Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

旅行の計画を定める

2014-12-17 | 生活
インスブルックに行く準備をしている。泊まる部屋を予約していたのだが、もはや旅行を断念する理由も無いので、もう一つ安くて良さそうな部屋にブッキングし直した。最初にブックイングしていた部屋は前日までキャンセルが効いたからあまり価値はなくとも念のために抑えていたのだ。そこは訪問地の村の小さなスキー場の下にあって、スポーツホテルだったが、今は殆ど滑れる状態でないことから比較的安価な部屋になっていた。室内に登攀壁などが設えてあるようで、若者向きに考えてあるようだ。雪があるときならブッキングできるようなことはないだろう。

しかし、その分、部屋なども簡素なもので味気なさそうで、更に欧州の南北を繋ぐ幹線道路の橋げたの下の近くにあるので静けさは求めようもない。態々ブレンナー峠の近くまで行って騒がし想いをすることなど無いのである。そこで、支流の谷を遡った辺りに40ユーロ以下の良さそうな部屋を見つけたが、そこは今度は靴のマイスターのところから数キロ以上離れている。雪がないときであれば全く問題がないのであろうが、親方の工房との間を行ったり来たりするには不便である。それに一晩泊まるだけでくつろげる筈もない。谷を上下するだけで時間が経ってしまう。

そこでその中間の町に適当な部屋を見つけた。更にそのホテルのレストランがよさそうなので、食事処を暗くなってから探して、車で移動することも無いので、そこの部屋にした。初めからその部屋は開いていたのだが、予約するとキャンセルできないので、躊躇していたのである。そして駐車場を予約すると料金とられるのも控えられたのだ。しかし調べてみると、そこのスキー場の上から眺めたことのある谷で、なにも駐車スペースを確保しておく必要もないことも知れた。レストランのための駐車場に停めとけばよいのである。

実はもう一つ比較的良さそうな部屋があったのだ。その部屋は間違いなく室内でWLANが使えるのだが、比較的安い。しかし場所が旧幹線道路沿いで、明らかに流しのお客さんが立ち寄るような場所なのである。つまり、モーテル感覚に近くなる。これもあまり泊まりたくないと思った理由だ。肝心の靴が思い通りに出来上がるかどうかは分からないが、これで先ずは旅行の計画は定まった。靴が出来た後で、ミュンヘンに立ち寄ってオペラを立見できれば言うことはない。

実は、靴の親方はこの間に引退していて、その工房は親方のおいが2011年以降継いでいた。そこで長く修行していたので私のインナーシューズのスポンジ入れをやったということだった。ネットの写真を見るとなんとなく思い出した。もともと曾おじいさんが開いた靴屋だったので、家族の中で引き継がれていることになる。スキー靴のプラスティックの成形をするようになったのは、先代の親方からで、峠の向こうからも金メダリストたちがやってきたのだった。流石にこの三年間では訪れている一流選手はオーストリアのベテランのスラローム選手だけのようだが、若い人トップ選手がこれから出てくるのかもしれない。先代に比べて、そのような経歴から少しは安くして呉れればよいと思うが助かるがどうなることか?腕はそれほど心配していないが、どうだろう。



参照:
ブレンナーへと馳せる想い 2014-12-10 | 生活
フランケンのオーバーハング 2014-08-05 | アウトドーア・環境
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暈けた写真を撮ってみる

2014-12-16 | 雑感
ドレスデンでの反イスラム集会は大変賑やかだったようだ。ラディオでその報告の一部を聞いた。フェースブックなどのSNSの威力が大きいとされる。週末は十分に走れなかったので久しぶりの陽射しを浴びて峠まで走った。足の疲れを確かめながらゆっくりと走った。だから22分3500歩は感じからすれば早過ぎるが、降りてきて37分5980歩であるから、その通りなのだろう。天気が良かったので初めて、ポケットにカメラを入れて走りながら横に向けて写真を四枚撮った。

最近はやっているアクションカメラの一種で、広角で動きながら写してみた。十分にシャッター速度が早ければ使える写真が写るかと思ったからだ。実際に四枚とも完全にぶれているのだが、ソフトフォーカスのようにまるでデーヴィット・ハミルトンのヌードのような写真になった。250分の一秒で、F3である。悪い眼鏡をかけて走っていれば、丁度それぐらいの視界しかないのである。要するに見たとおりの視界を記録できればそれ以上に立派な写真は無い筈だ。これはまたゲルハルト・リヒター風ではないリアリズムだ。

ヴィデオと写真では違うが、写真のイロハである被写界深度の調整によって、写したいものを際立たせようとするあざとさとは反対にある広角によるぼっけっとした視線の印象を写す方法が流行っているということになるのだろうか?それは望遠よりも広角の携帯電話カメラやコムパクトカメラの高性能化とも関係しているのかもしれない。勿論ズームや固定焦点の望遠などがそこに用意されているのだが、二十倍もの望遠になると肉眼で同じように観察している人は余程遠視の人ではないだろうか?寧ろ双眼鏡で覗いた条件を固定化するという手段に使われているのだろう。

自分自身にとっては、ライカM3などにおいてもポケットに入ることがカメラの基本だと考えているので、ズーム付きのコムパクトカメラ以外にはなかなかその要求にこたえてくれるものがないのは事実で、出来る限り広角でぼけっと写ってくれるものがあると面白いと余計に感じるようになった。ランニングのいつも持ち歩くことは厄介であるが、こうしていつもの峠からの下り道を走りながら写してみて、殆ど魚眼のような光景が撮れていて驚いている。難を言えば、上下感が今一つ曖昧なので不満なのだが、もう少し暈けた写真を繰り返し撮ってみたいと思っている。



参照:
知的批判無くては何も無し 2010-07-02 | マスメディア批評
歴史的毛皮の争奪戦歴史的毛皮の争奪戦 2012-02-11 | 文化一般
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ゴミ箱を上手に扱うため

