紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

第1回国際スポーツ雪かき選手権in小樽が開催されました

2014-01-30 06:00:00 | 祭り・イベント


1月25日~26日に、雪かきをスポーツとして楽しむ「国際スポーツ雪かき選手権」が、小樽市第3号埠頭の旧合同庁舎跡地(多目的広場)で行われました。毎日降り続く雪、そしてその除排雪にうんざりしている重労働の雪かき、それをスポーツとして楽しもうという企画です。遠く鹿児島や静岡と言った雪かきとは縁遠い地域からの参加者に加え、国際大会と言う通り、地元小樽商大の留学生や札幌小樽などの外国人宿泊者なども参加しました。参加国数は計11か国に及びました。

4人が一組となって、約600㎏の雪の塊をスコップとスノーダンプ(カート、地元ではママさんダンプとも言う)で10m離れた場所に移動する「雪かき」競技です。そのあと、移動した雪の塊を利用して雪だるまを作ります。25日(土曜)は、まずこの二つの競技を行います。翌日26日(日曜)は、各チームが、小樽市内潮見台地域に移動して、住宅街で雪かきボランティアをします。この二日間の総合得点でチームの順位が決まります。


25日(土曜)正午、多目的広場に、選手や観客が続々集まってきました。好天とはいきませんでしたが、割と暖かく、雪も降らずスポーツには最適でした。

競技開始前のひと時は、国際交流の場となりました。お互いに写真を撮り合うチームや、新聞社や雑誌社、あるいはテレビ局の取材に応じるチームなどなど、競技と言う雰囲気は全くしませんでした。言って見ればお遊び半分、楽しければいいという雰囲気です。選手も観客も入り混じって雑談しています。


競技開始前に、TV局が、外国人チーム(各国混成)に取材しておりました。狙うは優勝ですよ…と、多分言っているのだと思います。


小樽市のゆるキャラ「運がっぱ」と記念撮影をする中国・ベトナムの「Mars」チームのメンバーたち。

大会本部から公式ガイドブックを頂きましたが、エントリー名簿には、チーム名、国籍、参加者名が載っておりますが、ゼッケン番号が載っておりません。そのためゼッケンからはどこのチームなのかがわかりません。上の画像は、たまたま76番の方と話し、彼女がベトナムからの留学生とわかりました。ベトナム国籍の参加チームを探すと、「Mars」と判明しました。


思わず笑ってしまいました。なぜかって?説明不要ですね。


実行委員長から挨拶がありました。新聞、テレビなど10社ほどが取材に来ておりました。

(1) 雪かきタイムレース

約600㎏の雪の塊を、スコップとスノーダンプを使って、約10m先に移動させます。いかに早くこぼさずに運び、運んだ後の雪面をきれいに均すかタイムレースです。各チームに審査員が1名づつ張り付き、ルール違反を見張り、タイムを計ります。19チームは5組づつ4回に分かれて競技を行います。


先ずは、実行委員会のスタッフが、競技のお手本を示します。このようにスコップやスノーダンプに足をかけてはいけません。などなど細かな注意事項が、英語と日本語で説明されました。


競技がスタートしました。一斉に雪の積まれたところに向かいます。


外人混成チームも雪かきに走り出しました。このチームはドイツ、アメリカ、フランスからなる「商大兄弟」です。


あれ?スコップってどうやって持つんだったけ?戸惑っている、チーム「Kimスタイル」の金髪美人。


こちらは地元のチーム、さすが取り組みが早い。要領も心得ています。


小樽商大留学生の方々。仲間たちに声援を送っています。一番手前の女子留学生は、ベトナムから来たとのこと。「雪は降らないし、まして雪かきなんて初めての経験です、とても面白い」と語ってくれました。


道路側の一段高い雪山から様子を撮影する素敵な御嬢さん。と思ったらスタッフの一人でした。


この外国人チームは、ダントツのビリでしたが、パフォーマンスは一番。テレビ局の取材マイクが向けられると、一斉に「ヤッター!」

かくするうちに最初の競技「雪かき」が終了しました。実行委員会から順位とタイム、得点が発表されました。上位はやはり地元小樽の日本人チームでした。「チームバクワラ(曝笑?)」が2分36秒で、2位に30秒ほどの大差をつけ圧勝でした。1時間ほどの休息を挟んで、2時50分からは、2番目の競技「雪だるま(スノーマン)製作」競技が始まります。


