■ コスプレの起源 ■

いきなりのロシア人キャバクラみたいな写真で驚かれた方も多いでしょう。
本日は、「外国人の日本アニメのコスプレ」を紹介します。
実は今でこそ日本のオタク文化と思われている「コスプレ」は、
本来、アメリカの若者文化でした。
SF大会やSFワールドコンなどに
「スタートレック」や「スターウォーズ」のコスプレが出現します。

SFワールドコムの日本大会などを通じて、
コスプレ文化は日本にも伝わり
私の高校生時代のオタクな友人達は、
コミケにコスプレで出かけたりしていました。
■ 日本アニメのコスプレを楽しむ海外の若者 ■
ニコニコ動画のアカウントをお持ちでないと、
上の動画を見れないのかもしれませんが、
海外のコスプレヤー達の美しさにため息が出ます。
■ 完成度の高い海外のオタクコスプレ ■
幼い頃から日本のアニメに親しんだ欧米の若者達は、
その文化が日本製であるという事を意識していません。
日本人のオタクと同じ感覚で、
オタク文化を楽しみ、そしてコスプレに興じています。
興味深い事に、彼らのコスプレは徹底しています。
衣装のデイテールの再現性一つを取っても、
日本のコスプレーヤーに見られがちな「トホホなチープ感」がありません。
その完璧な衣装のコスプレを、
西洋人の顔立ちでやるのですから、
もうこれが美しくない訳がありません。
日本の若いコスプレーヤー達の脳内イメージを、
彼らは軽々と具現化させています。
いくつかを紹介します。

ポケモンのピカチュー・・・・ってオイオイ。

ご存知、機動戦士ガン・・・・ スミマセン。
気を取り直して・・


エヴァンゲリオン 綾波レイ ・・・反則じゃん!!白い水着を着ただけだ!! でもOK



Fateのセイバーですね。 ご本人かと思いました・・・。


「狼と香辛料」のホロです。 何か違うけど・・・・許す!!

セーラームーンですね。
外人にも人気がありますが、意外に「かわいく」ないコスプレが多い中で、これは合格!!


BLEACHのハリベルですね・・・このマイナーキャラで、ここまでやる根性が凄い。

もう殆どCGでは無いかと思いました・・・。
これ以上は鼻血が出そうなので。
いずれにしても、コスプレは憧れのストレートの表現であり、
彼らの文化に対する愛情が伝わって来ます。
■ 文化侵略 ■
第二次大戦後、TVメディアを通して、
日本人は文化的洗脳を受けて来ました。
TVで大量に放映されたアメリカのTVドラマや
映画館で放映されるハリウッド映画を通して、
日本人はアメリカの豊かな生活に憧れました。
生活様式や食生活がアメリカ化が進み、
アメリカの輸出産業に、文化の侵食は大きく貢献します。
尤も、この戦略は工業製品においては失敗しており、
効率の最大化を目的とする、アメリカ型の経営者は、
アメリカ国内よりも生産コストの低い国に製造業を移転させます。
■ 西洋人になりたかった、「平たい顔族」 ■
一方、欧米文化への憧れを植えつけられた「平たい顔族」は、
「西洋人」になる事を渇望しました。
その端的な表れが「少女マンガ」の世界でしょう。

ベルサイユの薔薇
しかし、日本人を西洋人の顔立ちで描いたのでは、
感情移入が難しくなるので、
舞台設定を西洋にする事によって、この渇望を満たして行きます。
一方、この時代の少年マンガは、
手塚治や石森章太郎の切り開いた「漫画」の手法の上に、
「劇画」の表現様式を取り入れる事で、
「リアル」な物語を表現することに成功しています。

あしたのジョー
少年マンガの世界では、80年代頃から、
「新谷かおる」「弓月光」「聖悠紀」は元より、
車田正美の「リングにかけろ」などでは積極的に
少女マンガの画風を取りこんでゆきます。

「リングにかけろ」
この戦略は「聖闘士星矢」で結実し、
少年マンガが、大量の女性ファンを獲得する原動力となります。
■ オタクアニメの記号化 ■
キャラ萌えの原点と言えば「宇宙戦艦ヤマト」を初めとする
松本零士の女性キャラクターなのでしょう。
その後、「劇画調」だった少年マンガの絵が変質して行きます。
これは「オタクアニメ」が主導して、
その影響が漫画にフィードバックされたとも言えます。
現在の主流の絵柄は、「ハルヒ」や「けいおん」に見られる様な、
日本人的丸顔を、かわいくアレンジした顔です。


これらのキャラクターを見る限り、
日本人は、「西洋的」に依存しない個性を確立したとも言えます。
尤も、その源流は、少女マンガに求める事が出来ます。
その「大きな目」は、ベルバラ時代の名残なのでしょう。
面白い事に、日本的を記号化したようなハルヒのコスプレでは
圧倒的に日本人のコスプレの方がしっくりします。

ちょっと面白い動画を見つけました。
ロシア人が実写で再現した「涼宮ハルヒの憂鬱」です。
結構、ハルヒもミクルちゃんも、それらしい演技なのがスゴイ。
でも、根本的に何かが違う・・・。
■ 「女子高生」になりたい外国人 ■
戦後、アメリカ文化に侵食された日本ですが、
現在においてオタク文化は欧米諸国を侵略しています。
若者達は日本製と知らずに、日本のアニメを見て育ち、
そして、成長してからは「日本文化としてのアニメ」を支持するようになりました。
そして、とうとうセーラー服姿の日本の女子高生を
「かわいい」という羨望の目で見る様になったのです。
秋元康の素晴らしい所は、オタク文化をAKB48という「リアル」で出現させ、
それを海外でも展開しようとした所です。
売れないアイドルを束にして、女子高生のコスプレをさせた
そこに需要があったと言えます。
■ 幼稚化する世界 ■
一方で世界は「幼児化」の傾向を顕著にしています。
これが、生命の進化としての必然なのか、
TVなどによって、世界の人々が「幼稚化」させられているのかは、
私には判断が付きかねます。
しかし、日本のオタク文化の奥の深さは、
大人の鑑賞に堪える、漫画やアニメを生み出し続ける点にあります。
アニメを子供の文化として閉じ込めた欧米と、
カウンターカルチャーとして肯定的に捉えた日本では、
これ程までに差が開いてしまったとも言えます。
規制が緩いという事が、競争力の源でもあったのでしょう。
■ 世界を「男おいどん」で塗りつぶせ!!■
政治や経済の世界では、合衆国・日本州に成りかねない現在の状況ですが、
オタク達は密かに彼の国の若者達を洗脳しているのでした。
世界をオタクで塗りつぶせ!!

フランスのバンド、ダフト・パンク(Daft Punk)のジャケット。
何と、松本零士です。
そう、潮は満ちたのです。
かくなる上は、松本零士の「男おいどん」みたいな作品を連発して、
世界を日本化するのだぁーーー!!

(内容を大幅にアップデートしました。)