正月に台湾に行った時、『艋舺(MONGA)』(イーサン・ルアンとマーク・チャオ主演)が大々的に宣伝されていたが、春節公開だったので、残念ながら見れなかった。その後、この映画はすごいヒットとなり、さらにはこの夏の台北映画祭コンペにも登場したようだ。ようやくDVDで見ることが出来た。
台北市、龍山寺周辺のモンガと呼ばれる地域を舞台にして、5人の少年たちが、ヤクザの世界 . . . 本文を読む
『ただ君を愛してる』の新城毅彦監督最新作。宮崎あおいと玉木宏主演のあの映画は傑作だった。だから同じような発想のタイトルによる今回の作品も、彼なら期待以上の作品に仕立ててくれるものと期待していたのだが、なかなか難しかったようだ。
究極の大甘ラブストーリーであることには問題はない。少女マンガが原作なので前作以上にクサイ映画になるのは、当然のことで、そこを避けてリアリティーを追求する必要はこの素材 . . . 本文を読む
上手いと思った。超人予備校がようやく予備校ではなく、「超人学校」へと成長したことが実感できる秀作である。昨年のアメリカ公演を経て、彼らは一回り大きくなったのだろう。自分たちの演技に対する自信のようなものを身につけたのは大きい。今までは恥ずかしそうにしていた芝居が、いつのまにか、下手は下手なりに、堂々と演じれるようになった。生涯ヘタウマの上別府さんを中心とするどう考えても器用には見えない役者たち( . . . 本文を読む
あみゅーずがファンタジーに挑戦する。オリジナルは青い鳥の作品らしいが、1時間20分以内の短い作品として、とてもすっきりとまとめてある。本来そこにあったはずの枝葉のエピソードを大幅に刈り込み、姉と妹のドラマへとシフトし。そこをクローズアップした構成が見事に決まった。ポイントを絞り込んで、シンプルなドラマに作り上げることで、作品はとても清々しいものとなったのだ。
生と死の狭間を旅する人たちのド . . . 本文を読む
今年のHPFはすごいことになるかもしれない。そんな期待を抱かせるオープニングプログラムだ。もちろん今回の23作品のうちで、工芸高校のこの作品が、きっとベストアクトになるだろう。これ以上の発想の作品は例年の感触から、出てくる可能性は少ないからだ。それくらいにこれはすばらしい出来なのだ。
今回のプログラム全体を掲載したパンフレットを見渡した印象は、各高校がそれぞれに本気で自分たちの表現を目指して . . . 本文を読む