『バッテリー』の番外編である。映画のラストシーン。横手二中との再試合。その顛末を巧たち新田東中の側から描くのではなく瑞垣たち横手二中サイドから描いていく。あの日の練習試合が、彼らのその後にどんな影響を与えていくかが描かれる。高校生になった彼らの今から、あの日を振り返っていく。
正直言うと本編である『白球の行方』はあまり面白くない。ちょっとしつこすぎて胃にもたれる。門脇にしても瑞垣にしてもあま . . . 本文を読む
2時間の真紅組ならではのエンタテインメント。ストーリー自体はどうってことないのだが、20人ほどの大人数の役者達が出たり入ったりして、舞台上に入り乱れて、芝居自体は単純だけど、観客にしっかり楽しんでもらおうという気持ちがしっかり伝わってくる好感の持てる作品に仕上がった。
明治10年大阪新町長屋を舞台にして、ここで生きる人たちの日常生活をドタバタ騒動で見せていく。こういう時代設定の小劇場演劇は珍 . . . 本文を読む
とても不思議な芝居だ。普段見る小劇場の芝居とは微妙に違う。いきなり歌い出してしまうことやら、ストーリーが、とてもわかりにくく、それは作品自体が難解だということではなく、作者がドラマをきちんと整理できていないだけのことなのだが、当然その結果、この芝居自体の曖昧さを、作品の力にしきれてはいない。作者のねらいが、一人よがりの域を出ないから、観客の側に伝わりきらないのである。
こういう作品はストーリ . . . 本文を読む