紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

モノクロフィルム画像を取り込んで…

2021-06-17 14:42:03 | フィルム

                 <H11年「マイカル小樽」開業当初は、このオブジェがすごい人気でした…>

 

北海道内のコロナの新規感染者数は、このところ急速に減少してきましたが、20日(日)で切れる緊急事態宣言も、一段緩い蔓延防止等重点措置に代わるとか、新聞紙上でいろいろ言われております。長引く自粛生活にも、そろそろ嫌気がさしてきた折、来週21日(月)には2回目のワクチン接種があります。

新聞紙上で各地のイベント情報が出る都度、写真撮影に行きたい衝動にかられます。が、緊急事態宣言下では、おいそれと撮影に行くわけにもいきません。そこで平成12~15年ころに撮影したモノクロフィルムをスキャナーで、せっせと取り込みました。それらの画像を中心に今回紹介いたします。すでに取り込み済みの画像も含まれておりますのので念のため申し添えます。

ネガカラーやポジフイルムでの画像は多すぎて、取り込むには膨大な時間がかかるので、後日時間を見て取り込むこととします。

いずれにしても膨大な量ですので、今回は、撮影地を、小樽と札幌に限ってセレクトしました。

 

☆札幌駅構内及び周辺、サッポロファクトリー、北大構内他

 


H15.3.5 JRタワーオープン前日に撮影。私自身8月の定年退職を前に控え、最終勤務地札幌支店に通勤していたころでした。この画像は、札幌駅のビックカメラ側の通路だったような記憶があります。

 


H14年赤外フィルムで撮影。何だか現実離れした画像になりましたが…。赤外フィルムは、青空は黒く、緑色の樹木は白く映ります。左側に黒く写り込んでいるビニールのカバーらしきものは、劇団四季の仮設店舗です。その後創成川の東の空き地に移転しました。


札幌駅北口駅前広場のオブジェ。

 


札幌駅前の東急デパート横のポスター。ジーンズの宣伝ポスターですが、運よくジーンズはいた女性が二人通りかかりました。デニム関係のフォトコンに入選した記憶があります。

 


数年前の画像ですが、JRの女性乗務員の制服もとてもスマートというか、格好良くなりました。乗務を終えて自宅に戻るところでしょうか?

 


勤務現役時代、休日にサッポロファクトリーに撮影に行きました。よくここでイベントが行われるからです。加えて2FにはKONICAプラザがあって、作品展示が行われていました。

 


奥に、作品展示場があります。

 


結構広い展示場でしたが、その後KONICAが、ファクトリーから撤退してしまいました。

 


天気の良いお昼は、ここの日陰で昼食をとる人が多い。ファクトリー内部の店舗街にカメラを持ち込むと、警備員に何を撮っていますか?とよく聞かれます。撮影禁止区域ではないようですが、近年は肖像権がどうの、盗撮がどうのとうるさくて一眼レフは持ち込みにくい状況になりました。スマホならいいのかな?一般人には肖像権はないはずですが…。

 


北大と言えば、イチョウ並木に加え、このポプラ並木も有名です。ところがH16年9月に北海道を直撃した台風18号の風速50mという強風によって、ポプラ並木51本のうち19本が倒壊するという大惨事。その後、義援金等もあって、平成17年からポプラ並木再生に取り組んでおり、なんとか元に近い形になったということです。画像は、台風被害の前の画像です。
この辺りは、農学部の管理地で、左側は一般にも開放されていますが、珍しい草花も育成されています。

 


名前はわかりませんが、枯れ枝に咲いた花?のようにも見えました。

 


この立て看板は数年前の北大祭のものです。「1万人の 都ぞ弥生…♪」がすごい。「都ぞ弥生」は、M45年に作られた北大・恵迪寮の寮歌として有名です。なお恵迪寮は現在も学生寮として使われております。

 

☆最後は小樽の画像を数枚。平成12、3年ごろというと、関東以北随一と言われた大型商業施設「マイカル小樽」が11年に開業しましたが…H13年には早くも経営破綻。

 


