紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

大雪山の初雪と紅葉の撮影に…旭岳編

2010-09-28 06:00:00 | 旅行
当初大雪山の紅葉と道東カヌーの川くだり撮影を予定していました。残念ながらカヌーの持ち主との日程が合わず、大雪旭岳と高原沼の紅葉撮影だけとなりました。24-25日(金、土)の1泊旅行です。写友3人で、24日(金)は未明0時30分に小樽を出発、高速道路を利用して、旭岳ロープウエーを目指します。高速料金の無料区間があるため、高速道路が使いやすくなりました。

午前5時前にロープウエーの山麓駅に到着しました。天気予報どおり、23日から24日未明にかけて初雪が降り、駐車場周辺の木々は雪を被っておりました。遠くに月も見えます。


(前日から泊まり込みの車の屋根には雪が積もっています)

早速午前6時始発のロープウエーで姿見駅(旭岳5合目、標高1600m)へ行くべく並びます。しかし、架線の除雪するたに20分遅れで発車予定とのこと。姿見駅に到着すると、なんと一面真っ白。おまけに濃霧で遠方は全く見えず。紅葉を撮影するどころではありません。ロープウエーの往復乗車券2800円も出したのですから、引き返すわけにも行きません。姿見の池一周コースを回ることにしました。


(遊歩道脇にはチングルマの綿毛が雪を被って、風になびいています)


(赤い木の実が、凍えるように枝にしがみ付いています)


(20分ほど歩いてやっと紅葉した木を見つけました 濃霧で向こう側が見えません)


(注意してよく見ると遊歩道の側にも小さな赤い葉があちこちに見えます まるで雪面に描いた絵のようです)

約二時間ほどかけて、アチコチ撮影しながら進むと、姿見の池に到着しました。晴れた日であれば、この池に旭岳が映り込んで見えるのですが、生憎の濃い霧で、一周400mほどの池の対岸さえ見えません。


(池の展望台にある鐘も氷り付いている)


(旭岳に登ってきましたと言う鹿児島から来た登山者 髪もメガネも氷り付いている)


(これから降りますといって、姿見駅の方へ下って行きました 左は姿見の池)


(姿見の池の渕に生えているススキに似た草 背丈20-30cm)

2-3時間も夢中になって撮影したでしょうか、そろそろ姿見の駅に戻ろうとした時に、アクシデントが起こりました。写友Y氏が突然悲鳴を上げました。遊歩道の段差で、積雪のために隠れていた石に乗り上げ、左足を捻挫したらしいのです。痛みをこらえ何とか引き返します。その途中でもカメラを離さず、撮影し続けました。


(赤い葉と雪のコントラストが美しい…)


(ピンクの花が咲こうとした時に雪が降ったのでしょうか…)

姿見駅の近くでTV局のカメラマンが雪に埋もれた花や木を撮影しておりました。話しかけると、今日の夕方の番組で放映するとのこと。ついては私達がカメラを持って撮影しているシーンを撮らせてくれという。勿論OKいたしました。

さて写友Y氏ですが、ロープウエー駅で、監視員に応急の処置をしてもらいました。山麓駅に降りて、駐車場の車の中で昼食です。その後は、美瑛、旭山動物園に寄り、午後5時ごろ旭川市内のビジネスホテルに到着しました。

なお撮影旅行記につきましては、三回に分けてブログに掲載いたします。次回は25日(土)の大雪高原沼の紅葉撮影について、三回目は、TV放映、美瑛・旭山動物園での撮影を掲載いたします。
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小樽は坂の街

2010-09-22 06:00:00 | 写真

(冬は坂道が大変、みな腰をかがめて登っていく 画像は飲食店の多い花園町界隈の坂)

全国に坂の街として有名な都市は、神戸、長崎、尾道、函館などいくつか挙げられます。いずれも港町で背後に山が迫っています。わが街小樽も、そう言う街の一つだと思っております。小樽の有名な坂道とその周辺を紹介いたします。

最初は街の海よりの小高い丘に立つ水天宮周辺の坂です。水天宮は標高50数mあります。この水天宮に登るには四つの坂道がありますが、一番急なのが「外人坂」です。水天宮に建てられた案内板では、上に赤い文字で記されています。


(見難いですが水天宮の真上に「外人坂」とあります 左下に「職人坂」があります)


(境内から外人坂を見る 戦前坂の入り口付近にドイツ人が住んでいたことからそう呼ばれるようになった)


(境内からの港の眺めは抜群 石狩、札幌方面を望む 中央左の逆U字の建物はフェリーターミナル)

