これも『ナイトミューシアム』と同じように凄い技術だと思うが、これを見てももう驚くことすらできない。何万匹ものペンギンが南極の氷河の上で、動き回り、歌い踊るのである。あっと驚く凄い映像のオンパレードなのに、それだけではもう感動しない。感覚も鈍ってしまいどんな凄いSFXもCGにもあっそう、と思ってしまう。技術の進歩が恨めしい。
だが、この映画はそれだけでは終わらせない。実は、凄い仕掛けがストーリー . . . 本文を読む
三池崇史が今度はコンピューターゲームの世界に殴りこみをかける。凄まじい暴力と無意味な殺戮。これぞゲームの世界だ、といえるようなバイオレンス巨編である。バカバカしさの極限を延々クライマックスで見せていく。
ゲームおたくですらあきれ返ったのではないか。バカも休み休みしろ、と毎日何時間もゲームで人殺ししている子供たちにすら言われそうな映画である。ペラペラの登場人物が、ただ戦い、血を流し続ける。なぜ . . . 本文を読む
とても刺激的な物語。それをセンセーショナルには当然描かない。それどころか、この物語が描くべきものからどんどん遠ざかっていくように物語が組み立てられているようにすら見える。
母と娘の静かな日々を、とても遠いところから見ていく。それは今回の公演会場であるドーンセンターという中劇場という空間のせいでもあるが、作、演出の戒田くんはこの空間の広さを逆手にとってここだからこそ出来ることとして、役者への距 . . . 本文を読む
いい意味でも悪い意味でも、これはラストまで一気に走り抜けていく暴走するお芝居だ。その事実からスタートしたい。もちろん勢いだけで1本の芝居を作り上げてもいい。だけど、正直言ってあのラストでは、唖然とさせられたのも事実だ。これで終わりなのか?ほんとうにそれでいいのか。
よくわからない。というか、落としどころは一体どこなんだよ?と突っ込みを入れまくり。だって何一つ解決しないまま終わってしまうのだか . . . 本文を読む