(2) 雪だるまの製作レース

移動させた雪の塊などを用いて雪だるま(スノーマン)を制限時間1時間以内に製作します。雪だるまの高さや個数、創意工夫、飾り、国旗の添付等こまごまとした得点の説明がありました。19チームが一斉に製作に取り掛かります。


さて、どのような雪だるまが出来るのか、お国柄が出るのか楽しみです。


このチームはかなり大きな雪だるまになりつつあります。


ドイツの国旗が飾られました。チーム名「商大兄弟」(ドイツ、アメリカ、フランス混成チーム)


こちらが中国の子供たちを表現しています。


国旗と被り物から察して、ベトナムの雪だるまのようです。チーム名「Mars」(中国、ベトナム混成チーム)


こちらは3段になった雪だるま。チーム名「ラブ北海道」(中国、カナダ、イギリス、アメリカ混成チーム)


富士山世界遺産登録を記念した雪だるま。チーム名「カオサン札幌 Mt.Fuji」(日本、チリ、アメリカ混成チーム)


テレビ局のインタービューを受ける「商大兄弟」チーム。


初日の競技を終えて参加チーム全員で記念写真。


(3) ボランティア雪かき

大会二日目の競技は、実際に街に出て雪かきボランティアをすることです。高齢者住宅が多い潮見台地区に各チーム分かれて、午前中各戸の雪かきをします。あいにくと26日(日曜)はかなりの吹雪でした。残念ながら最終日は写真撮影に行くことが出来ませんでしたのでボランティア風景の画像はありません。

翌日の新聞によれば、二日間トータルでの1位は、小樽市豊倉小学校のPTAで構成した「豊倉小学校」チームでした。雪かきでは出遅れたものの、雪だるまの製作で1.5m以上の大きな雪だるま4個、30cm以上の小雪だるま多数を作って、大量加点したのが利いたようでした。上位4位までがち元小樽のチーム。やはり普段からの雪かき経験がものを言ったようです。

  ☆雪かき選手権結果
  1位 豊倉小学校
  2位 チームバクワラ
  3位 スカッと爽やかコカ・コーラ
  4位 共和紙業A
  5位 IC(韓国)


なお、文中や画像にチーム名をあげましたが、記憶違いがあるかもしれませんので、念のためお断りしておきます。

H26.1.31記事追加
このブログが、GooBlogスタッフの目に止まり、GooスタッフのTwitterに紹介されました

「いい大会ですねー。参加者も観客も楽しそうです! 第1回国際スポーツ雪かき選手権in小樽が開催されました http://bit.ly/1nnk0rX  #gooオススメ」








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氷の世界~その1

2014-01-25 06:00:00 | 写真
早いもので、1月も下旬になりましたが、年明け以降1日たりとも快晴の日が続きません。このところの毎日の大雪で、我が家の前の市道は、小路や車庫前等から出された雪が路肩に積まれ、優に3~4mを超え、なおかつ市道の中心部に向かってせり出してきました。市も予算不足からか、一向に除排雪する様子がありません。そのため2車線道路が1車線に狭まり、なおかつ蛇のようにくねくねと曲がってしまいました。歩道は雪に埋もれ、道行く人々も、車に気を付けながら曲がりくねった市道を歩いています。

今回は除排雪の話は置いといて、このところ冷え込みが厳しいところから氷の話を取り上げたいと思います。『窓の外では、リンゴ売り…毎日吹雪、吹雪、氷の世界…♪』、これは井上陽水の「氷の世界」の一節ですが、今の小樽はまさにこの世界です。氷に関する画像を探してみると、出てくるは出てくるは…そうですね、北海道は11月から3月まで、年間5か月間も雪に覆われている訳ですから。今の時期、旭川では層雲峡氷瀑祭りが行われていますし、支笏湖では昨日から支笏湖氷涛祭りが開催されました。何れも川水や湖水を吹き付けて製作された氷像を、七色にライトアップして、幻想的な世界を作り上げています。

