まさか今頃ここまであからさまにきれいごとだらけの「正統派純愛青春映画」を作るなんて。嘘くささが充満して恥ずかしくて目を覆いたくなる。どうかしてる。呆れてしまった。三木孝浩は大丈夫か?と心配になる。これには何か理由がある。Netflix映画だから手を抜いたのか? いや、そんなことするわけはない。美男美女によるラブストーリーの王道。余命半年に1年のダブル。藤井道人の傑作『余命10年』の向こうを張ったよ . . . 本文を読む
6人の女性作家たちによるオムニバスだ。みんな好きな作家ばかりだし、しかもアジアが舞台。これを読まないわけにはいかないと、ワクワクしながら読み出した。
だが、えっ?と思う。アジアじゃないじゃん。日本じゃないの、って。だけどすぐに気づく。日本はアジアのかたすみなのだ。僕が台湾が好きな理由もそこが大好きだった昔の日本を思い出させる場所だったから。候孝賢の映画を初めて見た時の懐かしさ。もうあ . . . 本文を読む
このタイトルは面白い。身内を守るための行為だが、必ずしも単純ではない。それぞれの思惑が交錯して、まさかの結論に辿り着く。7年ぶりの再演である。劇団が本格的にミステリに移行した頃の作品。初演はなんと10年以上前で、だから今回は再再演。作、演出の丸尾さんにとってはこれは自家薬籠中のもの。だから安心して見ていられる。(もちろんいつもだって安心してるけど)細部までしっかり作ってある。だけどそれはリアルとい . . . 本文を読む