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映画・演劇のレビュー

『善き人のためのソナタ』と『となり町戦争』プロローグ

2007-03-02 22:44:12 | 映画
 まじめ過ぎてクタクタにさせられる。いい映画だけれど、映画の中に余裕がない。緊張を持続させ、2時間18分、ラストまで見せるから、観客はフラフラになるのだ。それは若い監督のデビュー作で、彼が自分の中にあるものを全てこの1本に注ぎ込んでしまったからだろう。この重厚な映画を弱冠33歳の新人が、丹念に歴史を調べ上げ完璧を目指して作り上げた。驚きである。  主人公の頑なな心が、いつの間にか変化してゆき、気 . . . 本文を読む
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