そこで今回は、イベントの氷像を中心に取り上げ、次回以降、自然の氷アート、ツララや流氷、そして樹氷等を数回に分けて紹介していきます。第1回目の今回は、雪祭りや氷像祭りを紹介いたします。結構以前の画像が多いので、最近の事情とは必ずしもマッチしませんのでお断りしておきます。


(1) 札幌雪祭り・すすきの氷像祭り

札幌雪祭りと言うと、大雪像をイメージされるかもしれませんが、メインの大通会場にも氷像が設置されています。また、雪祭り会場の一つ、すすきの会場では氷像祭りが行われ、出来栄えを競うコンテストも行われています。


平成12~3年ころまでは大通会場の2-3丁目には大型の氷像がいくつも設置されていました。この画像は、スタッフが氷像の内部の補修作業をしているところです。次の画像もそうですが、派手なウェアがとても目立ちました。


氷像に当てる光線の色が次々と変わります。手前に大きな投光器が見えます。


最近は大通会場では氷像はほとんど見られなくなってきましたが、以前は結構な数がありました。バックと同系色なのでわかりずらいですが、波の上で鮭が大きく飛び上がっているところです。上の方に、胸ひれと、えらが見えてます。


平成17年2月の札幌雪祭りに、小泉首相が訪れた年の画像です。氷上ステージで、バンド演奏者がチューニングしているシーンです。ライトを消したステージ上で数回左の女子たちと歌合せをしておりました。こういうシーンは珍しいので、フィルム1本撮影してしまいました。


鷲の頭の部分を、イルミネーションをバックに撮ってみました。

さて次は会場をすすきのに移してみます。通り一面に氷像が立ち並んでいます。とある一角で実演なのでしょうか、それとも補修作業なのでしょうか、若い女性が電動カッターで氷像を製作中でした。


シャケでしょうか、魚を製作中のようです。珍しい光景に、大勢の観客が見入っていました。と言うか、製作者が、若い娘さんであることが珍しいのかもしれません。


鷲が波の上に降りようとしているところです。バックのビルのネオンのオレンジ色が目の位置に来るように移動して撮りました。


魚などの氷漬けもありました。


(2) 然別湖のコタン祭り

例年2月の最も寒い時期に、然別湖上でコタン祭りが行われます。湖の氷は、厚さが50~60cm以上になりますので、割れる心配はありません。湖から切り出した分厚い氷を重ねてかまくら状にした、いわゆるイグルーをいくつも作り、夜間にライトアップして観光客を楽しませます。


湖上に点々と造られた氷のハウス。奥では、スタッフが切り出した氷を加工していました。


会場入り口にはメインハウスがあります。


メインハウスの中には氷のカウンターバーがあります。器も氷でしたが、車で来ていましたので飲むことはできませんでした。


温泉旅館の宿泊客らしく、カクテルをオーダーしていました。

メインハウスを出て湖上のハウスを覗いてみました。観光客が訪れる時間帯でないので人っ気はありませんが、中はこんな感じです。


明り取りの窓には可愛い小鳥の彫刻がされています。


さらに奥の教会風のハウスでは、スタッフが補修中でした。スタッフは台湾からの留学生でした。

時間が昼間とあっては幾分華やかさに欠けますが、撮影ツアーの途中に寄ったので仕方がありません。然別湖温泉は、市街地からは結構離れている山の中にあるので、本格的に撮影しようとすると泊りがけになります。そこまでは、ちょっと…が正直な気持ちです。


(3) 支笏湖氷涛祭り

例年1月下旬から2月中旬にかけて実施されます。今年で36回目ですから道内では歴史のある冬のイベントです。水質日本一を誇る支笏湖の湖水を吹きかけて、大小30基の氷像が製作されます。支笏湖ブルーと呼ばれる淡い青色に輝きます。土日祭日には、午後6時半から花火も打ち上げられます。札幌から近いこともあって人気も高く、旅行会社のツアーバスも出ています。ただ渋滞するのが難点です。


氷の自然の色が出ています。


会場入り口付近の氷像にはこのように7色ににライトアップされており、とても人目を惹きます。


ひとつ上の無色な氷柱の広場から振り返ってみると…


カップルに人気の記念写真撮影スポット。


天井から緑のツララが降り注ぐような感じがします。これは松の枝をアーチ状に囲って、そこに数日にわたって湖水の水をシャワー状にかけ続けます。数日すると、このようなツララの天井が出来上がります。