開業当初は、2番街のこのオブジェが人気を呼んで、見物客が相当数に上りました。

 


ファッションショーも行われるなど、相当な集客力を誇りましたが…

 


室内用ジェットコースターもありました。現在はガチャポン、カード売り場、子供の遊び場になっているものの、いつも薄暗く(電気の節約かな?)閑散としています。

 


吉本演芸場もありましたが、1年続かなかったかも。

 


現回転寿司「魚一心」左隣のハイカラ横丁にあったラーメン店。この周辺は店舗の出入りが激しく…。長続きしているのは、回転ずし「魚一心」、そば店「おたる茶屋」の2店舗くらい。奥に「味の時計台」という有名店もありましたが、今はありません。

 


建物の外に出ると、目の前に貯木場がありました。現在は木材は撤去され、一部埋め立てて臨海公園にになっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モノクロ写真を撮る~その2(H14-17年頃)

2011-10-05 06:00:00 | フィルム
前回は東京八王子勤務時代のモノクロ写真を見てきましたが、今回は、H14年7月に最終勤務地札幌に転勤になった後の写真を見てゆきたいと思います。なお、H17年8月リタイアし、退職と同時にデジタルカメラに移行しました。フィルムカメラもその後も折を見て使用していますが、使用頻度は極端に減ってしまいました。

(1) メルヘン交差点付近で撮影


(H17.4.30撮影 CANON EOS55+TAMRON28-200mm KONICAPAN400)
小樽観光街の一つであるメルヘン交差点付近です。お土産品店「銀の鐘」の前で、縫い包みのパンダが子供相手に遊んでいましたが、子供がいなくなると、手持ち無沙汰な様子。大人はパンダには見向きもしません。そこを捉えてみました。(H20.9壁紙写真部「パンダフルライフ」フォトコンテスト ナイスパンダ賞「無視されたパンダ」)


(H17.4.30撮影 CANON EOS55 TAMRON28-200mm FujiPRESTO1600)
オルゴール堂2号館の店内です。ガラス製品を扱うお土産品店の殆どは、店内撮影禁止ですが、ここオルゴール堂は撮影フリーです。2号館はパイプオルガン(+オルゴール)を始め昔のオルゴール(非売品)が展示されています。そんな一角に大型のパネルと一緒に展示されている人形(オルゴール)を撮って見ました。

(2) JR札幌駅


(H14.9撮影 FUJICA COMPACT35 38mmF2.8 KODAK HighSpeedInfrared=HIE IR72フィルター)
JR札幌駅が前面改築され、JRタワーが完成したのがH14.9ですから、画像はその前後の時期のものです。駅前に劇団四季の黒テントが見えます。赤外で撮影していますが、一瞬設計段階でのパース画像のように見えます。


(H15.3.9撮影 PENTAX ESPIO120SW 28-120ZOOM KODAK TRYXPAN400New)
この日のことは今でも鮮明に覚えています。ステラプレスオープンの前日で、勤務後小樽に帰る途中で撮影しました。暗いのでぶれないようにと、ガラス窓に寄り付いて撮りました。

(3) 北海道庁前庭


(H14.9.21撮影 FUJICA COMPACT35 38mmF2.8 KODAK HIE R72)
赤外写真の特徴が端的に現れている一枚です。空が黒く落ち込み、緑色の松や草花が真っ白になります。異次元の世界を見るような効果があります。


(H14.10.27撮影 OLYMPUS OM-4+SIGMA19-35mm KODAK テクニカルPAN)
同じ北海道庁のでも、上の画像とはかない違っています。コピー用のフィルムを使っているからなんです。中間の調子が飛んで、白黒がはっきりしたものになります。良くスパイ映画で、小型カメラで機密文書を写すというシーンを見たことがあると思います。そのとき使うのがコピー用のフィルムなんです。尤も今はコピー機が発達しているので、このフィルムの出番はなくなりました。