さて水天宮を外人坂と反対側に下りると、山田町の通りにぶつかります。案内板では左側が「職人坂」となっていますが、右側の通りも含め、このあたりは、私が学生時代(S37-41)には、建具、仏壇、家具などの木工関連企業がひしめき合っておりました。しかし道路が狭く運送に不便なことや、朝里に新しく木工団地が出来たための多くは移転し、或いはその後の不況で廃業してしまいました。今では僅かに4-5軒が残るだけです。


(今では仏壇店2軒、木工所2-3軒だけになってしまいました)

さて次は小樽で最も急な坂と思われる「色内小学校の横の坂」です。浄応寺の坂とも言われています。小樽駅前から余市方面に向かう国道5号線は、手宮の崖を目前に90度左に回る稲北十字街に出会います。この十字街から正面の崖の切り通しを上っていくのが、この坂です。なんと標識には19%の坂道とあります。100m進んで19m登る事になります。


(頂上付近からは途中が見えません 冬はヒーティングしていないとくるまは昇り降りできません)

次は小樽で最も有名な(独断です)船見坂です。坂の名前の通りこの坂から埠頭に入った船が見えるんです。そしてこの坂の頂上付近一体は富岡団地として開発され、瀟洒な建物が建っております。


(坂の先には今日(9月20日)入港した「にっぽん丸22千トン」が見えます 中年の夫婦が手を取り合って登って来ます)


(素敵な住宅やアトリエなどが港を背に立ち並んでいます)

さて今回取り上げた坂道の最後は「地獄坂」です。地獄坂は二つあります。一つは、産業会館前の国道5号線から、JRの高架橋(富岡橋)を超えて、浅草寺までの坂道です。登ると警察署、社会保険事務所、小樽税務署など、庶民にとってコワ~イお役所が立ち並んでいます。ということで、いつしかこの通りを地獄坂と呼ぶようになりました。


(高架橋を超えると左に先ず小樽警察署が目に飛び込んでくる 坂とは言いがたいほど平坦…)

もう一つの地獄坂は、妙見市場辺りから国道5号線を横切り、小樽商大までの坂道です。学生の頃(S37-41年)、メルヘン広場付近の親戚宅(現自宅)から山田町(職人坂)、花園町を通り、この大学に4年間通いました。夏の朝は背中に朝日を浴び、帰りにも背中に夕日を浴び、冬は天狗山吹き降ろしの吹雪を顔面に受けながら通いました。

当時はバスどころか車もほとんど無い時代です。それでいつしか学生も教官もこの坂を「地獄坂」と呼ぶようになったのだそうです。小林多喜二も伊藤整もこの地獄坂を通いました。伊藤整の小説「若い詩人の肖像」に当時の様子が、書かれております。


(昔は砂利道でバスもなかった 徒歩通学で行きは50-60分、帰りは40分かかりました)


(小林多喜二も伊藤整も通った当時の校舎 今はこの緑丘と呼ばれた校舎は取り壊されてしまった S39撮影)
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古平町恵比須神社秋の例大祭・火渡りを撮る

2010-09-18 06:00:00 | 祭り・イベント
7月の10-11日の土日に春の例大祭があり、火渡りを撮って来ましたが、その折に秋(9月)にも火渡りがあるという話をチラッと聞きました。そこでNETで調べてみたところ、9月11-12日の土日に例大祭があり、火渡りが実施されるとありました。

そこで写友を誘い、12日の日曜日に撮りに行ってきました。早めに小樽をたち、一つ向こうの隣町の美国で夕景を撮ろうと言うことになりました。火渡り開始は午後8時ですから十分時間はあります。古平川では、河口付近でシャケ釣りの人々が大勢いました。シャケの遡上を狙っているわけです。やはり秋なんですね。


(河口近くの民家にネコが…梯子を上っていた仔ネコが落ちた!イヤイヤ、途中から飛び降りたんです)

シャケ釣りは動きが少なく絵にならないので、美国の黄金岬に行くことにしました。海岸近くに着くと、写友の一人が「今日は干物を売っている例のオヤジがいる」「この前の宗八ガレイはめちゃ美味だった」「今日も買って行こう」ということで、オヤジさんと交渉。


(宗八は無いけれど、ホッケの開きが美味いよ いくら?高いな~、負けてよ、四人分買うからさ~)


(ホッケ一人四枚も買ったんだから、ほれそこの売れ残ったイカとするめおまけしてよ)

参ったな~赤字だよ、お客さん、もう来ないでケレや、と言いながらオヤジさんの顔が笑っている。最近は、観光バスが来て、お客さんが大量に買って行くと言う。

さて夕方が近くなって、腹もすいたということで、町内の「やまとみ」でラーメンを食べることにしました。この「やまとみ」は、グルメ番組で、地元の人(積丹町住民)が推薦する美味しい飲食店No.1となった店です。お勧めはミソラーメンです。店を出たときには辺りが薄暗くなっていました。慌てて黄金岬から赤く焼けた神威岬を撮りました。