緑色のライトに照らされた、松の廊下です。上の画像はこの通路の天井の部分を撮影したものです。


3月の下旬早春の支笏湖に撮影に行ったところ、会場であったところには、氷涛祭りの残骸があちこちにあって、ポンプで氷を溶かしていました。後方の山は恵庭岳でしょうか。


湖水の水をポンプで掛けた跡には、このような、直径50cmほどの穴が開いておりました。異様な感じがします。


さて次回の氷の世界は、自然にできた氷のアートを取り上げたいと思います。














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HDRな小樽の街並み

2014-01-20 06:00:00 | 写真

最近はデジタル技術の進歩で、ほとんどのデジタルカメラでHDR加工写真が撮れるようになりました。アートフィルターの一つとしてカメラ内部に組み込まれ、撮影後あるいは撮影時に、瞬時にHDR加工が施されるようになりました。そこで、HDR機能を使って少し小樽の街並みを切り取ってみたいと思います。

ここで、HDR加工とは何か、カメラや写真に疎い人にも分かるように、簡単に説明しておきます。HDR加工とはHigh Dynamic Range Imagingの略称(HDRiまたはHDR)で、もともと明暗差の大きな画像を輝度差、明暗差の幅を圧縮することを言います。いわゆる明るい部分の白飛びを抑え、暗い部分の黒潰れを抑えます。より専門的な話は、ウィキペディア(Net上の百科事典)を参照してください。

HDRも、その当初は、単に輝度差(明暗差)を圧縮する方法として用いられてきましたが、デジタル技術の進歩とともに、より画像をドラマチックに、より絵画ふうに表現する手法に代わってきているような気がします。ともあれ、小樽市内の風景を、HDR加工したカットを紹介いたします。標題の小樽運河をスマホで女性が撮影している写真は、女性の髪やコート、運河沿いのホテルの日蔭の窓部分は、黒くつぶれて判別が難しいのです。一方、女性の白いコートに日の当たっている部分や、雪の部分は白飛びしています。HDR加工することによって、黒潰れ、白飛びが抑えられました。


入舟町のガード下・標準撮影 空は白く飛び、ガード下は黒潰れしています。


同上をHDR加工すると、空の雲が出て、ガード下も明るくなりました。


オルゴール堂の蒸気時計・標準撮影 石造りの壁がライトで飛び気味です。時計の文字盤の数字が白飛びして、判読できません。


同上・HDR加工 壁の石がはっきりしました。動いている人物は消えてしまい、動かなかった人物のみが映り込みました。

ここで気が付いたのは、動くものが自動車のライトであったらどうであろうかと言うことです。露出差を変えて撮った3カットともに、ライトが映り込むはずです。結果とそしてとてつもない面白い画像が出てきました。なお、HDR加工に際しては、露出差をちがえた3カットをPhotoshopCSとPaintoshopProEXの両方で加工してみましたが、1画像加工するのに、PhotoshopCSでは約6-7分、PaintoshopProEXでは1分以内で済みます。と言うことで後者のソフトで加工しました。


小樽駅前の歩道橋の上から交差点を撮影 とてもカラフルな交差点になってしまいました。


小樽駅前中央通りの安全地帯から海側に向けて撮影 左車線を走る車がやや少ないのが残念。


住吉神社前の歩道橋から、小樽駅方面を撮影、夜の国道5号線です。


同上、奥沢、札幌方面を撮りました。青い標識がくっきり撮れています。高速連続シャッターを切ったので、横断中の人物が光った路面に影として残りました。

以上の8カットはいずれもCANON EOS 40Dと言う、いわゆるデジタル一眼レフカメラで、露出差をちがえ3カット撮影したものを、HDR加工したものです。次からはコンパクトカメラのHDR機能を使って撮影した画像を取り上げます。使用したカメラは、CASIO EXILIM Z3000とPENTAX WG3の2機種です。CASIOのコンデジはあらかじめHDRアートフィルターで撮影しました。PENTAX WG3は撮影後、アートフィルターをかけました。


