紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

樹氷を求めて~富良野・美瑛撮影ツアーその3

2015-03-28 06:00:00 | 旅行
                                        <旭川郊外の忠別川沿いに咲いた霧氷の花>


撮影ツアーの1日目、夕張シューパロ湖と富良野・美瑛、青い池のライトアップの撮影を最後に終えて、宿泊先である旭川市内のビジネスホテルに午後7時過ぎに到着しました。陽が落ちるとさすが内陸の旭川、かなり冷えてきて駐車場の路面は凍ってガチンガチンです。多分-10度近いのではないかと思われます。この調子ですと明朝はひょっとして樹氷の撮影が期待できるかもしれません。一応樹氷+朝日を撮るべく、午前6時前にはホテルを出る予定です。

念のためチェックインの際に、フロント係に旭川市内の樹氷の様子を聞くと…。今年は例年にない暖冬で、このところ市内では樹氷の発生を見ていませんとのこと。北海道では2月の中旬は一年で最も寒い時期にあたるのですが、ことしは市内の街路樹真っ白に染まったことがありませんとのこと。どうやら明日も樹氷の発生は期待薄のようです。と言うことであれば、ゆっくりとホテルで午前7時から食事を済ませて、小樽にまっすぐ帰ることにしました。

7時半頃にホテルを出発です。市内の街路樹に樹氷が着氷しておりません。やはりだめかと思いつつ、高速道路に向かいます。市内の一般道を高速道路に向けて走行中に、大きな橋を渡りました。よく見ると川の両岸の樹木が多少白っぽく見えます。すわ樹氷では!と思い、ここで方向転換。東川町・忠別ダム方向に向かいます。この道道は、東川町の街中の手前で忠別川と並行するように走っています。全面結氷していない忠別川からは、冬期間濃霧が流れ周辺の樹木は樹氷に覆われることが多いのです。案の定忠別川が近くなるにつれて周辺の木々の白さが増してきます。


旭川市内から15分ほど進んだところでは、松の木は白くなってはいませんが、背の低い木々は白っぽく見えます。


さらに進むと、背の低い木々は真っ白です。背の高い気も樹氷が付いているように見えます。さらに先に進んでみます。


忠別川から離れているところでも、このように木々がが白くなってますので、堰堤に出れば一面樹氷かもしれません。


道道から左折して忠別川沿いに寄ってみます。一部の雑草、樹木は着氷して真っ白です。

農道の先端は忠別川の土手になっているようで、土手の雑木林は着氷して真っ白です。


枝に着氷して樹氷となっています。


背丈の高い雑草もご覧の通りです。


すすきも茎から穂の先端まで樹氷に覆われています。


土手の日陰をバックにすると、樹氷が一層映えます。


土手に上がってみました。樹氷林が立ち並んで、壮観です。


さらに川原に降りてみます。


朝日を浴びて、一部七色に反射しているのですが、写真に撮ってみると…再現できないですね…


相当冷えるのでしょうね。川面の一部は凍っているようです。


川からキリが出ています。

樹氷のもととなる川霧は、放射冷却で冷えた空気が、相対的に温度の高い川面(通常は温度差10度以上)に触れたときに発生します。この霧が大気中で冷やされて、樹木に着くと樹氷となります。流れている川の水温は、通常4度~1度です。0度以下になると結氷してしまいます。詳しくはウィキペディア「霧氷」参照のこと。

このブログの第1回目で取り上げたシューパロ湖がまさに、それで全面結氷していましたね。そのため周囲の気温がいくら低くても(当日は多分-10度前後と思われます)、霧の発生源がなかったために、樹氷とはならなかったのです。ただ、風の具合も関係しますが…

さて忠別川ですが、一部凍っていましたので水温は多分+1~2度と思われます。一方大気は-7~8度でしょうか、なので川面に霧が発生していたのですね。朝日が当たって大気が温められるとこの霧は止んでしまいます。もちろん樹木に着いた樹氷も解け落ちてしまいます。

なお、霧氷はその発生と着氷によって、樹氷、樹霜、粗氷の三つに分類されますが…素人目には区別がつきにくく、混同している点があることをお断りしておきます。詳しくは先にあげた「霧氷」のリンクを参照してください。













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富良野・美瑛の雪景色~その2

2015-03-22 06:00:00 | 旅行
                                          <美瑛「青い池」のライトアップ>


