ITバブル崩壊は多少の紙幣で鍋の底の穴が塞がった
リーマンショックでは穴が多きかったので、札束で穴を塞いだ
コロナバブルの崩壊は、鍋の底が抜けたので、どんなに札束を投入しても、穴が塞がる事は無い。
鍛冶屋。さんへの回答として書きましたが、長くなったので記事にしました。
鍛冶屋。さんは勘違いされている様なので、確認しますが、私は三橋貴明氏批判を書いた初期に記事にも「政府通貨が何故いけないのか実際には分からない」と書いています。充分に自制的な政府でインフレになったら通貨発行量を絞ったり、増税を出来る政府ならば、中央銀行制などはそもそも必要無く、経済規模に応じた政府通貨を発行しても全く問題は無い。
1)政府は不景気になると財政を拡大しろという世論に押されて財政を拡大する
2)財政の拡大は名目GDPは拡大出来るが、乗数効果はゼロ以下なので、経済成長には繋がり難い。
3)財政拡大の弊害はクラウディングアウトという形で民間活力を奪う
4)発達した金融市場を持ち、資金が国境を軽々と超える事の出来る世界では、政府が供給した資金の多くが金利に吊られて海外で運用される。これはアメリカとて例外では無い。
5)過剰流動性は資産市場をバブル化して、経済を不安定にする
6)本来国内で運用されるべき資金が海外で運用される事により、国内の期待インフレ率はゼロ以下に落ち込み、金利がゼロに張り付く
7)リスクに対して低すぎる金利によって、国内の投資意欲が削がれ、成長率がさらに低下する
8)先進国では上記の連鎖により金利がゼロになり、デフレ化、或いは低インフレ率化が進む
9)資産市場や、新興国経済はバブル化が進み、資金はここに留まり、実体経済を刺激する事が出来ない
10)バブル化した市場や、バブル化した新興国経済は金利上昇局面で必ずバブルの大崩壊を起こす
11)バブル崩壊の影響は、金融システムや通貨システムを不安定化すると同時に、実体経済にも大きなマイナス効果を生み、経済が停滞して失業者が増大する。(リーマンショックが良い例)
12)大規模な金融緩和でも充分なインフレが発生しなかったので、主流派経済学者までもが、通貨の過剰供給で期待インフレ率を押し上げる「リフレ論」や、財政拡大によってインフレを達成する「シムス理論」で「財政拡大も止む無し」という意見に傾いた。
13)主流派経済学者は「統一政府」を全く否定しておらず、成長の限界を迎えてインフレの達成が難しい経済では、ある程度の財政拡大が必要と主張した。しかし、これは金利がゼロ近傍に張り付いている事が前提。インフレを達成して、金利が上昇し始めたら、財政を縮小する事は言うまでも無いので、彼らは殆どこれに言及していない。MMTですら、インフレが発生したら、財政を縮小するか増税すると説明している。
14)コロナ禍のロックダウンなどで極端に需要が減少した時期は「シムズ理論」は経済の崩壊を防ぐ為に正しい政策で、各国政府は財政を急拡大させて、国民への直接給付で景気を下支えした。
15)直接給付のやり方と規模に問題があった。アメリカでは所得が減少していない様な人にも一律に大規模な直接給付を行ったので、資金は資産市場に流れ込んでコロナバブルを拡大した一方で、高級車市場や一般の消費市場にも流れ込み、ウクライナ戦争より前にアメリカではインフレが発生していた。
16)経済は「動的」で「定量的では無い」ので、何かを切っ掛けにインフレが発生すると、インフレは加速度的に進行する。デフレ傾向で値上げを抑制されていた供給サイドが値上げの免罪符を得て値上げを加速させたり、高くなる前に買っておこうという消費者心理がインフレを加速する。
17)インフレ率が上昇し始めると、上記サイクルがポジティブフィードバックを起こすので、さらにインフレ圧力が高まる
18)ある時点で、中央銀行がインフレ対策の利上げを開始する。通常の景気循環であれば、これで過剰な資金が回収されてインフレ率は低下する
19)バブル化した市場を有する経済では、中央銀行の金利引き上げは、必ずバブルの崩壊を起こし、それ以降の経済は長期に渡り停滞し、失業者が増える。
20)リーマンショック以降は、バブル崩壊の規模が大きくなり過ぎて、金融市場そのものが破壊されたり、通貨システムの継続性に疑問が持たれたりした。
21)リーマンショック以降の狂った様な金融緩和と、コロナ禍以降の狂気を越えた財政出動とさらなる金融緩和で、超バブル化した市場は、崩壊というハードランディング以外の調整方法を失った。