我が家を一歩出てメルヘン交差点方向を見ると…


我が家のパピヨンのポートレート。メルヘン交差点です。いつも通るイヌの散歩道にあたります。


普段は、メルヘン交差点はこんな感じです。

さらにイヌとともに、入舟町をさかのぼり、JR函館線のガード下をくぐります。坂道を登り、双葉高校脇を通って量徳橋に出ると、旧量徳小学校跡地では、今新小樽市立病院の新築工事の最中です。


量徳橋の上から住吉神社方面を撮る。左は新小樽病院が工事中。


同じ場所から振り返ってみると、バスが停車しています。山の手循環線がここ南小樽から30分おきに出るようになりました。


住吉会館横の空き地の高台からは小樽港が一望できますが、この日は沖合に雪雲が出ていました。雪雲がとてもドラマチックに見えます。普通に撮ると、ねずみ色の空に溶け込んで、これほど目を引きません。



さて次は日銀および旧手宮線周辺から運河方面に降りてみましょう。かつてこの辺りは北のウォール街と呼ばれた金融街でした。旧日銀小樽支店を中心に、全国の都市銀行が立ち並び、その威容を競ったものでした。


日銀の周辺は、いち早く電線の地下埋設がされました。ここの電線埋設は十数年前に行われました。市内でもう一か所埋設されたのは、運河通りです。


小樽美術館横を走る旧手宮線。手宮~南小樽~札幌間は、明治11年に日本で3番目に作られた鉄道なんです。石炭輸送の役目を終えた鉄道は、南小樽~手宮間が廃線となり、今は遊歩道となっています。


コンデジで撮ったHDR写真をモノクロ変換すると、こんな感じになります。赤いひざ掛け毛布が白飛びしていますが、なぜなんでしょうね?


運河は、冬場でも結構観光客が押し寄せるんですが、時間帯によっては、こんなふうに閑散とした時もあります。


観光客が滅多に来ない、北運河です。


北運河にある、運河公園と旧日本郵船の建物。
 

機会があれば、小樽市内をもう少しHDR画像で紹介いたします。 
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1月7日はどんど焼きのはしご?

2014-01-10 06:00:00 | 祭り・イベント
年明け以降、1日として天気の良い日がありません。吹雪の日が毎日のように続いています。朝起きるとまず玄関・車庫前の雪かきから1日が始まります。いくら北海道の雪が湿気がなく軽いといっても、一晩に20㎝近くも積もると、除雪だけでも大変な労力です。おまけに風が吹くと顔と言わず手と言わず、痛いほど冷たくなります。クマのように冬眠できるものなら寝て過ごしたいと痛切に感じます。

愚痴はそのくらいにして、7日はどんど焼きの日です。小樽では住吉神社と竜宮神社そして水天宮の三大神社で行われます。なお周辺町内の神社でも行われますが、規模が一番大きいのは住吉神社です。境内が広いうえに、小樽総鎮守としての格式からでしょうか、7日と8日の両日行われます。竜宮神社と水天宮は7日のみ行われっます。幸い7日は朝から時折日が射す天気で、気温もここ数日では高めです。10時頃に住吉神社のどんど焼きを、昼頃に竜宮神社のどんど焼きを見てきました。なお、水天宮については、交通が不便で、丘の上と言う立地が災いして、どんど焼きに訪れる客は多くありません。去年訪れたときにはほとんど人がおらず、燃えカスだけが残っていたという状況でした。ので今年はパスしました。


<住吉神社のどんど焼き>

神社の歴史、規模ともに小樽で最大の神社です。小樽総鎮守の地位にあります。どんど焼きは1月7日、8日の両日行われます。7日に行ってきましたが、お焚き上げの客が次から次と後を絶たないほどでした。


神社右側のとおりは車で渋滞。いつも通り、屋台が3軒出ておりました。


ペンタックスのコンデジで、HDR風にしてみました。


お焚き上げの入り口では、バイトの方が燃やす飾り物をチェックしています。鏡餅まで燃やそうという方がいて、燃えないものに分別していました。


近所の幼稚園児でしょうか、保母さんと来ており、炎に手を合わせ、無病息災をお祈りしていました。


立派なしめ縄や松飾が次々と燃え上がっていきます。もったいない、次の年にも使える、とついつい考えてしまいます。


大きなまゆ玉の束が投げ込まれました。近年まゆ玉を見かけなくなりましたが、昭和30~40年代頃までは、どの家庭でも飾られたものでした。今でも地方ではまゆ玉を飾る風習が残っていると聞きました。