2014-12-15 | ワイン
週末は2013年ゲリュンペルを開けた。理由は、同じPCのゴールトベッヒャルが考えられないほど落ち着いて素晴らしくなってきたからだ。瓶詰から半年経った時を調べておきたかった。夏過ぎには素晴らしく落ち着いたミネラルとバランスを獲得していたからだ。今回開けてみて、直ぐには明らかに落ち着きが進んでいて、夏過ぎの賑やかさは消えていた。そのために些か重さというか、とろみの様なものが増えていた。それでもエアーリングが進むと嬉しい美しく繊細なミネラルが楽しめる。しかし10月に感じたホーランダーやチェリーは引っ込んでいた。まさにこの果実味こそが重みの成分であり、瓶熟成時の華となるものだ。酸が若干丸くなっていることも深く関係しているだろう。少なくとも半年、もしくは一年半ほど先に完全に開いてくるだろう。残りの六本、どのように開けていくか?つまり現時点ではゴールトベッヒャエルが飲み頃だろう。

肉屋で購入したミニパテが素晴らしかった。シカなどの二種類である。小さいのが一つで2ユーロ以上なので、日本の手作り和菓子並の価格だろうか?メインは豚の肩肉をマリネ―して、グーラッシュ風にした。しかしハンガリー風ではなく、パプリカと人参とキノコとじゃがいもを入れて煮た。ヴァイツェンビーアによくあった。

安倍政権の勝利は世界のニュースであるが予想通りの勝利であるから、もう一声膨らせて稼ぐことが出来るという投機筋の判断が進行するだけである。そもそもハンガリー政府のそれと変わらない程度の意味合いしかない日本の政府や政治の存在感であるから、金融の観測がそこから生じるだけである。だから少々日本共産党が躍進しても何も変わらないのは、民主党がそれでも野党第一党である事実が明記される。せめて五十議席で野党第二党ぐらいにならないとなんら意味をなさないのである。

そもそも投票率も低く、一票の格差から違法状態での選挙であり、どこまで正統性があるかが疑われている。しかし、嘗てのナチスの台頭を見ればわかるように、共産党との協力体制のために中道政党が妥協していかない限り極右内閣の思う壺になるのである。社会主義者が共産党と協力しなかったばかりにヒトラーの独裁を許したのであった。中道勢力は、この際は改憲などは封じ込めて護憲九条を掲げるぐらいでないと日本共産党と協力関係は築けないであろう。報道は合わせてコメントする。「安倍政権の構造改革遂行には懐疑的だ」と。



参照:
眩暈しそうになるまで 2014-11-10 | ワイン
ムスリムにはなれない歓喜 2014-10-18 | 料理
スレンダーながら多層的な23歳 2014-10-16 | ワイン
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日本右翼保守政権の計略

2014-12-14 | マスメディア批評
正午のラディオニュースの二つ目は投票が終わったばかりの日本の選挙速報であった。それによると投票率が伸び悩んで戦後最低の数字になりそうだという22%とというあり得ない数字が示されていた ― 52%の間違いだったのだろう。今回は世論調査から経済振興策を背景に生き延び策を試みた右翼保守党の解散であったと紹介された。

日曜日の朝は雨が十時ごろまで降り続いた。だから朝食前にアペリティフ代わりに出かけたのは十時過ぎだった。車を降りるとMBXの女性が私の道を登って行ったが結構遅かったので、途中まで後姿を追った。頂上まで登るつもりはなかったので、途中にある池を再訪して探している登り口を上から降りてきた。広葉樹林で殆ど道は分からなかったが、方向を定めると知っている辺りに降りてきた。下から池まで登る尾根筋は分かった。

米国のアマゾンドイツがブラック企業として引き続き問題となっている。そのことが土曜日のラディオで詳しく報道されていた。なによりも労働組合さえ認めない合衆国での方針をそのままドイツにおいても行っているために、労使の交渉さえ出来ていないという。問題となっているのは倉庫発送センターの労働条件で、半数ほどの労働者が疾患を訴えていて、通常の2%とは甚だ異なっているというものである。独アマゾンの商品買い付けやその他の関しては問題を聞いているが、その発送システムにしてもそれ程優れていないというのが顧客としての印象である。なるほどプリミエ会員ではないので24時間以内の配送などは求めていないが、他の業者と比べてそれほど優れている印象はない。それでも使いやすいの年間かなりの売り上げに協力している。

世界最高のオペラ歌手とされているアンナ・ネトブレコが、東ウクライナのオペラ劇場施設破壊に連帯の出演をしたようだ。もともとナショナリズム的な態度を表明しているらしいのだが、出身が国境線に近いロシア領らしく、特別の感情もあったようだ。指揮者のゲルギエーフやこの手の音楽家などは、西側で稼ぐだけ稼いでいるので、こうした活動で稼ぎが減ることなどはほとんど考慮することも無いロシアの正式なナショナル芸術家になっているらしい。



参照:
戦後レジームからの抑圧 2014-12-12 | 歴史・時事
ネット相性診断を試す 2014-12-08 | 生活
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十分検討に値するやり方

2014-12-13 | 文学・思想
金曜日はシーズン二回目の室内登攀であった。前回の反省に立って力を温存しながら、チョークも持たずに二人で休みなく二時間登り続けた。最後から二本目で完全に腕に来た。その前に両手でぶら下がってしまったのが効いたのか?昨年と比較してどうかは言えないが、腕の疲れ方が異なってきているのも事実である。技術的な向上があるだけに最終的に腕に限界が来る。決して難しい場所を登っているのではないが、量を増やすとやはり疲れる。

日本の総選挙でベーシックインカムについての主張がある。京都一区の無所属立候補平智之だけであると思うが ― 大人一人月五万円、子供二万五千円を計算している ―、まさしくこれは「日本共産党のロマン」などとは違って遥かに現実的で夢のある近未来の社会形態なのである。最近になってようやく、キリスト教民主同盟総裁アンゲラ・メルケルがシュレーダー社会民主党党首に挑んだ選挙の財務大臣候補キルヒホッフ教授の主張の多くが理解できるようになった。この間、海賊党の勃興に並行してその案件が公約となって、同じようにベーシックインカムの基本的な考え方を、改めて税制の簡素化と付加価値税の意味を解いたハイデルベルクの教授に重ね合わせた人が少なくない。

