「東京電力は何をやっている」という声を多く聞きます。
台風通過から10日以上が経ち、未だ電力が復旧しない地域も多い千葉県。
復旧を妨げている最大の要因が「倒木」
「倒木なんて重機を持っていって、さっさと片付ければいいじゃないか」とお思いの方も多いかと。
いえいえ、倒木処理って、危険で、技術と時間を要する作業なんです。
Yotubeで映像を見付けたので貼っておきます。
こんな倒木が延々と道を覆っている訳ですから、電力が復旧しないのも無理がありません。
素人がボランティアでどうこう出来るレベルを超えていますから、
現場で倒木撤去作業をしているプロの苦労を労うしか、私達には出来る事が在りません。
ニュースでは「倒木処理」という一言で片づけられ、数秒の映像が流れるだけですが、Yotubeを少し探せば、現場のリアルを知る事が出来ます。
既存メディアは、横並びの災害報道ばかりしていないで、もう少し「リアル」が伝わる報道の工夫をしたらどうだろう?
上の写真は今回の台風で崩落した南房総市の斜面です。こんな場所がいたる所にあります。千葉県南部の地質は柔らかい泥岩や砂岩で、大雨で度々斜面の崩落が起こります。
上の写真は2017年の台風で崩落した鴨川市内の林道(天津林道)です。この時はMTBだったので、自転車を担いで突破してみましたが、崩落した土砂は水を大量に含んでいて、ふくらはぎまでドロにズブズブと潜ってしまいました。倒木を処理するにも、足場が非常に悪い。(この時は倒木に生えていた天然椎茸をゲットしました)
これは林道ですが、生活道なども倒木のみならず、崩落の土砂などで塞がれています。上の崩落現場が復旧するまでに数か月掛かりましたが、応急処置でもそれなりの時間を要します。
私達に出来る一番簡単な事、それは東電を始め現場で汗を流されている方を応援する事だと思います。
・・・それにしても政府は災害対策本部を設置しないで押し通すつもりみたいですね。「今さら遅い」と言われる事を恐れてだとは思いますが・・・。