燃え尽きてしまいました。


さて、撮りつくしましたので、参道に出て戻ります。賽銭箱が置いてあり、ここで参拝を済ます人用でしょうか。本殿は、この奥50mほど先、数十段の階段を上がった先にあります。


<チョコバナナが美味しいぞ>

どんど焼きと参賀日の初詣の際に見かけたおもしろい光景を数カットあげておきます。参道の屋台で買ったのでしょう、とても美味しそうに食べる光景につい、ついパチリ。


鳥居の近くで座り込んで串刺しのチョコバナナを食べる子供。通行人の視線、何するものぞ。それを温かく見守る父親。親子の愛情が読み取れ、心がほっとしました。


こちらは若いお兄ちゃん、トッピングでカラフルなチョコバナナを美味しそうに食べながら、南小樽駅の方へ、足早に去っていきました。

バナナ大嫌いの私には、アイスクリームのチョコに見えました。冬にアイスクリームは食べない?それは本州の方ですね。道産子は夏冬関係なく食べることが多いですよ。なんたって、室内は床暖、石油ストーブで温かいから。


<竜宮神社のどんど焼き>

竜宮神社は、小樽駅から余市寄りの国道から急坂を登ったところにあります。この神社はかつてエゾ共和国初代総裁の榎本武揚が寄進したと言われています。榎本武揚と言うと函館戦争の敗者ですが、その後赦免されて、北海道開拓使の高官として北海道の開拓に尽力しました。その功によって小樽の土地が明治政府から下付されました。その土地を竜宮神社建立の際に寄進したという所縁があります。ともあれ、7日昼近くに撮影に行ってみました。


境内の真ん中に大きな雪囲いがあって、その中の正月飾りが投げ込まれていきます。


神社の左横には、まゆ玉と絵馬が飾られていました。参拝する人が後を絶ちません。この時期の絵馬全部合格祈願でした。


右側のおみくじ売り場の巫女さん。バイトの学生さんでしょうか。中学生くらいに見えますね。


多分今年の受験生。大吉だといいのですが…う~ん、ではなさそうですね。


一方、こちらのテントでは正月の縁起物を売っています。笑顔の可愛い巫女さんに、ついパチリ。


テントの横では甘酒が無料でふるまわれています。体があたたまります。つい2杯頂いてしまいました。

せっかく竜宮神社に来たのですから賽銭を入れて、フォトコンテストでの大賞GETをお祈りしました。ついでにおみくじも…住吉神社では「吉」でしたので、なんとかリベンジを図りたいものです。引いた番号は…14番、う~んホテルの部屋番号では嫌われる数字。巫女さんが渡してくれたおみくじには「末吉」。ん?大吉、中吉、小吉、吉、末吉、凶、大凶…、あれれ、住吉神社のおみくじ「吉」からワンランクダウンしてしまった。何々「前途通大道」ぜんとだいどうにつうず、「…されども時期を待ちた甲斐ありて、行き先大道に出べし…」。どうやら地道に努力すれば大道に通じるという意味らしい。


なお、水天宮でもどんど焼きが行われています。冬は車で行くことが出来ません。神社付近に駐車場がありません。冬は道が狭いうえに、標高50mの高台の水天宮に至る道は3本しかありません。うち2本は急坂の階段をあがります。夏場でも一気に上がることのできないほどの急坂です。もう1本の花園町側の道路にも階段があって、車は山田町を迂回してあがってきます。しかし冬場は車両の交差が難しく、まして山頂に十分な駐車スペースがないとなれば…訪れる人も少なくなります。画像は平成22年正月のものです。


一番下の孫娘の通う保育園の園児たちが、初詣をかねて来ておりました。


私事で恐縮ですが、この日7日は午後2時から小樽協会病院で、退院後の検査がりました。心電図、血液検査共に全くの異常なしとのことで一安心です。ただ、再発の可能性もあるので、減塩・減量生活は引き続き続けるよう指示がありました。1か月後の再検査まで薬の服用も続けるよう指示されました。とりあえず、普段の生活に支障がなさそうなので一安心です。

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