紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

クロス現像による写真

2011-11-23 06:00:00 | 写真
ブログのアクセス解析をしていていつも気になる事があります。数件は少ないのですが、キーワードとして「クロス現像」を上げる方がおられることです。このブログでも、クロス現像については過去二度取り上げております。

最初は、2009年3月25日に「クロス現像とは?」と題し、その方法と実例を挙げました。二回目は、2010年3月14日に「クロス現像にトライ」として、フィルムによる方法と、デジタルカメラのソフトの使い方を説明しております。

クロス現像とは何かを、復習しておきましょう。通常ネガフィルムは、DPE店でC-41と言う方法で現像して、補色反転した画像として出て来ます。ポジフィルムは、E-6と言う方法で現像すると、スライドフィルムとなって出て来ます。ネガフィルムをE-6で、ポジフィルムをC-41で現像する事を、クロス現像といいます。通常はポジフィルをネガ現像する事をさします。

なぜわざわざ通常とは異なる現像をするかと言うと、コントラストのきつい、色に偏りのある面白い画像が出てくるからなんです。ポジフィルムの種類や露出によっても変化して、出来上がりの予測がつかないという魅力があるのです。今回は、過去にクロス現像によって得られた画像の数々をご紹介します。

(1) 使用フィルム 「Kodak Elite Chrome Extra Color 100(EBX)」
H19年11月~20年1月に撮影。使用カメラCANON EOS7




二枚とも美瑛のマイルドセブンの丘で、夕方撮影したものです。通常に撮影するよりも雲の色が強烈になりました。






この3枚は、小樽勝納埠頭近くの臨海公園で夜間撮影したものです。長時間露光で、蓮氷が揺れて面白い画像になりました。この近くは夜間ナトリウム光や蛍光灯の光があるためか、かなり緑が強く出ました。


最後は、祝津の展望台から日和山灯台を、3色フィルターを使い多重露光してみました。日中にもかかわらず、青い海は黒く潰れ不思議な画像になりました。

(2) 使用フィルム 「Kodak Elite Chrome 200(EB3)」
H19年12月~20年1月に撮影。使用カメラ OLYMPUS OM-4、PENTAX Espio120SW




この2枚の画像は小樽運河、運河周辺を撮ったものですが、硬調でガリガリの感じがします。




この2枚は、JR小樽駅前の長崎屋とサンホテルを結ぶ歩道橋(現在は撤去されてない)から、駅前ターミナルと、駅前セピア通りを見たものです。


この画像は先の画像と同じ位置で、昼間撮影したものです。実は蓮氷に見えたのは、河口付近に除排雪された汚れた雪の塊だったのです。写真では綺麗に見えますが…

(3) 使用フィルム 「Agfa CT Precisa 100」
H20年2月7日~11日に撮影。使用カメラ CANON EOS7


北一ガラスのバス停前です。


小樽郵便局前の交差点。右の先50mが観光客で最も賑わう小樽運河浅草橋です。人力車のお客の顔が潰れてしまいました。


小樽花園サンモール街の衣料品店のマネキンです。子供が背負っているかばんは、ナップランド(ナップザック+ランドセル)と言い、小樽ではランドセルの代わりに、これが主流。 


最後は「小樽雪あかりの路」で、運河に浮かぶ、ロウソクを灯された浮き玉を撮影したものです。

フジフィルム系のプロビアやベルビアなどは、全体にグリーン被りが強く出て、不向きなようです。一方コダックのエリートクロムやエクストラカラーなどは、青味が強く出るものの、クロス現像すると面白い画像が出てきます。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道東紅葉撮影の旅~最終・阿寒・オンネトー

2011-11-17 06:00:00 | 旅行
10月19日最終日の予定は、摩周湖・阿寒湖・オンネトーの3ヶ所の撮影です。川湯温泉のホテルを日の出前に出発し、摩周湖の第1展望台で先ずは、日の出を待つことにしました。先客が2組ほどおりました。流石に冷え込んで、とても車外では待てずに、暖房の効いた車内で待つことにします。対岸右方向から陽が上がり始めましたが、霧もなければ、光条が差し込むわけでもなく、モノ足りません。


