紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

秋の気配が深まる中で~アート巡り(ハルカヤマ芸術要塞他)

2015-09-27 06:00:00 | 写真
                 <「万雷讃」と題されていますが…チベット族の祈祷旗にも似ていて…>



9月15日に大雪山黒岳に初雪が降って以降、大雪山周辺では急速に紅葉が進み、シルバーウィーク中に旭岳の紅葉がピークになったと報じられました。街中で紅葉が進むのはもう少し先になりそうですが、紅葉観察・グルメツアーのチラシが毎日のように新聞折り込み広告に入ってきます。深まりゆく秋ということで前回に続き、芸術の秋を取り上げたいと思います。

いわゆるアートについては門外漢ですが、9月1日から27日まで開催されているハルカ山芸術要塞2015に行ってきました。2年おきに開催されるこの芸術祭です。一時常設展示物が、何者かによって破壊されたと報じられましたが、補修も済んだようで、無事開催に至りました。今回の展示作家は63名・作品、常設展示が14点、Gyallery展示には韓国人作家10名が参加しています。

今回はこのハルカ山芸術要塞2015と小樽運河プラザ3番庫で行われたCAN ART FESTIVAL(9月19~21日)の模様を取り上げます。出来れば、小樽市展の絵画の部も…。先ずは、ハルカ山の自然とアートの融合をテーマにした芸術要塞から見ていきます。会場は大半が未舗装でケモノ道の両側に作品が並べられています。なお、2年前のハルカヤマ芸術要塞2013については、こちらをクリックしてください。→2013.9.22付「ハルカ山芸術要塞2013


麓の駐車場に車を止めて会場の中心地らしき方向に進むと…「くもの巣」が美しい模様を描いてました。


さらに進むと茶色の吹き流しのような…プレートには「主」と書かれていてmarseとルビがふってありました。一寸意味が解りません、marsなら火星のことですが…


チョイ中を覗いてみました。


ん?見上げると枝から鉄アレイの半分がぶら下がっている。「Untitled(無題)」となってます。


「タマシイノジレンマ」ん~分かりません。周囲の木や草とマッチしているように見えますが…


さらに旧アトリエ(廃屋)の方(高速道路沿い)に進むと、穴の開いたオレンジの板が5枚立ててあります。


足元を見ると「ここに立って穴を覗いてください、バラに見えるでしょう」と言うプレートがあります。立って覗くと…なるほど。

会場の西端(札幌側)まで来ましたので、東側(小樽側)に進みます。実行委員会仮事務所(仮者小屋・ケモノ小屋とルビがふってある)の一本上の路を進みます。まっすぐ進むと、今は廃墟となって樹木に覆われ、半壊したホテルに突き当たります。元はラブホテルで今は外壁の一部が残っているだけです。


2年前はまだ内部の一部があったようでしたが、今はすっかり内部はがれきとなってます。積雪のせいかと思われます。この瓦礫に近い建物も外側はアートに使われています。


ホテルの倒壊と同時に朽ちた樹木かと思いますが、青いプラスチックの玉がまかれ「ジェネレーション(起源・発生)Ⅲ」と題されていました。

この廃墟の周辺にはまだまだ紹介したいオブジェ・アート作品がありますが、一旦実行委員会の仮者小屋(ケモノ小屋)に戻ります。仮者小屋の前には椅子テーブルが並べられ、休憩できるようになっています。ここでコーヒーを飲んで実行委員会の方々としばらく談笑しました。その間にも平日にもかかわらず見物客がやって来ます。ケモノ小屋の前にある「ハルカヤマGallery」を覗いてみました。


Galleryの中は左3分の1が急須・湯飲みなどの焼き物が展示されていて、残りは絵や写真らしき作品が展示されています。


韓国人作家10人の作品が展示されていました。版画なのか絵画なのか写真なのか、よくわかりません。


中央は墨絵のようにも見えますが、左は写真のようにも見えます。


「万雷讃」ですが青空に映えます。


あらら、こんなところにアニメが…こういう優しい絵を見ていると、なぜかホッとしますが、裏側は特殊部隊の兵士の絵がありました。


まだまだ面白い作品がありましたが、別の機会に紹介します。次は、9月の19日(土曜)~21日(祝日)に、小樽運河プラザ3番庫で行われたCAN ART FESTIVALの模様を取り上げます。これは、空き缶やペットボトルのリサイクル促進を促す取り組みの一つで、環境保護を考えようというものです。先ず会場に一歩足を踏み入れると、ペットボトルで作った大小さまざまなクラゲのような飾りが吊り下げられ、回転しています。


