2時間半の大作である。300の名作にアグリーが挑戦する。現代演劇レトロスペクティヴの第二期開幕だ。80年代を代表するさまざまな作品から、今回、池田さんが選んだのは渡辺えり子作品。これはアグリーのカラーにぴったりだ、と思ったのだが、実際のところはかなり難しい。
今、この台本を上演することの意味が感じられない作品になったのが残念だ。この企画に於いては、台本をいじるわけにはいかないので、リメイクと . . . 本文を読む
未来人を描いても、宇宙人を描いても、はせワールドはまるで動じない。ふつうならこういう設定をやると、ただのバカバカしい芝居になるはずだ。その安っぽさに苦笑させられることになるのは必至なのだが、それをはせさんがやると、なんだかただの「ふつう」になる。この芝居の他の登場人物たちと同じように認めてしまう。
はせさんはどこまでも真面目にしている。その結果、それに笑わされることになる。真面目だから笑える . . . 本文を読む