紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

アジサイが満開に

2009-07-31 09:00:39 | 写真
7月も末になってやっと夏らしい暑さが戻ってきました。月初から雨、曇りの繰り返しで、日照不足で農作物に大きな被害がでているようです。特に中旬では、肌寒い日もあって、何と7月に我が家では床暖房をつけました。真夏に暖房をつけるというのは、初めてのことかと思います。

と言うわけで、寒い日が続いたせいでしょうか、もう秋と勘違いしたのか、コスモスが狂い咲きしております。我が家の横小路の狭い花壇にはコスモス、ヒマワリ、アジサイが同時に咲くという椿事に見舞われています。下の画像に真ん中のヒマワリは元々鉢植え用の小型品種ですが、去年に比べれば、日照不足のせいか、背丈が半分しかありません。

    

上段左側のアジサイは、我が家の道路一本向かいの駐車場奥に咲いているアジサイです。
さて、アジサイが数多く咲いている手宮緑化公園に行ってみました。標題の画像は、公園から海側に降りるスロープの両側に桜の木があり、その間に植えられているアジサイです。いつもの年に比べて花のボリューム感に欠けるようです。

そこでアジサイの一部をマクロレンズで切り取ってみました。下の二枚はいずれもソフトクロスフィルターを使い、なおかつ内臓ストロボを、-0.5補正して発光させて降ります。





最後の画像は、このピンクのアジサイに止まっている蜂を撮って見ました。なぜか、この蜂は花粉を集めている様子はありません。花の縁に止まったまま動きません。カメラのレンズを殆ど顔面すれすれに近づけて撮りました。複眼の端の蝕毛一本一本まで捉えることができました。


雨竜沼湿原に登る…2

2009-07-27 12:40:10 | 旅行
湿原の中の木道を回りながら、朝露の付いた花々をマクロレンズで切り取りました。水滴それぞれに表情があって、とても楽しくなります。僅かな間でしたが、登ってきた時の苦労を忘れることが出来ました。標題の画像の花(苔?)の名前は分かりませんが、一杯に朝露を含んだ姿は、喜びにも見えました。

おや、アヤメに大きな蜂がしがみ付いております。背中に大きな滴を背負っております。気温が低いせいでしょうかカメラを近づけても動きません。これ幸いとばかりに、角度を変えて十数カット撮ってしまいました。



殆どが枯れかかっていたアヤメですがとても綺麗なアヤメを見つけました。そのすぐ近くには大きなトンボが草にしがみ付いております。どうやら、ヤゴから脱皮したばかりのようです。

オニヤンマのようですが、からだが全体に灰色で、羽も羽化したばかりのためか透明で柔らかそうな感じです。飛びたてるまでに、まだ数時間は必要なのでしょう。そっと見守りました。頑張れ、オニヤンマ!

   

更に木道を進むと、今度はアゲハチョウが交尾をしている処に出会いました。綺麗な羽を広げ重なり合っております。ちょいと失礼して、数カット撮らせていただきますよ。と言っている間に、邪魔者に嫌気がさしたのか離れて飛んで行ってしまいました。



最後の沼を後にして、更に500mほど先の湿原展望台へと再度登る事にしました。急な坂道もありますが、今までに比べれば、何のことはありません。15分ほどで着きました。残念ながら、展望台施設は壊れかけて補修がされないままでした。

この展望台横から撮影したのが、下の画像です。中央右に見える細いラインは木道です。そして、中央上部の切れ込んだところが湿原入り口になります。



湿原入り口近くのテラスに戻り、南暑寒岳に登ってきたY氏と合流し昼食としました。さすがベテラン登山家のY氏、ザックの中から携帯コンロを取り出すや、味噌汁を作ってくれました。最後には、コーヒーまでご馳走になりました。湿原で飲む味噌汁もコーヒーもその美味しかった事は、良い思い出になることでしょう。

登山未熟な私を先導してくれたYさん、写友のSさん、この場を借りて御礼申し上げます。でも、二度と登る気にはなりませんね。

雨竜沼湿原に登る…1

2009-07-24 10:26:56 | 旅行
雨竜町で生まれ高校生時代まで育ちましたが、恥ずかしながら、一度も雨竜沼湿原に登ったことがないのです。雨竜町観光協会のホームページによれば雨竜沼について、次のように紹介されています。

