■ ダウ2万7千ドル越え ■
FRBの利下げ示唆によって、ダウが2万7千ドルを超えて来ました。
世界経済が失速気味、米中貿易摩擦の加熱、イラン情勢の緊迫と、株価にプラスになる様なニュースは無いのですが、とにかく金利が下がると見るや、市場は一気にリスクオンムードに突入です。
アカラサマな値動きなので、FRBが0.25%程度の利下げをした所で、利確売りする気満々。そして、しばらくは、さらなる利下げの「おねだり相場」でジリジリと下がるのでしょう。
これで市場が一気に崩れる事はありませんが、こんな荒い値動きを繰り返している内に、何かを切っ掛けにどこかで底が抜ける。これがバブル崩壊。
■ マッチポンプのイラン情勢 ■
バブルもそろそろ弾ける頃合いで、当然準備されるのが戦争。
バブル崩壊の責任論などは、中東でイランを巡る戦争が始まれば吹っ飛んでしまいます。バブル崩壊で信用問題に発展するドルも、原油価格の上昇で需要が確保され安泰。
トランプが仕掛け、イギリスが相乗りしている所を見ると、本気でやる気かも知れません。フランスが同調する様ならば結構ヤバシ。
■ 有志連合へのお誘い ■
イランと軍事衝突になれば、イランは躊躇せずにホルムズ海峡を通過するタンカーを攻撃するでしょうし、機雷も設置する。
こうなる前に、アメリカを始めとした有志連合で、ホルムズ海峡の安全確保の派兵が行われますが、偶発的戦闘が起きれば、そのまま、イランとの戦争に発展する事は、予定された筋書き。
その有志連合に当然、日本の自衛隊もお誘いが掛かっていると思いますが、選挙を前に自民党は当然ダンマリを決め込みます。
■ 後方支援と掃海作業でお茶を濁したい日本政府 ■
仮にイランとの武力衝突が発生して、自衛隊の派遣が決定しても、自衛隊の直接戦闘へのハードルは限りなく高い。政権を揺るがす程には・・・。
そこで、安倍政権は改憲できる議席を獲得したとしても、改憲発議はしないハズ。
従来通り、後方支援と、哨戒艇によるパトロール、機雷が敷設された場合は掃海作業で勘弁してくれとアメリカに申し入れる。
これをトランプは「腰抜け」とTwitterで罵るだろう。
日本国民も、イランの兵士に銃を向けるよりも、「腰抜け」と呼ばれる事を望むでしょう。(一部、勇ましい?ネトウヨを除いて)
■ マッチポンプの軍産複合体 ■
かつて世界の警察として武器を消費する事で米国の軍事産業は潤っていましたが、今は財政状況がそれを許しません。
だから、出来るだけ多く仲間と一緒に戦って、仲間にも応分の負担をお願いしたい。行動を共に出来ないのなら「金を出せ」というのはいつもの事。但し、今回は「武器を買え」と「貿易交渉お幅に妥協しろ」という要求だった可能性も高い。
■ イランの本心も見えない ■
イラン制裁を受けて、イランはウランの濃縮率を20%に上げると、国際社会に圧力を掛けています。
これも、マッチポンプにしか見えない・・・・。
まあ、双方が結託して腹芸を披露しているならば、大きな戦争にはならないのですが、もしマジのバトルだとすると、切羽詰まったイランは、サウジアラビアやイスラエルにミサイルを撃ち込む事も辞さない。
或いは、そういうストーリーで、イランがフルボッコにされるのか・・・・。
とにかく世界は怖い。