22)ウクライナ戦争を切っ掛けにしているとは言え、ドル基軸体制の継続性には、ぞれ以前よりも疑問が抱かれていた。それはドルが過剰発行され過ぎたので、その価値は既に相当に薄まっており、それを反映する形で資産市場がすぐにバブル化する事に現れていた。ドル基軸体制を続ける限り、10年周期のバブル崩壊は不可避で、実体経済への悪影響はもはや経済や国家を破壊し得るレベルに達していた。
23)MMTは決して間違えた理論では無いが、資産市場を全く無視している点で、主流派経済学に大きく劣る。MMTは資産市場など存在しないが如くに振舞うが、自裁の経済や社会は資産市場の影響を大きく受ける。
24)経済学は「道具」なので、仮に理論的に破綻が無くとも、資産市場や実体経済の複雑性を無視したMMTは、経済運営の実用に耐えない。
以上が私のMMTへの批判であり、さらにはリーマンショック以降の主流派経済学者の場当たり的な対策への批判です。リフレ派もかなり馬鹿だったが、シムズ理論に至っては「当たり前過ぎて」笑った・・・。まあ、彼らは「グレートリセット」の仕込みとしてこれらの理論を使っていたと思うので、彼らがバカでは無いのですが・・・。
私はMMTの理論を否定しているのでは無く、インフレ発生時に財政縮小と増税をすれば良いという「無邪気さ」が気に入らないのです。
実際にインフレが発生する中で、国民は生活窮乏を政府に訴え、様々な財政拡大による生活補填を要求しています。そして、人気取りの政府はこれに応じています。
中央銀行が金利を上げてインフレを抑制する一方で、政府は財政拡大によってインフレを加速させています。このジレンマを解決出来るのは、国民の生活を犠牲に出来る「完全に合理的な政府」ですが、民主主義の元では不可能です。
ですから、グレートリセット後の世界、特に西側諸国は「デジタル管理社会」によって、「合理的で自制的な政府」が国民を支配する社会になるでしょう。
通常ならば、国民は管理される事を嫌いますが、「ベーシックインカム」という飴によって、多くの国民は政府に従順に従う様になる。
政府に反攻出来るのは、自給自足で貨幣を殆ど必要としない人か、ベーシックインカムなどに頼らなくとも多くのお金を所有したり、稼いだり出来る人だけになるでしょう。
>そこを理解していないから、準備預金や超過準備を取り崩して投資に回すなどという寝ぼけた発想をしてしまうのです
日本国債を日銀に売った日本の民間銀行は、その金をドルに変えてアメリカ株やアメリカ株を大量に買っているよ。
準備預金や超過準備を取り崩して投資に回すのではなく、日銀当座預金というのは本来 顧客の銀行預金を保管する為のものだからね。
日銀当座預金は金融機関同士や、日銀と国との国債決済手段のほか、金融機関が企業や個人に支払う現金通貨の支払い準備、準備預金制度の対象となっている金融機関の準備預金のために存在していて、それ以上でもそれ以下でもありません。そこを理解していないから、準備預金や超過準備を取り崩して投資に回すなどという寝ぼけた発想をしてしまうのです。
ちなみに民間企業や個人でも当座預金口座は開設出来ますが、あくまでも決済用で手形や小切手の降り出しや決済のみの機能しかありません。日銀当座預金もしかりです。普通預金のように自由に預けたり引き出したり出来るものではありません。
また上記の国債決済手段について説明すると、政府が国債を発行する場合には、日銀が民間銀行の日銀当座預金口座に発行国債額を貸付(信用創造)て政府国債を引受けさせ、その額を民間銀行が政府の預金口座に振り込み、政府が民間企業等に支出するというかたちになります。かわりに民間銀行の日銀当座預金には政府国債が移ります。この時国債に付く利息が民間銀行の利益となります。異次元緩和で日銀が民間銀行保有の国債を買いまくりましたが、もともと貸付(信用創造)で引受けさせた国債を買い戻しているだけですからチャラです。これをして国民の借金などと刷り込んで緊縮財政を叫び、さらなる増税を企んでいる財務省は、犯罪行為を行っていると言っても過言ではないと思いますがねぇ。
それからFRBに至っては、クソですね。
アメリカのFRB以外は日本も含めて発行株式の半数以上を国が所有していて、国以外の株主には議決権が無いので、一応政府が政府通貨発行権を所有していますが、アメリカのFRBは100%民間銀行が株主なのでアメリカ政府に通貨発行権がありません。これに異を唱えて政府に通貨発行権を取り戻そうとしたケネディ大統領や、実際に政府通貨を発行してしまったリンカーン大統領が暗殺されたのは皆さんご存じだとは思いますが...
