ラクダと砂漠を横切る旅に出る。そんなことをして何になるのか、と言われると答えようもない。ただ、そうしたかった。だから、する。それだけ。何かをするのに、理由はいらない。いや、ちゃんとした理由はいる。でないと、始められない。でも、大事なことは理由なんかじゃない。
4頭のラクダを手に入れるために奴隷のように働くけど、めげない。愛犬となんとかして手にしたラ . . . 本文を読む
2012年に刊行された小説で、今回文庫になったので、読んだ。西加奈子の小説は好きだから必ず読んでいるけど、ときどき読み落としてしまう。実は『漁港の肉子ちゃん』も文庫で読んだ。なぜだか知らないけど、読み落としていたこの2作品の傾向が似ている気がして、はっとする。
たまたまだけど、この2冊以外は、ほぼすべてをリアルタイムで読んでいるのに、なぜか、この2冊を飛ばしていた . . . 本文を読む