紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

道東撮影旅行~3日目最終日

2010-02-26 07:00:00 | 旅行
道東撮影旅行最終日のこの日(2月11日)、朝5時にホテルを出て薄暗いなか、細岡展望台に向かいました。途中、展望台入り口の看板を見落としオーバーランするアクシデントもありましたが、何とか夜明け前の6時に到着しました。深深と足元から冷たさが伝ってきますが、-15度前後でしょうか。ケアラシや樹氷が出る条件としては、もの足りません。日が昇ると共に、湿原が赤く染まります。


(釧路川が大きく蛇行している 周囲の林に霧氷が付着していない)

今一気温が高いせいか霧氷が見られません。そこで来た道を引き返し、釧路川沿いに出ました。川の側のせいか、川沿いの樹木には霧氷がびっしり着いています。川面にも、ケアラシが立っています。朝日に照らされ川面がピンクに染まっております。


(川面がピンクに染まり、ケアラシが立つ)

川岸近くの木々には霧氷が付着し、所々朝日に反射して、ダイヤモンドのような輝きを放っております。周囲の樹木どこを見渡しても、このような宝石の輝きが見えるのですが、実際にカメラを通すと、半減されてしまいます。


(実際にはもっと多く輝いて見えるのですが、カメラで撮ると…)

釧路川の流域の樹木に付着した霧氷が、朝日を受けてピンク色になっております。いつしか上空にはまだら模様の雲が流れてきて、珍しい光景となりました。


(何雲と言うのでしょうか、とても珍しい形の雲でした)

予想よりも霧氷の付着が少ないと言うことで、細岡での撮影を切り上げ、次は塘路湖に向かいました。数十メートル先の湖上には番の鶴が一組と白鳥が数羽おりました。カメラを取り出して湖岸に近づくと、鶴は奥のほうへ移動してしまいました。鶴は鳥類の中でも極めて警戒心が強く、給餌場以外では人間を見るとすぐ隠れてしまいます。塘路湖畔の画像を二枚挙げておきます。


(風呂の湯気のように沸きあがるケアラシ)


(しばれたメロンではありません、小船のとも綱につていいる浮玉きです)

次に向かったのはコッタロ湿原です。去年もこの湿原で鹿の群に出会っております。湿原の中を進む道端には、鹿に表皮をかじり取られた細木がいくつも現れます。表皮をがじり取られた木は、やがて枯れて朽ちていきます。また湿原の中に、鹿の通り道も見られます。


(丘の頂上から人間の様子を見守っている雌鹿の集団)


(立派の角を持った雄鹿 逃げ足が速い)

この辺りには鹿が数多く生息しているらしく、幾組ものカメラマンが、撮影に来ているようで、空き地に5-6台の車が、また道の端にも数台の車が停車しています。川辺で撮影していると、誰かが、「ダイヤモンドダストだ」と叫びました。川面から流れてくるかすかな気流に乗って、七色に輝く微粒子が浮遊してきます。慌ててカメラに収めましたが、やはり人間の目とは違い、美しい姿を納め切れません。


(フケだなんていわないでください、これが手一杯)

釧路最期の撮影地、材木町で、鉄橋を渡るSL湿原号を撮影します。幸い空は雲ひとつ無い快晴です。釧路川も流れが静かで、川面にSLが映りこむ可能性もあります。11時9分、モクモクと白い煙を吐きながらSLがやってきました。


(最後の最後に、最高のショットが撮れて、満足、満足)

さ~、後は小樽へ帰るだけです。と言いつつも、豊頃で、ちょっと気になるところがあります。そうです、あの有名なハルニレの木を誰も見たことがないのです。途中寄ることにしましたが、光線具合が悪く、写真にはなりませんでした。同じ撮影ポイントから撮ったのが下のカットです。(道東撮影旅行記 終わり)


(十勝川の堤防を工事用のダンプが走る)

道東撮影旅行~2日目

2010-02-22 07:00:00 | 旅行
川湯のホテルを午前5時、まだ薄暗いうちに出発しました。午前6時半の日の出を摩周湖で撮るべく先を急ぎます。本来であれば川湯温泉駅前から、道道52号線を第三展望台方向に、通常とは逆から上れば15分ほどで第一展望台に着きます。しかし冬季間はこの52号線が、川湯駅前~第一展望台の間が交通止めなんです。したがって、一旦弟子屈町まで戻らなければなりません。

