紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

写真コンテスト入選作品の中から~その4・H18~19年まで

2015-04-28 08:40:57 | フォトコン関係
             <平成19年1月海岸愛護写真コンクール 入選「ビーチバレー」沖縄美ら海水族館前のエメラルドビーチ>


写真コンテスト入選作品の紹介シリーズも、第4回目となりました。第1回目では北海道新聞社の写真講座を受講して、八王子に転勤するまでの間の写真を取り上げました(2015.2.2付ブログ)。第2回目では、八王子に単身赴任している間の作品を(2015.2.8付ブログ)、そして第3回目では、最終勤務先の札幌に通勤時代の作品を(2015.3.10付ブログ)取り上げました。ここまではそのほとんどがフィルムカメラによる作品です。

平成14年8月に、2年間の再雇用を含めて完全退職してからは、デジタルカメラに切り替えました。ただフィルム撮影を全くやめたわけではなく、数年間は併用の時代でした。3色フィルターによる多重撮影や、赤外撮影、ポジフィルムによるクロス現像などに加えモノクロフィルムも多用していました。モノクロや赤外撮影については、すべて自家現像処理をし、その後、DPE店でCDに取り込んでもらっていました。

と言うことで、今回4回目の作品は、八王子勤務時代の作品、最終勤務札幌支店時代の作品、そして退職後の作品等が混在し、加えてフィルム作品とデジタル作品が混在しております。18-19年の2年間の入選は、34回、作品点数では37回に上ります。そのうちの一部を以下に紹介します。


<小樽雪あかりの路・愛のフォトコンテストには孫娘をモデルに…>


H18.4月 小樽写真商組合賞「小さな幸せ見つけた」 一番下の孫娘2歳半をスノーキャンドルの前に立たせました。このカットは翌年の雪あかりの路のポスターの一部(片隅)に使われました。


H19.4月 入選「メルヘンチック アイスキャンドル」 
メルヘン広場の樹木に飾られたLEDライトを、蝶の形に切り抜いた自作フィルターで撮ってみました。


<愛犬とのふれあいフォトコンテストに我が家のイヌとネコを…>


H18.8月 佳作「内緒話」我が家のイヌとネコは仲がいいのか悪いのか、いつも絡み合っていました。そのネコも昨年21歳の天寿を全うしました。


H19.8月 佳作「ここは私の指定席」


<小樽写真市展は、ネイチャーより、自由の部がおもしろい>


H18.10月 入選(自由の部)「鮭必死の遡上」余市川には毎年サケが遡上します。産卵前の鮭を捕獲するゲージに挟まり、必死で抜けようとする形相が凄い。


H19.10月 特選(自由の部)「秋空を撮る」札幌モエレ沼公園のイサムノグチのオブジェに、偶然二人連れの女性が来て、カメラを構えた瞬間です。カラーをモノクロ変換しました。


H19.10月 入選(自由の部)「TATOO」東京原宿表参道よさこい祭りの一場面。出番を待つ若い女性の背中に鮮やかな花が…


<北海道写真協会のコンテストには、写真道展と支部展があります>


第54回写真道展 入選「我が家の子狸三兄妹」 家内と娘が、孫たちに狸のメイクを施し撮ってみました。この年に、道写協を退会しましたので、道展応募はこれが最後となりました。ただ支部のコンテストには引き続き応募しております。


道写協札幌・小樽支部合同撮影会 推薦「ジャンプ」 滝野すずらん公園で、両支部合同撮影会を行た時の作品です。


H18小樽支部写真コンテスト 特選「ジンベイザメが行く」 退職後、沖縄に8日間の撮影ツアーに行った折、美ら海水族館で撮影しました。


<日本海写真大賞は業歴のあるコンテストでしたが…>


第28回ファミリーの部 入選「パソコン達者」一番下の孫娘がジジのPCを、自在に扱っているように見えます。この年頃は、何にでも興味津々。

この写真コンテストは全国公募ですが、ファミリーの部のみが応募料無料でした。その後写真コンテストの募集が無くなってしまいました。


そのほかのコンテスト入選作品は下記の通りです。


<雨竜町観光写真コンテスト>


H18.11月 優秀賞「夕照」H12年3月に、札幌北支店から八王子支店に転勤になる際に、関係団体への挨拶回りの途中で撮ったものです。石狩川の堰堤そばの立ち木(元はハサギ=稲架木だったのかも)です。おりからの夕日で雪面がピンクに染まっていました。


