人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

またオマエか・・・北朝鮮

2009-05-26 09:39:00 | 時事/金融危機


金正日がまたやってくれました。
いきなりの核実験。
先日のテポドン発射からやけに早いサイクルですが、
金融危機やインフルエンザやら、世界の目が北朝鮮に向かないので、
将軍様もだいぶ焦っているのでしょう。

先日のテポドンは失敗しちゃったし、
ここらでドカンと一発決めて、世界を「ア!!!」っと言わせたかったのでしょう。
でも、世界の反応は・・・「アーア・・、やっちゃたよ・・」って感じ。
「金融危機で大変なんだから、空気読めよな」って所でしょう。
喜んでるのはワイドショーくらいのもの。

■アメリカから事前通告無し■

今回注目すべきは読売新聞の一面。
「アメリカから事前通告が日本に無かった」という事。
韓国はだいぶ前から情報を掴んでいた。
中国、アメリカへの北朝鮮からの通告は直前だったようですが、
両国とも情報は掴んでいたと考える方が自然。
韓国がアメリカに情報を伝えなかったと考えるのは不自然。

では、何故、日本だけ知らせれなかったのか??

■アメリカから日本への分かり易い警告■

これはアメリカから日本への警告と読むべきでしょう。
日本国内でもくすぶり始めたアメリカ国債購入問題。
これを牽制しての警告、あるいは恫喝と見るのが妥当かと思います。

北朝鮮の情報すら、満足に収集できない日本をアメリカが見放したらどうなるか。
自国の安全保障すら確立出来ない国の悲しさです・・。
「だから国債買ってよ。守ってあげるし、情報もあげるから」・・・って。

■便利な国、北朝鮮■

だいたい、北朝鮮の体制崩壊を本気で望む国はありません。

北朝鮮が崩壊したら在韓米軍と中国軍が、河を挟んで対峙してしまいます。
韓国には大量の難民が押し寄せて、経済発展を阻害します。
中国軍は国境で難民に発砲せざるを得なくなり、国際社会から非難を受けます。
日本にも漁船に乗った難民が大挙して押し寄せます。
・・・これは、各国困ります。

だから、生かさず、殺さず。
ときどき「突付く」か「無視」すると逆切れして突飛な行動に出るから使い道がある。
日本がビビッテ、イージス艦を買ってくれる。
当たらないミサイル防衛にも、お金を出してくれる。
ちょっと脅せば、アメリカ国債を買い支えてくれる。

さらに、自民党の防衛族議員の利権も生まれる。

■空気を読んだ北朝鮮■

実は、北朝鮮は空気が読めないようで、実に巧みに空気を読んでいる。
26日からは、アメリカ国債が大量に発行されます。
売れ残ればFRBが買い入れるだけなのでしょうが、
なるべく日本に買わせたい。
そこで一発、ドカンとやらせて、日本を脅す。
「守ってあげないよ」「仲間外れにしちゃうよ」「中国との方が仲がいいんだよ」って。

金正日にしても、フセインにしても、ビン・ラディンにしても
テロとの戦争を演出して、アメリカを助けている感すらします。
実は、CIAのエージェントだったりして・・・。

■可哀想なのは北朝鮮の国民■

可哀想なの北朝鮮の国民。
極貧にあえぎ、ひもじさに耐え、将軍様を拝み・・・。

拉致問題だって、政治利用されて「北朝鮮けしからん」「支援は不要」って流れを造っています。
支援物資を横流ししてしまう北朝鮮も問題ありですが・・。

■冷静になるべき■

マスコミは今回も大騒ぎでしょうが、
今こそ国益の為に冷静になるべきです。

北朝鮮の核爆弾は大型で、ミサイルには搭載出来ません。
突然、ノドンやテポドンが日本に襲来する事は考えられません。

ただ、怖いのはアメリカ経済が崩壊する時、
腹いせに金正日にミサイルのスイッチを押させる事。
通常弾頭でも、充分に威力はありませうから。

その時、MDFの本当の実力が分かるのでしょう。