それでも、小一時間もしない内に摩周第一展望台に着きました。日の出までには40分以上ありますが、何と寒いこと寒いこと。体感温度では-20度以下のように感じられ、とても立っておられません。車の中で待ちます。しかし空模様が、何とも怪しく、太陽が出そうにもありません。寒い中6時35分の日の出前後を、30分ほどカメラを構えておりましたが、やっと撮れたのが下の画像です。


(かろうじて顔を出した太陽 絵にならないナ~)

そこで、平成18年に同じ時刻に撮った画像を一枚上げておきます。この時は勤務先の後輩と一緒に道東撮影旅行に来ておりました。


(H18.2.13 FUJI FinePixF11 後方の山は斜里岳)

摩周湖の撮影を早急に切り上げて、次の撮影地屈斜路湖に向かいます。屈斜路湖の中に突き出すような形の和琴半島の先には白鳥が数羽おりますが、やはり曇天では撮りようがありません。湖岸を歩いていると、面白い形の氷があちこちにあります。砂地の中からぷくぷくと水が湧き出し、それが凍ったものと思われます。


(円形の氷の輪が何重にもなっている)

次に向かったのは白鳥の飛来地として有名な砂湯です。少し手前に遊覧船の乗り場があります。冬季間は営業しておりませんが、桟橋に出てみると面白い光景が広がっております。上段の画像はタラップの手すりです。凍れの凄さを物語っております。下段は、湖面の氷が波打ち際の押し寄せ、まるで御神渡りか、流氷が打ち寄せたように見えます。


(打ち寄せる波の飛沫が凍りついたもの)


(一見、御神渡りのようにも見える 湖岸に押し寄せた氷塊)

例年であれば砂湯付近から対岸にかけて走る御神渡りは今年は出ておりませんでした。暖冬のせいでしょうか。その代わり結氷していない湖面には数多くの白鳥がひしめき合っておりました。天候もすっかり回復し青空が広がってきました。


(湖上を飛ぶ白鳥 やはり青空だと映える)

湖上の白鳥を存分に撮影した後は、屈斜路湖を一望できる小清水峠に向かいました。思ったほどの眺望ではありませんでしたが、屈斜路湖面に不思議な風雪紋が見られました。


(湖面に走る、模様は?)

更に北上し、小清水町から清里町に抜けて、今度は南下です。神秘の池といわれる神の子池と裏摩周展望台を目指します。残念ながら両方共に、冬季間交通止めとなっておりました。交通止めというより、正確には除雪がされていないので車が入れないのです。一キロ位であればカンジキ履いて歩くのですが、いずれも目的地まで10キロ前後とあります。諦めて厚岸に向かいます。下の画像は別海町で撮ったものです。


(雪紋が美しい 別海町上春別辺りにはこんな風景がゴロゴロある)

本日の最終予定地は厚岸町です。撮影が目的ではありません。ここにある道の駅コンキリエで牡蠣を食べることなんです。2Fの炙り屋で、自分で好きな魚介類や野菜などをトレーに入れ会計を済ませるシステムになっています。ちなみに牡蠣(中)1個140円なり。生食用6個で1000円なり。運転担当のS氏と下戸の私はビール抜きで乾杯!


(1Fロビーからは厚岸湾が一望できる この湾で牡蠣が養殖されている)


(2Fのあぶり屋で牡蠣やホタテなどを焼いて食べることが出来る 私は生の牡蠣をレモン醤油で…)

釧路のホテルに着いたのは5時前。例によって、一杯飲みながら夕食もかねて8時頃まで写真談義。明日は最終日、5時出発です。

本日で、このブログも丸一年となりました。昨年2月の開始時には、一年も続くとは思っておりませんでした。これも飽きずに読んでいただいた皆様、コメントをくれた皆様のお陰だと思っております。有難うございます。更に精進していきたいと思います。よろしくお願い致します。

道東撮影旅行~1日目

2010-02-18 07:00:00 | 旅行

(薄暮の中、数羽ずつ十勝川の川面に白鳥が降りてくる)