<電気のある生活フォトコンテスト>


ウイングベイのゲームコーナーにあるUFOキャッチャーで遊ぶ孫娘。「また落こっちゃった」


<小樽カレンダー2007写真コンテスト>


入選 5-6月頁「紫陽花の花咲く頃」


<東京都立美術館・自然を見つめるフォトコンテスト>


H18.12月 佳作「野生の照明」野ネズミを3-4匹咥え、誇らしげに見せる姿は、野生そのものである。なお作品は全紙大に拡大され、パネル打ちされたものが返却されてきました。


<毎日新聞写真コンテスト(ファミリーの部)>


H18.11月 優秀賞「車屋さん走る」毎日新聞社の報道写真コンテストは、部門によっては賞金が50万円と高額なのが魅力ですが、応募料がそれに見合って高いので、無料のファミリーの部に応募しました。


<東京織物卸商組合・浴衣姿フォトコンテスト>


H18.10月 入選A賞 前々回のブログでも紹介した、浅草浅草寺のほおずき市を訪れた女子高校生3人組。


<第19回学校大好きフォトコンテスト>


H19.6月 入選「大バトンリレー」今は廃校となった、旧小樽量徳小学校の運動会で撮影。このフォトコンテストも中止となってしまいました。


<旭山動物園ふれあいフォトコンテスト>


H19.10月 銅賞「白髪が増えたね」 飼育員に甘える猿がとても可愛いね。


<フォトおたる2006-7写真コンテスト>


H19.1月 タルポン賞・特別賞「揺れる観覧者」 冬のある日、港湾内の海面に映り込んだウイングベイの観覧車です。写真の上下を逆にして出品しました。この賞によって、小樽ビール倉庫レストラン内で個展を開催する権利を頂きました。そして翌年、「小樽・東京ロマン飛行」と言うテーマで個展を実施しました。作品67点でした。



南小樽駅界隈あれこれ

2015-04-21 06:00:00 | 街中ウォッチング
                         <吹雪のメルヘン交差点、こんな日の散歩は短縮コース…>


毎朝30分ほどかけて、飼い犬を散歩させております。室内で飼っている小型犬ですので、散歩時間はもっと短くてもいいのですが、定年退職後の運動不足解消のためもあって、南小樽駅周辺約1km程を歩き回っております。ときには雨を理由に短縮コースを取ることもありますが…。ま、これで少しは運動不足の解消につながれば、言うことはないのですが、いかんせん犬は、あっちにウロウロ、こっちにウロウロと匂いばかり嗅ぎまわり、ちっともまっすぐ歩かない。

そんな散歩の中で、一つ気になるものを発見しました。南小樽駅にはセブンイレブンが入居していますが、その外壁に店舗地図の表示板を見つけたのです。店舗名入りの地図表示板はよく見かけますが、書かれている店舗名が20年以上も前のものなのです。毎日周辺を散歩し、現役時代はこの駅から札幌に通勤していたにもかかわらず、ここに貼られていたことに気が付かなかったという、いわばお粗末な次第なんです。

<この店舗地図はいつごろ作られたものなのか…>


住吉町と赤文字で書かれた横には「小樽日交タクシー」とありますが、それは20年ほど前の話。今は高層マンションになっています。また下段には商工会館・ニュー豊楽の懐かしい名前も見られます。ウナギのかば焼きの匂いをぷんぷんさせていたニュー豊楽も、17年前に閉店しています。と言うことからほぼ20年ほど前に作られた表示板なのでしょうか…

図中には繊維会社や関連の縫製会社の名前が多々見られますが、現在では数社を残すのみで、繊維関連の企業は南小樽界隈から消えてしまいました。前置きはこの程度として、今回は界隈のちょっと気になる光景を集めてみました。

<ラーメン・中華のおたる家は…>

閉店してから4-5年たつでしょうか。初代の経営者から従業員に引き継がれ、周辺住民としては、配達もしてくれてとてもありがたかったのですが…。理由は不知ですが突然閉店してしまいました。個人的にはここの餃子定食のファンでした。