(対岸から陽が昇り始めましたが、いまひとつ物足りなさが…)

数カットとってすぐに、次の目的地阿寒湖に向かいます。午前8時前ですが、学校に通う子供たちがちらほら見えます。急いで湖畔に出ると、湖面にモヤがかかっています。遊覧船の桟橋の板に霜がかかっていました。


(湖面のモヤは陽が昇るにつれ薄れていきます)


(湖の周囲を左手に進んで湖面に出ると…)


(釣り船が湖上を走っていく)


(周囲は晩秋の雰囲気が…)

湖畔のホテル周辺からほぼ1km、小1時間ほど撮り歩き、今日の最終撮影地オンネトーに向かいます。写友3人ともいい写真が撮れたと満足顔です。阿寒湖からオンネトーまでは20kmほどです。オンネトーの数km手前に錦沼と言う、赤い沼があります。前回7月に通ったときには、素通りしたのでしたので、今回降りてみることに。


(道端の看板にあるとおり、鉄分が含まれていてオレンジ色になるようです)


(倒木も赤く錆び付いて…)

ぬかるんで十分撮影が出来ません。惜しいですが、オンネトーに向かいます。最初の空き地に駐車して、今回は沼を1周することにしました。私がかつて釧路支店に勤務した折に、1周したことがあります。そのときに撮影した倒木の写真を思い出したからです。なお、そのときの写真は2011年8月4日付当ブログ「道東撮影旅行(2日目)」末尾に掲載しております。


(先ずは最初に駐車した付近から見た光景)


(駐車場、展望スペースの対岸辺りまで進んだ地点から見た光景)


(沈木した大きな木々はあちこちに見られるが、いずれも年数が経ち水面上に枝が出ていない)


(水際に沈木がシルエットになって…)

ほぼ小1時間ほどかけて半周した地点にロッジのような建物が数軒あります。内1軒は自販機を備えた雑貨店のようでした。後は最初に止めた車まで、舗装道路です。歩いて20分ほどでしょうか。道路と水際の間には樹木が重なり合って撮影には不向きです。そんな中で一枚撮って見ました。


(カーブミラーに写り込んだオンネトー)

お昼近くなって、本日の撮影はほぼ終わりです。後は帰路に付くだけで、足寄から高速に乗り込むだけです。勿論途中道路わきの紅葉にも目配りはしていますが、下車するのも面倒になり、専らコンデジでシートに腰掛けたままパチリ、パチリです。


(占冠と夕張間の高速未開通部分 紅葉真っ盛り)


(写友も窓からコンデジでパチリ)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中島公園と北大の紅葉

2011-11-13 06:00:00 | 写真
北海道大学の銀杏並木が、見ごろとのニュースが盛んにTVで放映され、10月の30日(日曜)には、車両の通行を止めて銀杏並木が一般に開放されると聞きました。天気もいいということで撮影に行きたかったのですが、数日前に痛めた腰が、まだ万全ではありません。

さらに二日ほど様子を見て、11月1日(火曜)に行って見ました。丁度札幌のパークホテル主催の「中島公園紅葉フォトコンテスト」の募集もありますので、この日中島公園、北大と紅葉を撮影してきました。

中島公園は、地下鉄札幌駅から、大通り、ススキノの次の中島公園駅を降りると目の前にあります。札幌の真ん中を走る創成川の上流である鴨々川と豊平川にはさまれています。周囲には高層マンションやホテル、オフイスビルが数多くあります。公園中には大きな池・菖蒲池が広がっています。


(札幌の真ん中、中央区にあって、公園内には豊平館等の歴史的建造物やコンサートホールキタラ等がある)


(地下鉄を出ると、銀杏並木が先ず目に付きます 木陰で絵筆を取る人たちも)


