2021年の秋に出版された時には、あまりに予約がありすぎて、さすがに読むことを諦めたけどブームが落ち着いてきたから今ならようやく読むことができる。今は、読めてよかった。400ページ越えの長編小説。圧巻の苦しみ。
ブックカバーの絵が凄まじい。男の顔。口から下。長い首までのドアップ。圧倒的なインパクト。これはなんだぁ、と思う。読み始めてからも同じ。あの絵の男が主人公のひとり。アキは深沢暁 . . . 本文を読む
18歳の大学生が高三の時に書いた小説。小説現代長編新人賞を受賞した作品だということだ。中学生が主人公。中2の終わりから卒業までを背景に5人の女の子を語り手にして描く。
バレー部の7人、とひとり。彼女たち8人の1年間。5つのエピソードは5人の語り手による。最初のふたりまで読んだところでなんだかありきたりの小説でガッカリかな、と思った。18歳が書いた14歳から15歳の日々。バレー部で頑張 . . . 本文を読む