調べてみると、教授の意見、即ちメルケル首相候補が当時熱を上げていた見解は、所謂新自由主義における小さな政府であったのだが、当然のことながら円熟した先進工業国特有の社会の高齢化や年金制度や社会保障への不安感が社会背景としてあったことは間違いない。もちろんそこには行政の肥大化による無駄が挙げられていて、新たなYOUTUBEヴィデオでは質問に答えて、社会保障の給付の問題化などにも触れながら、バーシックインカムを様々な社会保障に振り替えることで十分な資金は連邦共和国にもあると言う。当時はそこまでは考えていなかったようだが、十分に検討に値するとしている。



参照:
ネット相性診断を試す 2014-12-08 | 生活
外国人に手厚い社会保障 2014-12-05 | 文学・思想
Paul Kirchhof zum Grundeinkommen (YouTube)
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戦後レジームからの抑圧

2014-12-12 | 歴史・時事
安倍政権が前回以上の信任を受ける選挙予想が相変わらず賑やかである。社会学者などがこうした不思議な日本人の生態を分析しているようだ。どうも社会的な抑圧を感じている人々が、その中で一種の共感で連帯して、弱い者苛めをする権力に追従するということらしい。それによって、より弱い社会的弱者へとその鬱憤の矛先が向かうので、在日朝鮮人や浮浪者や犯罪者などがゴミのように扱われるという集団意識が、現在の安倍政権を支えているといったような感じである。

しかし、それが実は底辺層の市民に限らずに、日本社会を動かしているエリート層にも同じような意識が満ち溢れていて、こうした社会意識を形成している。それは、東電のエリートサラリーマンや官庁の役人の言動、更に「直ちには健康に影響がない」と嘯く権力者に共通するあまりにも不自然な態度に表れており、同じように抑圧意識を共有している日本人なのである。

その抑圧を更に下流へと流すことでなんとか均衡がとれているのが典型的な日本社会なのである。それは形を変えてさまざまに社会問題となってきた。我々の少年期では、大学の山岳部などで人が何人も殺されるとか、連合赤軍顔負けのリンチ事件などが多発していたのが思い出される。それは相似形になって、身近の運動部などの活動における下級生苛めとして存在していて、如何に日本人が戦後レジームの中でも一切そうした帝国陸軍のような感覚が微動だにしなかったかが顕著だった。そもそも、そうしたことを社会問題として論じていたのが、確か本多勝一などの朝日新聞のとんでもない論調であって、まさしく安倍政権を裏から支える翼賛新聞における前述における上流から下流へと流す宣伝報道の一役を担い続けているのである。

弱い者いじめの帰属集団意識はなにも日本人に限ったことではなく、連邦共和国でもここ二月ほど大きな問題になっている反イスラム欧州人グループやホーリガングループの大規模な示威行為にも表れている心理でもある。以前は、外国人労働者の排斥などが、目下の問題として吹き荒れたのだが、EUの現実の中ではその帰属意識の範疇が若干広がったのだろう。

これらの大規模なデモンストレーションは、SNSによって大きな組織を介在しなくても瞬時に人々が集まることが可能になったのだという。そこにはある種の帰属意識などが動機付けとなるのだろう。なるほどイスラム国などのやり方を指して、それに向き合うとすればかなり多くの欧州人の共鳴が得られるだろうが、そこに具体的な行動意志があるかどうかは甚だ疑わしい。

権力者に対して何らかの示威行為をすることと、弱い者苛めの集団行動とはその意味も影響も全く異なるのは当然である。ドレスデンでのデモンストレーションに対して、そもそもザクセン州には2%のイスラム教徒しかいないと語られる。その人々が自ら住む社会がイスラム化して乗っ取ってしまわれるかといえば、笑い話でしかない。やはり事実関係の調査研究そして批判的なジャーナリズムが事足りていないのに過ぎない。

昨今のイスラム批判には直接さらされない印象のトルコ人に関して、放火の疑いで家族が焼死した時に間髪を入れずに飛んできたエルドガン首相は、イスラム国に対峙した形でオスマン帝国の再来を期している。それに対して、在特会などの行動に対して直接行動をとらない韓国などは殆ど日本化しているとしか思われない。民族の格が違うとしても、安倍政権を抱く日本人ともども朝鮮民族の情けなさのようなものをそこに感じる。やはりシナ人は大分違う。



参照:
安倍が解散に打って出る話 2014-11-15 | マスメディア批評
反面教師にみる立ち位置 [ 歴史・時事 ] / 2008-02-13
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煩わしい新手のスパムメール

2014-12-11 | 雑感
一両日、朝食が出来なかったので、昼食を一回取っただけとなった。夕食は確りとっているが、それでも間食だけでは寒い。凍えそうに感じた。白い雪が少し屋根にあるが、それほど気温が低い訳ではない。どちらかというと雪国の寒さである。身震いがする。食事を摂っていないこともあるが、なによりも運動をしていないので代謝が悪い。こうなれば熱い湯をはって入浴をすべきだろうか。ここまでは風邪ひきなしにやってきたが、この辺りがまた一つの山だろうか。

運動をしないと食欲が出ないので、そのまま緊縮した状態で過ごすと、今度は食欲もなくなる。やはり熱いシャワーを浴びてしっかり朝食を摂るのが一番のようだ。勿論夕食時のワインも体には良いが、それだけでは足りない。今晩は先日の七面鳥のカレーを、シュペートブルグンダーとともに腹に押し込んで、湯船に浸かって床に入ることにしよう。

