人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

高校生の携帯電話

2009-05-21 07:48:00 | 分類なし


■携帯依存症を間近に見る日々■

4月に息子が高校生になりました。
かねてからの約束で、妻が携帯電話を契約してあげました。

それからというもの、息子は片時も携帯を手放しません。
「トイレや風呂まで携帯を持ち込む子供達」という話は聞いたことはありましたが、
まさか自分の息子がそうなるとは・・。

朝起きる、携帯を開く。
食卓に着く、携帯を覗く。
部屋を覗く、携帯を見ている。
夜中に部屋を覗く、携帯とニラメッコ・・・。

いくら注意しても改善の兆しはありません。
これが世にいう携帯依存症か!!

■パケ放題なんて、もうアホかと■

息子の携帯の代金が月1万円弱。
ほとんど通話していないのに、メールとiモードでよくもまあ・・・・。
さらに、ワンセグで夜中のアニメまで録画してチェック。

アホだ。
息子もアホだが、親もアホだ。
パケ放題なんて契約にすれば、
子供が自己規制なんてするハズ無いから、
当然、携帯依存症。

■強権発動!!携帯を止めた■

テスト直前も携帯とニラメッコする息子に、妻もとうとう切れた!!
強権を発動して、DOCOMOに電話して携帯の使用をストップ。
携帯自体にロックを掛ける方法なので、ワンセグもストップ!!

息子よ、社会はキビシイのだよ。
忠告の後には、実力行使が待っているのだよ。

父親が仕事で使用している携帯の使用料が5000円で、
息子のお前が1万円は、社会が許しても、私が許さないんだよ!!

■情報から隔絶したらどうなるか■

実は、息子はパソコンも持っている。
しかし、ネットには繋がっていない。ただの箱です。

どうせ、ロクなモンは見ないのだから、
インターネットの接続量は自分で契約して自分で払えと言ってあります。

銀行に口座を作りに連れて行きましたが、
写真入の身分証明書を持っていなかったので、その時は作れず仕舞い。

我が家はTVが見れません。
共働きなので、TV見放題状態に呆れて、電源コードをハサミでチョキン!!

さて、携帯も無く、TVも無く、ネットも無く、新聞も読まない・・。
情報から隔絶された息子はどうなるのでしょうか??

■20年前の高校生■

尤も、20年前の高校生なんて、こんな感じでした。
朝起きて、メシをかきこんで、朝練に飛び出して、
夜8時頃に部活から帰宅して、夕飯食って、風呂に入ったら疲れて寝る。

なんとシンプルな生活でしょう。

■メールが無いと生活出来ない現代の高校生■

今の高校生は携帯が無いと生活出来ないようです。
少なくとも、息子はそう言います。
「部活の連絡も全部メールなんだよ!!」

確かに息子達は通話はしません。
全部メールばかり。

1ヶ月のメール件数が1000通に達したと自慢していました。
アホだ。

■シンプル機能の携帯が欲しい■

携帯に関しては、多分譲歩せざるを得ないでしょう。
支払いを息子の口座からにして、
パケ放題を、定額プランに変えて契約し直そうと思います。

4月、5月の違約金が幾ら掛かるか、とても心配ですが、
規制の掛からない携帯を持たせるより、
自分の小遣いの範囲でやりくりする事が最善かと思います。

本当はワンセグのアンテナなんて、ヘシ折ってやりたいのだけど・・・。

本当を言うと、もっとシンプルな機能の携帯があったら良いと思っています。
携帯の会社は、通信料を稼ぐ為、メールから写メール、デコメール、
iモードと、パケット通信料が掛かるサービスを開発してきました。

でもね、いくら企業の業績が上がっても、
将来を担う子供達が、携帯ジャンキーのサルになってしまったら、
携帯会社はどう責任を取るのでしょう?