(H14.10撮影 KONICA C35AF=ジャスピンコニカ FUJIPRESTO400)
このジャスピンコニカは、当時画期的なカメラでした。シャッターを半押しするだけでピンとも露出も自動で決まる。今では当たり前ですが、発売されたS52当時はすべてが手動でした。500円前後のジャンク品の中に、この赤いコニカを見つけたときは、感激モノでした。あちこち撫で回し、シャッターを切るとカシャリ。即買いです。ただ残念ながら、撮影中に置き忘れると言う失態。

(4) その他


(H14.10.上旬撮影 ジャスピンコニカ KONICAPAN400)
札幌の地下鉄発寒南駅から札幌西法務局の途上で発見した面白い自転車店。自転車の通行人を取り込んでパシャリ。その後この店が行き詰まったかどうかは、知りません。


(H15.11.1撮影 OLYMPUSU OM-4+ZUIKO70-210mm KODAKテクニカルパン)
余市の蓮池ですが、立ち枯れた蓮を、コピーフィルムで撮ると、ご覧のとおりがちがちの画像になりました。


(H14.9.15小樽桃内トンネル付近で撮影 EOS55+EF75-300mmIS KODAK PORTRAB&W)
SLにはモノクロが似合いますね。ただこのフィルムは、NEGA現像で、街のDPE店で手軽にモノクロ写真を楽しめると言うシロモノです。通常モノクロフィルムは、専用の現像液等を使うために、手軽さに欠けます。その欠点を解消したのが、B&Wなのです。

(5) モノクロ撮影に使ったカメラたち


上段左から、(1)FUJIKA COMMPACT35 39mmF2.8、(2)CANONET 45mmF1.9、(3)KONICA BIG MINI NEO 35-70mm、下段左から、(4)OLYMPUS35RC 42mmF2.8、(5)PENTAX ESPIO120SW 28-120mm、(6)OLYMPUS OM-4+ZUIKO35-70mm

上段左のFUJICA COMPACT35も中央のCANONETも、いずれもジャンク品で買ったカメラです。CANONETはフイルム巻上げがトリガー式(底部の引き鉄)です。ただ図体が大きく重たくて持ち運びに不便。赤外フィルムで使用下のは、FUJICA COMPACT、CANONET、OLYMPUSU 35RCの三台です。

赤外フィルムで赤外効果を得る為にははその性質上、可視光線(400-700ナノメートル=nm)をカットする必要があります。そのためにフィルターを使用しますが、IR72になると真っ黒で被写体が見えなくなります。そのために、レンジファインダー(一眼レフでない)カメラを使うのです。

(6) モノクロフィルム各種


一番手前左3個が赤外フィルム。次の3個が、ネガカラー現像用モノクロフィルムです。最上段左から、フジ、イルフォード、コニカのモノクロフイルム、中段左からコダック、アグファ、フジのコピーフィルム、オリエンタルパンです。

ネガ現像用のフィルム及びフジのコピーを除いて、すべて自分で現像処理をしました。現像薬品は、コダックのD76及びイルフォードID11などです。赤外フィルムも同じ薬品で処理できます。

ここ数年は、モノクロフィルムで撮っておりません。今はPCソフトでカラー画像を簡単にモノクロ変換できるからです。

なお、機会があればカラー画像からモノクロ変換した画像や、デジタルでモノクロ撮影した画像も取り上げてみたいと思います。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モノクロ写真を撮る~その1(H12-14年頃)

2011-09-22 06:00:00 | フィルム
過日Gooのフォトチャンネルを見ていたとこる、偶然道内の写真家のモノクロ写真を見る機会がありました。デジタル全盛の時代に、ソフトを使うと色彩、色調がいとも簡単に調整することが出来ます。そんな溢れるような色の世界にあって、久しぶりに見るモノクロ写真はとても新鮮でした。