アメリカ政府は毎年毎年このFRBからお金を借り、利息をアメリカ国民の税金で彼らに返すということ繰り返しています。実はアメリカ政府が抱えている本当の借金とは単位が兆を超え、京(けい)を優に超えるという話もあります。アメリカ政府こそ本当にわけのわからんFRBとやらから、長年の金融緩和で多額の借金を更に増やしていると言えます。
老母が、最近は早く寝てくれるようになって助かってます。夜泣きもないし(…ババの夜泣きは辛かった~~;)...まぁもう少しは気が抜けませんが。
>銀行に列を成す人に・・・
違いますよ人力さん。
自分が疑義ってるのは、人力さんのこの場でのご発言(人力さんの貨幣観・経済論)へです。
列に並んでる人の心情なんて知ったこっちゃありゃせん。
そんなことより人力さん、早く①・②をお願いします。
ツッコミいっぱい書いてるのに(ディの待ち時間が長い...)追っつきません。
>このブログはなぜか盛り上がる。
いやっ…ソレはない^^;)。
日銀と銀行間は基本はデータ決済ですよ。現金輸送車が走り回らなくて良い様になっている。だけど、預金者が引き出しを現金で要求した時だけは現金が動く。
預金者が現金での引き出しを要求するという事は「銀行を信用で出来ない」という事。彼らは商品やサービスを買う為では無く、銀行が破綻する前に現金を引き出して手元に保存したいのです。
確かに口座間の送金で現金を動かす必要は無いのですが、あっちも?、こっちも危ないと思った時は、現金化して手元に置くというのが自然な行動です。
こういう危機をシステマチックな危機と呼び、通常では取らない非合理的な行動を多くの人が取るので、頑強に構築されたシステムでも一瞬で崩壊します。
こんな事態の時に、鍛冶屋。さんが銀行に列を成す人に「貨幣の価値はモノの価値に依存しないから現金なんて引き出す必要は無い」と言って回ったら…多分、確実に半殺しにされます。
日銀当座預金口座が普通の銀行預金口座と全く同じもの
だというのがわかってないんだね。
違いは金融機関しか口座を持てないという事だけだよ。
>中央銀行は銀行から当座預金を現金で引き出す要求があれば、当然現金で応じる必要が有ります。それで無ければ貨幣の信用は保たれません。
うん、⇑はまさに拝金主義・・・貨幣を絶対的な”価値あるもの”と崇める金融屋さんの見識ですね。
もちろん、日銀は銀行からの要求があれば日当預を現金と交換する義務があります。
しかし、”貨幣の信用”はそれに応じた”財やサービスと交換できること”で、決して”現金化できること(または現金そのもの)”ではありません。
なにか買い物するさい、「預金(通貨)⇛現金⇛商品」っとするから”現金”に(にも)価値があるように見えるだけで、「預金(通貨)⇛商品」なら”現金”は必要ありません。
⇓⇓のA銀・B社・C銀の流れと同様、けっきょくどんな経済活動も”(預金通貨であろうと・現金であろうと)貨幣の流れ”の最後としては、”中銀当座預金の移動”っと言う形に集約されます。
しかし・・・また”戦後は〜”ですか^^;) 。もういい加減、リーマンの時は〜だのバブル期は〜だの・・・まして戦後すぐには〜だの明治維新時の時は〜だのから脱却しませんか?。
人力さんの大〜ぃお好きな”取り付け騒ぎ”は、⇑の現金が決済手段の主流であった時代、現金化できない=商品を買えない(自らの負債を解消できない)頃のお話しで、たしかにその頃ならモノとしての”現金”の不足は致命的だったでしょう(だから皆”現金”を奪い合った)。しかし現在も同じ社会状況ですか?。
日銀は通貨の発行者ですから、いっくらでも”銀行券”を刷ることが可能ですよ(物理的に間に合えば)。⇑とは、自らの負債を資産として計上できる中銀のみのチート能力ですから、日当預分すべてを”現金”にすることもできます。
人力さんの仰る”新券がぁ〜”のときは、物理的に印刷が間に合わなかっただけです。
レス書いてるあいだに、追加コメいただいていましたのですね。
>預金者のお現金を準備預金を除いては貸し出しているからです。
はいダウト・・・^^;)。
ほらやっぱり、「私はMMT(”信用創造貨幣システム)”を
否定していない」っと仰りながら、コレですもん...。
>鍛冶屋。さん。何を言われているのかサッパリ??
>>人力さん論:
>>市井の貸付金利が上昇すれば
>>⇛日当預の金利も釣られて上がる(上げざるを得なくなる?)。
>>⇛日銀は、資産である国債の受取り金利と、負債である日当預の
>> 支払い金利が逆鞘となり、債務超過に陥る。
>>⇛利払い費が資本を超えれば、デフォルトして”日銀破綻”。
⇑は、⇓御記事を要約したもの(のつもり)ですが・・・”何が”分からないのでしょうか?。
日銀の債務超過問題・・・何故利上げがを嫌うのか
https://blog.goo.ne.jp/ponpoko2022/e/da6da09a6bed1ca8e250fb53b4701301
では質問を変えましょう。
問:過去の”日当預”の最高金利は何%でしたでしょうか?。
⇓
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
⇑
>日銀当座預金は日銀と金融機関の決済口座であり、日銀を通じた銀行間の決済の役割を担っている事は当然理解していますが、それが銀行の資産である以上、銀行は手持ち資金が足りなければ、当然、日銀当座預金を引き出します。
いや全然分かってないですってば^^;)。
そも日当預を”引き出す”ってところが間違っているっと言っています(人力さんの言う”引き出す”は、現金化するって意味なんでしょ?・・・違いますの?)。決済用預金を引き出して(現金化して)、なんの意味があるのですか?。
>だから、マイナス金利を導入してブタ積を解消しようとした。
銀行は、日当預を”引き出して”現金で企業に貸せってこと?(それとも、”現金”で資産を持てってこと?)。
たとえば、
A銀が”日当預”を引き出し”現金”でB社に1億マソ貸したとしませう。