ワンセグ無し、iモードの接続制限強化の携帯電話を売り出したら、
親は安心して携帯を子供に持たせられます。
ドラえもん携帯じゃ駄目ですよ、
もっと格好良いデザインで。





再度プリウス

2009-05-20 08:53:00 | 温暖化問題


■冷静に考えてみれば■

昨日は少し感情的に書いてしまいましたが、
冷静に考えてみれば新型プリウスが205万円の意味はとても大きい。

先ず、現状のまま金融危機が進行した場合、
アメリカのみならず世界中の車の需要は強烈に落ち込みます。
何か新しい価値観でも提示しない限り、
今年の自動車販売台数は国内外とも回復は見込めません。

■ハイブリット車は特別では無い■

そこでトヨタが提示した新しい価値観とは
「ハイブリットはもう特別では無い」という事。

今までハイブリットは何か特別な車で、所有者に優越感を与えていました。
経済比較に結果、ガソリン価格が高騰しなければ
経済的な優位性が発生しなくても、「プリウスに乗る」という事が
「環境に貢献できる」という小市民的ステータスになっていました。

しかし、プリウスがカローラーとほぼ同クラスの価格帯になったという事は、
もはやハイブリットが当たり前の時代が到来したと消費者に思わせる効果があります。

これでは、普及クラスのガソリン車に乗っている方は、
「普通以下」の車に乗っているという意識にさいなまれます。
さらに、「環境を悪化させている」という思い込みにも囚われます。

■車におけるパラダイムシフトを仕掛けるトヨタ■

プリウスの採算性だけを考えれば、
205万円という価格はダンピングに近い設定です。

しかし、それによって、従来のガソリンエンジン車を
「環境に悪いダサイ車」にしてしまえるならば、その効果は絶大です。
誰しもが、「次の車はハイブリット」と考えるようになります。

現状、ハイブリット車を供給出来るのはトヨタとホンダのみです。
トヨタは今年の国内生産の1/5をプリウスに当てる予定です。

■工場と従業員を遊ばせるよりは・・・■

プリウスの爆発的ヒットが無ければ、
トヨタの設備と従業員は無駄に損失を垂れ流してしまいます。
遊ばせて損失を出すよりは、トントンでも稼動させて雇用と設備を確保したい。
そう考えるのは企業としては自然かもしれません。

205万円は他社にはショックですが、
日本にはそもそも自動車メーカーが多過ぎます。
日本の国内自動車価格も高過ぎました。

■ドル崩壊まで織り込めば・・・■

最悪のシナリオとしてのドル崩壊やアメリカのデフォルトまで織り込めば、
他社との共存などと言っていられる経営環境ではありません。
どうせ、新興国の安い車に食われてしまう市場ならば、
市場が崩壊してしまう前に、市場の姿を変えてしまえばいい。

トヨタだから、あるいは創業家社長(次期)だから出来る大英断なのかもしれません。
少ないパイを食い合って共倒れする従来のメーカーと、
ハイブリットで1歩も2歩もリードするトヨタとホンダ。

自動車産業でも、「勝ち組」と「負け組」が鮮明になってきました。
後は原油の高騰を待つのみ。
まさか、今のトヨタに原油を高騰させる資金力があるとは思えませんが・・・。



トヨタは大丈夫??

2009-05-19 09:03:00 | 温暖化問題

■新型プリウスが205万円■


トヨタは新型プリウスを205万円で発売するそうです。
2代目プリウスよりも28万円も安い価格。
さらに、2代目も189万円で継続して販売します。
ホンダのインサイトに追い上げられて、トヨタとしては苦渋の選択でしょう。

■売れば売るほど赤字拡大??■

インサイトは安くても問題ありません。
部品を簡素化して、省エネ性をあまり追求せずに、
低価格ながら、きちんと利益の出せる車に仕上げています。

一方、プリウスは2代目ですら利益の低い車だと言われていました。
3代目プリウスは省エネ性を向上する為に、2代目プリウスよりもコストアップしています。
それを、2代目より28万円安く販売するわけですから、
「売れば売るだけ赤字」という事は無いとは思いますが、
新型プリウスが利益の出ない車である事は確かです。