2月9日~11日にかけ、2泊3日で道東へ撮影旅行に行ってきました。メンバーは、このブログでも時々紹介したS氏他計5名です。2月9日は、午前2時に小樽を出発し、朝里から高速道路で夕張まで行きます。道東への高速道路が全線開通しておりませんので、一旦夕張で降りて、次の高速の乗り口占冠まで一般道を走ります。

夕張から樹海ロードに入ると吹雪き始め、日高で道路標識を見失い、結局日勝峠を回る羽目になりました。日勝峠は、カーブが多く、頂上付近は吹雪と霧で極端に視界が悪くなります。こんななかS氏はさすが元プロのドライバー、無事峠越えをしました。まずは、白鳥のいる十勝川温泉付近を目指します。

残念ながら東の空は厚い雲で覆われ、雲の隙間から5分ほど太陽が顔を出してはすぐ消えてしまいます。そんな中で、やっと撮ったのが下の画像です。やはり日が出ていないと絵にならないようです。30分ほど河川敷で待ちましたが太陽は厚い雲に覆われたままです。



十勝川での撮影を諦め、次の撮影地、阿寒丹頂センターへ向かいました。丹頂センターでは、午後2時に、給餌が始まります。給餌開始と共に、色んな鳥たちがやってきて、生餌の争奪戦が始まるのです。先ずはその前に、鶴の優雅な姿を紹介いたします。


(10時前後になると、鶴がこのセンターに続々やって来る)


(林の向こう側の川からやってきた鶴 着陸態勢OK)


(上空高く舞う親子の鶴)

さて、給餌の始まる午後2時近くになると、周辺がざわついてきます。上空をトンビやカラスが舞い始め、奥の林で様子見をしていたオジロワシも上空高く舞い始めました。


(優雅に舞うオジロワシ)


(狙いを定めて急降下するオジロワシ)


(おこぼれを待つカラス達 後ろから差し足忍び足で…横取り失敗)

給餌開始から、鶴が生餌を食べ終わる約30分の間、上空及び鶴の周辺で生餌の争奪戦が繰り広げられます。しかしながら、十数羽いたオジロワシは、一羽も餌にありつけなかったようです。カラスは鶴の僅かな食べ残しを漁っていました。

第一日目の宿泊先である、川湯温泉に向かいます。途中硫黄山に寄り撮影いたしましたが、すっかり夕闇で、見るべき画像もないので、割愛いたします。ホテルで温泉に浸かり、夕食後、ダイヤモンドダストパーティに向かいました。ドライアイスを使い人工的にダイアモンドダストを作り出すというのです。


(中央の赤いウエアーの観光協会の職員が説明してくれます)

会場には数本のサーチライト、フラッシュライトが上空に向かって光を放っております。ただ今日は-13度で、ダイヤモンドダストを発生させる条件としては悪いとのこと。-15~20度が最適だとのことでしたが、ライトの上でドライアイスを振り回すと、何と極めて細かい氷の粒子が、ピカピカと光るではありませんか。ただ人間の目とは違い、カメラではその美しさが捉えきれないのが残念です。


(会場のイルミネーションをバックに、浮遊するダイアモンドダスト)

小樽雪あかりの路~その3(ブログdeフォトコンテスト応募作品)

2010-02-14 07:00:00 | 日記


第12回小樽雪あかりの路は、2月5日から14日までの10日間開催されています。開催初日から3日間は生憎の荒れた天気で、キャンドルライトが点けても点けても消え、ボランティアの方々も大変苦労したようです。今回、6日、7日、12日の3回撮影に行ってきましたが、いずれも荒れた天候で、撮影も大変でした。

メインの会場は、小樽運河と旧手宮線跡地ですが、その他にも町内会や商店街ごと、或いは個人住宅でキャンドルライト等を点灯しているところもあります。下の画像は、JR南小樽駅ホームに飾られていたアイスキャンドルです。バケツで作られた氷の中にバラの花を入れたものです。


(松坂慶子の「愛の水中花」を思わせるような作品)

次の画像は、商店街を歩いている時に見かけたものです。丁度薄暮で、氷で出来た器の中で、ろうそくの火がゆらゆらと揺れ、とても暖かく、優しいい雰囲気を感じ、シャッターを切りました。撮影した時間帯が良かったのだと思います。


(優しいひと時…)

さて次の二枚の画像は、12日に孫達を連れて見に行ってきた時のものです。案の定、孫達は作品の前でじっとはしていてくれません。あっちへ行ったり、こっちに来たり、雪の上を尻滑りして、作品を壊したりして、一緒に歩くだけで疲れます。そんな悪戦苦闘の中で撮ったものです。


(奥・小四の紀斗(キリト)と手前・保育園の綺里(アカリ) こら!二人ともじっとしておらんか!)