B社は、取引先のC銀行に借り受けた1億マソを預金します。
C銀は、B社から受け取った”現金”を日銀に持込ます(日当預に替えます)。
途中で”現金の受け渡し”とういう(余計な)プロセスが入りましたが、結果A銀の”日当預”が1億マソ減って、C銀行の”日当預”が1億マソ増えただけ、”日当預”が移動しただけです(だのになんで、一度”引き出す”必要があるんでせうか?)。
けっきょく、⇑の取引の前後でも”日当預”の総額は変わっていませんので(あたしまえ)、どんだけ銀行が融資を拡大しようが”ブタ積みの解消(日当預を減らすこと)”にはなりません。
”日当預にマイナス金利(預金に対するペナルティ)”がかかっているってことは、”日当預”をたくさん持っている銀行は”損”をする”ババ抜き合戦”になるってことです。まぁソレも”一部に”なので、あんまり意味はないのですけど。
そもそも、銀行は融資を行うさいになんらかの資産(日当預等)を必要とはしませんので、融資に際して”手持ち資金が足りなくなる”なんてコトはありません(有り得ません)。
人力さんのご見識は、”信用創造”をご理解できていない、”又貸し論”の典型的なものですね。
日銀の当座預金の内訳で、圧倒的に多いのは都市銀行で、
188兆円、地方銀行68兆円、外国銀行36兆円となっています。その他準備預金制度適用先が117兆円ですが主にゆうちょ銀行でしょう。
超過準備の内訳は都市銀行が181兆円、外国銀行が38兆円となっています。
私も鍛冶屋さんに先日指摘されるまで気付かなかったのですが、都市銀行の「所要準備額」は5.57兆円で、準備預金率は2~0.05%とかなり低い。ネットで言われる10%は昔の数字か、或いは分かり易い様に10%としているだけの様です。
日銀当座預金が超過準備で一杯という報道がされますが、むしろ法定準備が低い率に設定されていると言った方が正しいのかも知れません。
中央銀行は銀行から当座預金を現金で引き出す要求があれば、当然現金で応じる必要が有ります。それで無ければ貨幣の信用は保たれません。
しかし、実際の実務では、預金通帳の金額が書き替わるだけの事が多いので、現金での引出し要求は少ない。何故ならば、預金者が現金による引出し要求をしない限り、通帳への書き込みで済んでしまいます。
怖いのは「取り付け」が起きるケースで、銀行の手持ち現金は限られています。預金者のお現金を準備預金を除いては貸し出しているからです。預金者の引出し要求に応じて、貸し出した現金を回収していたのでは間尺に合いませんから、銀行は手持ち現金が少なくなれば、日銀当座預金の超過準備を現金で引き出して預金者に支払います。(資産売却もしますが)
「取り付け」の様な大規模な現金の需要が発しした時に、日銀がそれに対応出来る現金を確保しているかは不明。多分、全量は無理なので、預金封鎖が実施されると思います。
戦後日本の新円切り替えでは、紙幣の印刷が間に合わず、旧券にシールを貼って対応してそうです。国民は手持ち現金を一度全て銀行に預け入れ、月ごとに一定額を上限に引き出す事が出来ましたが、帰って来た新券の一部はシールを貼った旧券だった様です。
鍛冶屋。さん。何を言われているのかサッパリ??
日銀当座預金は日銀と金融機関の決済口座であり、日銀を通じた銀行間の決済の役割を担っている事は当然理解していますが、それが銀行の資産である以上、銀行は手持ち資金が足りなければ、当然、日銀当座預金を引き出します。だから、マイナス金利を導入してブタ積を解消しようとした。
仮にコール市場の金利が上昇して金利負担が増えた場合(短期金利の上昇)、銀行は金利コストを払ってコール市場で資金を調達するよりも、自分の資金を日銀当座預金から引き出した方が得じゃないですか。
「日銀による日本国債の全量か買い入れ」は統合政府で観れば「政府通貨」と同義でしょう。市場を介しているとは言え、国債を全て日銀が買うのですから完全な財政ファイナンスです。これは一般には通貨が紙切れになる状態です。少なくとも為替市場で円は暴落する。
日銀の当座預金は「当座預金」ですから本来は無利子。バブル崩壊以降0.1%の利付けをして、国内の金融機関の救済をしていたと私は見ています。
一方、日銀当座預金の利付けが、市中の金利上昇で上昇するかもしれないという根拠はFOMCでのFRBスタッフの発言が元です。
「27日分)では、FRBが赤字に転化する恐れがある、との指摘がなされた。
FRBスタッフはFOMCの参加者に対して、スタッフ予測に基づくとFRBの純損益は「数か月中に『赤字』に転化する可能性がある」と述べたのである。過去の資産買い入れでFRBのバランスシートが大幅に増加したもとで、政策金利であるフェデラルファンズ(FF)金利を引き上げていくと、FRBが当座預金に対する利払いが増え、それが買い入れた資産の利息収入を上回る、いわゆる逆ザヤが生じるのである。
FRBは現在バランスシートを縮小させる量的引き締め(QT)を進めており、それは利払いを減らす方向に働くが、それ以上のペースで政策金利を引き上げているため、逆ザヤが生じるリスクが高まっているのである。
FF金利は現在2.25%~2.5%の水準にあり、9月の次回FOMCではさらに0.5%~0.75%の引き上げが見込まれる。FRBが赤字に転じるのは、FF金利が3%台半ば頃と推測される。年末までにはその水準に達する可能性がある。
逆ザヤ、赤字に転じても、すぐにFRBの業務に支障が生じることはなく、そのため、FRBが政策金利の引き上げを止めるきっかけとはならない。しかしながら、FRBの財務環境の悪化は通貨の信認低下を招く恐れがあり、そうなればドル安、物価高、金融市場の混乱などのリスクを高める可能性も生じるだろう。
この点から、逆ザヤ、赤字の発生は、FRBの利上げ姿勢を一定程度制約する要因になることが考えられる」
こんな記事が元になっています。日銀がはたして当座預金の金利を市中金利に合わせて引き上げるかどうかは、私は素人で日銀の実務に詳しく無いので、正確な事は分かりませんが、少なくともFRBの当座預金金利はFF金利に連動する様です。
