『駅伝 ekiden』の浜本正機の待ちに待った第二作である。こんなにも長くなるとは思いもしなかった。もっと軽く次々に新作を発表してくてそうな感じだったのに。あれからいったい何年たったのだろうか。
彼の誠実で妥協のない仕事ぶりには好感が持てる。人情ものの時代劇なんていう今時ありえないような題材を与えられ、それにもかかわらず、しっかりそんな世界に命を吹き込んでいる。200年前の江戸の風景はとても . . . 本文を読む
ホウ・シャオシェンの『童年往事』に匹敵する傑作がガーデンシネマでひっそり公開されている。たった二週間、モーニングショーのみの上映である。クー・チャンウェイ初監督作品。これは必ず今年のベスト・ワンになるはずである。よく似たタイプの昨年公開された『胡同のひまわり』には、がっかりさせられたが、こちらは本物である。
文革が終わった77年を舞台にして、ある家族の姿を、一見感傷的に描くように見せて(映画 . . . 本文を読む