人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

最後の花火が上る・・・バブルと中東情勢

2019-07-12 11:14:00 | 時事/金融危機
 

■ ダウ2万7千ドル越え ■

FRBの利下げ示唆によって、ダウが2万7千ドルを超えて来ました。

世界経済が失速気味、米中貿易摩擦の加熱、イラン情勢の緊迫と、株価にプラスになる様なニュースは無いのですが、とにかく金利が下がると見るや、市場は一気にリスクオンムードに突入です。

アカラサマな値動きなので、FRBが0.25%程度の利下げをした所で、利確売りする気満々。そして、しばらくは、さらなる利下げの「おねだり相場」でジリジリと下がるのでしょう。

これで市場が一気に崩れる事はありませんが、こんな荒い値動きを繰り返している内に、何かを切っ掛けにどこかで底が抜ける。これがバブル崩壊。

■ マッチポンプのイラン情勢 ■

バブルもそろそろ弾ける頃合いで、当然準備されるのが戦争。

バブル崩壊の責任論などは、中東でイランを巡る戦争が始まれば吹っ飛んでしまいます。バブル崩壊で信用問題に発展するドルも、原油価格の上昇で需要が確保され安泰。

トランプが仕掛け、イギリスが相乗りしている所を見ると、本気でやる気かも知れません。フランスが同調する様ならば結構ヤバシ。

■ 有志連合へのお誘い ■

イランと軍事衝突になれば、イランは躊躇せずにホルムズ海峡を通過するタンカーを攻撃するでしょうし、機雷も設置する。

こうなる前に、アメリカを始めとした有志連合で、ホルムズ海峡の安全確保の派兵が行われますが、偶発的戦闘が起きれば、そのまま、イランとの戦争に発展する事は、予定された筋書き。

その有志連合に当然、日本の自衛隊もお誘いが掛かっていると思いますが、選挙を前に自民党は当然ダンマリを決め込みます。

■ 後方支援と掃海作業でお茶を濁したい日本政府 ■

仮にイランとの武力衝突が発生して、自衛隊の派遣が決定しても、自衛隊の直接戦闘へのハードルは限りなく高い。政権を揺るがす程には・・・。

そこで、安倍政権は改憲できる議席を獲得したとしても、改憲発議はしないハズ。

従来通り、後方支援と、哨戒艇によるパトロール、機雷が敷設された場合は掃海作業で勘弁してくれとアメリカに申し入れる。

これをトランプは「腰抜け」とTwitterで罵るだろう。

日本国民も、イランの兵士に銃を向けるよりも、「腰抜け」と呼ばれる事を望むでしょう。(一部、勇ましい?ネトウヨを除いて)

■ マッチポンプの軍産複合体 ■

かつて世界の警察として武器を消費する事で米国の軍事産業は潤っていましたが、今は財政状況がそれを許しません。

だから、出来るだけ多く仲間と一緒に戦って、仲間にも応分の負担をお願いしたい。行動を共に出来ないのなら「金を出せ」というのはいつもの事。但し、今回は「武器を買え」と「貿易交渉お幅に妥協しろ」という要求だった可能性も高い。

■ イランの本心も見えない ■

イラン制裁を受けて、イランはウランの濃縮率を20%に上げると、国際社会に圧力を掛けています。

これも、マッチポンプにしか見えない・・・・。

まあ、双方が結託して腹芸を披露しているならば、大きな戦争にはならないのですが、もしマジのバトルだとすると、切羽詰まったイランは、サウジアラビアやイスラエルにミサイルを撃ち込む事も辞さない。

或いは、そういうストーリーで、イランがフルボッコにされるのか・・・・。


とにかく世界は怖い。

韓国へのネトウヨ的報復・・・その裏側を妄想する

2019-07-04 07:46:00 | 時事/金融危機
 

■ 「ホワイト国」って何? ■

安倍政権が打ち出した、韓国への「ホワイト国」待遇の停止。

1) 武器の転用や開発に繋がる品目や技術の輸出を規制する「輸出品目管理令」
2) 規制品目をリスト化して規制する「リスト規制」
3) リスト外の品目をまとめて規制する「キャッチオール規制」
4) キャッチオール規制は規制リスト外の品物や技術が軍事転用されない証明を要求
5) 輸出管理が厳格に実施されている27か国はキャッチオール規制の対象外(ホワイト国)

