今年もクルーズ客船が小樽港に寄港するシーズンとなりました。6月1日の「ブレーメン号」を皮切りに、10月15日の「ル・ソレアル号」まで9客船、17回の寄港が予定されています。加えて、昨年寄港した「レジェンド・オブ・ザ・シー号」の69千トンを上回る77千トンの「サン・プリンセス号」が初寄港します。小樽港への寄港回数では、昨年の20回には及びませんが、それでも過去2番目の多さです。さらに来年は20回を上回ることが予想されており、しかも116千トンという「ダイヤモンド・プリンセス号」が寄港するといいます。
大型船としては、客船ではありませんが、平成9年9月5日に寄港した米軍の空母「インデペンデンス号」(80千トン、兵員3950名)や平成18年7月1日に寄港した米軍空母「キティホーク号」(83千トン、兵員5624名)があります。もしダイヤモンドプリンセス号が寄港するとすれば過去最大の大型船となります。
ともあれ、6月には5客船、6回の寄港が予定されています。小樽クルーズ客船歓迎倶楽部のメンバーとしては毎回「出迎え」「見送り」にはせ参じたいところですが…諸般の事情もあり、6月6日の「クリッパー・オデッセイ号」の出迎え、18日の「ぱしふぃっくびいなす号」の見送り、19日の「サン・プリンセス号」の見送りに行ってまいりました。今回はこれらのクルーズ客船の画像等を含めて紹介します。
(1) クリッパー・オデッセイ号(6月6日11時入港)
現在は米国船籍ですが、1989年に日本の昭和海運が建造した小型高級クルーズ船でした。当時は日本国内では高級クルーズのブームには至っておらず、1998年にやむなく米国のクリッパー・クルーズ・ラインに売却されました。
総トン数:5218t
全長:103.6m
全幅:15.5m
定員:乗客128名、乗員52名
予定よりも幾分早く10時40分に着岸しました。あいにくの曇り空で…
前日に入港予定時間が当初の12時から1時間繰り上がったことが、周知されなかったのか、あるいは平日の午前中ということもあって、会員の出迎えは少なかったようです。なお青いジャケットは市の関係者。
心なしか乗客も少ないようでした。
乗客数名がデッキから手を振っていました。
手を振る金髪の女性が目立ちました。
午前10時半過ぎ、新日本海フェリーの新潟行きフェリーが沖を通って行きました。
室蘭港から来たクリッパー・オデッセイ号は、このあと11日の午前11時に次の寄港地釜山に向けて出港しました。
(2) ぱしふぃっくびいなす号(6月16日15時出港)
ぱしふぃっくびいなす号 (Pacific Venus) は、日本クルーズ客船 (Japan Cruise Line.Ltd.) が運航するクルーズ客船です。 同社が運航していた「おりえんとびいなす」の姉妹船(同型ではない)として1998年に建造・就航した日本籍で2番目に大きなクルーズ客船です。ちなみに日本船籍で最大は飛鳥2号の50124トンです。ぱしふぃっくびいなす号は、ミドル、ショートクルーズが中心ですが、世界一周やオセアニアクルーズなどのロングクルーズも定期的に行います。
総トン数:26594t
全長:183.4m
全幅:25.0m
定員:乗客644名、乗員220名
日中所用で外出した折、小樽駅前の中央通りから接岸した船が見える。CASIOのコンデジでHDR撮影してみました。
接岸している3号埠頭に行く途中、スカーフ姿の女性がぱしふぃっくびいなす号を盛んに撮影していました。
午後2時過ぎ3号埠頭に行くと、青空が出てきて絶好の撮影日和となってきました。
出港10分前には、小樽潮太鼓保存会のメンバーが太鼓を打ち鳴らして見送り。乗船客から紙テープが投げられる。船は、次港ロシアのコルサコフに向かいます。
紙テープが舞いあがります。客船特有の見送り風景ですが、この紙テープの見送りは日本だけだそうです。外国船籍の船の場合はないということでした。
中央で子供を抱えた家族は、身内の方がクルーズ船に乗っているのでしょうか、最後まで手を振っていました。
埠頭の先端で船は、港内から外洋に向けて進んで行きます。
灯台を過ぎて北海道の沿岸を北に進むと、サハリン州のコルサコフは間近です。
このあと、ぱしふぃっくびいなす号は、19日朝8時にコルサコフに到着し、同日午後7時にコルサコフを出て、20日再度小樽に戻ります。その後は小樽港発着で、3泊4日の利尻島・礼文島のクルーズに出発します。
(3) サン・プリンセス号(6月19日18時出港)