前回のブログでは、湖底近くまで水嵩が減少したシューパロ湖を主に取り上げました。さらにシューパロ湖をあとにして富良野市街、そして麓郷方面へと向かいました。富丘、布礼別と車を走らせましたが、今一つ絵になりそうなスポットが見つからず、美瑛に向かう国道237号線に出ます。深山峠を過ぎて、美馬牛の交差点を左に入ってみました。いわゆるルベシベと呼ばれる地域です。過去何度も美瑛には来ておりますがルベシベ地域には滅多に入ったことがありません。有名な撮影スポットが少ないせいもあって…

信号を左折してしばらく進むと、昔見た記憶のある風景に出合いました。確か釧路支店勤務を終えて札幌に勤務していた頃(H9~12年頃)、某フィルム会社が主催した富良野・美瑛撮影ツアーに参加した際に、ここで撮影したシーンがよみがえってきました。


手前に牧舎が数棟あって、奥に立木が並び、さらに奥にも木々が並び…

<参考>

H12年2月撮影、タングステンフィルム使用。


奥の方の立ち木の一部を、ズームアップしてみました。


牧舎の一部です。

しばらくルベシベ界隈を撮影し、そのあとJR美瑛駅に向かいます。美瑛駅周辺の建物は欧州風に外観が統一されています。これだけ街並みが統一されているのも、北海道では珍しいことです。


正面がJR美瑛駅です。


駅前から右手に観光案内所があります。


一部はホテルにもなっているようです。

さて本日の最大の撮影目的である、青い池のライトアップまでは時間があります。有名な撮影スポットを駆け巡ることとします。先ずは、駅からも近いマイルドセブンの丘、北瑛の丘、セブンスターの木に向かいます。


例年であれば、冬期間積雪があってこの道は雪に埋もれて通行不能なんですが、今年は暖冬気味で小雪のせいか、奥の方まで行けるようです。


PhotoshopCS6でリングを作ってみました。フィルター→描画→逆光を選び、さらにレンズの種類、光源の位置を選択すると、リング状のフレアーが出てきます。


入り口付近の駐車スペースに戻ってくると、若い女性がカメラを構えていました。これをシルエットで撮ってみました。右手にいた男性はあえてカット。

さらにもう一か所のマイルドセブンの丘に行って見ます。ただここのマイルドセブンの丘でもこの次の丘でも、農家の方が立ち入り禁止の看板やテープ(ロープ)を張っているのですが、無視して畑の中に入り込む撮影者がいます。雪が覆っているので、構わないだろうという安易な気持ちで入り込むのでしょう。でも靴に付着してるかもしれない雑菌に、農家の方はとても敏感なのです。絶対に畑に、入り込んではいけません。


もう一つのマイルドセブンの丘。


右側に、奥まで入り込んだ足跡がありますね。ルールを守らない外国人(東南アジア)も多いのですが、日本のカメラマンも多いですね。


秋口には周囲にひまわりが咲いていました。(2014.10.20付当ブログ「富良野・美瑛紅葉撮影ツアー」


セブンスターの木の駐車場には数台のレンタカーが駐車してました。台湾の方でしょうか、香港の方でしょうか…


ここの白樺林は絵になります。

いったん国道237号線に出て、富良野方面に向かいます。途中の美馬牛に入って、美馬牛小学校の尖塔と、クリスマスツリーの木のスポットに向かいます。


美馬牛小学校の周囲の松林が年々成長してきたために、以前は近くからでも尖塔が見られたのですが…今は結構離れないと見えなくなりました。小学校の前を通り新星方面に少し進むと…


美瑛はなだらかな丘陵地帯が多いのですが、このように段々畑風になっているのは珍しいですね。これが凍れる日で早朝なら、奥のポプラの木が真っ白になってるんですが…


此方はご存じクリスマスツリーの木です。20~30人のカメラマンが盛んにシャッターを切っていました。さすがこの時間帯になると冷えてきて、素手でカメラを構えるのが、大変です。


…が、よく見ると、道路沿いに建てられた「立ち入り禁止」の看板や柵代わりのビニールテープを超えて農地に入って行った輩がいるんですね。

足跡がたくさんついていて複数の人が入り込んだようです。なお木の根本方向に続く小さな足跡はキツネのものと思われます。こうした自分勝手な行為が再三にわたり続くために、観光協会と地元カメラクラブの方が、チラシを持ってカメラマンに注意を促していました。情けない限りですね。