思えば、自分もモノクロ写真を一生懸命に撮った時代がありました。H12-14の東京八王子勤務時代でした。当時も勿論メインはカラーフィルムを使いましたが、コンパクトカメラに、モノクロフィルムを詰めて、いつも持って歩いたものです。そこで今回は、当時のモノクロ写真を取り上げて見たいと思います。

(1) 富士山を撮る


(H13.4.22撮影 キャノネット45mmF1.9 フィルム=コニカ赤外750 撮影DATA=F8.0 1/60 R72フィルター)
富士山の伏流水が80年の歳月をかけ、八つの泉となって湧き出る忍野村で撮影したものです。この八つの泉を「忍野八海」と呼び国の天然記念物にも指定されています。この時は山頂は雲に隠れていますが、桜の時期で、右手の桜が満開でした。


(H13.12.9撮影 FUJICA COMPACT35 38mmF2.8 R70フィルター コニカ赤外750 撮影DATA不詳)
京王バスの静岡バスツアーを利用して富士山麓を周遊した時に撮影したカットです。有名な「三保の松原」で停車時間10分間の間に撮影。渋滞でバスが遅れ、見学時間が大幅に削られたために、ゆっく」り撮れませんでした。とても心残りでした。


(H14.2.9撮影 FUJICA COMPACT35 38mmF2.8 R70フィルター コニカ赤外750 撮影DATA不詳)
山中湖湖畔に着くと、一面結氷していた氷が、日が高くなり、暖気と共に融け始めていました。

(2) 桜を撮る


(H14.3.24撮影 FUJICA COMMPACT35 38mmF2.8 コニカパン400 R70 撮影DATA不詳)
井の頭公園の桜は有名ですが、赴任して三シーズン目に初めて桜見物に行きました。池の渕の枝垂桜がとても綺麗でした。北海道ではどういうわけか桜の名所に行っても枝垂桜を見ることは滅多にありません。


(H12.4.8撮影 OLYMPUS OM-4+ズイコー35-70mm+R60 コニカ赤外750 撮影DATA不詳)
H12年3月下旬に赴任して間もない頃の撮影です。単身赴任先の自宅が立川市錦町にありました。自転車で10分ほどで、多摩川にかかる日立橋(立川~日野間)に着きます。この辺には野球場や公園、疎水があり多摩川沿いの土手には桜が植えられています。


(H13.4.14撮影 キャノネット45mmF1.9 コニカ赤外750 R72 撮影DATA不詳)
昭和記念公園も、やはり自転車で自宅から10分ほどのところにあります。とても広い公園で子供の遊び場もあって撮影には良く出かけました。桜も多数植えられており、シーズンには夜間も開放され夜桜が楽しめます。桜を赤外フィルムで撮ると、透明感が増して、一種独特の味わいが出ます。

(3) 八王子駅周辺を撮る


(H13.10.7撮影 OLYMPUS OM-4 AGFAPAN100→200増感 撮影DATA不詳)
自宅のある立川から勤務先の八王子までは中央線のJR電車で11分です。ホームから改札口を出て、正面口ではなく、反対の南口の渡り通路で撮影しました。八王子駅は、中央線に加えて横浜線、八高線の始発駅になっています。そのために線路が複雑に絡み合っているのです。


(H13.10.7撮影 OLYMPUS OM-4 AGFAPAN100→200増感 撮影DATA不詳)
一方改札口を抜けてそごうデパート2Fの正面口に出ると、南口とは違って大きなオフイスビルや商業ビルが建ち並んでいます。休日には通路の横(歩道橋)でストリートミュージシャンがよく演奏しています。観客は結構いたのですが、遠巻きにしていたので写り込みませんでした。


(H13.9下旬撮影 KONICA BIG MINI NEO 35-70mm FUJI PRESTO400 プログラムオート)
駅正面口から続く歩道橋を降りて、舗道に出ると高いビル群が続きます。私の勤務先もそんなビルの1-2Fにありました。壁面に雲が映っていて、絵になると思い通勤途上にコンパクトカメラで撮った一枚です。