1995年にイタリアで竣工されたこのバミューダ船籍のサン・プリンセス号は、当時現役・廃船となった客船の中で世界第4位の大きな豪華客船でした。米国のプリンセスクルーズによって、当初はバミューダ海域を次いでアラスカを、2007年からはオーストラリアやロシア、日本を含む極東クルーズも行われています。プリンセスクルーズは、この客船7万トンクラスのほかに、来年小樽寄港が予定されているダイヤモンド・プリンセスの11万トンクラスの客船等17客船を運航しています。
総トン数:77441t
全長:261.3m
全幅:32.3m
定員:乗客最大2250名、乗員900名
船体(喫水)が大きすぎて、通常接岸する第3号埠頭に着岸不能で、新日本海フェリー隣の勝納埠頭に横付けされました。
19日午前にその容姿全体をカメラに収めるべく、ウイングベイの屋上駐車場に行ったり、東小樽の防波堤に行ったりしましたが、早朝からの濃い霧で見えません。結局直接勝納埠頭へ行きました。本来国際ソーラス条約で、入れない区域も、到着遅れの混乱と多くの見学市民が押し寄せる混乱もあって船体の近く以外はフリーパス状態。なんせ警備員が一人では…。当初小樽港到着が朝の6時予定でしたが、前港のコルサコフでの出国税関の3時間遅延で、到着が午前9時になってしまいました。
なんと珍しい光景に出くわしました。長年クルーズ客船を見てきましたが、錨の泥落し作業中でした。こんな光景は滅多にないとバチバチ激写。
下がっても、下がっても全容が入りきらない。ということでいったん自宅に戻り、午後6時の出向見送りに再度来ることにしました。
出向見送りのため小樽港縦貫線を通って、中央埠頭付近から見ると、フェリーターミナルビルからお尻だけが突出している。
午後5時半見送り広場に到着すると、金髪美人が前を歩いている。
線方向に、小樽観光協会の土産品販売のテントが見えますが、テントが小さく見えます。何でも海面からの高さは11F建のビルの高さとか。
午後6時になっても出港の気配がない。関係者に聞くと、入港遅れのため、出向も1時間遅れの午後7時とのこと。貨物船が出ていく。
午後6時45分出港の汽笛が鳴り、次港の函館港に向けて出発します。
見送りの潮太鼓の演奏も、見送りエリアから離れていて撮影できない。
夕やみ迫る中、タグボートに引かれバックで離岸していきます。
船首付近の扉では、こんな大きな手を振って見送りにこたえていました。
帰りにフェリ-ターミナルビルに行ってみると、ここにも見学客が集まっていました。
今回初寄港のサン・プリンセス号は、「北海道道周遊とサハリン9泊10日のクルーズ」の途中小樽港に寄港したものです。7月の19日に再度同じクルーズで小樽港寄港が予定されています。そのおりには、クルーズ船歓迎倶楽部実施の船内見学会が予定されており、私も参加OKをいただきました。後日その様子を報告いたします。
大型船としては、客船ではありませんが、平成9年9月5日に寄港した米軍の空母「インデペンデンス号」(80千トン、兵員3950名)や平成18年7月1日に寄港した米軍空母「キティホーク号」(83千トン、兵員5624名)があります。もしダイヤモンドプリンセス号が寄港するとすれば過去最大の大型船となります。
ともあれ、6月には5客船、6回の寄港が予定されています。小樽クルーズ客船歓迎倶楽部のメンバーとしては毎回「出迎え」「見送り」にはせ参じたいところですが…諸般の事情もあり、6月6日の「クリッパー・オデッセイ号」の出迎え、18日の「ぱしふぃっくびいなす号」の見送り、19日の「サン・プリンセス号」の見送りに行ってまいりました。今回はこれらのクルーズ客船の画像等を含めて紹介します。
(1) クリッパー・オデッセイ号(6月6日11時入港)
現在は米国船籍ですが、1989年に日本の昭和海運が建造した小型高級クルーズ船でした。当時は日本国内では高級クルーズのブームには至っておらず、1998年にやむなく米国のクリッパー・クルーズ・ラインに売却されました。
総トン数:5218t
全長:103.6m
全幅:15.5m
定員:乗客128名、乗員52名
予定よりも幾分早く10時40分に着岸しました。あいにくの曇り空で…
前日に入港予定時間が当初の12時から1時間繰り上がったことが、周知されなかったのか、あるいは平日の午前中ということもあって、会員の出迎えは少なかったようです。なお青いジャケットは市の関係者。
心なしか乗客も少ないようでした。
乗客数名がデッキから手を振っていました。
手を振る金髪の女性が目立ちました。
午前10時半過ぎ、新日本海フェリーの新潟行きフェリーが沖を通って行きました。
室蘭港から来たクリッパー・オデッセイ号は、このあと11日の午前11時に次の寄港地釜山に向けて出港しました。
(2) ぱしふぃっくびいなす号(6月16日15時出港)