ちょっと分かり難いですね。

「リスト規制」規制は、大量破壊兵器などに利用される技術や物品に当たる為、全ての国への輸出に際して、ルールに基づいた輸出許可申請が必用です。

「キャッチオール規制」に該当する物品や技術は、軍事転用される可能性が有るが、「リスト管理」の品目程重要度の高くない品目や技術で、食品や木材などを除く、ほぼ全ての輸出品や技術が該当します。輸出に際しては経済産業省の許可が必用です。

要は、貿易相手国が日本からの輸出品を不用意に大量破壊兵器や通常兵器に転用する事、或いは、日本からの輸出品を第三国に輸出して、第三国が兵器転用する事を防ぐ国際的な取り決めです。

端的に言ってしまえば、イランや北朝鮮を経済制裁する際に、輸出規制する為に用いられる法律だと考えると分かり易い。

しかし、この法律を全ての輸出相手国に適用すると、輸出の許可申請が膨大になり支障を来すので、日本同様に武器輸出の管理が徹底していう27か国(=友好国)は、キャッチオール規制を緩和して、一々、煩雑な許可申請をしなくて良い事になっています。


■ 韓国は何故ホワイト国待遇から外されたの? ■


今回、韓国に対してホワイト国待遇が外されのは、「韓国が北朝鮮に日本から輸出された物品や技術を横流しする可能性が有る」事を問題視したとされています。

ただ、これは建前に過ぎません。今回規制された品目は以下の2点です。

A)テレビやスマートフォンの有機ELディスプレーに使われるフッ化ポリイミド
B)半導体の製造過程で不可欠なレジストとエッチングガス(高純度フッ化水素)

フッ化ポリイミドとレジストは日本が世界の全生産量の約9割、エッチングガスは約7割を占める。要は、日本からの輸出が規制されれば、韓国の有機EL製造や、半導体製造分野に打撃を与える事が出来るという内容です。

これ、対北朝鮮向けの輸出規制というよりは、韓国の半導体分野に対するイヤガラセですね。

■ 実効力は持たないだろう ■

右派のメディアやネトウヨは「韓国の半導体産業に打撃」と大喜びしていまうが、実体はほとんど影響は無いハズです。今まで一々輸出申請しなくても、包括的な申請で3年間輸出されていた2品目が、1回の輸出毎に輸出許可申請が必用になるだけ。

経済省が事務的に、申請に許可を出していれば、多少面倒ではありますが、輸出量は現在と変殻らず、韓国の需要に応じて輸出が可能です。

但し、日韓関係が極度に険悪になった時には、「輸出申請を許可しないぞ」という「脅し」にはなります。


■ 日韓阿吽の選挙対策 ■

今回の規制強化が韓国に大きな影響を与えないであろう事は、韓国政府とて理解しています。しかし、韓国政府は例によって「過剰に反応」しています。

これ、「日本政府と韓国政府の阿吽の呼吸」ですね。安倍政権は参議院選挙を前に消費税増税延期というカードを切れないので、ネトウヨ層に何等かのアピールをしたい。

韓国政府は日本が売ったケンカに、果敢に対抗する素振りを見せる事で、安倍政権に恩を売り、かつ国内の政権支持率アップに繋げたい。



■ 本気で適用すれば国内企業の首を絞め、韓国や中国の技術開発を後押しするだけ ■

今回規制対象になった「フッ化ポリイミド」「レジスト」や「エッチングガス」も日本が大きなシェアを誇っていますが、その理由は安定して安く供給出来るから。これらの物を韓国や中国が作れない訳ではありません。製造プラントを作るよりも、日本から買った方が安いから輸入しているだけ。