しかもLEDライトで電飾までされています。


タコのようなクラゲのような、いやいや火星人のような形です。ちょっと比喩が古かったかも…


足が10本以上あるのでクラゲでしょうね。


ゲームに挑戦です。紺色のキャップをかぶった小型のクラゲは何匹いるでしょうか?クラゲが回転していて、おまけに紺色のキャップが天井に暗さに吸い込まれ、数を数えるのが…17個ですとの回答に、正解ですとのこと。Metsガラナを頂きました。


正面の壁には小樽を代表する企業「小樽製罐」のパネルや製品が置いてあります。あれれ、小樽製罐って、缶だけでなく、ペットボトルも製造していたんだ。初めて知りました。


リサイクルについての問題が出されました。アルミ缶の回収で最も多い回収方法は次の三つのうちどれ?
 ①集団回収(自治会、学校、老人会などが中心となって回収)
 ②拠点回収(スーパーやコンビニなどにボックスをおいて回収)
 ③分別回収(市町村のゴミ回収での空き缶回収)
この問題は簡単、③の市町村の分別回収が最も多いでしょう、と思ったら間違いでした。なんと①の集団回収が最も多いとのこと。


ペットボトルの再利用についてのコーナーです。ネクタイやジャケットなどに使われることは知ってましたが、ランドセルも皮革に変わって最近は使われ出したとのこと、重さも皮革製品に比べ格段に軽いとのことです。


さて最後に、小樽市文化祭の市展(絵画・彫刻の部)を紹介したいと思い、SW明けに展示会場である小樽美術館を訪れたのですが…展示前日であったり、休館日であったりして、3度目にやっと見ることが出来ました。いざ写真撮影と思い、当番の方に尋ねたところ、なんと撮影はOKだが、ブログ、FB等への掲載は不可とのこと。残念ですが止む得ません。同日開催の盆栽展はOKだというのいに…盆栽は全く不知だし…


ということで、小樽市展の各部門の紹介だけしておきます。(ポスターより)


なんとなく尻切れトンボのような芸術の秋で終わりましたが、肝心の芸術(絵画)が掲載不可では…。なお次回のブログでは、馬肥える秋の「秋のグルメ」を取り上げたいと思います。グルメ音痴が自慢の私ですので…どういうレポートになるか不安がいっぱい。


コメント (2)
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秋の気配が深まる中で~写真展巡り

2015-09-21 06:00:00 | 写真
                    <後志(シリベシ)高文連写真展の展示作品からの1点>



7月から8月の上旬にかけて異常とも思うほど暑かった日々も過ぎ去り、9月にはいると朝夕の冷え込みも厳しくなってきました。北海道はもう暖房の恋しい季節です。すでに大雪山の黒岳では初雪も観測されました。とはいえ街中の木々はまだまだ緑で、紅葉するのは10月も下旬に入ってからです。

秋と言えば…天高く馬肥える秋、と言われるように収穫の秋でもあり、食べ物が一番おいしい季節です。でもグルメ音痴の私にとって、秋は天高くの通り、澄み切った青空=写真の季節あるいは芸術の秋を連想します。ということで、今回は8月中・下旬から開催されたいくつかの写真展を取り上げたいと思います。さらに次回のブログでは、芸術の秋・アートの世界を取り上げる予定です。


<道内最大の写真展・写真道展作品から>

北海道新聞社が後援する写真道展は、道内では最大の規模を誇る歴史ある写真コンテストです。今年で62回目ですから、昭和28年から開催されていることになります。コンテストは第1部=自由、第2部=観光・産業、第3部=ネイチャーの3部門に分かれ、応募総数5653点、入選数269点です。このほかに学生写真道展も同時開催さてそれぞれ、1214点の応募、入選60点となっています