(一番奥が神威岬 OLYMPUS PEN E-P1+ZUIKO14-42mm)

EOS40Dを持たずに夕景を撮ろうとしたのが失敗でした。暗くなるとE-P1のフォーカスがジーコ、ジーコといってピントが夕焼けに合わないのです。ピントをマニュアルに変えるべく裏面のボタンを…暗くてボタンが分からない!やっとマニュアルフォーカスに切り替えましたが、今度はピントの山が掴めない。ピントリングが360度回転するためです。そのうち夕焼けの帯が消えてしまった。

E-P1の弱点が分かっただけでも良しとするしかないか、と思いながら古平町に戻ります。火渡りはバッチリEOS40Dで撮影します。春の例大祭の時に比べて観客もやや少なめで、火渡りもやや控えめのような気がしました。


(先ずは天狗・猿田彦が先陣を切って…)


(祭り関係者が立ちはだかり…特にYシャツ姿の関係者がアチコチ走り回って…)


(関係者が邪魔で、位置を変えて撮りました 他の撮影者のストロボがいい具合に入りました)

撮影位置が悪かったのか、今回はこれぞと言うカットがありませんでした。最初の位置では祭りの関係者が火の周りに集まり、神輿だけをというカットは取れません。関係者も裃や、法被姿であればいいのですが、背広やYシャツ姿では絵になりません。

なお、春の例大祭時の火渡りは、ブログには掲載しておりません。その1週間前の美国の火渡りをアップしているからです。最後に春の例大祭(7月10日)に撮影した一枚をあげておきます。

「赤獅子炎上」(H22.7.10撮影)

獅子たちが渡っている最中に鉋屑が急に燃え広がり、赤獅子に降り注ぎました。まるで燃え上がっているようで、関係者も大慌てで消火に当たり事なきを得ました。
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今回は、空飛ぶパンプキンや赤いヒマワリを撮りに…

2010-09-06 06:00:00 | 旅行
9月に入っても小樽は暑い日が続いています。一体秋はどこに行ったのでしょうか?と言いたくなります。今回は写友O氏がTVのローカルニュースで見かけたという、①長沼町のかぼちゃの空中栽培、②安平町早来「鶴の湯温泉」のハス池、③安平町追分の赤いヒマワリを撮りに行く事になりました。午前6時に出発し、高速で長沼方面に向かいます。


(道路沿いの田圃では稲が黄金色に実っています アキアカネも子作りに忙しい)

①かぼちゃの空中栽培
長沼町新生商事の社長によれば、下の画像のようにアーチ型の鉄骨にかぼちゃの蔓を絡ませ、生産する方法は自社開発の新技術ということです。「空飛ぶパンプキン」と言う商標登録で出荷されているということです。


(すでに生産・出荷は終了 奥には緑のかぼちゃも見えるが、時期がずれると味が落ちるので廃棄予定と)


(空中栽培の横には普通の露地栽培もされている)


(農場の広い敷地には緑の芝生が… 左奥は社長に説明を受ける写友)


(赤い農機具と広大な緑の芝生や木々 この景色が大好きになりました すいません社長さんの話聞かずに…)

②安平町早来「鶴の湯温泉」のハス池
蓮池が温泉の敷地内にあるので、入館料(入湯料)500円支払って入ります。駐車場の目の前に大きなハス池が広がっています。池の4分の1ほどにハスが群生しております。ハス池というと余市豊丘の池しか知りませんでしたが、ここは綺麗に手入れがされていて、花も直径30cm前後、背丈が2mほどもあります。見ていて見応えがあります。


(温泉施設の向かい側から見ると…)


(撮影中偶然写真家協会の石津先生(小樽市展の審査員)にお会いし、指導していただいた一枚)


(反対側の池にはハスが一輪ひっそりと…)

③安平町追分の赤いヒマワリ
鶴の湯で昼食と入浴を済ませ、追分町の菊池病院に向かいます。追分町の菊池病院の院長が、「赤いヒマワリ百万本の会」の代表として普及に取り組んでいると聞いたからです。話によれば、属名「チトニア」、学術名「Mexican Sunflower」と言い、その癒し効果が病気治療にも効果があるとか、病院の周辺や看護師寮にも沢山植えられております。ちなみに三井商船のフェリーの船体に描かれているマーク(サンフラワー)も、この赤いヒマワリだそうです。


(直径10cm前後、小ぶりな花です 普通のヒマワリとは幾分と言うか、かなりと言うか…)


(公民館横の畑には白いヒマワリも植えられています 枯れかかるとさらに白くなります)


(花はピークを過ぎて半分以上枯れていました)
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