まず、このタイトルからして、大胆にも程がある。商業的にはあかん、やろ、と思う。でも、ここまで突き抜けると、それはそれで興味を引くかもしれない。これは映画会社としてはかなりの冒険である。映画のタイトルとして、普通ありえないだろう。しかも、主人公を演じるのはジャニーズのアイドルである。彼が出るとアイドル映画のレッテルを貼られる。だが、まるでそんなこと、気にしない。というか、製作側は、生田斗真でなくて . . . 本文を読む
こちらは現代が舞台で、大学の3年から4年にかけての1年間のお話。現役である朝井リョウが、自分の体験をもとにして書いたのだろう。のほほんとして大学生活を送っていた大学生活を終わらせて、就活を始める学生たちを描く群像劇だ。『横道世之介』の直後に読んだので、なんだか気分としてはあの映画の続編のような気分にさせられた。
まだ、自分が何者でもなく、何者にもなれない不安を抱えて生きてきた頃。主人公を中心 . . . 本文を読む