昨日は40歳になる男を主人公にした映画『アナログ』を見たから、今日は40歳になる女を主人公にした小説を読むことにした。もちろん、たまたまそうなっただけですが。離婚から始まる新しい人生が描かれる。特別なことはなく、あたりまえの毎日が続く。だが、それは結婚していた時とは違う毎日だ。小さな出来事の積み重ねの中から「おとなの女の幸せを巡る冒険」(帯の文言)が綴られる。無理せずに自然体で、今までやらなかった . . . 本文を読む
今年の2月に「わたしたちのヒカリproject」によるこの作品を見ている。コロナ禍の人々の営みを描く小さな作品だ。これを再び大阪新撰組が取り上げて、ウイングフィールドで上演する。わざわざ劇場名を入れたのは、他でもない。この作品は本来、ここで昨年初演されるはずだったからだ。今回スタッフとして協力している武藤豊博さんが彼の演出であおぞら芸能社としてプロデュースして夏に上演されるはずの作品だった。だが . . . 本文を読む
久々の万城目学。楽しみにして読んだ。一瞬で読み終えた。200ページほどの作品で中篇が2作。いずれも久しぶりに京都を舞台にして幽霊が出てくるお話。冬の都大路と夏の御所グラウンド。駅伝と野球。作品は対になっている。
軽いタッチで不思議なことをさりげなく、なんでもないこととして描いた。こんなこと京都でならあたりまえのこと。ここは千年の都。死者が今も生きている。作品は万城目らしい。だが、今ま . . . 本文を読む