これはスケッチブックシアター・プロジェクトの武藤豊博さんが、劇団大阪に入団して初めて手掛ける作品。今井一隆さんの台本を彼の演出で見せる。とても楽しみにしていたのだが、残念な出来になった。まず、この台本があまり面白くない。なぜ、この本を使ったのだろうか。これなら武藤さんのオリジナルのほうが面白いものができたのではないか。まぁ、劇団の問題なのだろうが、既成台本でどれだけうまく演出できるのか、新人演出 . . . 本文を読む
5つのエピソードからなる短編連作スタイル。大きな事件を核にした1本の話としては構成しない。発表会でのビデオラインを巡るお話が最初と最後で描かれるけど、それがこの作品の核を為すというわけではない。一見ささやかな話の積み重ねから、問題の本質に迫る。
支援学校の休憩室としても利用されている会議室。そこに集まる先生たち。さまざまな問題を抱える学校現場の内実がさらりとしたタッチでスケッチされていく。大 . . . 本文を読む
ツイ・ハーク、久々の新作。この1月には、これも久々にジェット・リーと組んだ3D大作『ドラゴン・ゲート』(これは一昨年正月に中国で見た『竜門飛甲』だ!)も公開されたが、これはその直前に製作された作品。しばらく彼の映画を見ていなかったから、『竜門飛甲』を見たときには、ドキドキしたのだが、字幕なしで見たので、話がいまいち、よくわからないし、それでつまらなかったのだ、と当時は思ったがそうではなかった。じ . . . 本文を読む