8月19日(水曜)~23日(日曜)に小樽市民ギャラリーで入選作品(学生部門を含め)及び小樽市内の道展審査会員及び会友の作品が展示されました。


第1部自由の部、左が1席(文部科学大臣賞)の「Endless Love」、アルテピアッツア美唄の安田侃の作品の前で撮影されたものでしょう。


第2部観光・産業の部、左が1席(道展大賞・国土交通大臣賞)の「光の刻」、糠平湖のタウシュベツ陸橋を撮った作品。
<注:タウシュベツ陸橋>
旧国鉄士幌線が廃止され、糠平湖上にコンクリートの陸橋だけが残った。ダムの建設で湖底に沈んだが、冬期間ダムが放水され水位が下がるとこの陸橋が現れる。かなり破損が進みいつ倒壊してもおかしくないといわれている。


第3部ネイチャーの部、左は1席「一期一会 一夏の青春」


右側の全紙大の写真は、地元小樽の審査会員及び会友の写真です。


会友、審査会員の写真です。


学生写真道展の上位入賞作品です。友人・仲間たちを撮った作品が多く、和みます。


千手観音もどきで、学生ならではの作品…好感が持てます。


<第15回鉄路展>

8月31日(月曜)~9月13日(日曜)に第15回目となる鉄露展が行われました。平成25年に、鉄路の遊歩道整備のために一時中断しましたが、再開後2回目になり、すっかり小樽市民の間に「鉄路展」として定着しました。今年は我が商大の後輩「落合」君(2年生)が出品すると聞いており、期待してました。また例年出品している当別町の写真家「坂本」氏の作品にも期待大です。


先ずは鉄路展の案内板です。


落合君の作品、立て看板の表・裏にピン止めされた作品を1枚にしてみました。右上段の海沿いに立つ女性の写真が目を惹きました。


カメラのモニターを見つめる少女、彼女をもう少し中心寄りに、流木と重ならないようにすれば満点かも…。後日落合君と会った際に彼も同様な話しをしておりました。


藤女子大生の写真ですが、アートに近い作品なっています。


例によって壁一面に張られた小樽をテーマにした写真群です。


遠くからパッと見た瞬間に、当別町の坂本氏の作品とわかりました。写真の雰囲気が毎回似ているので、わかってしまいます。内側に回り込んでみると、案の定坂本氏の作品群でした。


鉄路展には多くの写真家が作品を展示しておりますが、この方の作品はふんわり心にやさしく響いてきます。偶然立ち寄ったという大阪のカメラマンも、坂本氏の作品が格段に素晴らしいと誉めていました。


全紙大の作品も結構展示されていて、目を惹きました。


<第10回後志(シリベシ)シニアネット美術展>

後志管内のおおむね50歳以上の方々で組織された会です。年1回<絵画・版画・書><写真><パソコン画><加工写真><文芸><手工芸>の六つの分野を一堂に介して作品展を開いています。


今回の展示グループ以外にもダンス、スキー、パークゴルフ、カラオケ等々さまざまな同好会があるようです。


こちらは手工芸関係作品の展示です。


やはり気になるのは写真です。FB友や小樽の写真界では名の知れた方々も数人おられました。


やはり写真の展示数が最も多いようでした。


パソコン画、加工写真と続きます。


目を惹いた写真たち。


FB友の谷村氏の作品(ラベンダーほか)も数点目を惹きました。


<後志高文連写真展>

後志管内の高校生による写真展です。各高校の写真部・サークルから611点の作品が寄せられたとのことです。全作品が展示されました。最優秀作品や上位入選作品よりも、入選に至らなかった作品の中に、高校生らしい目を惹く作品がありましたのでそちらを紹介します。


各学校別に展示されていますが、これらの中から面白い作品を数点拾ってみました。


いいですね、授業の光景が映し出された3点に、興味がわきました。


一筆入魂と題していますが、逆光のため字が読み取れません。窓側から椅子の上に立って写せば迫力が増したかも…


凄いの一言、このネコの食べ方、迫力十分。メロンを食うネコ、ですね。


被写体は多分友達ですね、ならば渚をこちら向きに走ってもらったら、表情が出てよかったかも。


一番の押しはこの作品。ただしプラス補正するか(バックは飛んでもOK)、内臓ストロボ(0.5ほど-調光して)で顔の表情が出ていれば最高かも。


以上四つの写真展を取り上げましたが、個別の写真についてのコメントは私の個人的な感想ですのでご了解ください。なお次回のブログでは、9月17日(木曜)に銭函の春香山で見てきた「ハルカ山芸術要塞」他を取り上げる予定です。
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小樽アニメパーティ~歴史の街小樽がカオスに!