日銀やFRBが短期コール市場の金利目標を設定する以前は、公定歩合やプライムレートによってマネタリーベースを調整していました。日銀やFRBへの預け入れ金利によってマネタリーベースをコントロールしていた。しかし、金利を市場に決めさせるという判断から、超短期金利を誘導目標に変えた事は理解しています。当然、コール市場が、金融機関の過不足金の貸し借りをする場である事も理解しています。
日本の短期金利が低いままなのは、日銀が充分な資金を供給しているからなのか、それとも、金融機関に余剰金が溢れていて、ジャンジャン資金を提供するかは私はプロで無いので分かりませんが、アメリカなどは逆イールドが発生する程短期金利に上昇圧力が掛かっていますが、日本の短期金利は低いままです。日銀は異次元緩和を継続しているので、量的緩和が継続する限り、短期金利はゼロ近傍にペッグ出来るのでしょう。日本の物価は統計よりも上っている印象を受けます。日銀の政策は典型的な「金融抑圧」で、私達の預金からインフレ率上昇分に相当する利益を掠め取っています。これに対して非難の声が上がらないのも日本らしいとも言えます。
民間銀行の信用創造というのは
日銀当座預金という日銀の借金を円紙幣という日銀の借金の形に変える
という事だよ。
鍛冶屋さんみたいなMMT論者は
借金を別の形の借金に変える
という意味がわからないんだな。
日銀券にする印刷した紙幣材料は倉庫に紙として沢山保有しているんだよ。
閑話休題2(⇓の質問①・前の②のご応答 引き続きよろ!)
取り付け騒ぎが全国に波及し、それを日銀は全量対応。銀行資産の日当預を現金に置換+銀行保有の国債を買い入れて同処理=約1,000兆円の日銀券を”生産”すれば...、
日銀のBS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
国債1、000兆┃日銀券1、000兆
他・・・ ┃他・・・
っとなり、晴れて日銀券は人力さんのご要望通り(?) ”政府通貨”化します…めでたしめでたし...なの?。
⇑の意味 ご理解できますか?。
ご納得いかなければ、是非ツッコんでくださいね/^^)。
外資はドルを売って円に換えて、日本株や日本の不動産に投資する為に円を所有し続けている。
だから、日銀当座預金総額500兆円の殆どは日本株や日本の不動産を買う以外には使われない。それが日銀がいくら異次元金融緩和しても日本国内で流通するマネーストックが増えなかった理由だ。
民間銀行は顧客が金を借りる時以外には日銀当座預金を引き出せない
という誤解をしているんだな。
日銀当座預金というのは民間銀行が顧客の銀行預金を保管する為に使っているだけで、何時でも下せるよ。
それから鍛冶屋さんみたいなMMT論者は民間銀行の信用創造について低レベルの誤解をしている。
民間銀行の信用創造というのは、民間銀行が日銀に預けている日銀当座預金を日銀券(紙幣)に変える事だよ。 引き出す日銀券(紙幣)と同額の日銀当座預金を持っていなければ信用創造はできない。
閑話休題(⇓の質問①・前の②のご応答 引き続きよろ!)
たびたび人力さんが言及されている、「日当預を引き出す(引き出して使う・・・って何に?)」や、取り付け騒ぎ^^;)などで「準備預金を取り崩す」ことは、本当に可能なのが気になったので...。
人力さんの仰る”引き出す”は、たぶん我々が銀行から預金を”現金”で引き出すことと同じように(同じだと)お考えなのでしょうから・・・、
日 銀(3/31)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
現金4160億┃銀行券122兆
国債 582兆┃日当預549兆
他・・・ ┃他・・・
近日の日銀が”資産”として保有する現金(銀行券)は、日当預の総額549兆円に対し、「準備預金」額どころかはるかに少ない0.076%の4160億円しかありません。
まぁ一行分くらいならその求めにも応じられる・・・かも知れない・・・こともない(?)んでしょうが、これが二行・・三行・・っとなれば無理でしょうね。
おおっ いよいよ「預金封鎖」が現実味を!! www^^)。
ご無用にとお願い申し上げているにも関わらずの、長々のご高説を賜り恐れ入ります(ほんと、ツッコミが追いつかないのでご無用に www^^;)。
どうも、当方のお聞きし方が悪かったのか、このレスコメもまったく無関係な事柄に終始言及されおりますので、問題点を整理しましょう。
人力さん論:
市井の貸付金利が上昇すれば
⇛日当預の金利も釣られて上がる(上げざるを得なくなる?)。
⇛日銀は、資産である国債の受取り金利と、負債である日当預の
支払い金利が逆鞘となり、債務超過に陥る。
⇛利払い費が資本を超えれば、デフォルトして”日銀破綻”。
でしたよね?。
昨日の日銀コミットによりの市井の金利が上昇しましたので、当然のこと人力さん論によれば日当預の金利も上昇したことでしょう。
鍛冶屋。問:
では、日当預金利は、いくらまで上がっていますか?。
⇑コール市場の金利などまぁ〜ったく関係ありません。”日当預の金利”がいくら上がったのですか?をお応え下さいませ。
>さて、日銀の当座預金の利子ですが、現在は超過準備の一部に0.1%の金利が付いています。日銀の説明によれば、コレは短期
金利の最低金利に揃うのだそうです。
金融機関が日本銀行に開設している当座預金金利は原則として無利息。
つまり日銀当座預金の金利は準備預金に相当する部分はゼロ、それ以外(超過準備)は、0.1%という大変低い金利。また数年前から日本銀行当座預金は3階層に分割され、それぞれの階層ごとにプラス金利、ゼロ金利、マイナス金利を適用。一部はマイナス0.1%という金利。
>超過準備に大量の資金がブタ積みされた状態で、短期金利が2%程度に上昇したらどうなるか?当然、銀行は超過準備を取り崩して貸出に振り向ける。
人力さんのこの主張も意味不明??