さて、本日の撮影のメイン目的である青い池のライトアップを撮ることですが…今年が初めての企画だそうですが、どのようなシーンが出現するのか、楽しみです。

午後5時半ごろ青い池に到着しましたが、周囲が明るくて、まだライトアップされていません。この企画のためなのか、見学・撮影できるエリアが決まっていて、池沿いの途中で立ち入り禁止の柵が設置されています。やむなくその柵の近くで撮影すべく待機しました。時折試験点灯されますが…
どうやら池の左右からライトアップされるようです。数分ごとに点灯とオフが繰り返されます。


左側(美瑛川サイド)から点灯されたものです。


右側(入り口サイド)から点灯されたものです。


美しさに訪れた方々もため息ついていました。

小一時間ほど撮影していましたが、とにかく暗くて、ピント合わせやカメラ操作に苦労しました。それでも納得のいくカットが、モニターで見る限り数カットあるようで、撮影を打ち切りました。一路旭川市内のビジネスホテルに向かいました。明日は樹氷の撮影がメインですが…果たして…
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冬のシューパロ湖と富良野・美瑛へ~その1

2015-03-16 06:00:00 | 旅行
                       <雪面のキラキラ感を強調したくて、ブルーフィルターで-補正しましたが…質感が飛んでしまいました…>


2月の20-21日と、夕張シューパロ湖と富良野・美瑛に行ってきました。本州では2月と言うと梅が咲き始め、早咲の桜が咲き始めますが、北海道では、2月が最も寒い時期なんです。と言うことで、樹氷を中心に撮影したくてカレンダーと天気予報を毎日眺めていましたが、どうやら今年は暖冬のようです。時折爆弾低気圧が襲来し、大量の雪を降らせますが、二日として晴れの日が続きません。そうこうしているうちに待ちきれずに、とにかく現地に行って見ようということで、晴れマークの付いた日を選んで写友と撮影に行ってきました。

夕張シューパロ湖には、水嵩の減少した今、三弦橋鉄橋が湖上に姿を見せていると新聞報道で知り、まずは、シューパロ湖に行き、そのあと富良野・美瑛の雪景色を撮るというスケジュールです。20日(金曜)午前4時に小樽を出て高速道路で大谷地インターまでゆきます。その後国道274号線を夕張紅葉山に向かいます。そこからシューパロ湖に向かうわけです。


<シューパロ湖は全面結氷、三弦橋鉄橋は見えますが…>


気温も-10度に達していないようで、加えて湖面が全面結氷しいているためか、どこにも樹氷がないようです。三弦橋が着氷して真っ白になっているところを撮りたかったのですが…


三弦橋と呼ばれる橋で、現存する鉄道橋としては世界的に珍しいものらしいです。橋の断面を見ると、三角形をしていて、四角垂を連ねた構造になっています。

樹氷は見当たりませんでしたが、陽が上がるにつれて、足元の雪原がキラキラ光り出しました。


東の空から午前6時50分頃、陽が上がり始めました。


ダム管理事務所前の展望台から足元の壁面を見ると、ピンク色に染まった壁面に、雪の結晶がキラキラ輝いています。

管理事務所の展望台を離れて、シューパロ湖沿いに少し北上します。なおシューパロ湖は、昭和37年に夕張川に灌漑用ダム(大夕張ダム)が作られ出来た人造湖です。さらに昨年下流にシューパロダムが完成し、ダム湖の水位がかさ上げされました。このため大夕張ダムもダムを跨いでいた三弦橋鉄橋も水没してしまいました。この鉄橋は、夕張鉄道が材木搬送用に使っていたものですが、すでに鉄道の役目を終えて、鉄橋だけが現存していました。なお、シューパロダム・三弦橋鉄橋については、別途ウィキペディアを参照してください。


斜面の雪原にキツネの足跡でしょうか、点々と続いています。


雪原のキラキラを出すために、露出をアンダー目にすると…雪肌がねずみ色になってしまいます。そこで、ブルーフィルター(C8)をかけてみました。
う~ん、不自然ではないですが…


一層のことモノクロで撮ってみると…自然に近い感じがするかも…


湖底はこんな感じなんですね。


三笠に向かう国道452号線は、一部水没するために付け替え工事等が行われましたが、路側にはこのような模様がありました。このにょきにょきは何だろう…秋に来た時には気が付きませんでしたが、雪をかぶると妙なパターンが出来上がって…??


