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2019年秋には既に世界に拡散していた新型コロナウイルス

2021-02-14 02:01:00 | 時事/金融危機
 

■ スペインでは2019年3月の排水サンプルから検出 ■

私はかねてから「2019年12月には日本で新型コロナは大流行していた」と書いて来ました。これは、この時期に短期間の発熱と乾いた咳をする人がオフィスや電車の中に大勢いらした事、そして私自身、2020年1月初旬に同様に風邪症状に罹った事を根拠にしています。

昨年より、「新型コロナは武漢で最初の患者が確認されるよりも相当以前より世界に広がっていた」という報道がネットニュースなどでされています。

1) スペインでは2019年3月にバルセロナで採取された排水サンプルより検出
2) ミラノで2019年9月に採取された血液からCOVID-19の抗体を検出
3) フランスで2019年12月に亡くなった男性の血液サンプルから抗体を検出

バルセロナの例はPCR検査によるものらしいので、擬陽性の可能性が有りますが、ミラノの例が真実ならば、少なくとも2019年9月にはヨーロッパで新型コロナウイルスが存在していた事になります。

2019年はアメリカでインフルエンザの患者が例年よりも多い年でした。インフルエンザとして処理された人の中にも新型コロナの患者が含まれていた可能性は高い。

仮に2019年9月に世界にウイルスが拡散し始めたとすれば、気温の低下で感染が拡大するコロナウイルルスが年末から日本で流行していても何ら不思議では有りません。

■ 知らなければ「咳の続く風邪」で片づけられていた ■

仮に日本で2019年の12月に新型コロナウイルスが感染拡大していたとして、何故、それが発見されなかったのか?

「未発見のウイルスの感染症は存在しないから」です。

この時期、ネットメディアでは武漢で新型のコロナウイルスの感染症が発生しているらしいという報道が始まりましたが、TVのニュースで取り上げられるのは1月に入ってからです。

12月に日本人で武漢の新型ウイルス発生の情報に興味を示していた人は、医者でも少ないハズです。インフル様の症状を訴えて病院に来た患者に、インフルエンザの検査をしても陰性。「インフルではありません。ただの風邪ですから、暖かにして栄養をしっかり取って、水分補給も忘れないで下さい」などと言って診察はオシマイ。

それでも、乾いた咳の止まらない人は、再び病院を訪れたでしょう。知り合いもそうでした。すると今度は「多分、咳喘息ですね。吸引をしましょう」と言われ、吸引ステロイド剤の治療が行われます。実はこれは悪い治療では無く、新型コロナの間質性肺炎には有効な治療法です。知り合いの方の咳もしばらくして収まりました。

多分、この時期、高齢者施設などにもウイルスは入り込んでいたかも知れません。巷の高齢者も感染していた可能性も有ります。ただ、ここでも死因は「肺炎」とされていたでしょう。「ご高齢でしたから肺炎も命取りになります」などと医者は家族に説明したでしょう。

この時期、超過死亡率の増加が顕著に確認された形跡はないので、新型コロナウイルスで高齢者が無くなるケースは、日本においてはインフルエンザ程度かそれ以下だったのでしょう。

一方、アメリカでは2019年シーズンのインフルエンザの死亡者が4万人を超えていましたから、この一部が新型コロナだった可能性は高いでしょう。欧米人はコロナに弱い。

■ 知らぬが仏 ■

新型コロナウイルスの死者数が多いのは、「PCR検査で陽性ならば、心筋梗塞が原因で亡くなっても、ガンでなくなってもコロナ死者とカウントする」という各国の通達が出ているからです。コロナが直接的な死因の数だけカウントしたら、欧米でもコロナ死者は大きく減ると思われます。

新型コロナウイスるの存在すら知らなければ、医者ですら「肺炎で直ぐに悪化して死んだ」という印象しか持ち得ません。そして、患者の免疫力が低下していたからだと結論付ける。

コロナ死者の大半は日本でも欧米でも高齢者ですが・・・日本や東アジアの高齢者は新型コロナウイルスに耐性が有る様で、高齢者施設や病院にウイルスが入り込んでも全滅する様な事態にはなりません。

治療法が分かって来た事と、高齢者のステロイドの予防投与で高齢者の重症化率も、死亡率も下がっています。下の数字は昨年6-8月の数字です。

    重症化率(%)  死亡率(%)

60代   3.85      1.24
70代    8.40      4.65
80代   14.50      12.00
90代   16.64      16.09

この数字を見て恐れ慄いている高齢者の方は、きっと算数の授業をサボっていらした方でしょう。このパーセンテージの分母は「感染者数」である事に注意して下さい。60代、70代の方の感染率はそもそも低いので、60代、70代でコロナで死ぬのは相当にレアなケースです。

さらに、この数字をから言える事は・・・・

60代・・・重症化するのも、死亡するのも殆どが基礎疾患を持っている人
70代・・・重症化するのも、死亡するのも殆どが基礎疾患を持っている人
80代・・・重症化するのも、死亡するのも殆どが基礎疾患を持っている人
90代・・・重症化するのも、死亡するのも殆どが基礎疾患を持っている人

加齢と共に基礎疾患を持つ人は増えて来ます。高血圧や糖尿病や循環器系に疾患を持つ高齢者は珍しくありません。その方々が新型コロナウイルスに感染すると、重症化します。

70代では感染してもお亡くなりになるのは5%の方だけ。これは運が悪かったと諦めるしか無い。

一方、80代、90代は重症化率と死亡率はほぼ一致しています。これは寿命だと思って諦めるしか無い。「おじいちゃん、流行りものが好きだったからね、やっぱり最後もトレンドに敏感だったね」と葬式で親戚が語り合うのが丁度良い手向けでは無いでしょうか・・・。あ、葬式出来ないんだっけ。死体も火葬するまで厳重管理だった・・・。

もう、こんなアホ臭い騒動は、そろそろ終わりにしませんか・・・。


不謹慎だと御叱りを受けそうですが、日本においてインフル以下の脅威でしか無いコロナでお亡くなりになると、田舎では腫物扱いで、家族も肩身が狭くなります。全く「理不尽」としか言いようが無い。