(H13.9下旬撮影 KONICA BIG MINI NEO 35-70mm FUJI PRESTO400 プログラムオート)
これも勤務先向かいのビルです。屋上で何かの工事をしているようですが、作業員とビル中央の看板を入れて撮って見ました。右の鉄骨と横断歩道の信号機が重なりややうるさい感じがしました。

(4) 夜景その他を撮る


(H14.5.15撮影 CANON EOS55+TAMRON28-200mm FUJI PRESTO400 撮影DATA不詳)
東京都庁の展望台から撮りました。すぐ近くの高層ビル群や高速道路など、まさに宝石をちりばめたような夜景ですが、モノクロでもその綺麗さは変わりません。


(H13.2.12撮影 OLYMPUSU OM-4 FUJI PRESTO400 F5.6 Bulb)
都電荒川線の電車の光跡を撮るべく、千登世橋から撮影しました。この時すでに先客がいて、同じようなシュチュエーションで撮影していました。写真専門学校の女子生徒で、プロを目指しているとか、30分ほど撮影しながら話し合いました。彼女から卒業写真展の誘いがあり、後日伺いました。彼女の卒展の中で、始めて「クロス現像」なる写真を見て、とても驚いたと同時に、とても印象に残りました。


(H12.7.8撮影 OLYMPUS OM-4+TAMRON28-200mm AGFAPAN400→1600増感 撮影DATA不詳)
浅草のほおずき市を撮りに行った折に撮影したものです。ほおずき市はネガカラーで撮影しましたが、浅草界隈のスナップはモノクロフィルムで撮りました。工事中のトタン塀に掲げられた「浅草六区慕情」の懐かしい人物(キートン、大宮デン助など)に見入る人物をポイントに撮りました。
 
次回は赤外フィルムの他、コピーフィルムなども取り上げてみたいと思います。H14-17年までのデジタルに移行する迄の画像をピックアップいたします。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モノクロ写真を撮る

2010-03-25 06:00:00 | フィルム
今回はモノクロ写真を取り上げて見たいと思います。モノクロ写真とは、単色で表現された写真のことで、通常は白黒写真のことを言います。「通常」と断ったのは、モノクロ写真の中には、一時流行ったセピアカラー写真や、シアン調(青)のカラー写真も含まれるからです。

昔の写真はすべて白黒写真でした。昭和も30年代後半にはカラー写真が主流になりました。なぜ今になって、白黒写真をという方もおられるかもしれませんが、カラー情報を除く事によって、表現の幅がますこともあるからです。難しいことはさておき、先ずは桜のシーズンも近づきましたので、桜の写真を二枚上げておきます。


(H14.3.24三鷹市井の頭公園 フジカコンパクト35+コニカパン400 色のないほうが…)


(H13.4.15立川市昭和記念公園 キャノンキャノネット+コニカ赤外750 真昼に近く、奥に家族連れが…)

上段は井の頭公園で撮影したもので、大変な数の見物客でした。カラーでも撮影しましたが、情報量をそぎ落としてシンプルになったほうが、見やすく、かつ見るほうに、想像力を湧かせます。下は赤外フィルムを使っておりますが、緑色の芝生が、真っ白になっております。また青空が黒くなって、桜が一段と引き立ちました。

次の二つの画像は建物を撮ったものです。上は東京都庁の展望台からの夜景です。ダイヤモンドのような輝きは見られませんが、しっとり落ち着いた夜景となっております。下の画像はJR札幌駅で、JRタワーがオープンする前の時期です。赤外効果で、全体がスケッチ画のようになりました


(H14.5.15東京都庁展望台 キャノンEOS55+フジプレスト400 宝石の輝きはないが…)


(H14.8.18JR札幌駅前 フジカコンパクト35+コダック赤外HIE 現実から離れたような…)