SAMBAサーヴァーとして使っている外付けのHDが一杯になった。なんでもそこにコピーしておくだけで、バックアップとしていたが、200GBが一杯になった。2010年の購入だったからちょうど四年で一杯にした。後釜を購入する計画は夏から考えていたが、意外に早く満杯になってしまった。理由はVIDEOをコピーしたことであろう。必要容量はこのようにスピードが上がれば上がるほど漸増する。既にウィッシュリストに入れてあるものを年末に購入するつもりだ。それまでに今使っている場所を掃除して、誤魔化しながら使おう。

これでまた例年のように年末は、PCの掃除などをしながら過ごすことになるのだろうか?今回は1TBの容量を準備する。価格はほぼ同じで前回の五倍の容量であるが、二三年ももたないであろう。先ずは、貰ってきた古いPCに設置した1TBのHDにバックアップを十分にとるように、音のうるさいPCを点ける。今使っている外付けを整理しておいて、新しいものにこのHDからコピーすれば同じバックアップが二つできるので、古い外付けは初期化して違う目的に使えるのである。

ここ暫くは新手のスパムメールが集中している。新種なのは、所謂不配通知の形でメールをよこしてくるのだ。その手のものは英語であることがほとんどなので、どこにどのメールが着かなかったかの内容を確認しない事には消去できないので煩わしい。この時期、クリスマスメールなど普段はあまりお付き合いのない相手にメールを送ることが多いことで、こうしたスパムが効果的なのだろう。悪事には懲りずに知恵を使うやつがどこにでも五万といるのである。どうもそこに添付されているものを開けると感染するシステムになっているようだ。忙しいときには引っかかる人もいるのだろう。



参照:
小型外付けHDDへの期待 2010-08-12 | テクニック
端末管制システム構築に向けて 2014-09-21 | テクニック
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ブレンナーへと馳せる想い

2014-12-10 | 生活
インスブルックへとメールを送った。来週ミュンヘンに出かける序に寄ろうと思うからだ。インスブルックからブレンナー峠への旧街道筋にある町の靴屋に寄る。そこは日本でも有名な世界的なマイスターの工房がある。友人にスキー靴のチューニングについて教えて貰って二十年ほど経つだろうか。生まれて二つ目の靴をそこでやって貰ったのだった。それまでは足入れが良ければ大きめとなり、フィットするとなると足が痛くてスキーなど滑っていられなかったどころか雪の上で立ってもいられなかった。だから足に合わせてもらう必要があったのだ。名前を教えて貰って、故トニーザイラーのスキー学校などに軒並み電話して、結局は町の役所の観光課に電話すると、お店をやっているマイスターが工房もやっていると教えて貰って、漸く電話番号や住所が分かったのであった。

アルペンスキーの金メダリストたちがそこのお客さんであるが、プロのクライマーなどもそこで靴を調整してもらっている。今回は、カーヴィンのフリーライドスキー用の靴であると同時にツアスキーのための靴を拵えてもらえるか打診する。同時にアイスクライミングに使いたい趣旨も説明した。カーヴィン用にはサイドの支えが重要であるが、ツアースキーは経験がないので、親方らの意見を聞くことになる。アイスクライミングには、底が長過ぎないで軽いことが重要である。これはフリーライドの時にも板の制御に有利な条件ではないかと思う。もう一つは保温性と加水分解にもある程度強い必要があるだろう。

兎に角、最低一泊はしなければ調整してもらうことが出来ないので、購入費用だけでなく、旅行費用もばかにならない。しかし、折から石油の価格が落ちているので旅費が浮く分で宿泊費の足しになるだろう。半オーダーメイドのような靴は一度作ると簡単には捨てられないので、よいブーツが見つかるかどうかである。独特の締め具付のスキーなどはいくらでも借りることはできるのだが、足に合った靴などは借りることはできないので必要なのだ。遅かれ早かれスキーツアーは始めなければいけないと思っていたのでどこかで思い切らなければいけない。

そもそもスキー場でリフトで上がることに違和感を覚えていたので、ツアースキーを履くようになるとその懐疑からも解放されることになる。アルプスの高峰へとスキーをつけて登頂して、そこから一気に深雪を滑り降りる心地を想像するだけで興奮するのである。そして八年前から比べると別人のようにスポーツ能力が上がっている筈だ。鉄のような下半身に、しっかりとした腹筋背筋が乗っていくとどうなるか、武者震いがする。

七面鳥のカレーを作ろうと思ったらカレー粉が底をついていた。そこでパプリカなどを混ぜてクンメルを強くして折衷で作った。パイナップルの缶詰も混ぜたので、丁度良い感じに出来上がった。ゲオルク・モスバッハ―醸造所の2011年産ゲヴュルツトラミナーを開けてみた。稀に見る綺麗な辛口である。酸が十分に効いていたので、今まで寝かしておいたのだ。最初に感じたバラの香りは消えていたがレイチの味などは美しい酸を鮮やかにしていた。とても高質なワインだった。ドイツでは十年に一度出来るかできないかのトラミナーであった。南ティロルのとても美しく鮮やかなそれとは比較にならないが、アルコール13%の重みを感じさせないさわやかさな酸が効いて、後味に特有の苦み感を感じるだけで、とても食事と相性が良かった。ブレンナーの谷のスーパーにあの手のトラミナーが並んでいるかもしれないので、一度覗いてみよう。



参照:
生気漲るカーヴィンスキー 2006-01-18 | アウトドーア・環境
アルペンスキー小史 2005-03-29 | アウトドーア・環境
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週末明けの陽当たり

2014-12-09 | 
十日ぶりぐらいだろうか。陽射しが眩しい。まだ新春には早いが、初雪を過ぎて徐々にクリスマスを向かえこうして春へと一歩一歩近づいてくるのである。久しぶりに冬篭りの屋根裏部屋を抜け出て、陽射しの当たる机へと移った。何時間ほどこのまま陽が当たるのだろうか?

