<交差点の真ん中にやぐらを組み、200㎏の杵を引き上げ、5mの高さから杵を落とすと…>
9月17~19日の3連休に、岩見沢市で行われた百餅(ひゃっぺい)祭りを見てきました。直径2.1mのうすに60㎏の地元産の餅米を入れ、約200㎏の杵で、5mの高さから杵を落としてつくさまは、まさに豪快の一言に尽きます。3日間で延べ7回、420㎏の餅をつき、約1200食のお汁粉にして観客に無料でふるまわれます。昭和58年、街の活性化事業の一環として発足しましたが、岩見沢市開基「100年」を迎えた年であったこと、100歳まで長生きするようにと、願いを込めて「ふるさと百餅祭り」と名付けられました。
私も札幌北支店に勤務していたおりに、地元商工会議所の案内で平成9~11年の3回、百餅祭りを見る機会がありました。当時は本格的に写真を始める前で、当時のネガを探しましたが数カット撮っただけでした。今回は、二日目の午後12時の餅つきに間に合うように自宅を出発、先ずは駅前赤レンガ広場で、関連行事を見ることに…
あいにくの小雨模様、その中に長い行列が… 何事かと近寄ると「福よし」と言う焼き鳥を売るテントでした。焼き鳥は美唄が有名ですが、その元祖美唄の福よしの岩見沢店が出店しているようです。
さらに赤レンガホールに進むとこちらでも長い行列が目につきました。ホクレン岩見沢が、秋野菜のセール中です。袋に詰め放題で100~200円です。
あるテントの前に農協青年部の写真コンテスト入選作品が展示してありました。
お米の安売りもやっていましたが、あっという間に売り切れてしまいました。右の美人はミス北海道米の娘さん。
さて雨も上がり、雲間から太陽が顔を出してきました。赤レンガスペースの一角で、クレーンを使った大掛かりな装置が進行中。何事かとしばらく見守っていると…
ん?白いレースのような布で覆い始めた。はて何をやっているのだろう。作業をやっている方に聞くと、今夕から始まる巨大人形劇「岩見沢人」の舞台装置だとのこと。う~ん、装置の完成図が予想できない。係員がパンフレットを持ってきてくれましたが、それには巨大な馬が車輪を曳いているように見えました。後日新聞記事によれば…(下記)
さて午後12時の餅つき開始時間が迫ってきましたので会場方向に進みます。すでにやぐらの周辺には男女「若衆」と呼ばれる餅のつき手が集まって来ています。そして200㎏の杵を綱で引き上げる一般市民も勢揃いをしています。壇上では実行委員の方々の挨拶が続きます。
可愛い「若衆」が目を惹きました。こちらを向いた瞬間にパチリ。
やぐらの上のうすに、先ずは蒸かした持ち米が入れられます。実際はすでにつかれて餅になった物を@10㎏×6ケースが投入され、最初に女性若衆が杵でこねます。次いで男性若衆が登壇、同じようにこねます。そして男女若衆が同時に作業。
うちわを持ったリーダーが綱の引手に指示を出し、杵を5mの高さまで持ち上げます。
うちわの合図と同時に綱を緩めます。200㎏の杵がうすに落ちます。
餅の破片が辺りに飛び散ります。
はんつきになった餅を捏ねてひっくり返して…この工程を数回繰り返して餅つきは終了。後は餅をお汁粉にします。同時に今まで綱を引いて観客も、無料配布所に向かいます。
うろうろと周辺で写真を撮っている間に無料配布の行列はすでに長蛇の列。最後尾看板を持ったお嬢さんに聞くと、配布所にたどり着くには多分30分ほどかかりますとのこと。お汁粉はあきらめて、周辺の様子を取ります。
先ほどの会場の周辺では、小型の臼&杵が並べられ、ちびっ子餅つき大会が行われるとのこと。
メインの百餅餅つきは、撮る&見ることができました。お昼をかなり経過、腹も空いてきたので昼食をとることに、一応JR岩見沢駅方面に向かいます。途中祭りの露店が立ち並んでいます。福よしの店舗があり、その横の露店で福よしの焼き鳥が売られていますが、ここも長蛇の列…
福よしの焼き鳥、一度は食べてみたいもの。でも10分以上かかりそう、順番待ちは苦手なので、即駅へ。
先ほどの白い布のオブジェはかなり格好が出来上がってきました。まだ馬には見えないけれど…
JR岩見沢駅のホールでは、祭りに合わせていろんなイベントが行われていました。
宝来ひょっとこ踊りの実演。
昔遊びのコーナーでは腹話術のオジサンが、幼児に声をかけるも、あんた何やってんの、と言うように全く興味を示さず。オジさんもう~んと唸ったきり。
10数年ぶりに見るふるさと百餅祭り、甘いもの大好きな私は、お汁粉にありつけなかったのは残念ですが、会場近くのビルで行われていた地元高校生が支援する「東北災害復興支援物産展」で、甘い菓子類を購入。
豆菓子を数個(袋)購入、ポリポリかじりながら帰路につきました。