「標高850mの台地に東西4km南北2kmにわたって広がる雨竜沼は、日本有数の山岳型高層湿原帯。大小数十個の池塘(ちとう)と呼ばれる沼が点在し、春の雪解けから秋までに200種以上の花や植物が観察できます。」

7月23日(木)朝2時に小樽を出発し、登山口ゲートには朝5時過ぎに到着しました。メンバーは、登山経験が豊富で、この雨竜沼湿原・南暑寒別岳には何度も経験のあるY氏、写友のS氏、彼はこの湿原は二度目です。そして登山経験ゼロの私の3人です。

5時半にスタートして、平坦な道を10分ほど進むと、最初の鋼鉄製で頑丈なつり橋があります。更に進むと急な坂道が続きます。道が細い上に、ここ数日の雨でどろどろです。大きな石や、木の根が容赦なく飛び出していて、足腰ががくがくになります。

暫らく登ると右手が大きく開けて、轟音が聞こえます。標題の画像の白竜の滝です。高さ36m、幅5mとガイドパンフレットにでております。Y氏によれば、ここ数日の雨で雨量が増して、向かい側の崖壁面から数本の細い滝が見えます。

時おり小雨のような或いは霧雨が吹き付けてきます。木々には水滴が付いて、とても綺麗に見えます。普段であれば、じっくり撮影に取り組みたいところですが、全行程の3割も来ておりません。加えて息が上がって、カメラを取り出すのがやっとの状態です。



2-3カット撮ってすぐ登り始めます。険竜坂と呼ばれるとてもきつい上り坂を這い上がるようにして登ります。途中何度も休息を取りましたが、息が切れ普段の運動不足を痛感しました。一時間半ほどで何とか湿原入り口近くにたどり着きました。
あとは割と平坦な道が続き、湿原の入り口です。

   

上段右の画像は、草の名前は分かりませんが、早くも紅葉して、緑一面の中でく際立って降りました。転々と所在する沼は、数メートルの高低差があるようです。通常でしたら、低いところの沼は水没するのでしょうが、ここ雨竜沼湿原では、水面の高さがてんでばらばらです。



湿原の中には、エゾカンゾウとヒオウギアヤメがあちこちに集団で咲いておりますが、花のピークは過ぎていて6-7割は枯れてしまっております。木道に沿って南暑寒岳の麓にある展望台を目指します。下の画像は朝露の付いた、エゾリンドウとエゾノシモツケソウです(ガイドパンフで確認済み)。

   

大道芸を見る

2009-07-22 09:00:59 | 日記
過日北海道新聞の地方版に、大道芸人ギリヤーク尼ヶ埼氏の公演が小樽であると出ておりました。7月18日と24日の二回行われると言うことで、18日(土)小樽運河側の運河プラザ広場で行われた公演を見てきました。

去年も同じ頃ここであった公演を見たのですが、その激しさと言うか情念に圧倒された記憶がよみがえり、再度見たい衝動に駆られたのです。

事前に配布された資料によれば、氏は昭和5年生まれといいますから78歳でしょうか。今年心臓病を患い、ペースメーカーを植え込んで、まだ三ヶ月しか経過していないと言うことでした。

最初の演目は、「じょんがら一代」です。激しい津軽じょんがら三味線の曲に合わせ、縦横無人に走り回り、転げまわり、破れ三味線を打つ様は、見るものを圧倒します。その行動力はとても78歳の老人とは思えませんでした。



演目は三つだけでしたが、二番目では、観客を巻き込んで踊りまくっていました。演目の合間には、投げ銭が飛び交います。最後の演目は「念仏じょんがら」です。大きな数珠を振り回し、幾重にも囲んだ観客の外側にまで飛び出し、バケツの水を浴び、石畳の上をのた打ち回ります。



クライマックスは、数珠を振り回し、亡き母の遺影を抱え「かあさーん」と一言叫ぶシーンでしょうか。事前に配布された資料によりますと。平成7年1月17日の阪神大震災を契機に、それまで念仏じょんがらは「鬼の踊り」であったものが、「鎮魂の踊り」に変ったようです。