三本買ったグローセスゲヴェックス「フロインドシュテュック」2013年に一本を開けた、試飲して購入したが、一本をクルスマスプレゼントとする前に自分で開けてみたのだ。ゲオルクモスバッハ―醸造所のグローセスゲヴェックスはバッサーマンヨルダンのものと同じようにあまり瓶熟成しない。広がらないのである。原因は木樽の使い方と培養酵母の使い方によるのだろうか?だからあまり寝かしても驚くようなことにはならないが、二年後に飲み干してしまうことを考えれば今この時点で開けても惜しくないと考えた。

さて、何よりもその酸の強さに改めて驚いた。試飲した時にもそれ故に三本も購入したことを思い出した。つまり間違いなく簡単に重くならないことを示している。香りも果実味もこの土壌の独特の魅力を発揮している。これならば心配なく寝かしておける。しかし瓶熟成を楽しめるとは言えない。同じような状況はレープホルツ醸造所のグローセスゲヴェックスでも同じかもしれないが、あちらの方は経年変化を楽しめる。その点、経年変化をしないグローセスゲヴェックスが存在するのだ。原因は酸化の過程が異なることに他ならないだろう。これで、このリースリングをご進物にするのに全く躊躇することはないが、先ずは寝かしてもらうことが前提となる。それにしても、婿様も「健康な葡萄が一番」と語っていたように、この酸の強さには考えがあったようだが、美しい酸の2013年の特徴が綺麗に出ているリースリングである。酸の弱い2012年の甘めのものを何時開けようかと思案する。

小牛の肉が安かったので、それをリースリングに合わせた。エリンゲも一緒に焼いた。レモン汁などを絞って上手に焼きあがった。赤い肉とは違い、リースリングにはよく合う。塩ジャガイモを付け合せた。ソースはないがバターの焼汁も十分に出ていた。



参照:
余裕が全く無くても冷静な元旦 2013-01-01 | 料理
温かみある地所の名前 2008-12-15 | ワイン
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ネット相性診断を試す

2014-12-08 | 生活
YAHOOジャパンの政党との相性診断と称するものをやってみた。一分ほどで回答が出た。前回はみんなの党だった。自由主義経済を強く推し進め、自由民主主義に固執するとそのような結果となった。今回ははからずも社民党と生活の党と結果が出た。最も遠くに自民党と共産党があった、当然であろう。日本社会の現状は分からないものの前回以上に選択が困難となっていて、棄権が増えて自民党が圧倒勝利すると予想されているのは知っている。それにしてもその結果が日本社会党のなれの果ての社民党と社会主義的な生活の党と回答されたのには驚いた。両方の公約を詳しく見ていく価値すらも無いが、この結果が日本の現状なのだろう。余程他の政党が国家社会主義的もしくは官僚主義的なもしくは全体主義的な公党かというのがよく分かる結果である。日本では新自由主義が嫌悪されて、そもそも自由民主主義自体が人気がないのだろうか?しかし前回はみんなの党が伸びたのも事実であった。

海賊党とキルヒホッフ教授とメルケルキリスト教民主同盟総裁の関係について触れたが、当時の現状はシュレーダー社会民主党党首が首相としてゼネコン会社の倒産騒動にフランクフルト本社に乗り込むなど明らかに自由主義経済構造に政府が乗り込むほどの政策がとられていたので、その対抗馬として新自由主義の旗手としてメルケル女史が選挙を戦ったのだった。その後のメルケル女史の遍歴を考えれば、通常の政治指導者以上の本人が目指すようなカテリーナ女帝のように、国民の意思に耳を傾けそのまま選挙結果を、つまり弱小政党の勃興などに敏感に反応することで、有権者の意思を国政に生かすような手法を採っている。本来は政治はそうしたものであるはずなのだが、実際は世界中小沢何某ほどではなくとも数の僅かな過半数で弱者を踏みつけるような政治が執られることも少なくないのである。たとえばそれは海賊党の訴えであったりと必ずしも社会的な問題であるとは限らないが、国民の意思というものを無視できないというのが肝心なところであろう。既にふれたようにDMオーナーの意見とメルケル政権の大蔵大臣候補が同じベーシックインカムであったのはあまり気が付かなったところである。

山の上まで走った。それほど意欲は強くなかったので、ゆっくりと走り出した。十時を超えても人影はなかった。それほど悪い天候ではなかったが気象状況など様々な要因もあるのだろう。自分自身は金曜日の腕の疲れもなく、明らかに今までとは異なる体力の向上を密かに感じていた。いろいろと考え事をしていたので、知らぬ間に急坂を超え、緑のベンチへ、そこからも誰一人気配のない中を慌てずに考え事をしながら、二つ目の林道も気が付かずに頂上への上り口に着いていた。予想通り決して早くはないが、39分で、5898歩は一週間前とほとんど変わらない。歩数が考え事をしていても変わらないのは完全にベースとなるコース取りや走り方が自然に出来ているからだろう。下って来て、上り口に二件の人々と交差したが、自転車には出会わなかった。但し頂上付近には深い轍があったので、積雪後のものだろう。僅かに雪が残っている木陰があった。轍を敢えて潰すように降りてきたのだ。68分、10326歩もあまり変わらない感じだった。



参照:
公約相性度試験で遊ぶ  2009-08-23 | 歴史・時事
大阪のポピュリストを回避 2012-08-17 | マスメディア批評
外国人に手厚い社会保障 2014-12-05 | 文学・思想
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中庸な炊き具合の加減

2014-12-07 | 料理
2010年アルテンブルクを開けた。調べてみると、予約販売のように購入している。そこに書いてあるように重くはなってはいなかった。そしてパイナップル系の酸が感じられて気持ちよかった。また糖が浮くようなことも無く。今まで試した2010年ものとしてはもっとも綺麗に瓶熟成していた。反面、どうしても飲み過ぎてしまい、若干酔い心地が悪かった。理由は酸処理にあるのかもしれない。2010年は今世紀最高の酸の年と思われたのだが、こうしてみると現時点では2013年を超えそうにはない。残りはPCランゲンモルゲン、GCマンデルガルテン、ウンゲホイヤー、ペッヒシュタインなどとなってきたが、こうなればウンゲホイヤーとペッヒシュタインは封印するつもりだ。