■トヨタとホンダの泥試合■

プリウスの注文は8万台だそうです。
装備を考えれば、185万のインサイトの魅力は完全に消失しています。
ホンダも値引きで対抗せざるを得ないでしょう。

せっかくホンダが利益の出せるハイブリット車を開発しても
プリウスのダンピングによって無駄になってしまいました。
トヨタはプリウスを適正価格以下で販売する事によって、
ハイブリット市場を利益の出ない市場にしてしまいました。

さらに、利益の出る安いガソリン車市場も、ハイブリット車に流れてしまいます。
販売台数は維持できても、利益が出ない・・・。
トヨタは引いてはいけない引き金を引いてしまいました。

■第二のGMになるのか??■

トヨタは小型車で利益が出難い体質と言われています。
世界的に過剰な設備と人員を抱え、
2002年頃のGMと似た状況になっています。

今回の金融危機が終焉しても、多分アメリカの大型車の需要は以前の様には回復しません。
もしアメリカ政府が保護主義に走れば、さらに状況は悪化します。
アジアの新興国で車の需要は高まりますが、
低価格の小型車が主体の需要です。

そして、一部の富裕層が購入する価格帯では、
ベンツやBMWなどライバルが沢山居ます。

トヨタは優秀な会社ですから、利益の出る小型車を開発する事は出来ます。
しかし、インドのタタ自動車や中国の上海汽船などと同じ土俵で勝負しても
まともな利益は見込めません。

現在、トヨタは設備と社員を維持する為に莫大な金額を毎日垂れ流しています。
はたして、トヨタが第2のGMとなるのか・・・。
恐竜が絶滅したように、大きな変革には以外と巨大な事が弱点となるのかもしれません。




普通のインフルエンザで騒ぎ過ぎ

2009-05-18 14:22:00 | 危険なワクチン
■とうとう国内で人から人へ感染し始めた■

先週までは成田空港の検疫で数人が引っかかる程度でしたが、
先週末からとうとう日本でも「人から人への感染」が広がり始めました。

当たり前と言えば、当たり前で、
GWにアメリカなど感染地域に大挙して出かけて行った日本人が、
帰国して、その一部の方は症状が出ていなくても当然感染している方もいます。
潜伏期間が1週間では、たとえ発病したとしても、
成田での検疫には引っかかるハズがありません。
現在、日本ではインフルエンザの感染者がぞろぞろ街を歩いている状態かもしれません。

GWから一週間で、アウトブレイクというのは、まさにピッタリのタイミング。
5月半ばに国民が大挙して海外に出掛ける国なんて日本以外ありませんから、
メキシコ・アメリカ・カナダという北米の国々に後に、
日本が堂々と感染者数 第4位として急浮上してしまいました。

■ 弱毒性で騒ぎ過ぎ ■

しかし、マスコミも騒ぎ過ぎですね。
所詮、弱毒性のインフルエンザですから、いわゆる季節性インフルエンザと大差はありません。
インフルエンザの感染ピークは冬季で、乾燥がウィルスの伝播を手助けします。
これから梅雨を迎える日本では季節性インフルエンザ程の感染拡大は、
多分起こらないと思います。

さらに、弱毒性ですから、健常な若者が感染しても、
タミフルやリレンザなどの抗ウイルス薬の処方で、重症化は防げます。
その証拠に、大阪や神戸の高校生達は、大事に至っていません。

ですから、マスコミも「ネタ」として扱わずに、慎重に報道すべきです。
季節性インフルエンザで、1シーズンに日本での1万人くらいの方が亡くなりますが、
通常はニュースのネタにもなりません。
マスコミが騒ぎ過ぎると、政府も慎重な対応を取らざるを得なくなり、
不必要な対策によって、国民生活と経済に負担を強いる事になります。