真冬は、自販機の近くに1m近いツララが出来ます。幸と言うか、ツララの真下は、歩行ができない(溝、段差)ので、伸び放題です。


<ここもかつては「南樽・東家」と言う老舗のそばどころでした…>

ネザーランド言うスープカレー店になりました。イベント会場でもここの移動販売車をよく見かけます。


<アニ麺…とはナニ?>

ネザーランドの下隣りにある変わった看板のある店舗。卸売店なのでしょうか、シャッターが開いているときに覗いたのですが、アニメが描かれたインスタントラーメンを扱っているようです。


店舗2Fに通じる左のドアには数社の名前がありました。アニメのインスタントラーメンで、商売が成り立つのでしょうかね?描かれている女の子をよく見ると…キツネの尻尾が出ている。騙されたかな?


<そばどころ・いろは開業こそ新しいものの…>

個人的にはそばは苦手な方ですが、ここの掻揚げ蕎麦は例外で、1度食べたら病み付きになりました。


旧小樽織物の古い店舗をそのまま生かした店づくりになっています。古時計があったり、金庫が書棚として使われたり…クラシックな世界を感じます。


奥の板の間の部屋の片隅には、凝った造りの行灯があります。


<小樽で2番目あるいは3番目かな、横幅の狭い建物が…>

途中のドアも気になりますが、横が1.5間くらいでしょうか。今は使われていませんがJRガードに沿って自動車の整備工場だったようです。かつてはガード下を工場に使っていたようですが、JRの方針変更で使えなくなったといわれていますが真相は不知です。

なお小樽で1番横幅の狭い建物は、住ノ江町のカトリック教会付近にあります。以前FBで、写真家の乾さんがアップしておりました。なお私も新富町の古家で横幅1間ほどの建物を見たことがあります。


<ガードをくぐって、山側に進むと、おや…>

看板君、右脚を骨折してるんじゃないの?


<今どきは調剤薬局だって、ドライブスルーだよ>

ドライブスルーはテイクアウトの飲食店だけではありません。大型の病院では処方箋を、希望する薬局にその場でFAXしてくれます。


このドライブスルーの向かいには、昨年12月1日に開業した新小樽市立病院があります。


かつてはここは開校137周年を迎えた小樽で最も古い量徳小学校がありました。

さてそろそろ犬の散歩も終わりです。量徳橋を渡り、JR南小樽駅を過ぎて、老舗の若林硝子店を左折して三本木急坂(私が学生のころは山ノ上町の坂と言ってました)を、メルヘン交差点の方に下って行きます。学生の頃(昭和37~41年)は、この通りはに商店が結構ありました。前掲の表示板にも掲載されている、高村酒店、赤石食品雑貨店、浜田和菓子店などなどです。


<50年以上も昔の看板が風雪に耐えて…>

店名と電話番号は消しました。

まだまだ面白い、ユニークな場所がありますが、別の機会にご紹介します。丁度イヌの散歩30分ほどたちましたので…

春を求めて小樽市内の公園をふらふらと…

2015-04-15 06:00:00 | 街中ウォッチング
                         <モノクロで撮ると…水芭蕉が綺麗に見えます バックの煌きが額縁の文字のようにも…>


暦の上で大寒と言うと、1月20日~2月上旬をさしますが、それは本州でのこと。北海道で最も寒さの厳しいのは、2月中・下旬と言われています。今冬は、何度台風並みの爆弾低気圧に襲われたことでしょうか。あれだけ猛威を振るった低気圧の襲来も、2月下旬に入ると一転、暖冬とよばれるほどの暖かい日が続き、桜前線も前寄りで北上中とのことです。

雪解けも例年に比べ10日~2週間も早いようで、各公園とも雪囲いの取り外しに大わらわのようです。そんな中水芭蕉開花の声も聞かれ始めたので、4月2日と10日に長橋苗穂公園に行ってみました。同日には手宮の緑化植物園に、12日には小樽公園に春を探しに出かけてみました。



<長橋苗穂公園は、雪囲い撤去が急ピッチで…>


園内中央の散策路は雪解けが進んでいますが、道は泥んこ… 正式開園は4月下旬ですが、散策路は出入り自由です。


散策路沿いの小川には、フキノトウや水芭蕉が咲き誇っていますが…

本州の方々は、水芭蕉と言うと、尾瀬を思い浮かべ、白い綺麗な花を連想されるのではないでしょうか。しかし実際は、腐食した枯れ葉や枯れ枝が絡まるように散乱し、泥で汚れ、朽ちた葉や花びらがまとわりついているのです。写真で紹介されるのは、一部の綺麗なところだけで、大半の汚れた部分はカットされているのです。と言うと、水芭蕉のイメージが壊れてしまうので、出来るだけ汚れた部分を避けて写真をアップいたします。


