今年のHPFのラインナップを見た時、最初に目についたのは信愛女学院の『スパイクレコード』と北かわち皐が丘の『しまうまの毛』だ。この2本だけは何があっても見たい、と思った。理由は明白だ。樋口ミユの作品を信愛が初めて取り上げるという無謀な冒険に参加しないで、今年のHPFの何を見るか、ということであろう。このHPF史上最高最大のチャレンジをなんとしても目撃したいと切に願った。
それだけに、劇場に行っ . . . 本文を読む
極彩色の映画『熱帯魚』、『ラブゴーゴー』で知られる台湾映画界のヒットメーカー(のはず、)チェン・ユーシュン監督がなんと16年ぶりに放つ新作である。これだけの長いブランクを吹き飛ばさんばかりの快作である。しかも、この内容なのになんと2時間半に及ぶ大作。ありえん。
それにしても、どうしてこんなにも長いブランクが出来たのだろうか。映画が作れなくなる原因なんかいろいろあるし、僕たちにはわからない事情が . . . 本文を読む
なんで数ある映画の中でこんなものを見るのか、と言われそうだ。もっと見るべき映画はある。山盛りある。にもかかわらず、誰からも見向きもされないようなこういう映画に手を出す。つまらないことは見る前からわかっているのに、である。でも、なんだか、バカバカしいそうだし、疲れた体に優しそう、とか、なんとか。そんなこんなで、たまたま見てしまった。(このポスターもいかにも、って感じでしょ)
バカンスでの恋。イタリ . . . 本文を読む