亡き母を思い、その魂を沈める踊りは、鎮魂の踊りと言うよりも、むしろ何かに取り付かれた情念の踊りだったように思いました。その激しい、魂をこめた踊りに圧倒された一日でした。

羊蹄山麓はジャガイモの花が一杯

2009-07-19 08:23:00 | 日記
7月上旬に支笏湖の国民休暇村に行って来たことは、前回紹介しました。今回は行き帰りの途中羊蹄山麓で撮った画像を紹介します。小樽から支笏湖に行くには、いくつかのルートがあります。

最も手っ取り早いのは、高速道路・札樽道~千歳経由で行く方法です。もう一つは、定山渓を経由する。最後は、羊蹄山麓を経由していく方法です。写真撮影しながらとなると、やはり、最後の方法が一番です。

標題の画像は、昨年開通した国道393号線(通称赤井川国道)を通って、倶知安郊外をそのまま突き抜けると、道道478号線にぶつかります。ここを左折して200mほど行くと、このブログでも2度ほど取り上げた富士見の池のある、有名な蕎麦店があります。(2009.5.22「新緑の羊蹄巡り」、2009.2.28「霧氷を撮る」)

前置きが長くなりましたが、この画像も、次の画像も道道478号線に出る少し手前で撮影したものです。このあたりは四方どちらを見てもジャガイモが植えられていて、白い花が満開でした。三番目の画像は、思い切ってジャガイモの花に近づき、低速シャッターでイモの花をぶらせて、風を表現してみました。





更に近くには、農作業小屋がありました。長年手入れがされていないと見えて、壁板がはがれ、朽ちかけております。付近の林道に入ってみますと、木漏れ日がとても綺麗に見えました。今まさに新緑の季節と言う感じがしました。幾分マイナス補正をして、陽に透ける若葉を強調してみたのが、下段の画像です。





最後に、前回紹介し切れなかった画像のうちから一枚取り上げておきます。支笏湖湖畔からは対岸に当たる恵庭岳の西側にある、オコタンペ湖です。秘境と言われております。今道路工事が行われ、一部通行止めとなっており、途中の展望台から撮影したものです。湖のブルーがとても印象的でした。


支笏湖国民休暇村に行く

2009-07-18 09:00:55 | 旅行
7月の5-6日に、支笏湖国民休暇村で一泊して来ました。「読売心の風景写真コンテスト2008」入選の副賞として国民休暇村一泊無料宿泊券をいただいたからです。途中羊蹄山麓を通ったときにも撮影しておりますが、そのときの写真は別途掲載いたします。

大滝、美笛から支笏湖畔に入ると、途中に苔の洞門があります。以前は、洞窟の内部まで入れましたが、崩落事故があってからは、入り口の展望台から先は立ち入り禁止になっております。

展望台から撮影したのが標題の画像です。あたりは一面苔が生えております。展望台に上がる横に苔むした岩がたくさんあります。岩の一面に日が当たり、何とも言葉に言い尽くしがたい美しさです。この岩を見ただけで、来た甲斐があったというものです。頭上を見ると木の枝にクモ巣が絡まっており、これに陽があったて、なんと七色に輝いておりました。

   

休暇村は、湖畔の温泉街とはやや離れており広大な敷地の中に、散策路が整備されております。野鳥があちこちでさえずり、野鳥観察には最適です。早速、赤ゲラ(啄木鳥)が出迎えてくれました。



支笏湖は、モヤっていて残念ながら絵になりませんでしたので、夜間撮影したものを上げておきます。月明かりに風不死岳(ふっぷしだけ)が、うっすらとモヤの中に浮かんでおりました。一方湖畔の右手には、温泉街と休暇村を結ぶ小さな赤い橋、山線鉄橋があります。

この橋は、元王子製紙の専用軽便鉄道の鉄橋として使われたものだそうです。それをここ支笏湖を水源とする千歳川に移設されたもので、道内最古の現役の橋と説明書きがありました。





翌朝、湖畔を見てみると、低く雲が垂れ込め、山を駆け上がって行く様子が分かります。最後に、山鉄橋に張り付いたくもの巣を、マクロレンズで切り取ってみましたので、掲載しておきます。なお、バックが赤いのは、橋げたの色です。



