こういうSFタッチのラブストーリーって「映画」は大好きなのできっとこれもすぐに映画化されることだろう。タイトルは完全にネタばれになっているから、安心して内容も書けるのだが、(でも、お話の仕掛けを楽しみたい人はこの先を読まないで欲しい。先にまず本を手に取り、読んでもらいたい。)別にストーリー紹介がしたいわけではない。
ただ、昔の大林映画が好きな人にはお勧めする。胸キュン作品なのだ。ラストはもう切 . . . 本文を読む
金哲義は、というかMayは、他の劇団とは別だ。彼らの確固とした世界は劇団というよりも演劇を通した「戦い」である。自分たちをどこまで突き詰めていくか。演劇という表現を使い、自分自身、そして自分たち民族の生きざまがそこには指示される。これが普遍性を獲得するのはその一点に尽きる。今までの作品もこれからの作品もきっと同じだ。自分とは何なのか。世界との確執の中で、どこに向かうのか。
今回取り上げたのは北 . . . 本文を読む
15年前に上演された初演を見ている。あの時は大阪での上演だった。(確かHEPホールだったのではないか)まだ、Gフォレスタが誕生して間もない頃だ。阪神淡路大震災を真正面から取り上げて、コミカルでハートフルな作品に仕立てようとした。ハードルは高いけど、誠実に挑んだ作品だった。5年後にも再演され今回が3度目となる。
「阪神淡路大震災20年公演」と銘打った。さらには、これが東日本大震災の後で作られるこ . . . 本文を読む
このバカバカしい映画を成功させたのは、まず、真木よう子のあのお人形さんのような無表情だ。理解不可能な事態に陥り機能停止になる。23歳の恋人とは世代間のギャップを感じるけど、30歳の我が身にも同じような齟齬を感じている。無表情は拒絶ではない。不安がマックスになった時、人はそうなる。
そんな彼女の内面はその「脳内」で描かれる。この映画のアイデアはそこに尽きる。だが、これって、ウディ・アレンは『セッ . . . 本文を読む
なんともう第3弾である。早い早い。まぁ、そりゃそうだ。毎月新作が上演されるのだから当然のことだろう。見るほうも大変だが、作るほうはもっともっと大変だ。たかせさんの悲鳴が聞こえてくる。(だって、舞台上で本人が泣き言を言ってるのだから)
今回は起承転結でいうと、「承」にあたるパートになるのではないか。前2作を受けて、新たなる展開を見せる。「色」だけでなく、テーマを設定した。6月なので、「雨」である . . . 本文を読む
予告編を見た時の印象とはまるで違う映画で、驚く。バカバカしくて、笑えて、はしゃいだ映画ではない。とても緊張感のあるドラマで、何かがここで起きているのか、起きようとしているのか、ハラハラしながら見守ることになる。確かにとんでもないことが起きている。
正統的なやくざ映画である。バイオレンスシーンもたくさんある。エロもある。残酷もあり、物騒なシーンのオンパレードだ。思わず目をそむけたくなる過激さであ . . . 本文を読む