(左・綺里と小二の悠里の姉妹で、本当は両手でハートの形を…)

旧手宮線沿い一角にある飲み屋街の、とある店の裏口で見かけた光景が次の画像です。この雪だるまには、色んな色のダイオードが組み込まれているらしく、色が次々と変化します。


(その日によって、雪だるまの位置が変わったりします)

さて、雪あかりの路は、多くのボランティアの方たちによって支えられています。特に韓国からは数百人の若者達がここで裏方として働いております。日本全国に散在している留学生をはじめ、韓国本土からも大勢が来ております。彼らは、OKOVO(オコボ、OTARU&KOREAボランティアの略称)と呼ばれ、雪像作りやキャンドルの点灯作業に携わっています。


(5~7日は風との闘い 点けては消えの繰り返し お疲れ様でした)

最後の画像は、雪あかり開始時間前に、浮き玉キャンドルを運河に浮かべる作業をしております。対岸のフックに細いロープをループ状にして引っかけます。そしてロープを回転させながら海面に下ろしていきます。午後9時の消灯時には、ロープを引き寄せ、浮き玉を回収します。


小樽美味いもの、あれこれ

2010-02-10 07:00:00 | グルメ
小樽はかつて、商業都市、港町として発展した経緯から、おいしい食べ物や伝統的な食べ物が数多くあります。今回は、私の独断と偏見で、旅行雑誌やガイドブックに載っていないようなお店を紹介します。ただし、家内から「あんたは味覚音痴だ」と言われていますので、必ずしも味に責任は持てませんので、念のため。

小樽と言うと先ずは何をおいても、新鮮な魚介類を使った寿司が挙げられます。政寿司、町の、日本橋などと言った全国的にも有名になった寿司屋が、花園町の一角に、いわゆる寿司屋通りに集中しております。

しかし今回紹介したいのは、小樽築港ウイングベイにある「魚一心」と言う回転寿司です。回転寿司と侮るなかれ、ネタは新鮮、その場で握る、安くて美味しいが評判となり、土日祝日の昼の時間帯には長蛇の列が出来、1時間待ちもあります。


(マグロの解体ショー、その場で握って試食させてくれた 奥がカウンター席)

なお、私自身は寿司は好物ではありませんので、鮭トロ、エンガワ、ウナギの3種類で十分、10皿も食べ切れません。家族で行っても一人2000円を超えることはありません。

さて、我が家の近くには、ガイドブックに載っている「初代」、「蔵屋」といったラーメン店があります。人それぞれの好みですので、私のお勧めは、小樽駅前通りハッピーと言うパチンコ店の向かいの「渡海屋」がお勧めです。種類は4種類ほどしかありませんが、ミソラーメンがいいんです。角切りのチャーシュウがゴロゴロ入っております。時には葱、イモ、人参等の野菜をただで持ち帰り出来ます。


(車は向かいのパチンコ屋の駐車場を利用 会計時に駐車券にスタンプを押してくれる)

ラーメン店と来れば次は蕎麦屋の出番です。蕎麦屋といえば「藪半」です。石倉作りのどっしりした建物は、元の倉庫を改造したものです。ここのオヤジ(失礼、私より若いんです)は、従業員に対する躾がとても厳しく、顧客サービスに徹しています。また地元経営者達のリーダーを勤め、地域起こしに取り組んでいます。その熱意には頭が下がります。小樽では数少ない行列の出来るお店です。


(店内の雰囲気も味もバッチリ 店内奥の方が蔵を改造した作りになっている)

現在は寂れてしまいましたが、小樽はかつては日本有数の貿易港でもありました。そのため他の地域に比べモダンなものが多かったようです。その一つに、歴史のある喫茶店が数多く今も残っております。画像の喫茶店は都通商店街にあるエトワールと言う店です。この店の隣が「あまとう」、向かいに「光」があり、いずれも明治・大正創業と言うことです。


(大学時代ここで部活の会議を ひょっとしたら、昔小林多喜二や伊藤整もここで…)