木曜日にはロ短調ミサの会であった。最も気に入っているのはヘルヴェッヘの古い録音である。生ではヴェルサーメストの通常の管弦楽での演奏が記憶に強い。2005年のことで丁度子ブッシュがオペル社を訪問している時だった。その後には2012年にスズキの演奏を聴いているようだが、全く記憶から落ちていた。今回のバルターザーアンサンブルをヘンゲルブロックが指揮した演奏は丁度その中間ぐらいの感じだったろうか。ミサ曲として違和感がなかったのはオーストリアの指揮者の演奏で、サウンドはそこではあまり重要ではなかった。逆にバッハがカトリックのミサを作曲する複層構造的なものは今回よく見えたのだが、ミサの歌詞の扱い方などが、この指揮者のドイツらしい歌わせ方とはしっくりと来ないのである。

なるほど、モノトーンになるスズキの構造に比べるとバッハの語法がよく見通せるのであるが、それが芸術的な感動に結びつくかといえばなかなかそうはいかない。そこでは、ドイツ語ミサの歌詞がドイツ風というだけで、スズキの日本語風ミサ典礼と意味は全く変わらない。それが明らかにバッハの音楽的な語法に適っているからの理由だけで、ヘンゲルブロックの演奏がスズキよりも優れている筈がないのは当然なのである。寧ろ、構造を忠実に音ととして再現するためにはスズキ並みのアンサムブルの精緻さが必要であり、それがないとヘンゲルブロックの演奏実践のように棒にも箸にもかからなくなる。実際に北ドイツの放送交響楽団の指揮者を務めたり、バイロイトで振ったりしているので、とても中途半端なことになっているのである。記録を読むと2011年12月にクリスマスオラトリオを演奏して殆ど失望させていたようだが、そんなことは忘れていたので、改めて失望した。なるほど会場も最上階を閉鎖していた。ここまで有名になってから悪い演奏を繰り返すようになった指揮者も珍しい。ご愛嬌はアンコールでのドイツ語の歌であったが、その分野においても頂点に立つ指揮者ではないのだ。

寿司米を炊いた。IH炊飯器で炊いた。とても上手くいった。米は、牛乳煮米と細長い米を半々にしたものだ。前者だけではべたつき、後者だけでは粘りが出ない。価格は、キロ90セントぐらいのものだ。それを二合炊いた。つまり価格は30セント以下である。これを47分ほど炊くプログラムを初めて使ったのだ。一般的にこの米で寿司米を作ると、バラバラになって上手に形を作れないか、柔らかくなり過ぎたりする。それが丁度扱いやすい炊き具合になって、更に時間が経っても感想などで余り変わらない寿司米が出来上がった。これは殆ど奇跡に近い、魔法のような炊飯器である。肝心の米の感じも、酢を混ぜたときに綺麗にひかり、口に入れてもいても丁度良いサクサク感があるのだ。場合によってはもう少し粘り気があってもよいと思うので、次回は牛乳煮米を増やすか、若干水を増やすかを考えてみたい。箱寿司を作ってみよう。



参照:
聖なるかな、待降節の調べ 2009-12-14 | 音
偉大な統治者と大衆 2005-10-14 | 文化一般
歌心のないドグマの響き 2012-05-29 | 音
サフランライス、主夫の喜び 2014-09-04 | 料理
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左手の筋の疲れにも注目

2014-12-06 | 雑感
車中のラディオが伝えていた。一つはテューリンゲンで左翼党首相が事務引き継ぎを行ったこと、もう一つはラインガウのブレンターノ邸の保存が確実になったことである。前者は左翼党を中心に民主社会党と緑の党が与党となってそれを率いる初の左翼党首相の誕生であるが、その前身の東ドイツからの流れなどを探る座談会などで、後者はヘッセン州の予算規模やゲーテ所縁の施設との関連などの言及である。

エアフルトは立派な聖堂があって美しい街である。マグデブルクなどとは異なってそれほど疲弊しているようには思わなかったのだが、こうして左翼党が政権を掌握するにはそれなりの理由があるのだろう。あの辺りで食する腸詰は、焼いてあるるので丁度日本で呼ばれるソーセージに近いものかもしれない。ビールを一杯引っかけたことぐらいは思い起こす。そんなことよりも今季初めて州の財政は黒字で終えたという。左翼党政権はこれを変えずに公約をそのまま追求できるかどうか?とても注目される州政府となった。

ブレンターノ邸は「ゲーテヴァイン」の醸造所とレストランとして日本からの観光客にも馴染みのある場所だったかもしれない。ここ暫くは経営難や譲渡などで閉められていたようだが、数年前に覗きに行ったときはまだレストランはやっていたような気がする。妹のベッティーナ・フォン・アルニムをはじめ錚々たるドイツロマンティックの人材に所縁の土地として、ホッホロマンティックの聖地となる。改装後はフランクフルトのゲーテハウス以上に世界中からの観光客を引き寄せるに違いない。改装費二百五十万ユーロは決して損はない投資であろう。

金曜日は今シーズン初の室内壁であった。先週はなにも登れなかったので丁度良かった。シーズン券を買わずに50ユーロずつデポすることで一割引きとなる。飲み物も安くなるとは知らなかった。これならばシーズン券よりも特になることもある。なによりも今回は30回も通う可能性はない。さて、いつものBASFの農民と上海マラソンマンとだった。遅れていったので最初から飛ばしたのだが、そこで下腕の筋力を硬直させてしまった。その後は、回復することがなく、とんでもなく苦労した。難易度はあまり関係なくなったのだが、普段は使っていない筋力に堪えた。もう少し準備運動をすることと、二三回通って昨シーズン最後の時点よりも上回っていたいのだが、さてどうだろう。如何に筋力の使い方が、ボールダリングと室内では違うかを、偶々来ていた仲間の学校の先生グループらに話した。右手の疲れたが、左手も疲れている。このまま痛みが治まっていけば、昨年までの筋力とは違っていることになるが、どうなるか。注目している。