次は赤外フィルムで富士山を撮影した画像です。ここで赤外フィルムについて、簡単に説明しておきます。人間の目に見える光(可視光線)は、波長が400nm(ナノメートル)から700nmの極めて狭い範囲なのです。700以上を赤外線、400以下を紫外線と言います。この人間の目に見えない赤外線を捉えるのが赤外フィルムなのです。ですから、赤外で撮った画像は異次元の世界でもあるのです。


(H14.2.9山中湖 フジカコンパクト35+コニカ赤外750 水ぬるむ頃、氷も割れて…)


(H13.12.9旧清水市三保の松原 フジカコンパクト35+コニカ赤外750 遠くに家族連れが…)

次の二枚の画像は、普通のモノクロフィルムで撮影した画像です。上段はJR八王子駅前の歩道橋で演奏するストリートミュージシャン達です。私が八王子に勤務していた頃(H12~14)は駅前でこういった若者が何組も演奏したり歌っていたりしたものです。最近はどうなんでしょうか。下は道庁の池で、ポプラを撮ったものです、逆光に輝くポプラの葉がきらきら光っておりました。思い通りの画像に仕上がりました。


(H13.10.7JR八王寺駅前 オリンパスOM-4+AGFAパンAPX100 聴衆のいない演奏、気が入らない)


(H14.10.7北海道庁 ジャスピンコニカ35AF+フジプレスト400 大好きだった赤いじゃスピン、紛失してしまった)

最後に二枚の画像を上げておきます。上はネガカラーで撮影した画像をPCソフトでモノクロ化しました。下は白黒フィルムで撮影した白黒画像に着色してみました。デジタル時代以前でも、ネガカラーから白黒写真は作ることが出来ました。またモノクロフィルムからカラーペーパーでプリントすると、最後の画像のようにカラー化出来ました。プリントの際に、フィルターの調整次第で、どのようなカラー(色調)でも作り出せたのです。


(H17.9.4札幌モエレ公園 キャノンEOS7+AGFAビスタ100 モデル撮影会の一こま)


(H14.4.23西湖紅葉台 フジカコンパクト35+コニカ赤外750 多少緑色っぽく…)

最後になりましたが、画像がいずれもH12~14年とかなり以前のもです。最近でも時々モノクロフィルムを使っています。またカラー画像を白黒に変換することもあります。最近の作品については、別途機会に取り上げたいと思います。それと、赤外写真については、すべてIR=70と言う700nm以下の可視光線をカットするフィルターを使用していることを断っておきます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィルムの乳剤面を裏返して使うと…

2009-04-04 15:21:05 | フィルム
上の画像は、小樽運河を撮ったものです。撮影時間は午後一時頃でしょうか。夕方の斜光の中で撮ったわけではありません。(EOS7+TAMRON28~200mm フジスペリアX'TRA 400)
またフィルターを使ったわけでも、セピアカラーフィルムを使ったわけでもありません。

フィルムの乳剤面を裏返しにして使うとこのようなセピアカラーのような映り方をするのです。作り方は簡単です。5分もあれば、乳剤面裏返しのフィルムが作れます。

先ず、からのパトローネのに残っているフィルムの端と、新しいフィルムのベロ(切り込みの部分をカットして)を、セロテープで繋ぎます。この時新しいフィルムの乳剤面を裏返しにして繋ぎます。その後はダークバッグの中で、からのパトローにまき戻します。

最後まで巻き戻したら、挟みで切り離して、切り込みのあるベロを作って終わりです。なお撮影に当たっては、ISO感度を一段落としたほうがいいかもしれません。フィルム感度通り撮影したところと、露出不足の画像が多く出来ました。


下の画像は、小樽運河ですが、北運河と呼ばれるところにある北海製罐の古い建物です。現在使われているのかどうか不明ですが、この古い建物に、この色調があっているように思います。(データ同じ)

 

次の画像は、小樽中央埠頭にある観光船の発着所に係留されていた小型船です。赤いペンキの色が鮮やかに出ています。(データー同じ)

 

さて次の二枚の画像は、今年1月12日札幌開拓の森で行われたモデル撮影会の時のものです。(オリンパス35RC フジスペリア400)
モデルさん二人が映っている画像については多少レタッチしてセピア色を薄めました。

いずれにしてもモデルさんのクラシックな装いと色調もマッチして、いい画像になったかな、なんて思っております。時と場合によっては、乳剤面逆のフィルムも使えますね。なお、LOMOジャパンから、乳剤面逆のフィルムが三本パックで発売されております。

 

 

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クロス現像とは?