2015-09-15 06:00:00 | 祭り・イベント
            <かおなしと記念写真を撮る北乃カムイ 撮ってるのはスタッフの一人、スタッフだって…>




去年に続き、第2回目の小樽アニメパーティが、9月5日(土曜)、6日(日曜)の両日行われました。早速実行委員会の公式HPにアクセスしてその概要を調べてみました。するといきなり「コスプレ登録証」1500円「グルメチケット」2000円「メインステージ」2800円と出てきてアイドル系タレントの写真が10人ほど並んでいます。どうやらコスプレーや向けの記事のようです。

さらに会場マップとタイムスケジュール表を見ると「アニメパーティ会場」が6カ所に増え「コスプレ解放ロケーション(何のことか?)」が15カ所もあります。ええ!これではコスプレーヤーの写真をどこで撮ればいいのだろう?続いてタイムスケジュール表を見ると、5日(土曜)は都通り商店街と梁川商店街で、去年と同様なイベントがあるようです。6日(日曜)は、マリンホール(入場券3000円)、運河プラザ、梁川商店街の3か所のようです。小樽水族館でもコスプレ撮影会があるようですが参加券が2500円。

HPからはコスプレやーがどこに集まるのかよくわかりません。要はお金を払って撮影しろと言うことなんだろうか?ともかく都通り商店街に行ってみることにします。痛車が勢ぞろいして、実行委員長の合図でイベントが始まりました。ぽつぽつコスプレーヤーも集まりだし、ファンが盛んにカメラやスマホで撮影し始めました。両日の模様を紹介します。


<北海道のバーチャルアイドルは「初音ミク」と「北乃カムイ」>


うまか棒を食べる北乃カムイ、カムイは自称16歳とか。2次元アイドルなので、3次元の世界ではSihoさんに憑依して活動します。憑依(ヒョウイ)とは、魂が乗り移ることを言います。


梁川商店街ステージでは、小樽アニメパーティ大使の大林宣裕(札幌吉本)とたかはしはるな(2.5次元歌姫)が司会進行します。


北乃カムイは、ネコ耳を持つ仮想空間アイドルで、HBCラジオの深夜番組(と言うより早朝)を担当し、北海道の物産、地域等色々PRに努めている。今年の1月にはCDで全国デビューしている。


大勢のファンが集まってきて…Yea~


自己陶酔の世界、凄いエネルギー。こうしているときが一番幸せかも…


2番目に登場した函館のグループ、主役はこの小さな子供。Yea~!完全に食われてしまった。


紅のブタが水を飲んでいる。鼻が邪魔そう。



<痛車の半分近くは初音ミクの絵が…>

都通り商店街には痛車が20台ほど並びました。その半分ほどが初音ミクを描いたもので、ミク関連グッヅも同時展示している痛車もありました。自動車に限らず、バイクや自転車も見られました。


サイドのイラストは初音ミクです。ナンバープレートもミクにちなんで「39-39」です。かなりの凝りようですネ。


こちらは何のアニメなのでしょうか…


アニメのキャラに扮したコスプレーヤーにTV局が取材中。


ウマが太鼓の達人に挑戦中。


結構な重量級の車にもアニメがたくさん…同時展示されたパネルと並んで記念撮影する人が後を絶たない。


左の黒衣装、見たことがあるね、


そう、そう、去年も目を惹いた痛車、BLACK ROCK SHOOTERでした。モデルになってくれてありがとう。


初音ミク仕様のバイクです。サドルの前にミクのフィギュアがいくつか置かれていて、それを覗きこんでいます。


プリキュアが通りかかり、多くの人が見守っています。


外回りだけではありません。内装までかなりの凝りようです。ピンクの初音ミクです。


あれ!ウマが轢かれた…ん?