水芭蕉の群生地、枯れ枝が散乱しています。


モノクロではわかりにくいですが、水芭蕉を包む外皮は、茶色に朽ちています。


と言うことで、そういうところは外して、メルヘンチックに撮ってみました。


ザゼンソウも顔を出していました。


枯れ枝や、枯れ葉の間からは新しい芽吹きが見られます。


散策路沿いの小川には、秋の忘れ物が引っ掛かってました。蔓アジサイがドライフラワーになって、あちこちに落ちていました。



<手宮緑化植物園はいまだ閉ざされたままで…>

例年開園は4月下旬の、ゴールデンウイーク直前ですが…今年はどうなるのでしょうか。正式開園前ですが、散歩がてらに公園内を散策する方々も見えます。


まだ雪の残っている部分もありますが、桜の芽が大きくなりつつあるようです。


園内で最も早く咲くコブシは、今にも花が咲きそうでした。2-3日もすれば満開かと思われます。


一方、ピンクの花が咲くシデコブシは、これもあと3-4日もすれば満開になりそうです。


日当たりの良いところでは…なんという鳥でしょうか。


池のほとりに咲いたフキノトウ。


雪囲いやビニールシートは覆われたままでした。

今年は、緑化植物園の開園が早まるのでしょうか、とても気になりますね。


<小樽公園は、残雪が多くて…>

展望台の駐車場は冬期間でも駐車可能なように半分ほどが除雪されています。ただ前2つの公園に比べて残雪が多いようにも感じました。


クルミの木ですが…


園内のほとんどが雪に覆われたまま、雪囲いが外されるのもしばらく先のようです。

日当たりの良いところには、もう花が咲き誇っています。


クロッカスに水仙、フキノトウが見えます。


クロッカスの姉妹?


休息所「見晴らし亭」もまだ眠りのままです。


隣接の遊園地も、遊具にビニールシートがかぶされたままでした。


3色フィルターを使って撮ってみる

2015-04-09 06:00:00 | 写真
                               <小樽勝納川河口付近 停泊中の小型船と勝納大橋を通る車両に注目>



前回のブログ(4月3日付「リタとマッサンの町余市を訪ねて」)の標題画像に、フゴッペ海岸を3色フィルターで撮影したカットを掲載したところ、撮り方を教えてくださいというコメントが本ブログやFBに数件寄せられました。そこで今回は3色フィルターの使い方等も含めて、撮影した画像を紹介したいと思います。多少技術的な話になるかもしれません。

技術的な話はいいやと言う方は、画像だけをご覧ください。まず、色の3原色である青フィルター(B)と緑フィルター(G)と赤フィルター(R)の3枚セットを用意します。ケンコーやエツミと言ったカメラ用品メーカーから「SP(スペクトラ)カラーセット」として定価8000円前後(実売5000円程度)で販売されています。カラー撮影で、カメラの多重露光機能を利用して青・緑・赤の各フィルタ^を付け替えて撮影します。これは光の3原色の応用で、動きのない被写体はそのままに、動きのあるものは3色に分解されて映り込みます。


ケンコー・トキナー総合カタログより抜粋

なお、多重撮影機能を有していないカメラの場合は、カメラをセットして、各フィルタ-で3カット撮影します。その3カットを編集ソフトで重ね合わせればいいのです。



4月5日塩谷と蘭島の海岸へ、行ってきました。三脚にカメラをセットし、3回の多重露光を行います。その間にカモメが多少動きました。なお、このカモメをよく見ると、右の翼がありません。イヌかキツネの襲われたのでしょうか。飛ぶことが出来ず、砂浜をよちよち歩いていました。