   




滝野すずらん公園撮影会に参加

2009-07-16 12:28:16 | 日記
今週日曜日(12日)に行われた滝野すずらん公園の撮影会についてレポートします。道写協札幌支部と小樽支部の共催で、写真家の岡本洋典先生、長谷川純一先生の指導のもと行われました。

岡本先生は、私の生まれ故郷である雨竜町にお住まいで、雨竜沼湿原の写真をはじめネイチャーの写真家として有名な方であります。長谷川先生は、富士フィルムに所属され、各種イベントでアマチュア写真家を指導されておられます。

今回は、長谷川先生に指導を受けましたが、途中グループを抜け出し、写友数人と、勝手気ままに公園内を撮り歩きました。

最初の画像は、東口ゲート付近にある暮らしの花園付近で撮影したものです。軒に釣られた鉢の花を撮ったものですが、花の名前は分かりませんが、小さくて可愛い花でした。イメージを壊さないように、露出オーバー目で仕上げて見ました。

別の場所の同じ花を、今度は白樺の立ち木をバックにとって見たのが下左の画像です。少し離れた沼地に咲いていたのがした右の紫の花(アヤメ)です。小さな蜂(虻?)が周りをぶんぶんいいながら飛んでおりました。

  

少し奥に進むと、「花人の隠れ家」と名前の付いた東屋があります。小さな池があって、周囲には色んな花が咲き乱れております。カップルが東屋の奥の細道を上がっていきます。慌ててカメラを向けて撮影したのが下の画像です。



前の撮影で絞り込んだまま、慌てて撮影したために、ブレブレの画像になってしまいました。しかし、よく見るとルノワールの抽象画のようにも見えます。災い転じて福となす、とはこの事かもしれません。こういう画像は、意識して作ろうとして、レタッチしても多分出来ないでしょう。

撮影会から外れて、こどもの国に行ってみました。スナップ写真に最適の場所です。ふわふわエッグの上では子供達が、ジャンプしております。一方室内の虹の巣ドームでは、子供達がネットに登ったり、ネットから吊り下げられたボール玉の乗ったりして大はしゃぎです。





さて、こどもの国をはなれ、花の牧場に行ってみました。ラベンダーが今を盛りとして咲いております。左手にはキガラシが咲いていて、女性二人が、カメラを構えて、盛んにアングルを探しております。その姿がとてもユーモラスに見えました。



一方、ラベンダー畑の手前のベンチにはカップルが楽しそうに話し合っております。まだまだ掲載したい画像がありますが、機会があれば、紹介致します。



  

古平琴平神社の火渡り

2009-07-13 12:46:21 | 祭り・イベント
7月11日(土)、12日(日)と後志管内古平町の琴平神社で、恒例の火渡りが行われました。その前の週には隣町の積丹町美国でも火渡りが実施されたことが、北海道新聞の地方版に載っておりました。土曜日に写友と古平の火渡りを撮影に行ってきました。

八王子に勤務していた折には、3月に行われる高尾山の火渡りを、二度見ております。高尾山の場合は、大量の松の枝や木札が燃やされ、残り灰の上を修験者や一般の参詣人がはだしで渡るものでした。

一方、こちらの場合は、鉋屑を燃やし、その中を祭りの関係者が駆け抜けるのです。最初に、神輿の先導役を勤めた天狗(猿田彦)が、一本歯の高下駄で周囲を何度も回ります。太鼓と笛で囃し立てます。ころあいを見計らって一気に渡ります。それが標題の画像です。

渡りきると、再度ころあいを見計らって火の中を戻っていきます。観衆から大きな拍手が沸き起こります。次いで、赤と緑の獅子舞が同様に火の中を渡ります。それが下の画像です。



その後、各町内を代表する神輿が境内に入り、若い衆に担がれた神輿の火渡りが始まります。一旦渡ったみこしは急旋回して再度火の中を渡って戻っていきます。渡る都度、観衆からは大きなため息と拍手が沸き起こります。

以下に、二基の神輿について、火の中を入ってくる場面と、戻っていく場面を上げておきます。上段の二画像は、赤い法被のグループです。下の二画像は、白い法被のグループです。









