圧倒的に古すぎて、もう今の時代には力を持たない台本だ。鴻上尚史は一時代を築いた作家だが、彼の台本は一瞬で古くなってしまう。90年代なら、これは圧倒的に面白く見れたはずだが、こんなにも無意味な内容になってしまっていることに驚く。
鴻上尚史は高校生が大好きで、HPF(高校演劇祭)でも盛んに取り上げられてきた。『ハッシャバイ』『リレイヤー』とか『天使は瞳を閉じて』なんていったい何度見たことだろう。 . . . 本文を読む
ミヒャエル・ハネケのデビュー作から、『ピアニスト』に至るまでの作品からセレクトして、5本がリリースされた。今まで日本で紹介されることがなかった彼の作品は、過激すぎて、とても劇場で商売できるようなものではない。
DVDリリースされた今回の作品だって、コアなファン以外誰一人レンタルすらしない、というのが現状である。この3ヶ月間我が家の近所のツタヤで、ただの1度すらレンタルされているのを見た事がな . . . 本文を読む
『オキナワの少年』の新城卓が、『秘祭』に続き石原慎太郎とコンビを組んだ大作である。新城は単純に慎太郎のお先棒を担ぐような人ではない。この映画をただの特攻隊賛美のようなものにしたりするはずもない。
「靖国で会おう」という彼らの言葉が、きな臭いものに感じられるのは、今の時代の目で彼らの言葉を聞くからであり、彼らの立場に立ったなら、それは純粋なものでしかありえない。そのへんは曲解せずに映画を見なく . . . 本文を読む