こういうエンタメ小説が読みたかったのだ。ドキドキしながら、ページを繰る。意外な展開。読めそうで読めない先の展開。そのくせ予想どうりの展開が心地よい。それはないでしょ、という無理さがないのだ。
スランプに陥った小説家が、たった50万で過去にタイムスリップし、後悔ばかりが残る過去をやり直せれるという怪しい誘いを受けて、雑誌の取材がてら体験してみるのだが、本当に過去に戻って、自分の些細な歴史を変え . . . 本文を読む
連日地獄のように暑い試合会場で、生徒の試合が始まるのをを待ち続ける日々が続くので、1日1冊のペースで本が読めてしまう。なんだかなぁ、である。毎日10試合以上を真剣に見ているから、凄く疲れる。クタクタだ。ということで、読む小説は、軽い青春小説をチョイスしているのだが、そのどれもが楽しい。それだけがせめてもの救いだ。
さて、本作だが、4人の男女を主人公にして、それぞれの事情を背景に彼らが今の自分 . . . 本文を読む
竹内銃一郎、作、演出という金看板は僕たちの世代にとっては凄い威光だが、この芝居を見に来ている若い学生たちにとっては、「誰?その人?」って感じなのだろうか。劇場の客席を見渡すと、そこには20歳前後の劇団員の知り合いと思しき人たちばかりだ。普通の学生劇団の公演となんら変わりはない。竹内さんの新作が見れるのに、それがここまで日常の中に埋もれているってなんだか凄いことだ。
竹内さんが若い人たちと一緒 . . . 本文を読む