<小樽運河では大もてのコスプレやーたち>

アニメパーティの会場が都通り商店街と梁川商店街以外にもあって、計6カ所と言うことは最初にも話しました。6日(日曜)は、このうちマリンホールでは有料のイベントが行われています。また運河プラザでは、漫画家のトークショーや物品販売が行われています。有料施設以外どこへ行けば多くのキャラに出会えるのか全く分かりません。とにかく小樽運河の浅草橋に行ってみることにします。いましたアニメに扮したおおくのコスプレーや達が。運河をバックに写真を取りあったり、観光客とも記念写真を撮ったり…


何のキャラに扮しているのかわかりませんが…


お互いに撮りあっているようです。


お願いして並んでいただきました。


ここでもプリキュアがおりました。中国人観光客に大もてのようです。


中国人観光客が次から次と団体バスでやって来て、彼らは引っ張りだこでした。


ともあれ街起しの一環として昨年から始まったこのイベントですが、公式HPを見ても、実際に見てもよくわからないことが多すぎます。有料のイベントが多々あったようですが、それらの模様は一向に外部に伝わってきません。またコスプレ解放ロケーションなるものは何だったのでしょうか。

15カ所ほど指定されていましたが、わずかに「小樽稲穂小学校」で数人がバスケをしているシーンがFBにあげられていました。天狗山、旭展望台、ホテルビブラント、水天宮、旧小樽商工会議所などの施設でどのようなことが行われたのでしょうか。よくわからないイベントだったというのが率直な感想でした。もう少し整理整頓して、市民に分かるような簡潔なイベントにしてほしいものです。街がカオス(混沌)どころか、こちらの頭の中がカオスになっちゃったよ。
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沼田町の夜高行灯祭りを撮りに…

2015-09-09 06:00:00 | 祭り・イベント
                  <ヨイヤサーの掛け声で、行灯は前後上下に激しく揺さぶられ…>




8月28日(金曜)に沼田町で行われる夜高(ようたか)行灯祭りを見てきました。この祭りに合わせて、中学校の同期会が沼田町のホロシン温泉で行われました。昨年滝川市で行われた同期会の折に、急きょ沼田町居住のN君から行灯祭りとセットで行いたいとの提案があり、決まったものです。

沼田町の『夜高行灯祭り』は、『しれとこ斜里ねぷた』と『八雲山車行列』とともに、北海道三大行灯祭りと言われています。沼田町の祭りは、町が1974年(昭和49年)に開基80年を向かえたのを縁として、開拓出身者が多い富山県小矢部市の津沢地地区で行われている『津沢夜高あんどん祭り』が町に伝承され1977年(昭和52年)より開催されています。平成18年に写友と観光ツアーバスで一度見に来たことがありますが、今回は時間を気にせずじっくり撮ってくるつもりです。

事前の天気予報でも快晴マークがついているので、小樽から沼田までの道中でも撮影スポットで停車して…風景をと言う心づもりでした。午前10時に出発すれば、沼田までの約130㎞、午後3時の集合までは余裕十分です。当別を抜けるまでの単調な風景に眠気が差して路側帯で休憩…しまった、1時間も眠りこけてしまった。あれれ、天気が曇り時折小雨に変わっている。275号線沿線に撮るものもなくそのまま北竜まで来てしいました。


北竜ひまわり祭りは8月23日(日曜)で終わっており、立ち寄る人もポツリ、ポツリ。開花中のひまわりを見つけてほっと一息。手前の区画は9割方散っているが、奥はまだ3-4割咲いている。


誰が悪戯したのか…


沼田に入る手前で見かけた光景、稲刈りにはまだ早いようですが…田舎育ちの私には、これが心の風景かも、

沼田の市街手前で左折して同期会会場のホロシン温泉に向かいます。受付で行灯祭りのチラシ・同期名簿等を受け取り確認すると、昭和34年3月第12回卒業生は151名(物故者12名)でした。本日の出席者は恩師1名を含め36名です。


先ずは宴会で乱れる前に記念写真を…皆いい爺さん、婆さんになっている。


乾杯の後は幹事、次回開催地代表等の挨拶が続く。


東京から駆けつけてくれた土師さん、会うのは数年ぶりかな、娘さんがロンドンに住んでいて会いに行ってきた…よかったね、
大熊君、原君、見事な頭になったね、


卒業以来50数年ぶりに会った上月君、東京で会社役員をしていて未だ現役…、羨ましいね、


北海道新聞日曜版で、読者の俳句欄の選者「源 鬼彦」君、句会の主宰者でもある。凄いね、俳句の先生とは…


昭和33年頃の母校雨竜中学校校舎。現在は同じ場所に小中一貫校として鉄筋2Fの校舎となっている。


2時間ほどの懇親会は、あっという間に過ぎて、夜高行灯祭りの会場にバスで移動です。メイン会場はJR沼田駅前との商店街の3カ所に設けられ、それぞれの会場で大型行灯のぶつけ合いが行われます。これが「喧嘩行灯」と言われるもので、道内ではここだけで行われています。幹事の努力でB会場本部席横にスペースを取っていただきました(本通り3丁目)。B会場に着くと既に行灯の引き廻しが行われていました。