ダム湖の水かさが上がって、湖底に沈んだ木々は…やがて倒壊、朽ちていくんでしょうね。


日陰の部分を拡大してみると…


さて、シューパロ湖で撮影を終えて、国道452号線を北上し、三笠の桂沢湖から富良野に向かいます。10時頃富良野市内に入ると、急に空腹を覚えてきました。とりあえず「富良野マルシェ」に向かいますが…


地元の食品や土産品に加え、周辺の観光情報扱う複合商業施設。3等の施設がありますが…軽食喫茶はありますが、レストラン、食堂はないようです。


ここの名物の一つ「なまら棒」320円、縦長の春巻きかな…?
                        <雪面のキラキラ感を出すのに、ブルーフィルターを付けて-補正してみましたが…>


このなまら棒1本では腹の足しにならず、かといって定食らしきものはないので、近くのコンビニで弁当を買い込んで次の撮影地に向かいます。郊外の鳥沼から「北の国から」で有名になった麓郷方面に向かいます。途中撮影スポットがいくつもあります。


春よ来いの木、丘陵地帯に1本だけホツンと立っています。


旧フェニックス牧場(北の国からでは、草太兄ちゃんの牧場)ですが、放置されたままで緑色の屋根の牛舎はなくなってました。


H20年ころは、このように綺麗な牧場でしたが…


道路の反対側の斜面には、白樺が青空に映えています。


さらに麓郷に向かって進むと、左手の丘陵地帯に三好牧場が見えてきます。

5-6年前までは、道路縁に大きな看板がかかっていて「ここの風景は造られた風景です。撮影を禁止します。」とありました。風景に肖像権があるのかないのかわかりませんが、プロの写真家の方々も了解を得て撮影していたようです。ですが、ここ数年、あの看板が無くなってしまいました。でも残念なことに、丁度良い撮影スポットには、風雪除けのパネルが邪魔をしています。

さてさらに車を勧めて富丘、布礼別まで来ましたが、昨年の4月の時と違って、今一つ見惹きつけるものがありません。そこで、いったん国道237号線に出て美瑛方面に向かうことにします。続きは次回のブログで紹介します。

なお。昨年9月下旬にシューパロ湖周辺を撮影した記事については下記の通りです。
2014.10.14当ブログ「秋の空は妖雲のオンパレード~美唄・富良野・美瑛へ





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北の雅・おたる雛めぐり2015

2015-03-04 06:00:00 | 祭り・イベント




2月21日(土曜)から3月8日(日曜)にかけて、小樽市内46の参加店・施設において様々な雛人形が飾られています。2008年に始まったこの雛めぐりも、今年で8回目となり、参加店舗・施設が46と、過去最多となりました。この期間中に雛人形に関する、演奏会をはじめ、和紙による人形造り体験、あるいは人形師によるお話会など様々なイベントが予定されています。

2月の28日(土曜)と3月1日(日曜)にカメラを担いで雛めぐりに行ってきました。28日には、北の誉酒造の酒泉館での箏のミニコンサートを、田中酒造亀甲蔵での琴アンサンブル演奏会を、そして小樽住吉神社でのひな巡り雅楽演奏会を見てきました。


<酒泉館では甘酒も用意され…>

残念ながら車を運転していたので、飲むことが出来ませんでした。開始時間の11時前には50ほど用意された椅子席が満席でした。正面玄関ホールに雛壇が飾られていますが、北乃誉の菰樽が脇に並び、右手の奥には酒造り作業工程のミニチュア模型が設置してあります。


酒泉館は酒造り見学コースの出入り口にあたります。


かなり年代物のようです。奥のスペースに並べられた椅子はすべてふさがり、立ち見の見学客もおりました。


「安寿満会(あずまかい)」のお二人による箏の演奏です。


六段の調べ、春の夜、うれしいひな祭りなど5曲、30分間の演奏でした。

演奏もさりながら、目を惹いたのは、このホールに飾られた昔風の美人画ポスターでした。かつて北乃誉の宣伝に使われたポスターのようでした。


<田中酒造亀甲蔵の2Fは数十組のひな壇が…>

28日は「小樽ドリーム琴アンサンブル」が、1日には「琴アンサンブル カナル」と、異なるチームが演奏します。双方聴き比べるのも手ですが…、28日に行ってきました。12時半から1時間にわたり、11曲が披露されました。洋楽、歌謡曲、ポップスまで幅広い演奏です。


