高橋のぼる「土竜の唄 16」

 
 漫画も定期的に楽しんでいます。今のところ既刊の分を全て読んでいて新刊が出るのを心待ちにしているのは次の8作です。

・井上雄彦「バガボンド」(全29巻)
・高橋のぼる「土竜の唄」(全16巻)
・井上雄彦「リアル」(全8巻)
・落合尚之「罪と罰」(全4巻)
・浅尾にいお「おやすみプンプン」(全4巻)
・安倍夜郎「深夜食堂」(全3巻)
・羽海野チカ「3月のライオン」(全2巻)
・古谷実「ヒメアノール」(全2巻)

 「バガボンド」は宮本武蔵を井上雄彦が現代に蘇らせた傑作。ただ、時間がかかりますね。巌流島まであと一体何年要するか。バガボンドだけ3年くらい時間を早回ししたいくらいです。
 「土竜(モグラ)の唄」は最近知ったのですが滅茶苦茶に面白いです。巨大暴力団に潜入したオトリ捜査官の活躍を描くエンターテーメント。ハラハラドキドキの連続、暴力、笑い、友情、お色気など何でもありのノンストップムービーのような漫画です。
 「リアル」も井上雄彦作の青春スポーツ漫画。車椅子生活を余儀なくされた登場人物の再生を描く物語。車椅子バスケを舞台の中心にしていますが、遅筆の井上雄彦作なので8巻まで来ましたがまだ全貌は明らかになっていません。こちらは5年時間を早回ししてもらいたいです。
 「罪と罰」はドストエフスキーの小説を現代日本に置き換えた作品。原作がもともと時代を超えた現代性を持つ作品なだけにオリジナリティは欠けるのですが、原作プラスアルファ部分も面白く次巻も期待です。
 「おやすみプンプン」は浅尾にいおが得意とする現代人の孤独、純情、ノスタルジー、病的な凶暴性などを複雑に描く意欲作です。3巻までは評価保留だったのですが4巻でこれは凄いと確信できるようになりました。新刊が出てもこれまでのストーリーが何だったのか思い出せないのでその都度、前巻までを読み返さなければなりません。
 「深夜食堂」は以前も書きましたが、深夜営業の食堂に集まる人間と食の思い出を絡めたほのぼの系の物語です。第2巻が若干停滞気味でワンパターンかなあと心配したのですが第3巻は盛り返しました。大好きな漫画です。
 「3月のライオン」は青年棋士とひょんなことから親しくなった女3人家族とのほのぼのとした交流を描いた癒し系漫画です。将棋漫画となっていますが、主人公がプロ棋士というだけで将棋がメインではありません。ただ、作者も将棋を研究しているようで村山聖を思わせる人物を登場させているのは泣かせます。これも本格展開はこれからの作品ですが期待大です。
 「ヒメアノール」も「おやすみプンプン」のような同時代漫画というのでしょうか、どこにでもある恋物語、青春ストーリーとすぐ側に潜む凶暴性を絡めた面白くも怖い漫画です。私は興味大有りなのですが、ネットで漫画評を読むと前2作とまた同じ展開、どうせなら今回は極めてほしいなんてことが書いてありました。私は過去の作品(有名なのは稲中卓球部というコメディらしい)を知らないのですが、そういうことであればこの狂気を極めてもらいたいです。


 以前も書きましたが、第1巻が面白い漫画は沢山あるのですが、第2巻に読み進むと何というかワクワクしなくなり惰性で眺めるようになるものが多いです。また、安定的に面白いんだけどワンパターンで多くの娯楽がある中でどうしても優先順位が低くなり続かない漫画もあります。
 上記の8作はその点、刺激が持続している作品なので楽しみです。ただ、次巻までのインターバルが早くても3~4ヵ月ありなかなか続きが読めません。こればかりは仕方ないですね。じっくり待つしかありません。


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