まず超過準備を取り崩して貸出に振り向けるなどあり得ない。超過準備の性格を理解していない。
日銀が増やしたのは実体経済に回らない日銀当座預金であって、民間銀行しか増やすことができないマネーストックではない。銀行としては金利を付けて返済してくれる先にしか信用創造が出来ない。経済全体の需要が増えて採算が成り立つ事業が国や民間から生じてこないと、お金を貸して増やすということが出来ない。
>日銀はコール市場の金利を引き上げて市場から資金を回収しようとするのに、銀行は日銀当座預金を引き出してコール市場などを通じて資金供給量を増やそうとします。
これも意味不明??
コール市場、正しく理解してますか?
金融機関では、毎日、多額の資金が余ったり不足したりするので、一日一日の運用は極めて重要。コール市場ではそういった非常に短い期間でのお金の貸し借りが金融機関同士で行われておりその取引は短資会社が仲介。
コール市場において最も代表的な取引が「無担保コール翌日物」、これは無担保で資金を借りて翌日に返済する取引。 この取引に適用される金利が「無担保コール翌日物金利(オーバーナイト・レート)
無担保コールO/N物レート(4月7日<金>速報)
平均 -0.005%
最高 0.001%
最低 -0.055%
ただしコール市場の拡大などで、金融機関の日銀借り入れ残高が減少し、現在、基準貸付利率より無担保コール翌日物の金利の方が経済への影響は大きく、日銀も重視しているのは確か。
終わりに、
産業革命以降の資本主義経済下、1971年にアメリカの「金・ドル本位制(米ドルと金の交換制度)」の停止をもって、全ての国で「金兌換制度(金本位制)」が廃止され、「通貨管理制度」が採用された経緯を、ほとんどの人が正しく理解していない。
MMT云々以前に基本的な面での資本主義経済や現代通貨の成立ち、信用創造の本質を理解していない経済学者や経済ジャーナリストが多いので、不毛な議論が後を絶たない(笑)
さて、日銀の当座預金の利子ですが、現在は超過準備の一部に0.1%の金利が付いています。日銀の説明によれば、コレは短期金利の最低金利に揃うのだそうです。
銀行は日銀に当座預金を預けていますが、短期金利が当座預金の金利を超えたら、日銀当座預金を取り崩します。金利が正常に機能する世界では、超過預金は本来非常に少ない量になる。
では、超過準備に大量の資金がブタ積みされた状態で、短期金利が2%程度に上昇したらどうなるか?当然、銀行は超過準備を取り崩して貸出に振り向ける。この状況は、インフレ率が上昇して、日銀がコール市場金利の誘導目標を2%に引き上げた事を意味します。
日銀はコール市場の金利を引き上げて市場から資金を回収しようとするのに、銀行は日銀当座預金を引き出してコール市場などを通じて資金供給量を増やそうとします。市場の資金量が増えればインフレが加速するので更に金利が引き上げられる負のスパイラルが発生します。
コレを防ぐには日銀当座預金の超過準備の金利を短期金利の誘導目標に引き上げる方法が有効です。ですから金利上昇局面で当座預金金利が上昇すると考える人達が、日銀が金利払いで経営状態が悪化するという予測をしています。
多分FRBはズルいので、金利を引き上げながら超過準備金利を据え置いているのでは?結果的にインフレ対策で金利を上げるポーズだけして市場の資金量が急激に減らない様にしていると思われます。(妄想)2018年も金利引き下げの前に、コッソリ量的緩和をやって市場のショックを吸収していましたから。ECB も日銀も似た様な事をしていると思います。インフレファイターのポーズをとって、一方で供給サイドの蛇口は開けておく。
結果は、短期金利の上昇というよりは、裏口の通貨供給量が減った時に市場に変化が現れる。要はバブル崩壊のタイミングは、金利だけ見ている一般投資家には分からない。
鴨は逃がさない様にしないとね。
10年以下の日本国債金利が連動するのは、オーバーナイトの超短期金利ですが、日銀はこの金利の上限を0.25%にコントロールしています。インフレ率の上昇が限定的なにhlんでは、インフレ率を気にせずにジャンジャン資金をコール市場に流し込めます。日本国内の資金需要は低調なので、この資金は為替市場でドルに変わって世界市場の最後の貸し手となっています。
ここまでは理解出来ますか?