燃えさかる火の中をくぐって、よく火傷をしないものだと思いました。予め水をかぶっているわけではなさそうです。水を被ると、衣服が肌に密着しますので、見た目で分かります。また一旦渡った後も水桶が事前に用意されておりましたが使っておりませんでした。渡りきった後は、足元にパチパチと火の粉が残り、ぶすぶすと煙が出ておりました。

花火を撮る…2

2009-07-08 09:00:02 | 写真
今回は、フィルターを使ったり、ピントを外した撮り方を説明したいと思います。上の画像は、青色のフィルターを使って撮ったものです。フィルターは、ケンコーから発売されている、色の三原色・SPカラーセット(青、緑、赤)の内青を使っております。打ち上げの閃光から、開花まですべてが青色に染まりました。

一般的には、見られない画像となりました。下の画像は二枚とも、我が家の屋上から、洋菓子店ルタオの塔の横に上がる花火(小樽潮祭り会場で打ち上げられる)を撮影したものでしす。

左の画像は、青色のフィルターを使用していますが、シャッターを閉じる寸前にフィルターを外しました。外すことによって、ルタオの塔や路上の光景が元の色彩に戻るからです。ただこの場合、外した途端に、次の花火が打ち上げられて、塔の横に写りこんでしまいました。

   

右の画像は、今度は赤色のフィルターを使って撮りました。花火が赤く写り込みました。やはり同じように、シャッターを閉じる寸前にフィルターを外しましたが、次の花火が打ち上げられ、白い、小円となって写りこんでしまいました。かえって、面白い画像になったかなと思っております。

次の花火はもう少し手が込んでいます。打ち上げられた花火を最初赤色のフィルターで移しこみます、次いですばやく青色フィルターに切り替えます。具体的には、人差し指と中指の間に赤いフィルターを挟み、中指と薬指の間に青いフィルターを挟むのです。フィルターをすばやく移動させればいいわけです。

   

次はフィルターを使わずに、カメラを移動させるものです。移動のさせ方は色々ありますので、試してみるといいと思います。上右の画像は、縦にほんの少し降ったものです。(実際は横に振った横画像を縦位置に補正)

最後は、ピントの調整による撮り方です。予め、ピントをアウトオブフォーカスにしておいて、花火が開いたらピント合わせる方法です。このようにして撮影した画像が下のものです。花火がまるで、花のようになりました。夜空に咲く華とよく呼ばれます。



この場合のポイントは、合焦後すぐシャッターを閉じることです。少しでも遅れると、花びらの先に糸くずが着いたようになって、見苦しくなります。またワイド系のレンズでは花びらの根元が細くて、貧弱に見えますの。出来る限り、望遠系のレンズがいいと思います。

        

花火を撮る…1

2009-07-05 09:00:14 | 写真
北海道も、少しずつ暖かさが増し、日によっては25度以上の真夏日も出るようになりました。夏直前といった感じです。メルヘン広場に集まる修学旅行生や観光客の服装も白一色になってきました。夏となれば花火のシーズンです。

今回は2回に分けて花火撮影について取り上げたいと思います。単純に打ち上げられる花火だけを撮影しても、ありふれた写真になってつまらなくなります。出来る限り、周囲の風景と絡めて撮るといいと思います。

上の花火は、東京府中競馬場で打ち上げられた花火のフィナーレで、数百発の花火が連続して打ち上げられたときのものです。内馬場の芝生で座ってみていた観客も、思わず立ち上がり、歓声を上げています。(H20壁紙.COM/写真部「夏の思い出」フォトコンテスト 銅賞「フィナーレ」)



次の画像は、東京大華火祭のもので、お台場から撮影しました。レインボーブリッジの向こう側に打ち上げられて、ライトアップされた橋が写りこみます。残念ながら、この日は、暑い雲が低く垂れ込めて、大きな花火はすべて雲の中に隠れて、見ることが出来ませんでした。かろうじて、数枚撮れた内の一枚です。