■ 死者が出ても騒いではいけない ■

たとえ死者が出たとしても、通常の季節性インフルエンザでも死亡する方はいるので、
マスコミは冷静に対応すべきです。
むしろ新型ウィルスは高齢者の感染率が低く、
高齢者は免疫を持っているのではないかと言われています。
季節性インフルエンザの死者の大半は高齢者ですから、
高齢の患者の発生が少なければ、従来の季節性インフルエンザよりも害は少ないと言えます。

■ 結局、パンデミックはワクチン無くしては防げない ■

今回のインフルエンザ騒動の教訓は、
「ウィルスの感染は、防ぎようがない」という事では無いでしょうか。
たった一人の感染者を見逃しても、その一人が多くの人と接触すれば、
感染は級数的に拡大して行きます。

満員電車や学校、オフィスなど、人が密集する環境に晒される日本の都市部は、
世界でも最もウイルスに弱い環境である事が、今回立証されるでしょう。

今回のウィルスは人や豚でしか伝播しませんから、
いざとなれば、入出国を完全に遮断してしまえば、ウィルスの進入は防げます。
しかし、鳥インフルエンザともなれば、渡り鳥がウィルスを運んでくる可能性もあります。
渡り鳥には当然検疫はありません。

ですから、空気感染力の強いインフルエンザの様なウィルスが
一度国内に持ち込まれてしまったら、感染拡大を防ぐ手立ては皆無です。
結局、ワクチン無くしては手の打ち様が無いのです。


■ ところで、インフルエンザで病院に行った事はありますか? ■


ところで、あなたはインフルエンザで病院に行った事はありますか?
発熱が38度程度ならば、家で寝ているだけの方も多いのでは無いでしょうか?

さらに、現在の様に「海外でインフルエンザに感染するなんて危機管理が出来ていない」という風潮ですと、
ますます、病院に行かない方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。

さらに、感染しても症状が出ない方も多い訳で、既に、
インフルエンザは着実に感染拡大をしていると考えた方が自然です。

■ 弱毒の今のうちに掛かって免疫を付ける ■

新型インフルエンザと言えども、目新しいのは今だけです。
来年からは通常の季節性インフルの仲間入りです。
今年、必死に防いでも、来年又流行るかもしれません。
毒性の弱い今のうちに掛かって、免疫を付けた方が良いのかもしれません・・・。

アメリカ国債って本当に償還されるの?

2009-05-16 07:56:00 | 時事/金融危機
■アメリカ国債はロール・オーバーされている■

最近気になるのは、アメリカ国債は本当に償還されるのかという問題。
例えば、アメリカ国債がデフォルトしなくても、
償還時期に又新たな長期国債にロール・オーバー(借り換え)が繰り返されれば、
アメリカは永遠に(例えば日本政府の購入だけでも)国債を償還しなくても良い事になります。

さらに、大規模な長期国債の償還時期には、
変動性相場への移行や、プラザ合意などが為され、
実質的にドルが切り下げられ、アメリカの国債負担は大幅に軽減されています。

例えば、ニクソンショックの時代に大量に発行された米国債は
「911」の年に償還時期を迎えましたが、
日本政府の保有分はロール・オーバーされています。
さらに、1ドルが360円から90円程度まで目減りしていますから、
国債価格自体、実質的には1/4に減額されています。

■円に裏打ちされたドル■

中国はアメリカ国債に距離を置き始めています。
いざとななったら、米国債を手放すでしょうし、
現状も、原油採掘権や、金属資源の買占めなど、
外貨準備を将来有効な投資に切り替えています。

日本はというと、先日民主党の中川氏が
「民主党政権になったら円建ての米国債しか買わない」と発言していましたが、
円建てだって、償還を迎えた米国債で新たな米国債にロール・オーバーすれば同じ事。
日本はいつまでもアメリカの借金を支え続ける事に。

結局、現在アメリカの金融機関やビック3に投入されている公的資金は
私達日本人のお金でもあるのです。

オバマは「アメリカの子供達に負の遺産は残したくない」と言いますが、
日本の現在の私達も、将来の子供達も既に、アメリカの負の遺産を負わされています。
これが、安全保障のコストというものなのでしょうか?