『机のなかみ』でロリコン映画、『純喫茶磯辺』で麻生久美子のコスプレと、もうこの人!本当にオタク監督全開って感じの吉田恵輔の第3作。相変わらず凄すぎる。今回もいつものように2部構成。(彼の映画は、前半と後半で2本立になっている)
前半は15歳の少女、桃(小野恵令奈)の夏休みの冒険。田舎から姉が暮らす東京にやってきて1週間ほどを過ごすわがまま少女の物語。姉、佳代(田畑智子)は恋人、百瀬(高岡蒼甫 . . . 本文を読む
凄く期待していたからかもしれないが、なんだか物足りない。悪い映画ではない。だが、どっかで見た映画のパッチワークでしかない。オリジナルな世界観の提示はなされない。そのくせ描かれる風景はとても新鮮で、メキシコを縦断してアメリカまで、旅していく風景は今まで見たことがない景色を見せてくれる。監督は日系4世のキャリー・ジョージ・フクナガ。彼の長編デビュー作である。そう考えるとこの映画は凄い。まだ、若い作家 . . . 本文を読む
3つの中編小説で構成されてある。大学生、30歳直前、中学生、と、まるで世代の違う主人公たちのドラマは総合タイトルである『光待つ場所へ』それぞれが導かれていく。
個人的には最初の『しあわせのこみち』が一番好きだ。この自分に対する自惚れが打ち崩されていく瞬間から始まるドラマは、生まれて初めて正直になり、誰かを好きになり、素直になるまでのお話だ。自分を縛っていた楔を解き放つ瞬間をさわやかな感動とと . . . 本文を読む
森見登美彦が新境地を開いた作品らしい。(帯に書いてあった)でも、初めて彼の小説を読んでつまらない、と思った。森見から京都を取ってしまったら、何も残らなかった、という作品。あんまりだ。
子どもを主人公にしたのだが、そこもつまらない。だから、児童文学テイストの作品なのだが、まるで、こいつ(森見です)は子どもがわかっていない。主人公にここまで魅力がないようでは、お話は持たない。少年のお姉さんへの淡 . . . 本文を読む