■ オリジナル・イラスト・シリーズがスタート ■
前回、バーナンキのイラストで拍手を頂いたので、新しく、オリジナルイラスト・シリーズをスタートさせようかと思います。
第二段は、今年のナンバーワン・ワードを取り上げます。
■ 今年はベストワードはこれで決まり ■
昨年のナンバーワン・ワードがオバマの「CHANGE」だとすれば、
今年のナンバーワンはサラ・ペイリンの「DRILL BABY DRILL」でしょう。
日本人の多くの方には全く????でしょうが、
今年、アメリカの共和党支持者達を熱狂させてコトバです。
メキシコ湾海底油田事故でメキシコ湾が原油で汚染された事から、オバマ政権は海底油田開発の一時凍結を決定します。
石油利権を後ろ盾にする共和党は、この法案に強く反発します。
サラ・ペイリン前副大統領候補は演説の中で、「石油をドンドン掘れ!!」という意味を込めて「DRILL BABY DRILL」と発言します。
これが共和党支持者に大うけ。何故かって・・・DRILLには石油掘削の他にも性的な意味あいもあるからで、サラ・ペイリンがDRILLと言う度に支持者が盛り上がったのでした。
Youtubeにはサラの演説がアップされています。
http://www.youtube.com/watch?v=Rn2Tyh6b5dE&feature=related
一分経過した当たりに、そのシーンが現れます。
「DRILL BABY DRILL」は反民主党のキャッチフレーズとして瞬く間に共和党支持者に広がり、共和党の演説会で大合唱されるまでになりました。その様子も多くのYoutube画像で見る事が出来ます。
■ 庶民に受けるサラ・ペイリン ■
民主党を支持する知的な人々は、サラ・ペイリンを嫌悪しています。
下品なしゃべり口、舌打ち、大げさなアクションを彼らは見下します。
一方、共和党を支持する庶民にはサラ・ペイリンは飾らない人柄で信頼できると感じるようです。逆に、ヒラリー・クリントンの様なスカシタ白人を庶民は信用しません。
実際、オバマが「口先だけの男」であった事がはっきりしてきて、アメリカの無党派層はオバマ離れを引き起こしています。この点はオバマ就任前から私が指摘してきた通りの結果となりました。
■ 民主主義なんてその程度 ■
アメリカは錦の御旗として民主主義を他国に押し付けますが、民主主義なんて所詮「噓つき」と「ハッタリ」の戦いに庶民が乗せられているに過ぎません。
アメリカの場合は、「お祭り騒ぎ」として国民がそれを楽しみ、日本の場合は「陰湿なイジメ」として国民が楽しんでいるのです。
小泉元首相から、日本にもワン・ワード・ポリティクスなる言葉が浸透しましたが、世の中一言で片付けられる程簡単ではありません。
ワンワードを語らない小沢一郎は、案外正直者なのかもしれません。