2月17日(土曜)、第5回国際スポーツ雪かき選手権が開催されました。雪国にとって毎日降る雪は、邪魔で厄介なものです。とりわけ地域人口の高齢化が進む地方の街では、毎年のように除排雪が社会問題になっています。そこで、スポーツの力で高齢化に伴う除排雪問題を解消し、地域活性化と国際交流の促進を実現しようという目的で、始まったのがこの「雪かき選手権」です。
今回は15チーム、約90人が参加。地元中学生チーム、外国人留学生チーム、インターンシップ大学生チームなど色とりどり。中には初めて雪かきをしたという参加者もあって、ハプニング続出でした。競技は三つに分かれ、午前中の第1競技は、市内奥沢町の高齢者住宅が集まるの生活道路の雪かきボランティア参加です。
午後は場所を旧合同庁舎跡地のマリン広場に移して行われました。第2競技はスノーショベリング&ムーブトライアル(雪山を崩して、移動させる)、第3競技はスノーマンコンテスト(雪だるま作り)です。第2、3競技の得点を合計して順位を争います。
前回優勝の「えちごまさ雪」チームから、優勝旗が返還されます。今年の彼らはサムライ&落ち武者姿、会場から笑いが起こる。
開会式に続く審判委員長のルール説明時には、快晴ながら冷たい風が吹き荒れ、雪煙が舞う。
1回5チーム宛4回行われる、スノーショベリング&ムーブトライアル、幅1.8m×高さ0.9m×奥行き0.9mの雪塊を所定のショベル(=スコップ)とスノーダンプ(=ママさんダンプ)で、10m離れた所定の位置に運ぶ。
殿様に仮装した「えちごまさ雪」チームのリーダー。
ルールは、ショベル2人、ダンプ2人の計4人で作業、交代OKだが5人以上の同時作業は不可。ゴール後は、ご覧の通り地べたに大の字。相当疲れる様です。
こちらの外国人チーム「The Absence of Dane」(デンマーク人不在?)は、8人いながら、実際に参加したのは4-5人、残りは高みの見物。
タイムは、関係ないようで、とにかく終わった、やり遂げたとエール交換。
「ニセコ留学女子」チーム、雪かきなんか初めて経験という方ばかり、終始マイペース。タイムは多分ドンケツかも。
終わったあとも元気いっぱい、カメラマンの要請にこたえて、何度もジャンプしてくれました。
競技第2部は、雪だるま作り。高さが得点につながるとあって、とにかく積み重ねるチームが多く、一見トーテムポール作りかと…
目を書き込むところ。グッドアイディですね。
あらかじめ用意した目鼻、口をつけ完成させていく。「チームほっくー!!」(北洋銀行)の雪だるま。
だんだんと雪だるまに見えてきました。こちらは、北海道観光機構&道庁観光課チームの「生HOKKAIDO」の作品。
午後3時半過ぎに競技は全て終了となり、最後は全員の集合写真撮影、各チームごとの撮影で終了。
「えちごまさ雪」チームは、例年この衣装ですが、今年はサムライの仮装です。
「The Absence of Dane」のこのポーズは…良く分かりません。
<ニセコ留学チームとは>
ニセコはそのパウダースノーの素晴らしさから、スキーシーズンにはオーストラリア、ニュージーランドをはじめ多くの外国からスキーヤーが押しかけてきます。昨今は賃貸用高層マンション建設ラッシュで、冬期間の人口が急増しています。となれば当然関連施設やそれを維持する人も増えます。ここニセコに大学生等がインターンシップという名のもとに、大勢やって来ます。そうした短期滞在の学生たちのチームが、ニセコ留学チームです。
競技終了後、運河プラザにて成績発表及び表彰式がありました。優勝は前回に続き「えちごまさ雪」チームとなりました。
なお、大会プログラムは会場にて入手できましたが、前回まで出場チーム名と出場者が記載されたプリントが添付されていましたが、今回は添付されていないためチーム名をいちいちプラカードで確認する必要に迫られました。
また、国際スポーツ云々と称する割に、外国人チームが年々減少し、今回は1チームだけでした。国際交流を掲げているだけに、今後の課題になりそうです。
もっと若者が楽しめるイベントにする工夫が必要かもしれません。 地元の小樽商大生や高校生の参加がないのが寂しい限りです。また一般の観客が殆どいないのも、この大会が市民に広まらない理由かも…