同じ都通に面白い店があります。西川のぱんじゅう店です。う~ん、どう説明したらいいのか…パンと饅頭のあいのこ、中に餡が詰まっていて薄い皮で焼いたもの、たこ焼きぐらいの大きさ、残念ながらぱんじゅうの画像がありません。最近は桑田屋と言うライバル店が出現しました。この桑田屋は運河ターミナル(中央バス)にあり、餡の他にクリーム、チョコレートなどが入ったものもある。


(元祖ぱんじゅう屋 ガイドブックにも載っているようです)

近年小樽を代表するブランドに成長した「小樽ワイン」があります。小樽ワインはブランド名の一つで、製造元は、小樽に本社を置く北海道ワインです。ここの社長嶋村氏は、苦労人でかつて紳士服のメーカーを立ち上げましたが失敗し、故郷の山梨から葡萄を取り寄せワイン作りを始めました。

操業当初は金融機関の支援もままならず、大変苦労をしたとのことです。やがて、混ぜ物なし、葡萄100%のワイン作りが認められ、コンクールで相次ぎ金賞を獲得しました。生産・販売とも急成長し、池田ワイン、函館ワインを抜き、現在では、北海道でトップのワインメーカーとなりました。


(H21小樽ワインを撮ろうフォトコンテスト 審査員特別賞「小樽運河でワインを」)

上の画像は合成ではありません。また現地で撮ったものでもありません。自宅で運河の写真をバックに撮影しました。雰囲気が出ていると自分でも思っております。ワインの次は酒、日本酒です。小樽には清酒メーカーが4社あります。下戸の私には味が分かりませんので、北海道新聞地元版に頻繁に顔を出す田中酒造を取り上げてみました。この会社は、北運河の近くにあり、赤い暖簾が絵になるということ、色んな企画ものを出しているという理由だけです。


(ここの前で人力車が必ず止まり、記念撮影しています 味噌粕ラーメン?どんな味が…)

最後の画像は、いわばおまけです。運河そばの「海猫屋」を取り上げてみました。かつて、ここは前衛舞踏が演じられていた、いわゆるアングラ劇場だったのです。前衛舞踏が衰退したのを機に、洋食店に改装されました。スパゲティが美味しいといわれていますが、入ったことはありません。


(ここも人力車観光ルートの一つ)

この海猫屋は、村松友視の小説「海猫屋の客たち」で一躍有名になりました。さて、まだまだ隠れた有名店がありますが、機会があれば紹介いたします。
☆土門の豆腐店 スナックママのお勧め豆腐店
☆雷除けしん古の団子 最近は札幌店が有名に
☆中野製菓のかりんとう
☆飴屋六兵衛の飴玉 大正6年創業 などなど

雪と氷の造形美~その2

2010-02-06 07:00:00 | 写真
前回は主に雪について取り上げましたので、今回は氷の造形美を取り上げてみましょう。一つ目の画像は、初冬の美瑛の青い池で撮影したものです。11月の中旬、朝8時前に到着した時には、青い池は全面結氷しておりました。やがて陽が高くなり気温が上がると結氷部分に割れ目が出来て、そこからシャーベット状に溶けて行きます。この画像は、まさに溶け出す瞬間なのです。


(花形模様が出来て溶け出していく 長い亀裂が走ることもあります)

二番目の画像は、青い池近くの美瑛川の浅瀬で見つけました、枯葉を何枚も捲き込んで凍った薄氷が、流れの中で右往左往している様子は滑稽でもあります。


(じっくり眺めていると、マンボウが泳いでいるようにも見える)

三番目、四番目の画像は、我が家の近くの臨海公園、勝納川河口で見たものです。この河口は、冬季間雪捨て場になっております。市内各地から運ばれた残雪がここに捨てられるのです。勿論ゴミも中には混じっております。浮遊するゴミは沖に流れ出ないようにフェンスが張られております。一見汚れた河口でも、よく見ると、とても美しい氷の造形が見られます。


(排雪された雪も、数日すると、このような板氷になることもあります)


(暖気が続くと、シャーベット状になります)

五番目は川辺に積もった雪が暖気と寒気の繰り返しでツララ状になったものです。そのツララが下は流れで遮られ、横に太っていきます。更に強い寒気で足元が凍って横に広がるのです。まるで像の足のようです。どういう形になるかは、そのときの気象条件次第なのです。道内でも、比較的温暖な小樽では余り見かけません。