沼田小学校の行灯です。行灯の周りで小学生が夜高節に合わせて踊っています。


こちらは沼田中学校の行灯


大型行灯が数基集まってきました。全部で15基あって、町内を練り歩いている。

<夜高行灯のサイズ等>
☆高さ7m、長さ12m、幅3m、重さ5トン。
☆竹細工で龍や御所車を型どり、電球を仕込んで和紙を貼り、ロウ引きをして秘伝の色で彩色した、迫力満点の巨大なあんどん。
☆台車の中央部に行灯本体を設置し、本体下部の前後に釣り物と呼ばれる小型行灯がある。
☆この釣り物の小型行灯をぶつけ合いで潰します。

<夜高(ようたか)の起源・由来>
☆もとは越中砺波の福野町で、伊勢神宮から氏神さまとして分霊を受けたときに町民が提灯行列で出迎えたことが起源と言われてます。その後隣町の津沢町に伝承され、それが沼田町にさらに伝承されたものです。
☆明治の中頃になると、福野町・津沢町で、競い合うように規模が大きくなり、高さが11mにも達し、街並みの屋根越しに行灯が見えるところから「夜高」と言われるようになったとのこと。



台車の上では若者が、夜高節を歌い気分を盛り上げます。

<夜高節>
☆1 今年や世が良て 穂に穂がさがるよ
   枡いらいで ささ箕で量る
   サッサドッコイサノサ
   サ ヨイヤサ ヨイヤサ(囃子言葉以下略)

☆2 高い山から 谷底見ればよ
   瓜やなすびの ささ花盛り

☆3 沼田自慢の 夜高あんどんよ
   お月様さえ ささまぶしがる(以下5番まで続く)


台車を囲んで、高張提灯ならぬ高張行灯を持った女性が行灯を回しながら躍る。


行灯のぶつけ合いが始まる前に、記念写真を…この後写真屋さんに集合写真を撮っていただきました。

大型行灯のぶつけ合いは各会場で時間が異なりますが、本通り3丁目のB会場では午後9時から始まります。商工会の行灯と役場の行灯が対決するようです。対決前に本部席前で本戦前の示威行為をして観客の大きな拍手を浴びています。


両者の行灯に取り付けられた龍の飾り物から盛んに蒸気が吐き出され、気炎をあげます。


さらに行燈が左右上下に揺さぶられ…


役場の行灯が曳き棒を高く掲げ、前部の釣り物を潰しにかかります。商工会の行灯は曳き棒を奥深く差し入れ、役場の曳き棒の落下を阻止します。


一度潰しにかかりましたが、再び曳き棒(鎌首)を持ち上げて…


商工会の前部の釣り物は完全にクラッシュしてしまいました。


すかさず、潰された釣り物を交換します。釣り物の予備をいくつか備えているようです。


今度は、商工会の行灯が、役場の行灯の前部の釣り物をクラッシュしました。

1基5トンもある大型行灯同士の潰しあいは、そばで見ていると迫力があります。そのあとも越中おわら踊り等のイベントが続きますが、1回目のぶつけ合いが終わったところでホテルに戻ることになりました。季節は夏とは言え陽が落ちると気温は急速に低くなってきました。既に行灯のぶつけ合いまえに、寒いといってバスに戻った人もいて、9時過ぎには全員がバスに乗り込みました。

と言うことで9時半過ぎに、ホテルでの2次会を欠席して小樽に戻ることにしました。天気が良ければ帰途星空の撮影もしたかったのですが、直行です。
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札幌街中ウォッチング~中島公園とチ・カ・ホをうろうろ

2015-09-03 06:00:00 | 街中ウォッチング
                 <就活中の女子学生でしょうか、偶然目の前を通りかかりました>



前回のブログ「さようならBlueTrain~北斗星…(2015.8.28付)」で、札幌駅着(11時15分)と同駅出発(16時12分)までには約5時間ほどの時間のあることを書きました。この間を利用して近隣のイベント等を見て歩くことにしました。幸い駅前通りの地下歩行空間(通称チ・カ・ホ)では「いいとこ撮り北海道2015」フォトコンサミット in Sapporoが行われています(8月23日まで)。