ぱしふぃっくびいなす号 (Pacific Venus) は、日本クルーズ客船 (Japan Cruise Line.Ltd.) が運航するクルーズ客船です。 同社が運航していた「おりえんとびいなす」の姉妹船(同型ではない)として1998年に建造・就航した日本籍で2番目に大きなクルーズ客船です。ちなみに日本船籍で最大は飛鳥2号の50124トンです。ぱしふぃっくびいなす号は、ミドル、ショートクルーズが中心ですが、世界一周やオセアニアクルーズなどのロングクルーズも定期的に行います。
総トン数:26594t
全長:183.4m
全幅:25.0m
定員:乗客644名、乗員220名
日中所用で外出した折、小樽駅前の中央通りから接岸した船が見える。CASIOのコンデジでHDR撮影してみました。
接岸している3号埠頭に行く途中、スカーフ姿の女性がぱしふぃっくびいなす号を盛んに撮影していました。
午後2時過ぎ3号埠頭に行くと、青空が出てきて絶好の撮影日和となってきました。
出港10分前には、小樽潮太鼓保存会のメンバーが太鼓を打ち鳴らして見送り。乗船客から紙テープが投げられる。船は、次港ロシアのコルサコフに向かいます。
紙テープが舞いあがります。客船特有の見送り風景ですが、この紙テープの見送りは日本だけだそうです。外国船籍の船の場合はないということでした。
中央で子供を抱えた家族は、身内の方がクルーズ船に乗っているのでしょうか、最後まで手を振っていました。
埠頭の先端で船は、港内から外洋に向けて進んで行きます。
灯台を過ぎて北海道の沿岸を北に進むと、サハリン州のコルサコフは間近です。
このあと、ぱしふぃっくびいなす号は、19日朝8時にコルサコフに到着し、同日午後7時にコルサコフを出て、20日再度小樽に戻ります。その後は小樽港発着で、3泊4日の利尻島・礼文島のクルーズに出発します。
(3) サン・プリンセス号(6月19日18時出港)
1995年にイタリアで竣工されたこのバミューダ船籍のサン・プリンセス号は、当時現役・廃船となった客船の中で世界第4位の大きな豪華客船でした。米国のプリンセスクルーズによって、当初はバミューダ海域を次いでアラスカを、2007年からはオーストラリアやロシア、日本を含む極東クルーズも行われています。プリンセスクルーズは、この客船7万トンクラスのほかに、来年小樽寄港が予定されているダイヤモンド・プリンセスの11万トンクラスの客船等17客船を運航しています。
総トン数:77441t
全長:261.3m
全幅:32.3m
定員:乗客最大2250名、乗員900名
船体(喫水)が大きすぎて、通常接岸する第3号埠頭に着岸不能で、新日本海フェリー隣の勝納埠頭に横付けされました。
19日午前にその容姿全体をカメラに収めるべく、ウイングベイの屋上駐車場に行ったり、東小樽の防波堤に行ったりしましたが、早朝からの濃い霧で見えません。結局直接勝納埠頭へ行きました。本来国際ソーラス条約で、入れない区域も、到着遅れの混乱と多くの見学市民が押し寄せる混乱もあって船体の近く以外はフリーパス状態。なんせ警備員が一人では…。当初小樽港到着が朝の6時予定でしたが、前港のコルサコフでの出国税関の3時間遅延で、到着が午前9時になってしまいました。
なんと珍しい光景に出くわしました。長年クルーズ客船を見てきましたが、錨の泥落し作業中でした。こんな光景は滅多にないとバチバチ激写。
下がっても、下がっても全容が入りきらない。ということでいったん自宅に戻り、午後6時の出向見送りに再度来ることにしました。
出向見送りのため小樽港縦貫線を通って、中央埠頭付近から見ると、フェリーターミナルビルからお尻だけが突出している。
午後5時半見送り広場に到着すると、金髪美人が前を歩いている。
線方向に、小樽観光協会の土産品販売のテントが見えますが、テントが小さく見えます。何でも海面からの高さは11F建のビルの高さとか。
午後6時になっても出港の気配がない。関係者に聞くと、入港遅れのため、出向も1時間遅れの午後7時とのこと。貨物船が出ていく。
午後6時45分出港の汽笛が鳴り、次港の函館港に向けて出発します。
見送りの潮太鼓の演奏も、見送りエリアから離れていて撮影できない。
夕やみ迫る中、タグボートに引かれバックで離岸していきます。
船首付近の扉では、こんな大きな手を振って見送りにこたえていました。
帰りにフェリ-ターミナルビルに行ってみると、ここにも見学客が集まっていました。
今回初寄港のサン・プリンセス号は、「北海道道周遊とサハリン9泊10日のクルーズ」の途中小樽港に寄港したものです。7月の19日に再度同じクルーズで小樽港寄港が予定されています。そのおりには、クルーズ船歓迎倶楽部実施の船内見学会が予定されており、私も参加OKをいただきました。後日その様子を報告いたします。