仮に、日本が韓国に輸出規制を発動したら、韓国は政府が補助金を出して、韓国国内に製造プラントを作るだけの事です。

確かに、製造プラントが稼働するまでは、半導体産業に影響はありますが、そもそも、日本の市場占有率が7割と9割ですから、現状でも代替えの入手先が無い訳では在りません。


■ 「安倍政権=経済産業省政権」的なイヤガラセ ■

今回の韓国への嫌がらせ、経済産業大臣の認可権で適応する範囲で発動した事がミソです。

安倍政権を裏で操るのは、首相秘書官の今井尚哉氏ら、経済産業省ですから、彼らのコントロールし易い範囲内で、韓国のイヤガラセが行われています。

経産省的に本気で日本の企業の国際競争力を削ぐ意思はありませんから、関連企業とも阿吽の呼吸で連携して行われたイヤガラセでしょう。


■ 裏では北朝鮮や韓国と仲良し?の安倍政権 ■

以前は、日本の選挙前になると、北朝鮮が援護射撃とばかりに「ミサイル発射」を行っていましたが、最近は米朝会談もあるので、ポンポンと弾道弾を打つ訳には行きません。

そこで、韓国に一肌脱いでもらって、日韓で猿芝居を打った・・・。陰謀脳としては、こんな構図を妄想しています。

まあ、ネトウヨには、安倍政権と朝鮮半島の繋がりなんて想像だにしない事と思いますが、「仲が良い」から安心してケンカ出来るんですよ。もう、これ、どんだけ親友なんだよってレベル(陰謀脳的に)。

今期アニメ 全滅

2019-07-01 07:41:00 | アニメ
今期アニメ、実は全滅でした。「盾の勇者」と「ワンパンマン 2期」だけは通して観ていますが後は大体3話切りか1話切り。

歳とってアニメが面白く無くなったのかと思いもしたのですが、「僕だけが居ない街」とか「SHIROBAKO」とか「Re:creaters」などの旧作をAmazonで観始めると、寝食を忘れて一気に観てしまうので、やはり今期アニメに面白い作品が無いという結論に。

仕方ないので、「新約 とある魔術師の禁書目録」(後一巻で既刊フルコンプ)と「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の13巻を読んでました。(12巻の記憶がほぼ丸っと抜け落ちてるので、こちらも再読)。

「俺ガイル」のアニメ3期決定ですね。楽しみですが、1期の軽快さは原作的にも期待薄。しかし男性作家がここまで女子高生の心の機微を描けるものかと舌を巻きます。特にイロハちゃんがいい味出してます。今回はガハマさんも頑張ってます。

「インデックス」は内容的のはどーでも良いお話ですが、毎巻、あの手この手で趣向や表現を変えながら読者を楽しませてくれます。キャラクター小説ですから、読者のほとんどが人間関係や恋愛関係の進展に興味があるのですが、そこを微妙に外して来るのはサスガです。


そうそう、映画は「青ブタ」は観ました。劇場の9割が野郎で、すすり泣きが聞こえる映画ってコエーよ。内容は面白かったのですが、映画館で上映する内容かと問われれば、全否定です。TVシリーズをキッチリこの内容で終わらせるべきでした。私なら「シスターパニック」をTVシリーズから抜いて、尺を作ります。

「海獣の子供」は原作の大ファンなので劇場へは行きません。白黒の細い描線から色彩や動きや風までも生み出す五十嵐大介の魔術的表現力を、アニメーションに再構成する事は無粋に感じられます。多分、ストーリーやテーマ的には未消化になる事が分かっていますから、綺麗な映像だけの作品になっているはず。

「このスバ」の劇場版は観てみたいです。だって全然劇場でやる意味無い作品ですから、むしろ興味が湧きます。爆裂魔法をフルスクリーンで観たい気もしますし。

何れにしても、今期は全滅でした。


この記事をあまりの気乗りの無さに、寝転がってスマホで書いてます。