道内各地の魅力あふれるフォトコン優秀作品約200点を一堂に展示しています。入賞作品を大型パネルに展示し、同時に各市町村の観光案内資料もその場に添えています。また別コーナーでは「日替わりマルシェ」として特産品の即売会も実施しています。『北海道の魅力がいっぱい、旅に出たくなる写真展』です。その様子をまとめてみました。

また8月25日にも札幌に出る所用が生じたので、ついでに中島公園に出て秋の気配を撮ることにしました。なお所用と言うのはFBには詳しく記しましたが、画像を外付けHDDに保存していますが、そのHDDが故障らしく、全画像約20万カットがブロークンしてしまったのです。さいわいHDDの1年の保証期間内ですので、あわてて販売店に持ち込んだと言う訳です。さて順番は逆になりますが、まずは中島公園の小さな秋を探しにから…


地下鉄南北線の中島公園駅で降りて、公園の日本庭園に入りました。奥の日陰に小さな滝がありました。


ツリバナと呼ばれる樹木ですが、秋になると緑の実が赤くなって、外皮が割れます。割れた中から赤い実が4-5個外皮にぶら下がって現れます。道庁前庭池の縁にもあります。


カエデの一部はやや赤みが増えてきました。プロペラのような種が見えます。


日本庭園を出て、菖蒲池沿いに進むと、藤棚の木漏れ日の中をイヌと散歩中の女性に会いました。


ポプラの葉でしょうか、一部黄葉してました。


ハマナスは終盤です。赤い実が沢山なっていました。赤い実はジュースにもなるとか…


白樺の葉は、虫食いの跡が、いろんな影絵に見えるから不思議。


ニセアカシアの葉が、曲線美を示していました。一部に外来種として駆除すべきと言う声も聞きますが…北海道に根付いて百数十年、歌にも歌われるアカシア、なんで駆除なぞ出来ようか、


樹木名はわかりませんが、紅葉が始まっています。


道内も8月中旬までは暑い日が続き、道東の一部では千百年ぶりの暑さとTVで放映されていました。(えっ、そんな昔から蝦夷地に気象統計があったの??)しかし下旬に入ると一転秋の冷涼な気候に変わり、窓を閉めて寝ないと風邪をひく気候になってきました。中島公園の木々もこれから紅葉が進むことかと思われます。次に8月20日(木曜)のチカホでのイベントを紹介します。


これだけ大きなパネルが出ていると、注目度ナンバーワンです。


春夏秋冬4枚出ています。


このような大型パネルが何組も出ていて、市町村ごとに実施されたフォトコンテストの上位作品が張られています。


これは、十勝管内の上位入選作品です。なおフォトコンテストは、各市町村でテーマも応募要領もバラバラです。


ちなみに、小樽市は雪あかりの路のフォトコン入選作品が展示されてました。


入れ代わり立ち代わり、大勢の通りすがりの方が立ち寄って見入っておられました。


私の作品(厳冬の石狩浜、準グランプリ)も張り出されていました。


過日東川町で行われた写真甲子園に参加されたチームのパネルも数校分張り出されていました。


本戦の結果とは無関係に数校分が選ばれ張り出されたようでした。


各市町村の観光案内パンフレット等が置かれていました。


フォトコンサミットの近くでは、石屋製菓の実験コーナーが人気のようで、多くの人だかりがしています。覗いてみると、金太郎飴に似た動物の顔が描かれた飴づくりのようです。茶色、白、赤等の飴が横7-80㎝ほどの長さで積み重ねられ丸められていきます。


積み重ねられて太くなった飴の塊です。この断面を見てもどのような顔(絵)になるのか、判断できません。


丸めて引っ張って、伸ばして細くしていきます。


直径1㎝位になると、カッターで7-8㎜の長さに切り落とされていきます。


見学者に配られた先ほどの飴玉です。写真を撮っていると店員が、それは逆さまです、茶色は羊の角ですよと教えられました。う~ん、よくわかりませんが、結構な労働力と細かな神経のいる作業でした。


次回は、8月28日に行われた「沼田町の夜高(ようたか)喧嘩行灯祭り」「中学同期会」の模様を取り上げる予定です。なお、夜高行灯祭りは北海道の三大行灯祭りの一つとか…
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