Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ペアー席が無くなって

2021-06-03 | 文化一般
ミュンヘンからメールが入った。オペルンフェストシュピーレ追加販売の件である。計画に上がっていて実際に注文していたが、決定していないと断られた演目の数々である。その多くは予定通り若しくは日時を変えて上演されるが、最も痛いのは「マイスタージンガー」が中止になったことである。管弦楽団の方は全く問題が無かったと思われるが、合唱が不可能だったと思う。仕方ない。

この演出は最初から、劇中のベックメーッサーと同じように自殺した銃撃犯が出たことで殆ど祟られている。キリル・ペトレンコがこの制作を振ることはもうないのだろう。最後の「トリスタン」前に振るのは「サロメ」である。

入場増員をすることで実施決定すると思っていたのだが、発表された座席表が、この6月の700人定員よりも減らされている。理由は全く不明で、先日上演の「リア王」も休憩を挿んで決して上演時間は短くはない。上の「サロメ」とは比較にならない。

先ずはペアー席が無くなっていて、シングルだけで販売して恐らく椅子を詰める事が出来るのだろう。すると自ずから入場者数は落ちる。数えてみると理論通り四分の一の550人しか入らない。成程マスクを外すことも検討しているというが、それだけが理由なのだろうか。

成程券が配られて劇場に入って仕舞えばその方が安全でマスクを外して贅沢で素晴らしい。しかし、それではあまりにも熱心な常連さんも弾かれたことになるだろう。友の会経由で配っても数がしれている。通常の四分の一である。

今後7月に入って状況が変わるようなことがあるのかどうか。少なくとも今日の時点でマスクを外せるかどうか、劇場のビッフェをどうするかは今後変わるとしている。飲み食いできるぐらいならば、換気が効いていれば、四分の一である必要は無い筈だ。その場合は空けてある列を詰める可能性は無いのか?半数を入れるのはルツェルンでもベルリンでも変わらない。オペラでは100%入場のザルツブルクのやり方を考えれば、少なくとも昨夏のザルツブルクの様に新陽性者指数が一桁になれば、当然考えてもおかしくはない。

今後は緩和で指数が上がることもあるとされているが、医療システムへの打撃や夏季には爆発的な感染の可能性は無いとしていて、接種の進み具合で指数を更に下げるようなことになれば可能性は無くはないだろう。



参照:
夏を駆け抜く意気込み 2021-06-02 | 生活
昨夏と比較してみる 2021-05-31 | 暦 
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