以下の画像は撮影年月日がバラバラです。この3色フィルターに凝っていたのがおおむね平成17年ころから22年ころまででしたので、ほとんどがその間に撮影した画像です。


川の河口で遊ぶカモメたち。波も逆光で綺麗に光ってますが、カモメの動きも面白いですね。


パーシャルクロスフィルターと組み合わせてみました。


塩谷の浜辺で波を中心に撮ってみました。塩谷の浜は砂鉄を多く含んでいるので、黒い部分が多いです。


小樽の方にはなじみの北ホテルです、昔テレビドラマで使われたホテルとか…。現在も夏場はレストランを営業しているようです。


蘭島の浜辺です。


同じく蘭島ですが、川の流れがゆったりとしていて、とても気持ちがよくなります。

さて、次は少し手の込んだ画像づくりを紹介します。


三色フィルターで撮った画像を3枚つなぎ合わせてパノラマサイズにしてみました。1枚の画像を上下カットするのではなく、3カットをつなぎ合わせました。もっとも左右を幾分切り捨てましたが…


塩谷の漁港と余市のシリパ岬(中央奥)を撮ったものです。シリパ岬を中心にして「ぼかし」を入れてみました。単なるぼかしではなく放射状に広がるぼかしです。出来上がった画像を、今度はヒストリーブラシで、手前の砂浜、中央の防波堤、奥の山々をなぞります(ぼかす前の画像に一部を戻すわけです)。そうすると、波と雲が流れるようになりました。


祝津の展望台から日和山灯台を撮りました。砕ける波が色とりどりになりました、風の強い日で、手前の雑草が、揺れて赤、青、緑になりました。


同じ祝津の展望台です、この日は雲の割れ目から日が射しこんで海がこのような模様になりました。


浜辺に孫を屈ませましたが、3回シャッターを切る間に、微妙に体が動き、色ずれを起こしました。


同じ日に、反対側を3色フィルターを使わず、長時間露光(20秒)しましたが、こちらのカットの方が、味があるかと思います。

最後の2カットは海ではなく小樽観光街の中心メルヘン広場で撮ったものです。


このカットは、ケンコー主催の「国際フィルターフォトコンテスト」で佳作入選しました。


洋菓子店ルタオの最上階の展望台から撮影したものです。大人の科学と言う雑誌に付録としてついてきた二眼レフカメラを組み立てたフィルム使用のトイカメラです。


<最後に撮影上の留意点をあげておきます>
1 取扱説明書によれば、フィルターの使用順番は、緑、赤、青と一応きめられています。ですが実際に撮影してみて、順番は関係ないように思われました。
2 ケンコー・トキナーの総合カタログにも三色フィルター使用の際の露出補正が示されています。この補正位も一応の目安で、補正なしで3回多重しても幾分露出不足気味になるだけで、実用に支障はないようです。
3 三脚はがっしりしたものを使ってください。
4 三脚使用時はカメラによっては、手振れ補正を解除してください。
5 最後に、手振れ補正がレンズ側にある場合(CANONのカメラのように)補正を外しても、微妙に三枚の画像の位置がずれることがあります。私の場合はEOSのボディーにOLYMPUSのフイルム時代のレンズを、アダプターを介して使っています。

なお、当ブログには3色フィルターの記事が2回書かれています。あわせてお読みください。
2009.3.28付「三色フィルターを使う」
2011.4.29付「三色フィルターで撮ってみる」

リタとマッサンの町・余市を訪ねて

2015-04-03 06:00:00 | 日記
                              <余市フゴッペ海岸とシリパ岬 今回のブログと直接関係ないですが…>


NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」が、3月28日(土曜)に最終放映されました。国産初のウイスキー製造を手掛けた主人公マッサンと妻エリーの愛と冒険の物語は、朝の連続ドラマ初の外国人ヒロインと言う話題性が高く、高視聴率を続けていました。とりわけ1月から舞台を北海道余市に移してからは、平均視聴率が20%を超えるといいう人気ぶりでした。

テレビドラマの話題性だけではなく、ニッカウヰスキー北海道工場(余市蒸留所)を訪れる観光客数は、テレビ放映が決まってからはうなぎのぼりで、今年は前年比3倍増のペースが続いているといいます。過去最高の50万人を上回るとみられています。街中は、いたるところにリタとマッサンのポスターやチラシが貼られ、余市の観光振興に大きく寄与しているようです。

余市と言うと、ニッカの工場のほかに思い浮かぶものは…リンゴ、葡萄、サクランボ等の果樹栽培が盛んなこと、かつてはニシンの水揚げが盛んで、ソーラン節発祥の地でもあります。そして忘れてはならないのがスキージャンプです。札幌オリンピック金メダリストの笠谷選手は余市高校出身、長野オリンピック金メダリストの船木選手も余市出身です。と言うことで、今回のブログでは、リタとマッサンのニッカ工場を中心に、余市を紹介いたします。なお余市は小樽の隣町で、車で30分ほど、人口2万余の町です。


JR余市駅前の観光協会のシャッターには、ニッカの工場と「ソーラン武士」が、そして、リタとマッサンが奥にシルエットで描かれています。これらのペイントは小樽商大の美術クラブの学生のボランテアによるものだそうです。

この日10時頃観光協会を訪れたときには、営業中でシャッターは上がっておりました。せっかく来たのですからどのような図案なのか見たい…と係員の方に頼むと、写真撮影のためにわざわざシャッターを下ろしてくれたのです。おまけに通行人風に歩いてくれて…観光協会さん、有難うございました。


JR余市駅前ロータリーの一角にこんな石像が…ヒグマとニッカウイスキー(なおブランド名は「ニッカウヰスキー」と旧カナ文字で表しています)


駅前十字街から、ニッカ工場前、さらに町役場前までの通りを「リタロード」と呼んでおります。


街じゅうあちこちに、見られる竹鶴夫妻のイラスト


駅前から見たリタロードとニッカウヰスキー工場。


工場見学に来たほとんどの人が、記念写真を撮りますね。赤ん坊をだっこしたママさんが、iPadで撮っていました。


さて、我々も工場内の見学コースに行って見ましょう。受付で案内コースを依頼すると…見学者が大変多く、ガイド付きのコースは、1時間30分待ちとのことです。待合室に入ると大勢の見学客が待機しています。我々は、何度も来ているので自由見学にしました。


待合室では、見慣れたこの方が出迎えてくれます。札幌すすきの4丁目交差点のビルに掲げられていますね。
<参考>



ガイド付き見学コースは、案内板の通り赤い線に沿って進んで行きます。以前これほど見学者が多くない時は、もう数か所見学する箇所(キルン塔、醗酵棟等)がありましたが、今は省かれているようです。


待合室隣にある「蒸留塔」、伝統的な石炭直火焚きでアルコールを取り出します。


熟成用の樽づくりの工程が展示されています。オーク材を使いますが、枠の1辺の木材(厚さ3cm×幅5㎝×長さ80cm程)の重たいこと、片手では持ち上がりません。


旧事務所の向かいにある「リタハウス」、老朽化が激しく、現在は立ち入り禁止。10年ほど前、このハウス内でモデル撮影会を行ったこともありました。


旧竹鶴邸、山田町にあった竹鶴邸をここに移築・復元して公開しています。


上の建物と棟続きです。


ウイスキー博物館の前で記念写真撮る愉快な仲間たち。残雪に寝そべったり、雪を投げ合ったり…


1号貯蔵庫、オーク材の樽に詰め込んで熟成を待ちます。10年間かけて…。この間に1-2割蒸発しますが、これを「天使の取り分」と言います。

さて、次はマッサンこと竹鶴政孝がここ余市にウイスキー工場を設立してから、現在に至るまでの歴史を展示したウイスキー博物館に入ってみます。なお博物館は、生産工程や製品を主に展示した「ウイスキー館」とマッサンとリタの生活や、ニッカウヰスキーの変遷、スコットランドの様子とを展示した「ニッカ館」の二つからなっています。


「ウイスキー館」に入ると、過去に生産されたウイスキーがずらりと…


奥には有料試飲コーナーがあって、数人が味わっておりました。


この黄金色に魅了されますね、もっとも私は下戸ですが…


「ニッカ館」に入ると、リタの肖像のほか創業時の写真が数多く展示されています。


二人が生活していた当時の様子がうかがえます。


最後のコーナーは、ニッカの製品が歴史とともに伺えます。

見学コースは以上で終わりですが、最後に駐車場横にあるニッカ会館で試飲をしていきます。もちろん車で来ておりますので、ウイスキーやワインはご法度。アップルジュースやウーロン茶になります。何度か立ち寄ったことがありますが、これだけテーブルが埋まるとは…これもTVドラマ「マッサン」効果なのでしょうね。駐車場には大型観光バスが20台ほど並んでおりました。