力作だと思う。それだけにとても惜しい。これだけたくさんの役者たちを集め、前代未聞のスペクタクルを見せようとした。その意気込みは十分伝わってくる。3時間でも足りないボリュームを2時間20分に仕立てたのも、悪くない。だけど、それでもまだ、たくさんすぎるキャストの交通整理が出来てない。
主人公は2人の刑事で彼らが事件を追うというよくあるパターンのはず。もっとふたりに絞り . . . 本文を読む
今年一番の傑作ではないか。(まだ3月だから気が早いけどここまでの3ヶ月では断トツでおもしろい)エンタメであるだけでなく、純粋に演劇を通して何が表現できるのかを極めようとしているのが素晴らしい。馬琴という男を主人公にして彼の晩年にスポットを当てる人間ドラマだ。もちろんそれを小難しいものではなく、まず何よりも奇想天外でおもしろい作品に仕上げてある。目的、方向性、アプローチ、表現力。その . . . 本文を読む