劇場公開時にこの作品の前編である『運命』は見ている。最初の『東京リベンジャーズ』がまさかの面白さだった。だから(あれは時間の関係からたまたま見てしまっただけなのだが)少し期待してしまった。前作ではそれまで何を見ても感心しなかった英勉監督を見直した。
だが『運命』を見て、あまりの惨さに唖然となったから、この『決戦』はもう見なかった。たとえお話の途中で終わってもそれは仕方ないけど、作品が1本の映画として完結しないってのは詐欺だ。たった87分というのも酷い。後編に向けての導入を1本の映画だというのはおかしいと思った。
Netflixで『運命』がすでに配信されていたから、そのうち『決戦』も配信がスタートするだろうな、と待っていた。配信なら見てもいいと思ったからだ。前編から半年、ようやく続きを見たけど、これは前編とはまた違う意味で惨い映画だった。
なぜ二部作スタイルで上映したのか、よくわかった。金儲けのため(2本にしたら2倍稼げる)だけではなく、この内容ゆえである。後半はラスト1時間ずっと戦っているだけ。ストーリーはない。延々と続く。最初はなかなかいいと思うけど、さすがに長すぎて飽きてくる。この内容なら前後編ではなく1本で2時間くらいの作品なる。それを引き伸ばしただけである。若手オールスターの映画でヒット間違いなしだから製作会社はこんなふざけた作り方をしたのだろう。
後編も95分。短い。最初はテンポよくなかなか期待できる出だしだったけど、本題の決戦に入ってから先にも書いたけど、話がない。高橋泉の脚本なのにこれは一体どういうことなのか。わけがわからない。