スコセッシの新作はなんと3時間半に及ぶ大長編だ。『タクシードライバー』からもう50年。今もなお彼は精力的に魅力的な新作を撮り続ける。今回もそうだ。思いもしない題材に挑戦して、しかもすごく困難な題材を見事に料理する。Netflix大作『アイリッシュマン』に続いて今回も長い。正直言うと2時間の映画にしたほうが見やすい。だけどそうはしないのが今のスコセッシだ。テンポが悪いわけではないが、敢えて話をじっく . . . 本文を読む
どんどん新刊が刊行されていく売れっ子作家、小野寺 史宜。今回は4つの夫婦のお話。今回はなんだかあざといくらいにいろんなことを仕掛けてくる。ワンパターンにならないように編集者としっかり打ち合わせして、あらゆるパターンを想定して万全の構えでさりげなく仕掛ける。だから、あざとい。でもそれは嫌じゃない。読者への最大限の心配りだから。夫婦の問題に挑む。これはそんな短編集である。いや、短編集は売れないから、ち . . . 本文を読む
東京都写真美術館に行ってきた。『風景論以後』という企画展を見るためだ。予定にはなかったが、時間が出来たから行くことにした。そこで、偶然ずっと以前から見たかったこの映画を見ることができたのだ。とてもうれしい。
大阪から東京に帰って牛乳配達をするところから見る。映画を途中から見るなんて、久しぶりのことだ。今は映画館はみんな入替制なので、途中から見ることはない。70年代の二番館は3本立だったが、あの頃 . . . 本文を読む