マイケル・マン8年振りとなる新作。しかも彼にとっては念願の企画。ということで、これをまず見ないことにはこの1週間は始まらない。彼の『ヒート』は伝説の傑作である。3時間のヒリヒリする刑事アクション映画で、デ・ニーロとアル・パシーノの代表作の1本だという事は誰もが認めることだろう。そして今日、さらなる傑作に出合うことを期待して劇場に向かう。とても渋い映画だった。派手なカーレス映画ではない。重厚な人間ド . . . 本文を読む
80年代に一世を風靡したシティポップ小説。おしゃれな都市小説は時代に受け入れられて、やがて飽きられて消えて行った。軽やかで優しい夢のような時間。だけど夢はやがて醒める。作家で学者でもあり、あの時代を牽引したひとりでもある平中悠一があの時代を振り返り検証する。
まず片岡義男や山川健一。そして懐かしい川西蘭や原田宗典。銀色夏生の本はどこの書店に山盛り並んでいた。だけどなぜか今ではあま . . . 本文を読む