(夕張滝ノ上公園にて)

六番目の画像は、昨年12月に、旭岳に登った日の朝、東川町の忠別川流域で見かけたものです。川の浅瀬に生えている葦の根元に、足枷のような氷がへばりついていました。


(ダイヤのように輝く足枷? いや、足飾りといった方が…)

さて最後の二枚の画像は、自然現象ではありません。札幌雪祭で展示された氷の彫刻です。上段の画像は、10年ほど前のものですが、首里城だったかどうか不確かですが、雪祭りのスタッフが、氷の建物の内部に入り込んで、補修、清掃している珍しいカットです。近年はこのような大型の氷像は作られておりません。


(氷の建物の裏側に回り込んで撮ったカット)

最後のカットも、札幌雪祭会場で撮りました。近くを歩いていると突然キ~ンという金属音がしました。舞台を見ると照明がありません。女性デュオがマイクを持っているものの身振りだけで踊っておりました。リハーサル中だったのです。これも珍しいカットかと思います。


雪と氷の造形美~その1

2010-02-02 07:00:00 | 写真
本州では梅やチューリップが咲き始めたなどと聞きます。北海道では今冬真っ最中です。この2月が一番寒い季節なのです。この寒さを逆手にとって、道内では色んな冬のイベントが行われています。イベントの紹介は別の機会にするとして、今回は雪や氷が作る自然の造形美の中でも、雪を中心に紹介したいと思います。

下の画像は、ある晩の大荒れの翌日、隣家の窓を飾ったアートです。暴風雪も、粋な現象を置き土産にしていきました。ただ、この日の朝は50センチもの降雪で小樽市内の交通機関は殆ど麻痺してしまいました。


(窓辺のアート 平成11年3月上旬)

次の画像は、H12冬の美瑛撮影ツアー(当時はフィルム会社企画のバスツアーがありました)で、拓真館付近でで撮影したものです。ひょいと雪に覆われたラベンダー畑を見ると、このような雪の造形に出会いました。ラッキーとしか言いようがないですね。


(頭かくして尻…  こんな形を見ると無性に嬉しくなっちゃいます)

三番目の画像は自然の造形とはいえませんが、自宅近くの小樽臨海公園で見かけました。この公園には冬でもよくイヌの散歩で来ます。新雪の中で骸骨が暴れた跡のようにも見えます。映画「ハムナプトラ」を思い出しました。実はこれは、カラスが遊んだ跡なのです。水辺ではカラスが行水しているところを見た方も多いと思いますが、雪の中でもやるんです。


(骸骨がもがいている、のではありません 両側に羽の跡が見えます)

四番目は、美瑛の丘、マイルドセブンで撮りました。日が斜めになり松林の幹の影が雪原に長く伸び、筋状になったのです。右上端に少しだけ林が映りこんでいます。


(タングスティンフィルムを使いましたので青味が強調されています)

五番目は、木の枝に、雪の結晶が積み重なりました。近くでよく見ると六角形の結晶が無数に繋がっております。特に川や沼に近いところで、-15~20度になると見られます。六番目の画像は、このような寒さの中でクモの巣の糸が凍ってしまった、というよりは雪の結晶がへばりついたものなのです。私も始めて見ました。さすがにクモの糸は粘着性を失い、風が吹くとばらばらに散ってしまいます。


(H21年2月10日撮影 倶知安町郊外尻別川流域)


(H20年12月10日撮影 倶知安富士見町)

次の画像は、上の五番目の木の枝から落ちた結晶です。日が高くなって暖かくなると、これらの結晶は根元の雪原に落ちてしまいます。そのとき、何と日の光に七色に反射します。


(不思議なことに、雪面にピントを合わせると、色が消えてしまいます)

最後の画像はニセコ五色温泉の源泉付近で撮ったものです。源泉から流れ出す川の部分は雪に埋もれません。川の蛇行に沿って左側が柔らかな大福持ちのようになりました。青空の中小雪が舞い散り、加えて日差しが雪面にコントラストをつけて、いい作品になったかなと自負しております。なお、次回(2月6日予定)は氷の造形を取り上げます。


(H21年2月10日撮影 温泉に浸かりながらこういう風景を眺めると寿命が延びるかな)