(さらに西側に進むと、菖蒲池越しに大きなビルが林立している)


(紅葉は終盤にさしかかっていました)

公園内にある白い建物は、明治13年に建築された木造洋風貴賓館で、「豊平館」と言います。貴賓客専用ホテルとして北海道開拓使が立てました。最初の宿泊客が明治天皇でした。戦後は一時米軍に接収されましたが、現在は結婚式場として活用されています。


(国の重要文化財に指定されています)


(菖蒲池に落ちたカエデの葉)


(イチョウとカエデの競演)


(公園の中を流れる疎水とカエデ)


(菖蒲池を一回りして、パークホテル近くから)

二時間ほどかけて撮り歩きました。実は何年も札幌に勤務しながら、中島公園に入ったのは初めてなんです。札幌の街のど真ん中にこれほど美しい公園があったとは驚きでした。勿論豊平館もコンサートホールキタラを見たのも初めてです。時間があれば豊平館の中も見学したいところですが、次回の楽しみとします。

地下鉄南北線の北12条駅で下車し、銀杏並木のある北13条門へと急ぎます。門の中に入ると、黄色に染まった見事な銀杏並木が目に飛び込んできます。


(13条門から300mほど並木が続く)


(学生がこぐベロタクシーがゆっくり進む)


(秋の日差しの中、親子が落葉を楽しんでいる)

去年もこの時期に写友と来て、イチョウをはじめ各学部付近の紅葉を撮っております。従って今回は銀杏並木付近で、自転車を乗る学生の流し撮り一本に絞って撮って見ました。


(女子学生3人が撮られていることを意識して笑いながら通り過ぎました)


(さすが学生は毎日見ているせいか、銀杏並木に目もくれず走り去っていく)


(赤いウエアーはやはり目立ちます)

ISO400、シャッタースピード20分の1で30-40カット撮りましたが、被写体とぴったり連動したのは4-5カットでした。3時過ぎには撮り終えて、学生食堂で遅い昼食を済ませ帰宅しました。
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の一枚~カーネルおじさん、あれれ

2011-11-11 06:00:00 | 今週の一枚


娘家族と一緒に小樽駅前通(通称セピア通)のケンタッキーFCで、フライドチキンを食べ終えて舗道に出ようとすると、孫たちの大きな笑い声が聞こえてきました。ふと見ると、カーネルおじさんが、今にも…しそうな格好です。

さては我が家のイタズラ悪餓鬼・孫三兄妹の仕業か。ま~ついでだから撮っておくか。なお念のための申しそえますが、このカーネルおじさん、白いスーツの上に、サンタの服を着用しております。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道東紅葉撮影の旅~その2厚岸・霧多布・知床

2011-11-06 06:00:00 | 旅行
10月18日、道東の旅二日目は釧路を夜明け前に立ち、一路厚岸から霧多布を目指します。さらに厚床に出て、羅臼に出ます。知床横断道路を経て斜里町から、今日の宿泊予定地川湯温泉へと向かう予定です。

釧路市内を後にして、一昨年冬にSL湿原号を撮影した材木町を抜けると、右手から日が登り始めました。JR根室本線をまたぐ高架橋に差し掛かると、線路が朝日に輝くのが見えました。車の外に出ると10分と立っていられないほどの冷え込みです。とても列車の来るのを待ってられません。早々に切り上げ先を急ぎます。


(とても寒い朝でした 零度くらいでしょうか、数カットとって車の中へ…)


(厚岸大橋 真っ青な空に赤い橋げたが目立つ)


(橋を渡って街中に入ると、ど派手な建物が…店舗ではなく一般の住宅の様でもあり…)

海岸沿いには集魚灯を着けた船が停泊しており、近くには船の修理場がありました。また近くには、江戸幕府11代将軍徳川家斉ゆかりの国泰寺があります。その寺の近くでこれまた不思議な光景を見ました。


(おい、郵便ポストよ、お主なぜ縛られておる?)