参照:
観念は自由、限りなく 2013-11-09 | 文化一般
ドイツロマンティックのメッカ 2013-08-25 | 文化一般
高等文化のシンクタンク 2009-12-02 | 文学・思想
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外国人に手厚い社会保障

2014-12-05 | 文学・思想
気温は下がらなかったが、更に凍てついた。夜中はヒーターを消して就寝した。明け方目が覚めるとやはり寒かった。特にワイン街道のような東側斜面のある麓は霧雨上の冷たいお湿りがある。フランクフルトへの途上森から離れるように東進すると直ぐに乾いてきた。寒さもあまり感じないようになる。そのような按配で、ここ暫くの気象条件ではワイン街道は結構寒い。ヒーターを消すことで深く眠れるのは良いが、どこか体に力が入っているようで、これも困ったものだと感じた。これからは冷える時にはうっすらとヒーターを入れておくのも悪くはないかなと思った。ここまでは風邪を引くこともなく過ごしているが、これをどのように持続できるか?

2013年の移民がまた増えているらしい。合衆国に続く世界第二位の移民国となっている。高齢化に対抗して成長や経済力を持続させるためにこうした新しい血は必用なのだろう。それほどドイツ連邦共和国が世界からあこがれる移民国であるのはなによりも生活が豊かだと思われているからだろう。そしてその社会保障は悪用されるように充実しているとされる。外国から来た労働者が働いてその経済成長と増収によって社会制度も充実しているならばある程度は仕方がないだろう。

高齢化の王者である日本でも外国人労働者が増えていて、更に一層の拡大が謀られているようだが、十分な考察が無くて実施しても仕方がない。そもそも円安誘導で外国人労働者を導入して経済を成長させるなどは尋常な考え方ではない。それは少し考えると誰でもわかることなのだが、態々安い労働力で日本などの工業先進国で安い物を生産する意味などは全くないのである。そしてその安い物を発展途上国と価格競争を行うなど、最初から勝敗は分かっているのである。だからこそ連邦共和国のように教育を受けた必要な労働力をもって高度な工業製品を生産しなければいけないのである。難民を特別の配慮をもって連邦共和国は積極的に受け入れてきた。そしてその中でも職業教育を含む教育を受けた優秀な人材を更に優待していくようになる。これも共和国の経済の社会の持続性のために重要な要素となるのである。

京都一区に無所属で立候補している元代議士平智之が市民へのベーシックインカムを街頭で訴えているようだ。無駄を省いた最も効率的な社会保障だろう。そして最も直接税に合うシステムなのである。間接税の増減とか直接税の軽減税率などは全て役人天国を肥やし無駄を増やすだけなのである。

連邦共和国でも海賊党を支えるドラッグストアーチェーン「ダイヒマングループ」のオーナーがこれを強く推している。海賊党自体は最初の勢いは無く失速したかに思われるが、今後外国人の社会保障の不正などが更に問題となってくるときに、事務上最もシムプルな最低収入制度が注目されるかもしれない。役人天国は社会主義者が許してきたのだが、移民者や外国人に働かせてそこにシロアリのように群がる役人を養うよりも簡素化することの方が重要なのである。メルケル首相がキルヒホッフ教授を大蔵大臣としてシュレーダー首相に敗北したが、明らかにあの時はこうした簡素化のアイデアがまだまだ新し過ぎて国民に受け入れられなかったのである。



参照:
親権者が行使する選挙権 2012-04-12 | 歴史・時事
キルヒホッフ税制の法則 2006-12-24 | マスメディア批評
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初雪初積雪の冬真っ只中

2014-12-04 | 
流石に寒い。明け方、目が覚めるほどではないが、目が覚めると寒かった。昨夜からの雪が三センチほど積もっていた。道路の除雪が必要なほどではなかったが、車や家屋の屋根は白くなっていた。急いでヒーターをつけてお湯を回す。それでも暖かくなるというほどにはならない。陽が射さないこともあるが、湿気があるのか室内も寒いままだ。

パンを買って、一っ走りする。日曜日から走れていないので、週明け初めてである。沢を奥まで行って、戻ってきた。雪景色を写すために、ポケットにカメラを入れて走った。邪魔にはならなかったが、やはりカメラは軽く小さい方が良い。写す間合いに合わせて一分ほど復路で余分に時間を使った。往路は13分2188歩と、景色を眺めながら、手を擦りながらの走りとしては普通だろう。復路は写真を写しながらも27分4420歩で戻ってきた。丁度零度ぐらいの気温であったが、それでもバンダナの周りに汗を掻いた。

平野部の初雪がこれだけ積もるのはあまり記憶がない ― 2010年に似ているかもしれない。夜中に降ったという事情もあるだろうが、この冬は寒くなりそうな予感が当たりつつある。昨日の雪雲の流れも南東からやって来て、フランス国境に大分雪を落としているようだ。週末にかけて気温は上がるのが、来週はまた同じような気象になりそうである。

アマゾンで注文したメリノのシャツが届いた。ロンドンの小さなブランドの商品らしい。色目はこの種のものとしては暗めでチェック柄も十分に細やかだが、どうしても百パーセント毛であり、襟裳補強が弱いのでカラーがすっきりしていない。しかし、素地自体は心配していたほどに分厚くなく、現在普段着に着用している綿混毛のものとそれほど変わらない。英国のサイトのカスタマーレヴューのちくちく感はこの種のものとしては最低限で、その人が書くように下にちゃんと着ていれば全く問題がない。子供の時のちくちく感への記憶は誰にでもあるかもしれないが、あれも下着の着方によるのだろう。但し首元などはそもそも髭のためか鍛えられて殆ど感じなくなっているのは年齢ゆえなのか?

買い物などにこうした寒いときに着るのにはこうしたシャツが最適であるが、問題は洗濯である。手洗いかドライとなるとやはりドライクリーニングとなるので、シーズンに一二度の洗濯が限度だろう。そもそも洗濯で風合いが奪われるのがこうした衣料の最大の問題点である。嘗ては冬山登山となるとこれが重宝された。勿論そのような商品は生地が分厚くて、可成りごわごわしたものだった。下着を上下着込んで、更に分厚いシャツを着て、その上にセーターのようなものを着て、ナイロンのヤッケを羽織って、毛の手袋を嵌めてシュタイクアイゼンで岩を攀じた時代が懐かしい。

さて件のブランドのホームページを見ると、小物や女性衣料を出しているが、そのコレクションは限られている。なるほど手元のシャツのタグは手書きであったりで、如何にも小さな手作りブランドという感じだ。もしかすると質は価格以上に高い可能性もある。一着56ユーロはこの手の衣料としては決して悪くはないだろう。



参照:
初雪で漸く冷えてきた 2012-02-01 | アウトドーア・環境
鼻の下を真っ赤に腫らしながら 2010-11-25 | 生活
初雪後の陽射しの中で [ 暦 ] / 2008-11-25
雪が降る、札が降る  2007-01-29 | 生活
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逡巡もしおどきの生活

2014-12-03 | 料理
潮時だった。ここ暫く悩んでいた。人に勧められてミル入りの海の塩を購入してから大分経った。そして中身が無くなった。勧められた人に蓋が開かないと入れ替えが出来ないと言われて、どうしようかと思っていたのだ。そして、キッチンで使っている小さな塩の入れ物も壊れた。小さな入れ物を採用してから、料理に使う量が加減できるようになった。容れ物が壊れたので、同じような大きさのヨード入りのものを購入した。そして食卓用にはミルを探した。しかし、ネットで探しても、こしょう用のものは数あるが、塩のミルは限られていて、高価なもの以外にはあまり良いものは見つからなかった。そして、気になっていたミルの塩が無くなったので、蓋を弄り回した。その開け方が漸く分かった。これで上から注入できることが分かった。

いそいそと詰め替え用の同じ粗い塩を探した。ミルの横にあった。一キロ入りで、ミルの百グラム入りと同じ価格だ。キロ1.99ユーロなのである。中身だけ考えれば十分の一の価格だ。そこで今使用しているあと三種類の塩の価格を見た。ヌードルなどを煮るために捨てるヨード・フッ素塩はキロ0.39ユーロである。その上のヨード入りの岩塩はなんとキロ1.99ユーロだった。そして、海の塩の顆粒はもっと高かった。喜び勇んで粗い海の塩を購入した。ミルを使って塩を振るなどは特別なことだと考えていたのだが、この価格をみて、とんでもない、経済的にも理に適ったものだと初めて分かったのだ。これで、食卓の塩はミルを使い、料理には顆粒やヨード入り岩塩を少々、捨て塩には安い塩と決まった。

最初からこうした塩を使っていればよかったと思った。そもそも岩塩が珍しかったのでそれを使ったり、ヨード入りを使ったりしていたが、海の塩を使うようになったのは、メリハリをつけて工業塩を捨て塩に使うようになってからである。あまりにも使う量が多かったので、安くて質の良いものを購入するようになって、逆に料理や食卓塩は良いものが必要になったからである。

実際、海の塩は潮騒の香りがして美味いのだ。辛いのでなくて美味いのだ。嘗ては日本でも普通に天然の海の塩が使われていたのだろうが、これだけ粗いものを細かくして使った覚えはないのだ。顆粒よりも良い味がするのは理由があるのだろうか。岩塩は特別な味はないが、少なくとも工業塩よりは良い印象がある。日本で塩が専売になっているのは江戸時代からの影響があるのだろう。ネットで調べると赤穂の塩が198円とあった。価格はよく似ている。

ご進物用にグローセスゲヴェックスの購入を頼まれた。昨年はドイツで最も高価なリースリング「フォルスター・キルヘンシュテュック」を七本購入した。今年は同じビュルクリン・ヴォルフ醸造所の「ルッパーツベルガー・ガイスビュール」となった。予算を落として、今飲み頃のグローセスゲヴェックスを選ぶとこうなった。そして、十月に誕生日の贈り物とした時の割引をしてもらったので、現在の価格からすれば比較的割安に購入できた。それでも、他の醸造所のグローセスゲヴェックス並みの価格である。それは高度で近代的な技術を駆使した天然酵母醸造であることを考えれば当然である。

依頼主がバラバラでご進物に使うので、二つの発送用の箱を都合して、また自分がグローセスゲヴェックスの整理に役立てたいので、六本入りの木箱に入れて貰った。これでビュルクリンヴォルフ醸造所の三つの木箱に2001年からのグローセスゲヴェックスが収まった。その大半は「フォルスター・ペッヒシュタイン」であるが、「ダイデスハイマー・ホーヘンモルゲン」や「フォルスター・ウンゲホイヤー」も含まれている。その他に前述のキルヘンシュテゥックや「ダイデスハイマー・カルクオーフェン」などが転がっている。通常の大きさの瓶しか購入していないので、適当な時期に飲み干すことになるだろが、リースリングのグローセスゲヴェックスが二十年後にもぺトロール香もなく新鮮なまま楽しめることが実証されれば、ボルドーの最高級品価格まで上昇することだろう。早めに見極めをしなければ購入できないものなのだ。

2012年は酸が弱いので、それほど長い将来は期待できない。ウンゲホイヤーなども四五年経過したときに一度見極めなければ、フィルンになってしまう可能性はないことはない。古酒と称して、そのあとを楽しむ向きも少なくはないだろうが、究極の目標はそのワインが瓶詰後最も美しい時期に飲み干すことである。瓶詰後の時期にどれほど美味くとも、それだけの価格を出して綺麗な瓶熟成をしないようではその価値はない。その価値の高さは、どこまで美しく、どこまで若々しく、熟成していくかに尽きるのだ。



参照:
価格に注目して貰いたい 2013-10-16 | ワイン
ご進物の決定プロセスの紹介 2010-12-10 | 試飲百景
持続可能な環境の誕生会 2014-10-11 | アウトドーア・環境
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