「今、何%ですから?」というご質問は、この構造を理解した上で発せられるべきです。
一方、日銀は長期金利のコントロールに手を焼いています、。海外のファンドの売り圧力で長期国債金利が上昇して長期金利の上限を引き上げています。コレは金利の低い長期国債を保有する金融機関の含み損を拡大しますが、異次元緩和によって金融機関は国債の残存年数を大幅に縮小しています。満喫保有を前提にしている生保各社は金利上昇の影響は受け難い、。(直評価の第一生命は別ですが)
まあこんな状況ですが、日銀が短期金利の上限を段階的に引き上げる事態になれば世界はパニックになります。
意外な事に、日銀は最悪のタイミングで資金供給を絞るクセがあります。日本のバブルにトドメを刺した「総量規制」や、サブプライムショックの遠因となった「量的緩和の縮小」です。
「今金利は何%なの?」というのは愚問で、「いつ日銀は、とんでも無いタイミングで金利を上げるの?」というのが、このブログ的には正しい質問です。
…あ、ちょっと777さんみたいな書き方になっちゃった。
彼らはドル基軸体制や資産市場の崩壊を前提としない国内だけの話に終始し、私は終始、ドル基軸体の崩壊を前提に未来を占っているのだから、議論が噛み合うはずがありません。
巨大地震の発生を前提にした話と、巨大地震など存在しないとする人が、ビルの構造設計の議論をしている様なものです。
シリコンバレー銀行の破綻以降、ドル基軸体制の崩壊が、当然の様に話題になる様になりましたが、私にとっては10年以上夢想した光景が現実になっているだけ。
だから、このブログもある意味ネタ切れなのですが、崩壊後の世界を夢想する楽しみをAIの急速な進歩が提供してくれました。
幸い、投資とは無縁なので、仕事が無くなる覚悟程度しか崩壊に備える事はありませんが、できる事なら特等席で歴史の大変換点を見物したい。その為に10年以上掛けて作った物見台がこのブログです。
鍛冶屋。さんをはじめとするコメント欄の常連さん達と、歴史的なスペクタクルをワイワイと見物する。そんな場所を御用意したので、どうか皆さん最後までお付き合い下さい。
>さて鍛冶屋。さんの質問に私なりに答えてみます。
>先ずは「日本の金利はいつになったら上昇するのか」という疑問ですが、コレは日本の成長率の低さと超高齢化という社会構造によってインフレ圧力に大きな制約が掛かっている事に注目です。
⇑そんなことはお聞きしていませんよ。
問① ”日銀当座預金の金利が、今いくら(何%)ですか?”です。
人力さん説によると、市井の金利が上がれば日銀当座預金(日当預)の金利も連動するのですよね!。
しからば、市井の金利が上がっている現在、日当預の金利も上がっているんですよね!。
ですから、それは何%まで上がってるのでしょうか?っと問うています。
長々のご高説は不要ですので、お答えは簡単に”何%だ”で結構です。
問②もよろしく ※同じく、ご高説は不要で(ツッコミが追いつかないので^^;)。
さて鍛冶屋。さんの質問に私なりに答えてみます。
先ずは「日本の金利はいつになったら上昇するのか」という疑問ですが、コレは日本の成長率の低さと超高齢化という社会構造によってインフレ圧力に大きな制約が掛かっている事に注目です。
日本の租税負担率は年金や医療保険を加えると5割を超えているので、日本ではコレらの「見えない税金の増税」のよって消費が抑制され続けて来ました。更に2012年の様に円安によるコストプッシュインフレが進行する局面で財務省は消費税増税によって消費に水を差した。
所得が抑制されている日本では、インフレは非常に起こり難くなっています。コレは良い事では無く、老衰で血圧を自ら上げる事も出来ない経済状態が日本です。
金融緩和や財政拡大は、輸血やカンフルの様な効果で経済を下支えしています。この塩梅のコントロールで日銀と財務省は短期金利をゼロ近傍にコントロールしています。
この構造は結構堅牢で、財政出動が年金や医療保険という分野で拡大する限り、商品は高まりません。
では、日本の短期金利を永続的にゼロ近傍にペッグできるか考察してみます。エネルギーコストや輸入材の高騰というコストプッシュインフレは発生していますが、日本の国民は節約を選択します。労働市場が硬直的なので、所得上昇が起きないので節約しか生活防衛の手段が有りません。コレは消費を抑制するので、昭和40年代のオイルショック時の様なインフレは起こり難い。
国債市場も日銀と国内金融機関がタッグを組んでいるので国債売却を促す様な極端な金利上昇も起き難い。
では、日本では永遠に金利上昇が起きないかと言えば、私は近々起こると予想しています。
それは国内の要因では無くドル基軸体制の崩壊によってもたらされると以前から何度も書いている。仮にドルの信用が失われた場合、一時的に超円安が発生しますが、世界中の国や投資家が、通貨や国債を売る状況で、円と日本国債だけが安全だとは市場関係者は考えないでしょうか。
先ずはドルの価値の毀損でドル建の輸入物価は急激に跳ね上がります。為替市場では円高が進みますが、その後はリーマンショック後同様に各国通貨は等しく現物に対して価値を失って行きます。為替市場は「ブサイクな犬コンテスト」となり、資源国通貨以外は大幅に価値を失う。円とて例外では無い。