下の画像は、調布市の花火大会のもので、花火の名称は分かりませんが、たまたま、カラフルに撮れました。素人には、場内アナウンスの解説やプログラムを確認しても、どのような形の花火が打ち上げられるのか、殆ど分かりません。そういう点では、偶然任せになって、撮影後初めて分かることが多くなります。



予算に限りのある地方都市の花火大会では、先ず、上のようなゴージャスな花火にお目にかかることは少ないと思います。ですから、そこでできる限り周辺の風景などと組み合わせて撮るのが良いと思います。

さて、以下は小樽ウイングベイが実施した花火を撮ったものです。ウイングベイの花火は、10分程度と打ち上げられる数が少ないですが、3-4週にわたって毎週土曜日に打ち上げられることが多いのです。クリスマス・年末の前にも打ち上げられます。

   

冬に打ち上げられる花火は、マリーナのヨットが電飾されていますので、ヨットと花火の組み合わせがベストです。上段右の画像がそうです。

また運よく、マリーナの海面が穏やかであれば、海面に花火が映り込む事もあります。下の画像がそうです。この部分だけを切り取っても面白い画像になります。



以上極めてノーマルな撮影方法を見てきましたが、次回は、カラーフィルターや、ズーミングを駆使して、単純な花火に変化をつけてみましょう。参考までに下の画像は、赤と青のセロハンをレンズの前に当てて撮ったものです。


美瑛の行き帰りに

2009-07-02 09:00:30 | 写真
6月27-28日の富良野・美瑛撮影旅行については前回詳しく報告しておりますが、今回は、その行き帰りにも撮影しておりますので、補足として取り上げたいと思います。上記の画像は、三笠の桂沢湖展望台で撮影した毛虫です。立ちションで立ち寄り、用を済ませて下を見ると、綺麗な毛虫がおりました。

笹の葉を持ち上げて、シルエットで撮りました、表から見てもオレンジ色のとても綺麗な毛虫でした。やがて成虫となって、蝶になるときは金色のアゲハチョウになって欲しいものです。

展望台の手すりを見ると、尺取虫が、おいっちに、おいっちにと体を大きく伸ばしたり縮めたりして進んでいます。その格好がとてもユーモラスで、暫らく見とれていました。



展望台を出て、暫らく進むと、三段の滝に出ます。快晴の土曜日と言うこともあり、駐車場はほぼ満杯状態でした。下左の画像は、手持ちで1/10で切りましたが、案外ぶれずに、滝が糸を引くように取れました。幾分推量が低下しているように思えました。右のモノクロの画像はH17年10月に撮影した時のものですが、かなり水量があります。なお、画像は、赤外フィルムによる撮影です。

   

三段の滝の手前には、涼めるように東屋があります。柱の注意書きを見てください。「マムシに注意」とあります。一方、分かりにくいですが、テーブルの上に注目してください。点々と5-6箇所黒いところがあります。マムシならぬ毛虫です。ここの毛虫は、先ほどのオレンジ色とは違い、黒っぽくて、とても気味が悪い感じがします。

人間とはなんて勝手なんでしょう。行く先は、同じような蝶なるのに、オレンジ色は可愛くて、黒だと気持ちが悪いとは。滝を見学に来た若い女性達も毛虫を見て、悲鳴を上げておりました。



さて、富良野・美瑛については、前回取り上げましたが、ここでは以下の二枚の画像を取り上げておきます。二枚とも同じ位置から、同じ被写体を撮影しております。上段は、風による池面の漣が大きく映し出されております。

ちなみにデーターは、F16,1/60,ISO=400,PLとなっております。次の画像は、漣が消えて、地面が流れるように写っております。データーは、F16,6秒、ISO=400、ND400フィルター使用です。NDフィルターを使用することで、露出時間を長くすると、全く別の画像になる事がお分かりかと思います。





夜の12時半過ぎにすべての撮影を終了しましたので、帰ることにしました。当別を過ぎて、石狩に入るあたりで、朝焼けが始まりました。午前3時40分ごろには東の空が赤く燃えるようでした。当別の送電線と、水田を撮ったものが以下の二枚の画像です。

以前からこの送電線は気にかかっておりました。何とか作品に出来ないものかと思っていたおり、運よく通りかかったもので、朝焼けとの組み合わせで撮ることが出来ました。