで明らかにされていた。そして愈々入場者数増員がなるかとなった。

その背後にはバイエルン州が金曜日にはカタストロフ宣言を休止して、更なる緩和を発表したからである。これは計画されていたことなのだが、予想よりも新陽性者数の低下が早く週明けには一桁台になろうとしている。つまり一週間の新陽性者の十万人中の数で10人という事は千人寄っても0.1人しか陽性者はいない。大きな劇場でそこから感染が広がる確率はとても低い。一桁という事は0.08人とかになる。

一方でマスクをしていようが少々距離を空けていようが麻疹の如くデルタ変異種の感染力が強くても、一人もいなければ感染のしようがない。バイエルン州ではデルタ率2%が数倍になったともあるが、ミュンヘン市の実効再生産数は0.85であって安定している。少なくとも現状ではデルタの影響を云々する程の数値は出ていない。

またミュンヘンの接種率は完全に終了した者が32%程度で、それほど悪くはない。因みに英国が指数の最低値を記したのが丁度同程度の接種率だった時点での指数16だった。それ以降拡大し続けた。接種一本目を済ませて重病者を抑える為に数を稼ぐ必要があったので二本目の接種が後回しになる傾向があった。ジョンソン首相が全て慌ててやらなければいけなかったバタバタ感が全て裏目に出ている。先先を読んだイスラエルとの大きな違いである。

夏以降にはドイツに於いてもデルタ変異株が圧倒しているだろうという予測がなされている。その時点で感染がどれほど抑えられているかが命運を決するとされている。つまり接種が多く済んで集団免疫が確立されているかどうかでもある。それどころか7月初めには英国が増加傾向へと転じたターニングポイントに入るとする恐れを感じている専門家もいる。今は天候の助けも借りて、如何に下げ進めるかに掛かっていて、まさしく神のみぞ知るだろうか。

その谷が深ければ深い程、次の山を避けることになる。独全州で指数8.8で、上手くいくと7の日本と直に逆転する。恐らくそのような状況になってこそ初めて夏の期間を越えて比較的落ち着いた秋を迎える事が出来るとされている。

充分下げる事と同時にシュパーン健康相は、今後はPCR検査の全件分析でデルタ変異株を潰していくという見解を示した。更にデュセルドルフのパイロットプロジェクトではデルタ変異株患者は全てが異国で感染したとして、市中での感染ではないと結論づけた。同時に既に入っているのだから国境を閉じたりする必要もないとした。



参照:
ペアー席が無くなって 2021-06-03 | 文化一般
夏が終わるころには 2021-06-17 | 生活
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