一体なん組のひな壇があるのか…


壁の飾り(タペストリー)も見ものです。


メンバーは、下は9歳から上は80歳(を超えている…)、実に幅が広い。


ここ亀甲蔵の特徴の一つは、つるし雛が多いことです。つるし雛は、伊豆の稲取が発祥と言われていますが、今や全国に広がったようです。


<住吉神社は、今年初めて雛めぐりに参加して…>

ひな巡りのパンフレットを見て「雅楽演奏会」と言う文字に目が惹きつけられんました。雅楽は、テレビや映画の世界で見聞きしたことがありますが、生の演奏が見られるということに大いに興味がわきました。しかも身近な住吉神社に、楽部があって、住吉神社例大祭の宵の宮祭に演奏されるということも初めて聞きました。全くの認識不足でした。ともあれ平安時代を連想させる雅楽をじっくりと聴いてきました。


ひな巡り実行委員会の方から、今回の雅楽演奏のお礼の言葉があり、早速始まりました。


堤のような楽器は「鞨鼓(かっこ)」と呼ばれ、左の「太鼓」「鉦鼓(しょうこ)」とともに打楽器です。

鞨鼓が、バンドマスターの役をします。なお後ろの方が吹いているのが「笙(しょう)」と呼ばれる楽器です。左の方が持っている小さめの縦笛が「篳篥(ひちりき)」です。画面には映ってませんが、もう一つ「龍笛(りゅうてき)」と呼ばれる横笛があります。雅楽の基本となるのは、三つの打楽器と、三つの管楽器からなります。


右が太鼓、左が鉦鼓です。


太鼓をさらに大きくした「大太鼓(だだいこ)」です。


約1時間にわたり、雅楽の解説や曲目の説明そして演奏がありました。


<3月1日は、ツアーガイドによる「雛めぐりさんぽ」に参加しました>

小樽観光案内人による雛めぐりツアーガイドです。小樽駅を10時に出発し、都通り、浅草橋通り(日銀通り)、運河臨港線沿いを通るコースを歩きます。所用時間は約2時間です。途中歴史的建造物や史跡等の解説もしていただきました。


10時にスタートし、約10の参加店・施設を巡り、最終小樽市博物館・運河館で解散です。

すべて紹介できませんので、いくつか取り上げます。


小樽駅コンコースに設置された雛人形と、雛めぐり散歩受付コーナー。15-6人が集まり、3チームに分かれて、出発です。


先ずは小樽駅構内にあるひな飾りです。


小樽文学館の学芸員からひな祭りのレクチャーを受けました。ここのひな壇は、内裏様とお雛様の位置が…逆のような気がしますが…

江戸時代までは、向かって左が内裏様(雄雛)、右がお雛様(雌雛)でした。明治に入って西洋文化が進むにしたがって、外国・ヨーロッパの例に習って、向って右が内裏様、左がお雛様と言うように変わってきました。現在ではどちらでも構わないそうです。なお、右近の橘(向かって左)と左近の桜(向かって右)は、位置を間違えぬようにとのことでした。


運河プラザで一息、


田中酒造本店には、貴重な雛飾りがたくさん収集されています。左は案内人のNさん。


1Fフロアー奥に飾れた京風ひな飾り(内裏様が向かって右側)を説明するひな巡り副実行委員長のAさん(右)。


梅の花を入れて横から撮ってみました。

なお、2Fには由緒あるひな飾りが数組展示されています。いずれも撮影禁止で紹介できませんが、雛めぐりの発端となった昭和初期のひな壇もありました。現在の価値に換算すれば、数百万円と言いますから驚きです。

さて田中酒造をあとにして最後の雛めぐりは小樽博物館・運河館です。午後1時からはお茶会があって、抹茶がふるまわれる予定ですが…


小樽が栄えたころの旧商家から寄贈されたひな飾りがいくつも並べられています。


中にはこのように変わったセットもありました。

文中では触れていませんが、ツアーガイドの方が、旧倉庫群や銀行街の建物についても詳しく説明してくれました。小樽に長年住んでいても、知らないことが多いと改めて認識しました。有意義な一日でした。写真的には今一つでしたが…

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