2009-03-25 00:05:00 | フィルム
今回はクロス現像について取り上げてみましょう。初めて耳にされる方もおられるかもしれませんね。
通常、ネガフィルムは、C-41という方法で、そしてポジフィルムはE-6という方法で現像処理されます。ネガの場合には補色で反転した画像が現れ、ポジの場合は、スライド用の画像が現れます。

これを敢えて、ネガフイルムをE-6で、ポジフィルムをC-41で現像することを、クロス現像と呼んでいます。そうすると、ネガフィルムで撮った画像はスライド(ポジ)になり、ポジフィルムで撮った画像は、ネガになって現れます。
少しややこしくなりましたが、現像方式が、違っても(クロスしても)画像が現れるということです。

通常は、ポジフィルムを、ネガ現像することが多いようです。極めてコントラストの強い画像になります。
標題の画像は、美瑛のマイルドセブンの丘をポジフィルムで撮影し、ネガ現像(クロス現像)して、CDに取り込んだものなのです。(EOS7+TAMRON20~200XR+コダックダイナハイカラーEBX)

上記の画像を、通常撮影した下の画像と比較してみてください。色調に偏りがでて、コントラストが著しく高いことが分かります。(FUJI Fine Pix F11 1/240 F3.2 WBオート ISO100)



なぜクロス現像をするかというと、コントラストの強い、予想もつかないような画像が得られるからです。同じポジフィルムで撮影しても、その時によって色調などに違いがでてきます。また、ポジフィルの種類によっても微妙に違いがでてきます。そこに面白さがでてきます。

最近は、若い人を中心に、ロモやホルガで撮影したトイカメラ風写真が流行っておりますが、クロス現像も、一種のトイカメラ風といえるかもしれません。

いくつか撮影事例を挙げておきます。下左は、小樽運河を撮ったものです。寒い日で運河に蓮氷が見えます。青がきつく出ています。(オリンパスOM-4+ズイコー35~70mm+コダックエリートクローム100・EB-3)
右下は、アグファのフィルムで撮影しました。(オリンパス35RC+AGFAプリシーザ100)人物が黒潰れしてしまいました。




更に下の一枚は、小樽運河に近い、ガラス工芸品の多く立ち並ぶ堺町通りにあるコロッケ屋さん(金賞コロッケの幟が目印)です。標題で取り上げたマイルドセブンの丘と同じフィルムを使いました。ただし、こちらのフィルムは、Kodak Elite Crome Extra Color(EBX)といって、旧Dyna High Colorのバージョンアップ版です。



ハイカラーもエクストラカラーも、同じ発色をします。黄色とグリーンかぶりが大きな特徴です。
なお、クロス現像は、デジタル撮影でも可能なんです。Photoshopの「イメージ」から「色調補正」を選び、更に、「トーンカーブ」を開きます。そこでプリセットの中の「クロス現像」をクリックすれば一発でOKです。最後の画像が、そうして出来上がったものなんです。画像は前回取り上げた、「鶏の卵」、いえ「タンポポの綿毛に付いた水滴」なのです。

 

最後になりましたが、クロス現像は一般のDPE店では取り扱っておりません。東京の堀内カラーとか、厚木市の厚木カラー現像所などで取り扱っております。安いところでは、現像のみ一本(36枚撮り)600円(郵送料別)くらいです。

運河近くの「金賞コロッケ」は、壁紙.COM 写真部仲間のCムツミさんお勧めのお店です。

 
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする