<るるぶ4000号発売記念写真コンテスト・グランプリ(北海道部門)「美瑛の丘に流れる雲」>
前回のその1では、平成17年以前のフィルム時代に撮影した画像を取り上げました。平成17年に、再雇用の2年間を含め勤務先を完全に退職したのを機会に、使用機材の一眼レフカメラをデジタルカメラに切り替えました。フィルム、現像、プリント等のランニングコストを考えると、初期投資はやや大きくなっても、長期的には、コストが下がります。何よりも、PCソフトさえ使えこなせれば、結構自由に画像調整が出来ることが大きな魅力でした。
ともあれ、平成17年以降デジタルカメラで撮影した富良野・美瑛の画像をピックアップしてみました。膨大な撮影量になってますので…その中から今までブログに取り上げていないカットを中心に選んでみました。最初に取り上げるのは、青い池です。今でこそ観光バスで、この青い池に観光客が押し寄せますが、平成21年ころまでは、公式にはその存在位置が不明でした。青い池につながる美瑛川の護岸工事が行われていたために、「入山禁止」措置が取られており、ごく一部の写真マニアにしか、その位置が知られていなかったのです。私も、写友と何度か探しましたが、3度目に、やっと探し当てたほどです。その直後に、工事が完了して、入山禁止措置が解除されました。今では駐車場も広げられ、周辺の整備も進み、一大観光地になりました。
(1) 青い池
美瑛川(ブルーリバー)の源流となる白髭の滝。この滝は潜流瀑と呼ばれる、珍しい滝です。崖の壁面から滝が流れ落ちています。
これが川の色?と一瞬驚きます。まるで乳清色の入浴剤をぶちまけたのでは?と思ってしまいます。理由は諸説あるようですが、温泉の硫黄に含まれる成分が太陽光に反射して生ずるとか…詳しくはウィキペディア・青い池を参照してください。
池に浸かって立ち枯れた木と池のグリーンがとても美しい。池の色は、太陽光の状況、撮影位置等々によってさまざまに変化します。
夏の早朝には、靄が発生します。幻想的な雰囲気になります。やがて陽が高くなると、靄も消えていきます。
その日によって水面の色は微妙に違っています。
(2) ラベンダー&花畑
ラベンダーと言うと富良野を代表する花です。今や富田ファームのラベンダーは、日本全国知らない人がいないくらい有名です。きっかけは昭和51年に、日本国有鉄道(JR鉄道の前身)のカレンダーに富田ファームのラベンダー畑が採用されたことでした。その後、テレビドラマ「北の国から」のロケ地となるなどして、一大ブームが起こりました。国内だけではなく、韓国、台湾など外国からの観光客も数多く押し寄せています。
作付時期をずらしたり、早咲き、遅咲きなどもあって、結構長期間ラベンダーは楽しめます。
ラベンダーの手入れをする富田ファームの従業員。
富田ファームを代表する花畑。ゆるい丘陵地に、帯状に花を作付。この日は曇り空だったので、上部を極力圧縮して手前を大きく取りました。
紫と緑の対比が美しい。
物は試しと、ラベンダーアイスを食べてみました。う~ん、ラベンダーの香りがする…
拙い写真のあとは、メルヘンチックな画像で、お口直し。このおとぎの国に出てきそうな建物は、美瑛町福富にある授産施設柳川押し花学園です。
美瑛を代表する花ひまわりも有名ですが…
ひまわりは観賞用ではありません。農家にとっては肥料の一部です。したがって開花後1週間ほどでトラクターで刈り取られ土に鋤き込まれてしまいます。
花を観賞するのであれば「四季彩の丘」がベストです。季節ごとにいろんな花が楽しめます。
(3) 夜の美瑛
美瑛には夜間撮影に適したスポットがいくつもあります。大都市から離れた山間部にあるので、光害が少ないこと、空気が澄んでいて透明感が出るからです。
まずはマイルドセブンの丘です。画面左の木々はカラマツ林です。この時は月がまさに大地に落ちるところでした。
同じ場所で、左手を見ると、遠方に美瑛の街あかりが見えます。天空には天の川が斜めに映り込んでいます。
美馬牛小学校の尖塔も有名です。周囲をぐるぐる回って見ましたが、ベストポジションがいまいち…
北瑛の丘の展望台です。
この日は、美瑛の駅前駐車場で野宿。カローラでは少々狭く、寝にくい。近くにコンビニがあるために、深夜に若者たちが集まって、大声でしゃべっていて、寝られない。
早朝3時半にマイルドセブンの丘に行ってみると、丘とは反対側から明るくなってきた。
(4) 秋から冬にかけて
この期間は観光のオフシーズンですが、写真を趣味とする者にとっては、良い被写体に恵まれるチャンスでもあります。秋になって木々が紅葉すると、中でもカラマツ林は、燃えるようなオレンジ色になります。加えてこの時期天候がよく急変します。暑い雲が割れて、一瞬日が射す時がチャンスなのです。
11月も中旬を過ぎると、大地は足早にオレンジ色になっていきます。
分厚い雲が割れて、カラマツ林と十勝連峰の山々に日が射しました。カラマツ林はオレンジ色になりました。
陽のあたったカラマツ林が、そこだけ別世界のように…
秋まきの小麦畑のグリーンとカラマツのオレンジが、印象的。
さらに季節が進んで、大地が凍れるころ。
丘全体が霜に覆われています。
川の岸辺に咲く花。なんという名のはなでしょうか。
ご紹介したい画像は、まだまだありますが、次回以降その3、その4で取り上げます。
前回のその1では、平成17年以前のフィルム時代に撮影した画像を取り上げました。平成17年に、再雇用の2年間を含め勤務先を完全に退職したのを機会に、使用機材の一眼レフカメラをデジタルカメラに切り替えました。フィルム、現像、プリント等のランニングコストを考えると、初期投資はやや大きくなっても、長期的には、コストが下がります。何よりも、PCソフトさえ使えこなせれば、結構自由に画像調整が出来ることが大きな魅力でした。
ともあれ、平成17年以降デジタルカメラで撮影した富良野・美瑛の画像をピックアップしてみました。膨大な撮影量になってますので…その中から今までブログに取り上げていないカットを中心に選んでみました。最初に取り上げるのは、青い池です。今でこそ観光バスで、この青い池に観光客が押し寄せますが、平成21年ころまでは、公式にはその存在位置が不明でした。青い池につながる美瑛川の護岸工事が行われていたために、「入山禁止」措置が取られており、ごく一部の写真マニアにしか、その位置が知られていなかったのです。私も、写友と何度か探しましたが、3度目に、やっと探し当てたほどです。その直後に、工事が完了して、入山禁止措置が解除されました。今では駐車場も広げられ、周辺の整備も進み、一大観光地になりました。
(1) 青い池
美瑛川(ブルーリバー)の源流となる白髭の滝。この滝は潜流瀑と呼ばれる、珍しい滝です。崖の壁面から滝が流れ落ちています。
これが川の色?と一瞬驚きます。まるで乳清色の入浴剤をぶちまけたのでは?と思ってしまいます。理由は諸説あるようですが、温泉の硫黄に含まれる成分が太陽光に反射して生ずるとか…詳しくはウィキペディア・青い池を参照してください。
池に浸かって立ち枯れた木と池のグリーンがとても美しい。池の色は、太陽光の状況、撮影位置等々によってさまざまに変化します。
夏の早朝には、靄が発生します。幻想的な雰囲気になります。やがて陽が高くなると、靄も消えていきます。
その日によって水面の色は微妙に違っています。
(2) ラベンダー&花畑
ラベンダーと言うと富良野を代表する花です。今や富田ファームのラベンダーは、日本全国知らない人がいないくらい有名です。きっかけは昭和51年に、日本国有鉄道(JR鉄道の前身)のカレンダーに富田ファームのラベンダー畑が採用されたことでした。その後、テレビドラマ「北の国から」のロケ地となるなどして、一大ブームが起こりました。国内だけではなく、韓国、台湾など外国からの観光客も数多く押し寄せています。
作付時期をずらしたり、早咲き、遅咲きなどもあって、結構長期間ラベンダーは楽しめます。
ラベンダーの手入れをする富田ファームの従業員。
富田ファームを代表する花畑。ゆるい丘陵地に、帯状に花を作付。この日は曇り空だったので、上部を極力圧縮して手前を大きく取りました。
紫と緑の対比が美しい。
物は試しと、ラベンダーアイスを食べてみました。う~ん、ラベンダーの香りがする…
拙い写真のあとは、メルヘンチックな画像で、お口直し。このおとぎの国に出てきそうな建物は、美瑛町福富にある授産施設柳川押し花学園です。
美瑛を代表する花ひまわりも有名ですが…
ひまわりは観賞用ではありません。農家にとっては肥料の一部です。したがって開花後1週間ほどでトラクターで刈り取られ土に鋤き込まれてしまいます。
花を観賞するのであれば「四季彩の丘」がベストです。季節ごとにいろんな花が楽しめます。
(3) 夜の美瑛
美瑛には夜間撮影に適したスポットがいくつもあります。大都市から離れた山間部にあるので、光害が少ないこと、空気が澄んでいて透明感が出るからです。
まずはマイルドセブンの丘です。画面左の木々はカラマツ林です。この時は月がまさに大地に落ちるところでした。
同じ場所で、左手を見ると、遠方に美瑛の街あかりが見えます。天空には天の川が斜めに映り込んでいます。
美馬牛小学校の尖塔も有名です。周囲をぐるぐる回って見ましたが、ベストポジションがいまいち…
北瑛の丘の展望台です。
この日は、美瑛の駅前駐車場で野宿。カローラでは少々狭く、寝にくい。近くにコンビニがあるために、深夜に若者たちが集まって、大声でしゃべっていて、寝られない。
早朝3時半にマイルドセブンの丘に行ってみると、丘とは反対側から明るくなってきた。
(4) 秋から冬にかけて
この期間は観光のオフシーズンですが、写真を趣味とする者にとっては、良い被写体に恵まれるチャンスでもあります。秋になって木々が紅葉すると、中でもカラマツ林は、燃えるようなオレンジ色になります。加えてこの時期天候がよく急変します。暑い雲が割れて、一瞬日が射す時がチャンスなのです。
11月も中旬を過ぎると、大地は足早にオレンジ色になっていきます。
分厚い雲が割れて、カラマツ林と十勝連峰の山々に日が射しました。カラマツ林はオレンジ色になりました。
陽のあたったカラマツ林が、そこだけ別世界のように…
秋まきの小麦畑のグリーンとカラマツのオレンジが、印象的。
さらに季節が進んで、大地が凍れるころ。
丘全体が霜に覆われています。
川の岸辺に咲く花。なんという名のはなでしょうか。
ご紹介したい画像は、まだまだありますが、次回以降その3、その4で取り上げます。