この状況は、日銀にも財務省にも手の打ち様が無い。ロシアやアルゼンチンの通貨危機を思い起こして貰えれば分かるのですが、資源国通貨に対して急激に円が暴落した場合、円安を止めるために中央銀行は急激に金利を引き上げて通貨防衛をします。そうしなければ、自国通貨が大幅に下落して輸入物価が高騰して国内物価が鰻登りになるからです。
この時点で日本の財政と国債はジエンドです。金融機関の保有する国債が巨大な含み損を発生するので、日銀は国債の全量買取に踏み切ります。
一方で、銀行が全て危機に陥るので国民は預金引き出しに殺到します。シリコンバレー銀行と一緒です。
この時点で全ての銀行は預金封鎖を実行します。そうしないと全ての銀行が一瞬で破綻するからです。
鍛冶屋。さんとMMTシリーズは人気シリーズなんだよね。コメント欄が盛り上がる。このブログは「エンタテーメント」を標榜しているので、皆さんに色々楽しんでいただくべく鍛冶屋。さんを召喚させて頂きました。
介護の方はひと段落の様ですね。最初は訳が分からなくて戸惑いますよね。私は「要介護のレベルが上がると補助が増える」と勘違いしていました。実際は逆で受けられるサービスは手厚くなりますが、比例してコストも増える。
今回も鍛冶屋。さんとは議論が噛み合わないと思いますが…。
1)MMTに日本で早くから飛びついたのは三橋氏や中野剛志氏など元リフレ派で、同時に彼らはリフレ論の頃から積極財政派だった。
2)会計学的なレトリックなどは一般には理解出来ないので、MMTは一般的には自国通貨建の内国債はいくら発行しても破綻しないと理解されている。(鍛冶屋。さんの理解は違うかも知れませんが)
3)MMTを導入してから彼らは「インフレ率」を気にし始めた様に思われます。それまではインフレは眼中に無く「日本はデフレなのだからインフレを心配するよりも金融緩和と財政拡大で経済を回せ」と訴えていた。
4)MMTを取り入れてから、インフレ率が上昇しない限り財政は拡大出来る。「お金は国債発行によって生まれ、税金はそれによって増えたお金から支払われるから問題無い」と言い出した。
5)統一政府論はリフレ派の頃からの主張で、「政府と日銀のお金のやり取りは家庭内での夫婦のお金の貸し借り」とか「国の借金は国民の資産」というフレーズがお気に入りだった。
6)彼らの議論には日本国内の視点しか無く、為替市場で円が下落してコストプッシュインフレが起きるという当然の可能性は意図的に無視されている様に見える
7)最近では「コストプッシュインフレは海外の政治情勢によって発生しているのだから、国内の財政拡大や金融緩和の結果では無い」と開き直っている。
8)彼らには海外市場という視点も意図的に排除されており、日本国内で極端なバブルが発生しなければ、海外のバブルやその存在は意に介さない。仮にアメリカ発の金融危機で日本の経済が崩壊しても「日本は原因では無い」と開き直るだろう。円キャリートレードという言葉は彼らの辞書には無い。
9)日本でインフレ率が上昇して、金利上昇が日銀を初めて多くの政策決定を縛っても、彼らは金利上昇はささやかで問題になるレベルでは無いと開き直るだろう。彼らの辞書にはテールリスクという言葉は存在しない。
ここまでは、鍛冶屋。さんでは無く日本のMMTの旗振り役への批判。彼らはレイに半ば破門された様ですが、社会主義と親和性の高い本家のMMTに対して、彼らのMMTは「日本は一番!」という宗教に利用されている様に見える。
やっとネット遊びも再開できたのし、せっかく自分の名を冠していただけましたことですゆえ、のちに本記事にも突っまさせ頂きます。
この記事に関するツッコミは(満さいすぎるので^^;)ひとまず置いといて...、自分はバブルとはなんぞや?なぁんてご教示をお願いしていませんよね?。
自分の問は、
①「力さんが「市井の銀行金利が上がると、日当預の金利も上がり日銀が債務超過になる」っと仰る主張に対し、では市井の金利が上がった現在、日当預の金利はいくら上がったのですか(何%まで上がった)っと言うものです。
明確に、”現在何%だ”っとお応え下さい。
②人力さん先のコメントで仰っているように、(MMT派の方々が)「無尽蔵に国債を発行できる」っとのたまっているとう言うのは、いったい誰の弁ですか?・・・っとういものです。
”何処どこの誰ソレが、何時いつ頃に」言しっていたのを聞いた(見た?・読んだ?)・・・っとお応え下さいば結構です。
自分、そんな難解なこと(バブルがどうのだら政府通貨がどうのだらっと、疑義にまったく関係ないことばっか出てくるような)お聞きしてますか?。
今はAIやロボットの発達で、生活に必要な工業製品も食料もサービスも廉価で大量供給できる様になりました。
これは共産主義の前提になっていた
未来社会では生産性が向上して、人間は働く必要がなくなる。
生産活動に必要な仕事は1日2,3時間程度で終わって、残った後の時間には娯楽や学問や芸術をやればいい様になる。
という社会にもうすぐ到達するという事です。
現在の人間が貧しいのは、世界中の金を全人口の0.3%の資本家が独占するシステムだからです。資本家が持っている資産をすべて取り上げて、労働者に分配すれば、全員が働かなくても食べていけるのです。
既に破綻した資本主義をリセットすると共産主義以外の経済体制は不可能になるのですね。