2時間の長さを全く感じさせない芝居だった。だいたい座り芝居が多く動きも少ないから、単調になりそうなのに、こんなにも緊張感溢れる芝居として、立ち上げられたことに感心した。8人の女たちが、ひとりとして脇役に甘んじることなく、それぞれがこの芝居の重要なポジションを担う。それは、演出家が、役者たちのことをよく理解しており、全体の構成力も併せ持っていることの証明であろう。作、演出の京ララ(まとば小鳩)が作 . . . 本文を読む
終わった。ラスト1巻は一気に読んだ。読書は通勤のための往復の時間だけ、というのが原則なのだが、今回は掟破りしてしまった。
巧と豪が最後にはどこに行き着くのかが、気になったからだ。これは大河ドラマだと思っていたが、なんとだいたい1年間の時間に限定した話だった。映画はちゃんと6巻のラストまでを完全映画化していたのだ。6冊を2時間に抑え、ラストままで全く同じ。横手2中と新田東の再戦で終わる。
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初演のアイホール・バージョンとは台本はきっとほとんど変わらないはずだが、仕上がった作品は全くと言っていいほどに、イメージの異なるものになってしまった。もちろんそれは三枝さんのねらい通りであろう。
何よりも、今回のウイング・フィールドに合わせた今井弘による美術が素晴らしい。ほんの少しの違いが作品世界自体すら変え兼ねない。この芝居は初演以上に主人公たちを追い詰めていく。2階の奥座敷のような狭い部 . . . 本文を読む
観客の平均年齢は軽く60歳は超えている。はずだ。あまりの凄さに何度も客席をチェックしてしまったから間違いない。プラネットで全席椅子席興行なんて始めて見たが、さもありなんと思う。お年寄りには桟敷とか段差だけの客席はきつい。
そして、芝居である。主人公の3人もまた60代くらいではないか?筋金入り老人パワー全開のお芝居を久々に見た。もちろん見る前からある程度は想像していたし、それなりの心積もり(そ . . . 本文を読む