(厚岸は牡蠣漁をはじめとする漁業の町、漁船が多い)

街中や、郊外を走ると結構面白い光景に出会いました。緑の古里公園という高台の公園に登ると、鹿やキツネが何頭も出てきます。割と人馴れしているせいか、カメラを向けてもすぐには逃げないようです。

さて海岸沿いの道道123号線「北太平洋シーサイドライン」を進みます。暫らく進むと、霧多布湿原が一望できる琵琶瀬湿原展望台に到着です。運が良ければ湿原に飛来する鶴が見ることも出来ますが、今日はいないようです。さらに進んで霧多布岬へと行ってみました。


(一面セピアカラー)


(馬が放牧されていて、逆光に光る海を背景に…)

さらに海岸線を走り、浜中から根室方面と羅臼方面に分岐する厚床を目指します。途中で、「ムツゴロウ王国」の古ぼけた看板を見かけました。ムツゴロウ王国はすでに、浜中から、中標津に移転し、確かその後東京のあきる野市へ移転したはずでした。未舗装の砂利道を20分ほど行くと、古ぼけた家屋が数軒あり、壊れかけの牛舎の柵に馬が10頭ほど繋がれているだけでした。壊れかけの有刺鉄線が張り巡らされ、一般人の来る気配が全くありません。早々に引き上げ羅臼方面に向かいました。

夏に撮影に来た野付半島の手前尾岱沼の少し手前の白鳥台で一休みです。ここ白鳥台は、四角い太陽や時としてグリーンフラッシュが観察できる撮影スポットなのです。


(返せ!北方四島の像 国後に向かって指をさす老婆や叫ぶ人物像を、見ていると悲しい気持ちになる)


(羅臼町内の展望台から見る漁港と国後島)

羅臼町で昼食をとり、知床横断道路を宇登呂方面に向かいます。標高が高くなると空模様が怪しくなり、それまで晴れていた空が曇り始めました。峠の頂上でも視界が悪く撮影になりません。宇登呂から知床五湖方面に進み、五湖には向かわず、岩尾別温泉「地の涯(ハテ)」向かいます。結果としてこれが、初めて野生のヒグマに遭遇することになったのです。


(望遠レンズに付け替え出来ず、手持ちの17-85mmレンズで撮ったので、画像を3-4倍にしています)


(鹿は見飽きるほどあちこちにいます この牡鹿は、近くに寄って撮影しても逃げない)

宇登呂を出て、オシンコシンの滝付近に来た時には日はかなり傾きかけていました。写友Y氏が道路脇の魚の日干し小屋を見つけ、今夜の酒のつまみにと買いに入りました。なんと煮上がったばかりのタコとホッケや鮭の燻製を6袋も抱えています。全部ただでくれたとの事。川湯温泉のホテルで反省会と称して飲んだ一杯の美味かった事。


(Y氏が干物の買物の間に撮った画像 こちらも美味しい画像が撮れました)
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一日の終わり(ブログdeフォトコンテスト最終回応募作品)

2011-11-04 08:00:00 | フォトコン関係


日本最北端の地、稚内ノシャップ岬は、真夏は午前3時半頃に夜が明ける。一方夜は午後7時半頃に海に日が沈む。沈んだ後は30分ほど、海も空も夕焼けに染まる。一日の漁が終わり、磯舟が赤く染まった波間に静かに漂う。午後8時近くなると、磯辺の漁師の家の灯火も消え、街路灯だけが輝いている。

タイトル  「一日の終わり」
撮影者   紅露雅之
撮影機材 CANON EOS 7+EF28-105mm+TwilightRedFilter
       F 5.6 Bulb(3-4秒)
フィルム  Kodak DynaHighColor(EBX)
       DPE店にてCD化
撮影日時 H16年7月2日午後8時頃
撮影場所 稚内市ノシャップ岬沿岸
使用ソフト  PhotoshopCS3(リサイズ)

なおこの作品は、ブログdeフォトコンテスト応募作品(最終回、テーマ「自由」)です。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする